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シティ・コネクション/エマニエル坊や [クロスオーバー]

 これ、現在制作中の曲です(笑)。とりあえずはエレクトロニカ風な、どっかで聴いたようなアレンジで近々お目にかかれることでしょう。

 私の記憶が正しければ、エマニエル坊やのこの作品(クラリオンのCMだったかな)、1981年だったと思います。私は中学1年生。この年の夏、タモリ倶楽部(テレビ朝日系列)が始まりました。

 いまやすっかり長寿番組になったタモリ倶楽部ですが、今年の5月頃だったかな!?番組放送中に「シティ・コネクション」がBGMとしてかかっていたことにインスパイアされまして、当時のシングル・レコード引っ張り出して(よくもまあ持っていたものだと自画自賛)、早速Macに取り込んでモニタリングしながら耳コピに勤しんだワケであります、ハイ。

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 私の所有するアナログ・プレーヤーはいまだ現役で、MCカートリッジのリード線には銀線を使うという念の入れよう(笑)。

20年以上も聴いていないレコードに針を落として、曲のアタマからケツまで再生&録音。カビが発生していないのでプチノイズも無く録音できちゃいました!

 そのついでに16bit/44.1kHzに落としてオーディオ・ファイル作成&CD-Rに焼いて、さらについでにiTMS用にAAC変換(iPodに入れてないけど)。

 さあ、耳コピするぞ~! と、作業開始。

 「ん? なんかピッチ高い」

 アナログ・プレーヤーは異常無し。サンプルレート44.1kHzを48kHzで聴いているわけでもなし・・・(※こういう場合、ほぼ半音上がります)。

半音ほどじゃないけど高すぎるぞ。


 よくよく探ってみると、エマニエル君のこのレコード、なんと!
 コンサート・ピッチ446Hzでカッティングされている!

 たぶん普通のピッチで録音後、マルチトラックのバリコンを高くして再生しているんだと思うんですけどね。

 なるほど、道理で全体がハイ・ピッチな感じがするのかとあらためて感心するとともに、商業音楽としてのコダワリを感じたのであります。

 ほぼクォーター・トーン(1/4半音)に等しいので、それくらい上げればエマニエル君の声もさらにフォルマントも一緒に上がるので可愛さも引き立つというワケですね。

ギター(ストラトのハーフ・トーン)が妙にハイ・ピッチなので、耳コピする時に妙だなーとは思ったんですが。納得です。
 (※クォーター・トーンは半音の半分、すなわち50セントのことです。文中に誤りがありました。エマニエル君はそのまた半分ということを意味していますので誤解なきよう)

 3~4年ほど前に、ツーカーのCMで藤原紀香が出ていた時のBGMで「幻想即興曲」がかかっていたことがあって、この時代は32&40和音立ち上げくらいの時期だったと思うんですね、確か。

 で、何が言いたいのかというと

 「こんなリアルにピアノの音は携帯じゃ出ないだろー!」と思いながら当時CMを見ていたワケなんです。

 で、着うた開始の時に、幻想即興曲の時代のピッチ(432.5Hz)で、ベタだけど幻想即興曲リリースしてみよーかなーと思ったことがあって、とりあえず作ってみたんですが、悲哀な感じが増したのと同時に、ウチのショップのキャラじゃないしなーと思ってお蔵入りにしたことがあったのです。

 私が試してみたかったのは440Hz以外の低いピッチでのピアノの音という側面に加え、

左手8分3連

右手16分音符


 という極めて難易度の高い演奏を再現したかっただけなんです。


 まあ、幻想即興曲はうまくやれば4和音時代でも再現できたので、当時から4和音用に制作したMIDIファイルは持っていたんですが、実は3連と16分という、奇数と偶数を同時に鳴らすデータはJ-PHONEでは急所で、うまく再生されないということがあったのです。場合によっては鳴る場合もあるんですが。

 幻想即興曲系の符割りを演奏しやすいものは手っ取り早いのは、いわゆるハモンドB-3系でブルージーな演奏なんですが、私はどうも左手16分&右手6連でしかこういうのは自分のリズムで
演奏できないという事情がありまして(私はエレキ・ベース弾きなのです)、着うたじゃ何でもござれだから当時出来なかったことをトライしようと思うことがあっても、制作中に意気消沈することは何度もあるんですね。


 一発屋として名高い「シティ・コネクション」ですが、そういうコダワリを再現しつつ、制作意欲も維持したまま着うたでリリースにこぎつける素材の良さ(笑)にあらためて感動です。




 あ、もちろん着うたの方のピッチもきちんとオリジナルを踏襲しています!

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