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TDKカセットテープ「AD」CMソング Double Steal / Fuse One [クロスオーバー]

 YouTubeを色々徘徊して久しぶりにYMOの映像を見ようと検索してみたら、ありました(笑)。昔フジテレビで放送されたスペシャルライブ中継の映像が。直接リンクは避けたいと思いますが、タイトルは「YMO - LA satellite TV LIVE (6)」で引っ掛かります(笑)。
YouTubeにアップロードされている映像を開始して10秒ほどで、何と!昔のCMまで録画されているじゃありませんか!

 そこで流れるCMが、当時のTDKカセット・テープのもの。それまでのTDKのCMと言えば、ビー・ジーズやスティーヴィー・ワンダーなど大御所ばかり。突如このCMだけそれまでと趣きが違って「おや!?」と感じたものですが、このCMの音楽は結構好きだった覚えがあります。それがFuse Oneの「Double Steal」という曲なのです。

 主たるメンバーは

ウィル・リー
スタンリー・クラーク(テナー・ベースによるメロディパート)
ジェレミー・ウォール
などなど

 当時はこのレコード即効ゲット!今でもCDを所有しているわけですが、このYouTubeでの映像、録画環境によるハムノイズが乗っているものの、アルバム・ミックスと音がかなり違うということに驚いたわけです。

 アルバム・ミックスだとウィル・リーのプレシジョン・ベースの音がかなり中抜けになっていて引っ込んだ感じなのですが、このCMのミックスは、弦のダイナミクスがガッツンガッツン伝わってくる中低域の太さ!プレベの弦の暴れ加減が手に取るように伝わってきます。

 いやあ、昔のCMは確かに規格一杯まで周波数レンジをフル活用して放送していたとはいえ、CMのミックスがこれだけ音が良かったとは・・・。このCMミックスを踏襲してアルバムをミックスして欲しかったと思うばかりです。良い曲ですしね。

 とはいえ、Fuse Oneの記念すべき1stアルバムに収録されている私のイチ押しの曲は、この「Double Steal」ではなく、次の曲の「Friendship」なんですけどね。この曲のハーモニーといい、トニー・ウィリアムスとジョン・マクラフリンの演奏・・・。これだけで十分買いです。ジェフ・ベックの「Blow By Blow」が好きな(特に「Diamond Dust」とか)人にはオススメです。その次が「To Whom All You’ve Concern」はオススメです。

 ともあれ、ウィル・リーのイナタい音が本来は健在であったとということを確認でき、アルバムミックスとCMミックスがこうも違うと、リマスターしてリリースしてほしいと思うばかり。山下達郎のRide on Timeでの伊藤広規によるゲージの太いジャズ・ベースの中低域をも思わせます。