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Show Tits! [テレビ関連]

扨て、2009年2月20日金曜日には、BS-Hiで我らがジェフ・ベックのライヴ放送がありますね。クラプトンがゲストでDVD発売予定のあるモノですが。

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一寸前ならベースはランディ・ホープ・テイラーだったのでありますが、今はすっかりサドウスキーのJBモドキを操る「ビーチク」少女のタル・ウィルケンフェルドに取って代われたようであります(笑)。

それで今回のタイトルは「Show Tits!」だったワケですな(笑)。

まあ、ジェフ・ベックなど名前はもちろん、音も顔も知らないようなその辺のエロ親父にも是非とも見ていただきたいTVコンテンツであります(笑)。

タル・ウィルケンフェルドのベースというと、結構音価を長目に取る非常に私の好きなタイプのベースでありまして、決して胸元に目ェ奪われているワケではありません(笑)。

PIE-ZOを弾かせたくなるほどの小さな手。日本のタレントに無理矢理形容するとしたらベッキーがはなわのジャズベ取り上げてブイブイ指弾きで弾いてるような(ポジション高いです)、それくらいベースがデカく見える人であります。

その彼女の運指に、とてもストレッチなど見かけることはないと思うんですが、そのデメリットやらをスムーズなポジション移動で補っているのか、ポジション移動に伴う音のキープという所に注力するので、非常に流麗な音運びなんですなぁ。ついつい惰性で弾いてしまって音を切ったりしてフレージングの色気として誤摩化すタイプのベーシストとは大違いです。ジャコは概ねペンタトニックのフレージングがリフでは多いものの、運指はストレッチだったりします、余談ですが。

もし彼女が指が太くて、特に中指のピッキング具合で自然なサチュレーションを得るようなタッチをする人だとリーランド・スクラーっぽい音になるんではないかなと思って聴いております。スクラー御大の場合はフレットの僅かなビビり音を効果的に活かしながらアンプのサチュレーションを得るキモを知っているタイプの人で、「チョイ歪み」感を歪みと感じさせない音の操り方が巧みな方でして、そういう出音部分はさることながら音価が似ているなぁと思ったワケです。

左近治の個人的な制作裏舞台というと、実はザ・セクションの某曲を制作し終えた所だったのでついでに語っている感も否めませんが(笑)、週末は見逃さないで欲しいな♪、と。

タル・ウィルケンフェルドは豪州の人なんで、私としてはついついオージーとなるとAC/DCやゴングのデヴィッド・アレンとかフランク・ギャンバレとかカイリー・ミノーグ(笑)がついつい浮かんでしまうワケですが、このライヴを見る私の意気込み加減とやらはまさにアンガス・ヤングのようにポゴってTVに向かうようなモンでしょうな。セイバンのCMをヘヴィ・ロック風にアレンジしてアンガス・ヤングのように半ズボンでポゴってギター弾く、とまあ気合十分なワケであります。

BTW、ジェフ・ベックと言えばギターよりも車大好き♪という人であるのは有名なハナシでありますが、セイモア・ダンカン氏とギターを交換してるポスターなど見覚えのある方がいらっしゃるとは思いますが、やはり音楽面のジェフ・ベックとなると、そのフレージングもさることながら、どんなギターでも自分の音を出してしまうという強烈な個性と楽器本来のツボを得た音を見抜けるタイプの人だと思います。

ジェフ・ベックは、私が思うにどちらかというとストラトキャスターな人なんですが、ジェフ・ベックの名盤のひとつである「ブロウ・バイ・ブロウ」というのは、実はレスポールを弾いてたりするんですな。というよりもBB&A時代もレスポールですけどね。

そんなアルバム・ジャケにもなっているギター、レスポールの1954 Oxbloodとして発売されたのは記憶に新しいところ。

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普通のレスポール・スタンダードと違う所は一目瞭然。ストップ・テイルピースのみのサドルなんですな。レスポールJr系と言えばいいでしょうか。チューンOマチック無しってこってすな。

弦も逆通しとなるんで若干テンションが弱くなり、それゆえ太目のゲージを張れる、と。.011〜のゲージとか張りたいモンですな。とてもじゃないですが、アーニー・ボールの「青」のヤツなんて張った日にゃあ未来永劫末裔からバカにされるかもしれません(笑)。

ブロウ・バイ・ブロウから学んだコトは実に多い左近治。楽理的には裏コードなんてぇのは知ってはいたものの、実際にこのアプローチをどう使ってフレーズに活かせばイイか!?という判りやすい題材というものを、当時はまだ左近治はそんな判りやすいフレーズのレコードは持っておりませんでした。そこで出会ったのがブロウ・バイ・ブロウの「Air Blower」でのマックス・ミドルトンのローズのソロだったんですな。E一発からひとりb9thぶつけてF△7(-5)をぶつけるようなアプローチから入ってBbのペンタトニックに行きますよね。

あのアプローチを覚えた事で「裏」への世界観が一気に開けたような気がしたモンですわ。ベースの私がソロ取って裏に行くなんてシチュエーションはそうそう無いんですけどね(笑)。ただ、ジャズのウォーキングなら絶対必要なアプローチとしては知ってはいたものの、そういうウォーキングのフレーズではない音やアプローチの実態を欲していたんですな。

まあ、もっとも後に元々持っていたレコードの中に多くの裏のアプローチを聞き逃していたコトにも後に気付くコトになる左近治でしたが(笑)、あまりに判りやすい先のアプローチはホントに参考になったモンでさぁ。

レスポール使っている人で私の好きなギタリストは他にはマイルス・デイヴィスにも参加していた(=「The Man with the Horn」)バリー・フィナティーですな。LPカスタムですけどね。サムラ(=Samla Mammas Manna)で有名なCoste Apetreaは、使用ギターについては知らないんですが、「ギターの嗚咽感」がバリー・フィナティーに似た所があるので、ご存知ない方は是非ともiTunes StoreにもあるんでSamla Mammas MannaやDe Gladas Kapellをお聴きになっていただければ、と思います。

バリー・フィナティーと言えばソロ・アルバム「2B Named Later」で弾いているダリル・ジョーンズのサドウスキーのJBモドキの音が聴けるワケですが、こちらのダリル・ジョーンズはアルバム通して棒弾きで延髄にケリ入れたくなるほどではあるんですが、ちょっとペキペキ感の強い当時のサドウスキーとタル・ウィルケンフェルドのサドウスキーの音は全く違いますので、その辺りも注意して確認していただければ、と思うんですな。

あの「ペキペキ」音、サドウスキーはやめたんでしょうかね?NYモデルのシリアル1800番台くらいから音のキャラクターを変えてきたような気がするんですが、シャーラー・ブリッジ時代があの音を出すのかな?最近は勘ぐっている左近治です。キャラが若干変わった辺りくらいからローポジのネックも厚めになってきたのが多いです(個体差激しいですけどね、サドウスキーは)。

ちなみにウォルター・ベッカーの使用するサドウスキーもシャーラー・ブリッジではないようですからゴリ感強く出るのかな、と(HPで確認できるレッド・サンバーストのサドウスキーは写真で見る限りはシャーラー・ブリッジっぽいですが、たぶんこのレッド・バーストのサドウスキーは「11の心象」で使っていたのではないかと推測します)。先のアルバム「サーカス・マネー」収録の「Darkling Down」の音なんてベーシスト必聴モンの音出してますよね(←個人的にアルバム中一番好きなベースの音)。

とまあ、タル・ウィルケンフェルドやジェフ・ベックやらサドウスキーなど色んな「楽器的側面」の話題で今回は攻めてみた左近治。タイトルがアレなんで(笑)、ちょっとこの位引っ張らないと示しが付かないだろうと思いまして(笑)。