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チェレプニン・モード導入 [楽理]



とりあえず来週の「Green Sleeves」リリースを控え、そろそろ大マジに楽理面について語っていこうかなと思っている左近治であります。まあ、チェレプニン・モードを導入することでの和声的な応用ですな。それを「Green Sleeves」や今後のウォルター・ベッカー作品で詳しく取り上げる予定であります。

「Green Sleeves」はというと、以前にもこのブログでチラッとベース・オンリーでのソロのサンプルをお聴かせしたコトがありましたが、一応リリース予定なのはフル・パートでエレベとドラムとアコピのトリオ編成のジャズ・アレンジで一部にチェレプニン・モードを導入したリハーモナイズを施しているものなのであります。

昨年秋のアジムスの「Octorber (Outubro)」をリリースした辺りから楽理面でもっと深く掘り下げていこうと思い、坂本龍一関連などのリリースも絡めていったワケなんですが、いつかはチェレプニンについて語る時が来るだろうとは思ってはいましたが、少なくともウォルター・ベッカーのソロ・アルバム「Circus Money」がリリースされていなければチェレプニンの音階については語る予定はありませんでした(笑)。

実例として、あまりに判りやすい人(←ベッカー御大)の作品がリリースされたことで、それに乗じた形で述べていこうと思ったんですな。


チェレプニン・モードを導入するにあたって何故「Green Sleeves」を選択したかというと、この曲の強い調的な叙情性を利用して、多調感(フラつき)を演出するには丁度良いと思ったからなんですな。柳の木の枝はしなって揺れるものの、どんな雨風でもそうそう折れるものではないと言いますか、「グリーン・スリーヴス」はまさに「柳のしなり」としてうってつけの曲だったワケですな。

加えて、誰もがソラで口ずさめるほどポピュラーなメロディ。こういう曲に対してどういうリハーモナイズを行って和声的な料理をしてやろうか、という非常に判りやすい素材でもあるワケです。

段階を追ってブログで語っているので、過去にベースパートのみサンプルを登場させて耳慣らしをしてもらう意味もあって、以前チラッとリリースしたというワケです。

また、寒い時期になればクリスマス・キャロルの曲としても知られているので時期的には晩秋辺りを狙って、ブログのテーマなどもそれに合わせて語っていこうと画策していたワケですな。

判りやすい和声的な追究のお手本となるような人達をピックアップせずに突然チェレプニンの音階について語りだしても、理解できる人はそう多くはないと思うので、左近治なりの配慮といいますか、まあ、ブログが公表される時は実際にはかなり前に書いている記事だったりもするんで、思い付いたら記事溜め込んで計画的に公表している流れでたまたまこういう時期になっているという事情も往々にしてあったりもしますが、段階的に判りやすく述べることができれば音楽理論に興味を示す人が途中で興味が失せたりしないような配慮というのが真相です(笑)。

ベースという楽器においても興味を示してもらいたいのもあって、「Green Sleeves」ではベースで主旋律弾きながらハーモニーを奏でているワケですが、こういうベースが前面にフィーチャーされる曲にも耳馴染ませてもらう上でも、スラップ系の飛び道具的なリフを活用した曲もリリースしてみようかとアレコレ作っていた所でもあります。

とゆーワケで、今後その辺りの話題が増えますのでよろしくお願いします。