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レニー・ホワイト 「Universal Love」 [制作裏舞台]

現在左近治が手掛けているのは、エグいベースをブリブリ言わせるタイプの音を色々振り返ってみて、レニー・ホワイトの「The Advernture of Astral Pirates」収録の「Universal Love」を作っております。

この手のアンサンブルとなると、当時のAORやクロスオーバー・シーンにおいては本当にクロスオーバー・ブームを振り返ることができます。

今の若い人達からすれば、日本でこんなムーヴメントがあったんだ、と驚かれるかもしれませんが1978年〜80年直前くらいまでは結構なクロスオーバー・ブームだったんですぜ。

芳野藤丸やAB'sが好きな方ならこのアルバムもご存知の方も居るとは思いますが、まあ、ああいう感じのアンサンブルを連想していただければな、と。

このアルバムの前作となると、私の知る限りでは「Big City」となります。1曲目は有名なジングル、アメリカ横断ウルトラクイズの罰ゲームシーンにさんざん使われたアレ。アルバムタイトル曲の「Big City」ですね。リリコンなんてコレで初めて知りました(実物は見てなかったけど)。「Big City」のイイのは曲終盤のローズ・ソロなんですけどね。

「Pyramid」という曲では、おそらくマーカス・ミラー最年少のレコーディングだと思われる演奏があったりしますが、実はこの「Pyramid」も「The Adventure of Astral Pirates」にも収録されているんですね。こちらはマーカス君じゃありませんけどね(笑)。

イナタさも残しつつソフィスティケイトされてくるファンクの世界の変遷と言いましょうか、こういう、デジタルの音に毒に冒されることのない変遷期の曲って結構味わい深いものがあるんですね。

とはいえ、色んな方面で新たな試みや実験的な音が試されていて、ゴッタ煮状態でもある反面、ゴッテゴテしすぎない音の在り方のそれが絶妙なモンドな彩りがあったりするんで、70年代末期〜80年代アタマというのは興味深い音が多いワケです。

リリース時にでも詳しく語りますので、今回はこの辺で。