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風来坊 [ネタバレ]


「坂本龍一に振り過ぎじゃない?」

とまあ、私の周りからそんな声もあり、「確かにそうだな」と実感している左近治(笑)。身も心もデスペラードなパンクスな私ですが、ただ単にキンキーなパンクスでは後ろ指さされるだけ(笑)。そんな声に武装するかのように楽理的になったりしたモンでしたが、YMO関連だと特に細野晴臣と高橋幸宏の楽曲を扱う際は、少々普段との制作スタンスを変えないと形成しづらいところがあって、最近はそちらのスタンスも採り入れながら制作している所であります。

そのスタンスの違いとは、例えば原曲をアレンジする際に細野・高橋両氏の曲はエレクトロニカな風合いが似合う曲調が多いのですが、坂本龍一の場合は「ニカ」になりきれない部分がありまして、ミニマルな風合いならすぐにでもそうなるようなところがあるんですが、そのスタンスの違いというのが私にとっては両極端なので、アイデアに煮詰まってしまうというワケです。

とはいえエレクトロニカ風味はZero7やらSavath & Savalathに触発されたような感じで、「風来坊」「風をあつめて」「いらいら」「ろっかまいばいべいびい」とかやってみようかな、と企てている(実際にはもう着手しておりますが)左近治の現況です。

勿論、高橋幸宏の楽曲もやっておりますが、エレクトロニカもあればハードなエレクトロ路線もあるという感じで色々手がけております。

とはいえ坂本龍一関連もまだまだネタは尽きずに制作しておりまして、先週はなにゆえ「Kiska」を作ったのか?という、ある共通点を近い内にクダ巻きながら解説していこうかな、と思っております。

ただ単に坂本龍一が参加しているだけの「Kiska」ではない、という部分を詳細に語らないとウチらしくないかな、と思いまして(笑)。

思えば、YMOが一旦解散(散開)した直後の細野晴臣の名アルバム「S-F-X」収録の「Alternative3」という曲など聴くと、あの時代からこれほどの「エレクトロニカ」風味を演出できている所に御大の素晴らしいセンスをあらためて思い知るワケですが、異質なジャンルであろうとどこか一本の筋が通っているといいますか、ビル・ラズウェルやら細野御大の感性というのはもはや凄まじいというか、時間の概念もジャンルの概念もなくリンクしていると言いましょうか、常人では見えないモノが見えていると形容すればよいのか。そんな素晴らしい感性をあらためて痛感せざるを得ないのでありますな。