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ベース・サウンドに注力 [ベース]

ま、そんなこんなでハナシをまともに戻してですね(笑)、来週からリリースされる予定の曲の多くは、ベース・パートに従来よりも増して注力しております(笑)。

それがベースのメロディだったり、マーカスのスラップだったり、極上フレットレス・サウンドだったり、チャップマン・スティックだったり、と(笑)。

それらの曲が目白押しとなる、マジ曲揃いにしてみたんですな。

これまでの左近治はですね、着うた開始してもう2年になりますが、最初から生っぽい打ち込みをしていたのではなく、当初はかなりデフォルメさせていたんですな。ある意味着メロライクというか。

ハナからそれをやってしまうと変化があまりにも激しいんで、依然リリースされている着メロでの志向性があまりにも生っぽいと着メロで表現していた原曲デフォルメはやはりエセに感じられてしまいかねない。

そういう変化の大きさをなじませて、徐々に人間味の度合いを強めていっているというワケなんです。これには理由があって、打ち込みでどんなにこだわったものをリリースしても、尺にもこだわるとファイルそのものの容量制限もある、と。そうなるとビットレートを下げざるを得ないというジレンマに陥ります。

それに加えて、着メロと比較してデータサイズが肥大化する。端末側ではストックできる容量がiPodに見られるような増加率には至っておらず、保存できるにも限度がありますし、それこそ写真もストックしているユーザーが遮二無二自分の好みの着うたを当時の着メロ隆盛期のようにストックしている人は少ないと思います。

そういう側面を踏まえた上で、差異感の演出をどうにかセーブしつつ、静かにシフトさせているというワケなんですな(笑)。


国内での音楽配信は着うたや着メロが主流!といまだに声高に叫ばれておりますが(笑)、囲い込みコンテンツと端末買い替えによるデータのやり取りがいまだに制限されているから利用者は都度買ってくれているというのが本音でしょうし、音楽配信に移行することに地団駄を踏むのは、CDショップとレコード会社なんですね。

ただ、音楽はソフトでもハードの「販売側」はもはや疲弊してしまっているのが現実でしょう。これはCDに限らず楽器においても。


メーカーサイドは「お店」に儲けさせるワケです。つまり消費者への小売価格よりも安い価格で卸されているワケです。

CDは再販制度で価格保護されているため、鼻くそほじっても値引きなどなく粗利額を見込めるワケですが、楽器類は違います。


多くの商品が量販店においても流通してしまったため、小売価格がなし崩しに崩壊していって足並みが狂ってしまい、粗利額を確保できる分がどんどん少なくなってしまったんですな。本来は卸側が小売価格調整しては独禁法違反なんですけど、ただでさえ電気喰らいの楽器類。坪辺り数千円ヘタすりゃ万を雄に超えるくらいの光熱費は毎月必要でしょう。

バブル期と比較すると、現在の楽器店など実際に通電していないディスプレイだったり、中には箱だけ鎮座させているだけだったり、と。通電させていないよりかはB級品でも今と昔ではクオリティが違うんでしょうが、あまりに価格崩壊してしまったことで、小売側が要求する利幅によって、多くの楽器はオープン価格となり、予定調和的な売価で消費者に届けているのが実際なんですな。そうしないと儲からないからです。

振り返れば、量販店が楽器類を扱うようになったのは私の知る限りではアキバの「L社」さんが先駆けだったと思うんですが、その「L社」さんも姿を消してしまうわけで。楽器業界は割を食ってしまいましたなあ。

周辺機器で見ても昔のように魅力ある製品はかなり少なくなっていって、何かといえばMacやらPC上との連携があって当然のような世界。

楽器屋が楽器扱うモノすらも選り好みして及び腰なのに、取引価格が絶対的に少ないパソコンを量販店並の価格で取り扱うことすらも及び腰になってもおかしくはない時代。


目ぼしいアイテムが少なくなっていくからこそ、音は古き良いモノにあらためて回帰する、と。というか、耳が欲してしまっているでしょうなあ。時代は輪廻するとはいえ、新鮮なモノが求められているという80年代のそれとは全く異質のものが現在の状況ですなあ。

四半世紀ほど経過しているような音楽を、少しでも手なりにできるようなそういう音作りを出来てナンボ!と思いたい自分自身の気持ちの表れもあって、ベースに注力してみましたぞ、と。