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「Kid-Nap, the Dreamer」/高橋ユキヒロ [YMO関連]

 現在制作中の曲です。裏舞台の話題などを。

 8月に入って私が愛用するオーディオインターフェイスが不調に陥り、新しく買い足すことになりました。お盆の時期を挟んでしまうようなこの時期に何も壊れなくていいじゃないか・・・と思いつつ海外製品だから日本の代理店が休みじゃなければ大丈夫かと思いつつ修理に出すことに。

 思いがけないアクシデントに出くわした左近治は、タイトルにあるように、現在はこの曲を手がけております。

 当初はBare Naked Ladies風なオルタナ系の音にしようと計画していたのでありますが、作っていく内に予定を変更!Basement Jaxxの「Remedy」時代の某曲のように仕上げてしまいました(笑)。

 Bare Naked Ladiesの「Alcohol」は私のお気に入りソング。iPodのCMに起用されていた頃のCaesarsと一緒にリリースを試みていたことがあったのですが、時期を完全に逸したため(笑)、そろそろ作ろうかなあと思っているというワケです。

 クリス・モスデルが作詞を手がける「Kid-Nap, the Dreamer」ですが、Bパターン部の歌詞の語句選びが実に絶妙!

 鼻の先っぽ辺りで音を作るというか、発声する(せざるを得ない)独特の語句選びが実にエグいというか。どことなくベッカムの喋り方になるような語句選びで、実になんとも背中がムズ痒くなるチョイ不良ならぬチョイキザな発声になるのがこの曲のグッドな所。ところが私はちょっとヴォコーダー風な声で勝負しているので仕上がりがどうなることやら(笑)。声の主は私じゃありませんよ!エマニエル坊やの方も。

 あ、そうだ。エマニエル坊やのメイン部も早く着手せねば・・・。ちなみにエマニエル坊やの「シティ・コネクション」は誰が聴いても分かるリスペクト・アレンジにしましたが(笑)、ダ●ト・パンクのアレですね(笑)。余談ですが、私がDaft Punkで一番好きな曲は「Face to Face」ですが、これに触発されて昨年から制作しているにも関わらず未だに頓挫している曲が、Gazeboの「Midnight Cocktail」なのです。

 私の悪い癖は、自分自身が特に思い入れの強いお気に入りの曲を制作するとなると、その曲の和声の構造や使用されている楽器の音色、ミキシング具合などを追究すると、そこで自分自身が満足してしまって思うように制作が進まないという所があるのです(笑)。

 というのも、思い入れのある曲を全く違った解釈でリアレンジするようなアイデアがかき消されてしまうほど、原曲のイメージが強いためにイマジネーションが働かなくなってしまうのです。好きな曲を取り上げていきたいものの、違ったアイデアで作るというのは結構難しいというのを実感しています。

 着メロならば、音色がチープであるためその時点でデフォルメさせることができる。さらにその上で原曲のイメージに近付ける難しさ(音色作りなど)があっても、着メロだとデフォルメが先にあるので、MIDIデータレベルで原曲通りに編集しても出音は『着メロチック』になるので楽といえばラクなんですね。

 着うたが解禁になった時、最初にやろうとしたのはSMAFで用いるFM音源をトラック別にオーディオファイルとしてインポートして、それにリバーブやエフェクトを付随させようとしたこともあります。ゴージャスな着メロの音になるのは確かなんですが、着メロ用に平均化させたMIDIデータ(データ容量を減らすための必要な措置)をゴージャス版着メロサウンドにした所で、それほど面白くないのがすぐに分かってしまったわけです。

 FM音源だけで見ればTX81Zよりも凌駕している部分もあるFM部。たかがエフェクト付加のためにファイルサイズは大幅に上がりつつも着メロサウンドを踏襲してしまうのは余りにも面白味に欠けるため、着うたをやる場合は、原曲通りの音を目指すならまだしも、リアレンジのためのアイデアのハードルは着メロよりも高くならざるを得ないので、アイデアに乏しくなると週次リリースに支障をきたすのが難点でもありますね(笑)。