SSブログ

6月14日リリース曲 Incognito(遥かなるサンファン)/Spyro Gyra イントロより [クロスオーバー]

 さて、いきなり始まった左近治のブログ。Kクリを始めて早6年目に突入。着メロ業界の紆余曲折を目一杯体感してきた左近治(笑)、いまや着うたしか作っていません!

 ただひとつ言えることは、着メロ時代は常にWindowsプラットフォームが必要だったこの世界において、根幹たる制作環境は一環してMacという所に自画自賛。

 とはいえ、以前YAMAHAのセミナーにて松武秀樹氏がホストで話をされていた当時、やはり氏の会社でも着メロのMIDI編集はDigital Performerを使っているとのこと。

 YAMAHAのメロっちゃスタッフの方々もDigital Performerとのこと。肩身の狭い思いをしながら(笑)Macでシコシコ制作に勤しむ私には励みになったものです(笑)。
まあ、励みと言っても自分の気に入った曲しか作らないので軽~い気持ちも終始一貫している部分かも。

 さて、最新リリース曲はSpyro Gyraの「Incognito」。バンドのインコグニートじゃありません。この曲はリズム隊にスティーヴ・ガッド御大とマーカス・ミラー、作曲はトム・シューマンというラインナップ。

image-0d238.jpeg


 キーはB♭マイナーという、弦楽器泣かせの調号(笑)。案の定、マーカスのフレーズもイッパイイッパイのようです。ベースの音は当時のマーカスの中でもバランスの取れたスラップの音ですが、フレージングは×。そこまでスラップ(当時は「チョッパー」)にこだわるなよ!と言いたくなりますが、DXサウンドが席巻する直前のフュージョン・サウンドという意味でも貴重な曲。

 ほぼ1拍半でコード・チェンジがあるものの、B♭マイナーを軸にB♭mM9→B♭m7(13)という感じで、キモとなるのは7th音や13th音のクリシェを楽しんでいるというワケです。

 ベースはペダルでイイので、蚊とんぼマーカス君もマイナー・メジャー7thの時ばかりは、スラップのお決まりプルの「パウ!」はやらずに逃げているんですね(笑)。リズムの鋭さは相変わらずですが。

 トム・シューマンのコードワークがあまりにも素晴らしいので安直なスラップにはダメ出しをしたいのであります、ハイ。キーはB♭マイナーでbpmも140前後。スラップ御用達ベーシストには本当に苦痛でしょう。

 レギュラー・チューニングであれば。マーカス君の場合、4弦だけはよくDにドロップしたり、Aに落としたりとよくやっていたようですが、今回はスラップの音にはしないでモノ・トリガーのシンベにリプレイス。

 あとは909系のキックの4つ打ちにロー・ファイなゴースト・ビートで味付け、ギターのカッティングは少々シャリシャリにし過ぎた感じではあるものの、イメージ的にはアイラ・シーゲルやポール・ジャクソンJrだったのでこんな感じでいいかな、と。