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sus4の続き [楽理]

扨て、今回は文章ばかりじゃアレなんでサンプルを用意することにしました。今回サンプルに用いている上声部、すなわち分数コードのアッパー部(分子)は全てCメジャー・トライアドであります。しかしながらロウワー部(分母)には様々な分数コードとしての種類を用意しているワケですな。



例えば、2ndベース主体の7thsus4やら7thベース、あるいはb2ndやら他にも色々出てきます(笑)。

ベースは7thsus4を生じさせた下の世界の7thsus4の4th音or7th音を使い分けておりますので、ベースを聴き取っていただければ自ずとどういうsus4を割り当てているのかということはお判りになると思います。

とりあえず重要なポイントとして押さえておきたいコトは、今回はこうして分数コードの分母部分にsus4を割り当てて、ハイブリッドな和声を形成させているワケでありますが、通常の分数コードの世界においてあくまでも「仮想的に」自分だけのアプローチとしてsus4を想起して、上と下とで「ぶつかり合う」であろう音の並びによって、どういうモード・スケールを成立させるのか、という所を注意深く認識してほしいワケで、ソコが重要だな、と。

簡単に言えば、上がCメジャー・トライアドで下がDb7sus4となると、どういうモード・スケールになるのか、というのは構成音並べれば自ずとわかりますな(笑)。

分数コードの中においてb2ndベースの例というのはポピュラー・ミュージックでは少ないかもしれません。ジャズではそう多くもありませんが、少なくもありません(笑)。


7thベースであるC/Bbがありました。自分だけチョットだけキワいアプローチするんで、下に7thsus4を仮想的にイメージして「C、Eb、E、F、G、Ab、Bb」という音列を生む、という考えですな。

もっといえば、アッパー部がリディアンやらリディアンb7thが合う世界観の時の分数コードで、下に仮想的にsus4を見出すと、それはもう通常の世界観とは全く異なる世界が見えて来ると思います(笑)。もちろんチェレプニンやらミラー・モードを視野に入れることで多様な音使いを演出できることは間違いなし!(笑)。

既存のチャーチ・モードの世界には飽きてしまった方など是非試してほしいと思うんですな。

勿論、ポピュラー・ミュージックにおいてもこのような「毒」を「さりげなく」使うのが宜しいワケでありまして、そんな毒の忍ばせ方や、自分自身のインプロヴァイズのためにも一役買ってくれるアプローチだと信じてやみません。少なくとも左近治はこーゆーアプローチをしている、というワケですね。もちろんこればかりが総てではありませんので、ソレばっかりになってしまうのもイケません(笑)。

まあ、こうして語っているトコロで何ですが、サンプルのシンセ・リードは局面進めば進むほど、メロディ音選びに迷いが生じているのは左近治の唄ゴコロとやらもヘッポコだなあとあらためて痛感しておりますわ(笑)。

とはいえ、サンプル曲というコトでお許し願えればな、と。もっと手を加えればそれなりにきちんと彩りのある情感備えるはずなので、私のサンプル聴いて「大したコトねーから意味ねーや」とは思っていただきたくはないんですな(笑)。こういうアプローチをモノにしないのも勿体無いコトなので(笑)。