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リリース裏舞台 [たわごと♪]

ココん所、あなくろ本舗でのリリースがご無沙汰だったのをすっかり忘れておりまして、慌ててGW前リリース用に週末作りました。ドナルド・フェイゲンの『The Night Belongs To Mona』を。

昨年発売されたドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム『Morph the Cat』に収録されている曲ですね。全体的にベッカー&フェイゲン時代や、初期~中期のスティーリー・ダンの音を思わせるようなソロ・アルバムに左近治は大層満足できたワケであります。

なんで1年も経過してからリリースなの!?と思われるかもしれませんが、本当は昨年とっくに手がけてましたよ、と(笑)。著作権の細かい部分で最近まで配信できなかったんですね、コレがまた。

おそらくは、国内レコード会社によるアルバムリリース直後に配信用で流通させないための措置ではないかと思うんですけどね。アルバムを買ってもらいたい気持ちは分かるんですが、レコード会社だけの意向かアーティスト本人の意向もあるのかは分かりませんが、最近になって著作権が変更されたのは確かです。そういうコトを見計らって、目ざとくチェックしている左近治なワケでありますよ(笑)。

配信音楽を制限する措置って、正直iTunes Storeではリリースされていたワケでして、結局は着うたや着メロを制限させていたのが真相だと思うんですよ。

まあ、単純なコードですらまともに耳コピ出来ていないような形で違法な着メロやら着うたで流通させてしまって曲のイメージを損なわれてしまっては元も子もありませんからね(笑)。その上、一般的な簡単な和声構造をも耳コピできない輩がこの手の曲を耳コピできるのかというと、確かに難しいでしょうな(笑)。スティーリー・ダン関連じゃ簡単な方ですけどね、「The Night Belongs To Mona」の場合。系としてはMaxineやらJosie系かな、と。

スティーリー・ダン関連だとオルタード・テンションをアッパーじゃなくて下声部に持ってきて別の和声を化学合成してしまうようなですね、そういうコードの使い方があるんで、和声の解釈がドミナントセブンス解釈ではなくなったり、とても難しいコトがあるんですが、そーゆー例がある中で「The Night Belongs To Mona」は簡単な方だよ、と言いたいんですけどね。「Negative Girl」やら「Glamour Profession」やら「Almost Gothic」やら「Medical Science」。左近治が思う、スティーリー・ダン関連の中でも一際難しい曲達です(笑)。

敵視されてしまいがちな着メロ・着うたかもしれませんけどね、曲を解釈して耳コピして別アレンジでリリースすることで、背中を後押しするような感じで知ってもらえればな、と。左近治のスタンスは正直今も昔もこんな感じででして、どうしても原曲知りたい人は何らかの形で原曲に出会おうとするだろう、と。今にも飛び降りそうな人の背中を後押しするワケじゃありませんけどね(笑)。Dive from the fourteenth floorってなワケじゃないですが。

CD1枚買うのに清水の舞台から飛び降りる気持ちで挑んでいる人は居ないと思うんですよね(笑)。いくら趣味が多様化して、色んなメディアへの出費が増えて所得はあまり増えない人が増えているという社会になっているとしても。ただ、音楽そのものの魅力を優先順位に置き換えると、わざわざ買うほどでもなくなってしまっているほど弱体化させてしまっているのは消費者の責任ではないんですね。リリースさせなくてもイイようなコンテンツに多大なカネかけて消費者を騙し騙し売ってきたからこそ、ですよ(笑)。だからそれらを聴いてきた世代の耳は成熟しておらず、音楽をも簡単に切り捨てるという選択になるワケで。