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思えば歳を重ねたもんだ [クダ巻き]

Leopard発売が待ち遠しい左近治。まあ、ついでに言えばLogic Proの次期バージョンにも興味があるわけですが、思えばMacの音楽制作や楽譜制作、それらを出力するにしても多分野に渡って連携が取れていたからこそMacに魅力を感じて手を出したワケですが、利便性が向上すると共に、当初は全く構想外だったワープロやら今で言えばオフィススイートやら映像編集やら画像編集やら、と。こういうモノにも触手を伸ばすことができるようになって、気が付けばマスターしてしまっているという自分に驚きなワケです。

世にPowerBookが初めてリリースされた当初、左近治は10進数の20代終盤という年齢(笑)。当時は富士通のOASYSを筆頭に「ワープロ専用機」が持て囃された時代。それが今ではOfficeアプリが当たり前という時代なワケでして。当時の私ですらも、こういう環境で学校の授業や講義を受講して勉強していればどれだけ捗っただろうかと後悔したものでありましたっけ(笑)。

学生生活を振り返れば、私自身は黒板にありとあらゆる文字やら矢印やら、レイアウトまでこだわって黒板とにらめっこしながら喋っている教師の類は嫌いでして(笑)、黒板をほとんど使わずに口頭で情報を凝縮させていく教師が好きだったんですね。なぜかというと、自分の咀嚼できたイメージでノートに取るが出来るからでありますね。

グラフやら表形式やらワープロなど。それらをイメージ通りにパソコン上で出来るようになったと感じることが出来たのは3年ほど前でしょうかね。なんだかんだ言って、イメージ通りに、ノートに書くような、概念的なイメージをノートに書くようにしてアレコレとシームレスに操れるようになったのがそれくらいだという感じがしたんですね。

別に左近治が、それらのアプリを使いこなすのに、当時のPowerBook出現から3年くらい前くらいの年月を必要としたというワケじゃないですよ(笑)。

パソコンやらソフトの操作をある程度習得した上で、それらを使いこなして概念的なイメージをノートに書くような感じで利用できるようになったというならそれこそWindows98くらいの頃でもそういう風に利用した学生はいたと思うんですが、勉学とは別にOSやらソフトの「クセ」に慣れなければいけないというワケで、そういう取っ掛かりが少なくなって操作できるようになったのは大体3年くらい前ではないかな、と個人的には感じたワケでして。

生まれて初めて手にしたPowerBook。この頃のOSは漢字Talk6.0.7(笑)。いまや懐かしい「デスクアクセサリ(DA)」で「MultiFinder」を起動させて、初めて複数アプリを同一デスクトップ上に展開できるようになっていたワケで、今を思えば、当時ですら使いやすいと思っていたMacの環境もこの程度だったんですね。それでもPC-9801で作業しようとは微塵も思いませんでしたけど(笑)。

こういうシームレスな環境が当たり前になって、どれだけのユーザがそういう環境を欲しているかというと、パソコンそのものはインターネットツールとしての在り方で普及しているワケで、学校教育に不可欠なものになったとはいえ、人によっては「なんでパソコンなんか覚えなければならないだろ?」と疑問に思っている人もおそらく相当数いると思うんですね(笑)。

ま、何はともあれ、そういった使用のみならず、音楽制作に目を向ければ、これもまた着実に進化を遂げていて、万人にも普通に音楽を作れてしまうような環境が揃うようになった時代です。

誰もがある程度のものを作れるようになった時代、誰もが作れなかったようなものに手を出していた人たちがどういう差異感を演出しなくてはならないのか!?と苦悩してしまう人は、その前提として必要な最低限の「術」を身に付けていなかったというコトを意味するワケでして、ある意味では、そういう自分自身のスキルの現実を突き付けられる時代になったのだなあとも感じるわけです。

九九を習得しなかったからと後悔する前に(笑)、音楽やるなら知らなければならないことはそれこそ真砂の数ほどあるワケで、九九知っている程度じゃ許されないのも事実(笑)。

強みを発揮できてこそナンボですな。

調子が狂っちまったもんでさあ [クダ巻き]

昨日深夜のオーストリアvs日本戦。

若い頃など48時間ブッ通しまばたきオンリーの生活してもヘッチャラ(死語)だったんですけどね、やっぱ酒チビチビやりながらテレビ見てるとついつい眠気が(笑)。

テレビ付けっ放しで気が付けば後半スタート寸前だったという有様。

台風一過で湿気が少なくなってついつい飲みたくなっちまったんですなあ。左近治は酒以外で炭酸を飲むことがめっきり少なくなったものの、肉料理だの脂っこいのを食すとついつい炭酸が欲しくなってしまうという。コーラのiTunesキャンペーンにチマチマ参加しつつ、最近お気に入りなのがKIRIN NUDAの新味。「グレープフルーツ&ホップ」ですね。

先の猛暑著しい時についつい買って飲んでみたら

「コレ、ホッピーやん!?」

昼下がりに飲んだら酒飲みたくなるだろ!というワケで最近、このNUDAといいちこで割ってホッピーにするのがマイブームというワケでさあ。ホッピーの原液なんぞ100円もしない駄菓子屋気分で買えたモノですが、最近ホッピーをあんまり見かけなくなったような(笑)。

まあそんなこんなでなんとなく予定が狂いがちの左近治がヒマつぶしに作って見たサンプルがありまして、今回はSculptureで作ったスティックの音と、ゲートのサイドチェインを使ったスネアの聴き比べの音なんぞどうかな、と思いまして。
MP3にしてみて気付いたんですが時既に遅し。ハイハットのトラックミュートしてやがらあ(笑)。でもスネア聴く分には無い方が聴き取りやすいかもね!とプラス志向。I don’t careとくらあ。 ちなみにドラムに使った音はですねNIのKompaktに付属していた「Blue Jay」というAcoustic DrumsのキットをBatteryで読ませてマルチ出力させているものであります。 各ドラムの音にそれぞれエフェクト噛ませているというワケですが、デモの最初の2小節のスネア(弱起で入ってますが)が、サイドチェインを用いたゲート(セルフ信号によるトリガーでのゲート)を利かせた音、その後の2小節がサイドチェインをオフった音のスネアです。 ハイピッチなスネアの胴鳴りがリッチになる部分音をどうにか削ぎ落とすという目的でサイドチェインを使うワケですが、サイドチェインを利かせる周波数ポイント探りというのが、この手のソースでは一番神経を使う部分であります。唯、あんまり削ぎ落とすと、アンサンブルに入った時、ドラムとしての音が軽くなっちまうんですな。 定位を拡大させないで一体感を得たい時にはある意味効果的ですけど、単体で聴くとかなりウェットなアンビエンスでも、オケに入ると軽くなりがちなんで本当はドラム系統はウェットなアンビエンスがあった方がアンサンブル全体での音の力感は増すんでその辺りのサジ加減が難しい所であります。 実は悟生楽横町でリリースしているYMOのLimboで使用しているスネアは、スリンガーランドのスチールシェルのスネアに480Lのアンビエンスを利かせている音を加工していたという裏事情(笑)。 ま、何はともあれデモのスネアの各2小節に耳を傾けてもらえれば、どういう効果になるのかというのが判ると思うんですが、単体で聴いてもらった方が判りやすかったかもしれませんなあ、とプチregret。まあ、こういう音でも判る人には判るんだからこんなモンで充分かなあとも思ったり(笑)。 さりげなくSculptureで作ったチャップマン・スティックの音を使用しているのはご愛嬌です(笑)。ベースだけでなくメロディ弦もアンプ・シミュレート通してトニー谷もといトニー・レヴィン先生のように仕立てております(笑)。 スティックのベース側の方はMOTU DPのSonic Modを通してMetric Halo 2882 v.4のFireWireリターンを介してLogicに持ってきて音作り、と。LogicとDPを行ったり来たりの音作りになっているというワケであります。

We Are Really OBTUSE [クダ巻き]

うーむ、iPod新製品発表にいまだ興奮冷め遣らぬ左近治なのでありますが、まあアレですな。私も含め多くの下層の民衆ってぇのはですね、所詮アイデアは貧困でありまして(笑)、それらのヒエラルキーとは別次元のフェーズに位置する所が訴求力のあるアイテムを発表してくれることで、ようやく貧困なアイデアが活性化されるという有様でありまして(笑)。

そんな活性化させてくれたアイデアも結果的には乏しいのが現実でして(笑)、これが悲哀な民衆の性ってモンでさぁ(笑)。

差し詰め、心臓病患者にニトロ、透析患者に油モノ、心停止状態に電気ショック与えるようなコトしない限り活性化しない乏しい脳みそを持っているコトにあらためて笑えてしまうワケでありますな。

Kクリリリース用の曲を制作するにしてもアイデアというのは勿論不可欠でありまして、そんな乏しいアイデアしか有していない左近治はですね、自分の体にムチ打って、ローソク垂らして(大嘘)、どうにかこうにか納品にこぎつけているというのが現実なんですな、コレが。

ブログ上で視聴用のデモ作ってるヒマあったらKクリ用の曲でも制作すりゃあイイのに、と思われるかもしれませんけどね、ブログで展開するデモ曲とKクリのそれとは左近治の矮小脳みそであっても、その奥深くにある引出しが全く違うのでありまして、冷蔵庫で言えば冷凍室と野菜室くらいの違いがあるんですな、コレが。

先のローズ・エレピ聴き比べについて詳細述べようと思ったんですが、こうやって書いている内に時間を逸してしまって今回は長々と述べられそうにないんで他の機会にでも(笑)。

Custom Ringtones (iTunes)ですゼ、ダンナ [クダ巻き]

iPodの新製品が発表されたようですが、筐体や仕様については殊更ココで述べる必要はないでしょう(笑)。左近治が興味深いのはこっちの方ですね。
画像

『Custom Ringtones』(米国サイト)

いわゆる原盤切り出し系として国内で流通する「着うた」。Kクリのそれは、原盤切り出しではないのは皆さんもご存知の通りだと思うんですが、多くの利用者にとってこういう姿こそが着信音を管理する、またはカスタマイズするという本来在るべき姿だと私は思いますよ。

違法スレスレで着うたをCDやらDVDで自作している人がいたり、そのようなツールを配布していたり。中にはこういうもので利用者を釣っておいて、広告を強制的に読ませることで報酬を得ている悪質な携帯サイトだってあるワケです。

iTunesが母体となることで、端末を繋げばiTunesとリンクするだけ。つまりパケ代はかからない、と。


こういう発想こそが、多くの利用者にとっては着信音としての着うたはコレで十分!なのではないでしょうか。そういう所に気付いている所にあらためて感心してしまうワケです。


過去にiPhone関連で話題にした左近治の記事は本ブログ左横にあるブログ内検索にて iPhone を検索していただければ当該記事を拾って来るのでお試しください。

今を思えば、これらの記事を書く前から実はAppleにフィードバックを送っていた左近治(笑)。その時の仮称が「Custom Ringtone」についてで、拙い英語でフィードバックさせていただいたワケですが、同じコトを考えている人など真砂の数ほど居るのは承知していますが、何気ない名称とはいえ、当初左近治が想定した名称と同じ名称だとなにか嬉しいやら感慨深いやら(笑)。他に思いつくような巧い言葉があるのでもないでしょうしね。

しかしながら、左近治のヘッポコ英語に目を通してくれていなくても構わんのです(笑)。Appleと同じようなイメージを、この加齢臭クダ巻きオヤジが抱くことが出来ているのが私には嬉しくもあり(笑)、細々とマニアックなオリジナル着うたを作るという現場に従事しているだけのことはあるのだなーと思いました(ホントかよ)。

というか、着うたの現場に携わっている以上、こういうイメージ持ち続けることが重要であって、そこで乖離してしまうようではハナシにならんワケですよ。コレがマジなハナシです(笑)。利用者や制作においても何処行っても乖離してしまうようなスタンスじゃいかんのですよ。どこかの映像著作管理が一元化されておらず迷走してしまっている様を思えば、音楽界などまだまだ捨てたモノじゃあないッ!(笑)。

もちろんフィードバックの内容に、「小生、国内における着うた制作者でありやす」などと微塵も語っていませんけどね(笑)。

Kクリやっていれば、外部に漏らしてはならない情報などいくらでもありますんで、その辺をリークすることなくフィードバックしたとゆーコトなんですよ。私のフィードバックの内容はAutomatorも絡めてのコトだったんですけど、AutomatorもiTunesにいくつかのデフォルトで組まれていますんでこれから色んな編集方法が追加されていくんでしょうけどね。

しかしまさかGaragebandライクで提供するとは思いもよりませんでした。

日本国内でどうなるかはまだ未知数であるものの、先述に列挙した記事でも述べている通り、たかだか原盤切り出しで数百円もするような経験をされた方は本当に多いと思うワケですが、パケ代は高くコンテンツも高いからこそ違法な方法が根絶しない背景があった中で、こういうことこそが本当に理想的な提供なのだと思ってしまうワケですよ。

「商売あがったりだろ!?」なーんて思われるかもしれませんが、Kクリの制作サイドや利用サイドは、それら原盤切り出しとは違う、音楽のある一部分が有している「楽曲としての根幹」の魅力を知っている人が制作し、それを欲するという、どちらのサイドも「曲のどの辺りがオイシイ部分で聴きたい部分なのか(例えオリジナルじゃなくても)」というコトを知っている人が運営&利用しているのであります。

ですから、YMOのLimboのドラムのブレイクビーツ部分だけリリースしても、その魅力を知っている人はオリジナルじゃなくとも利用してくれるワケですよ(笑)。手前味噌ですが(笑)。

ドラムの音ですから、和声が鳴っているワケではない。厳密に言えば部分音をいくつかピックアップして、平均律より20セントほど低いD音のスネアとか(笑)、そういう風に説明は付けられますが、これはあくまでも例ですけどね。ドラムであっても音程感のある部分音を抽出して説明付けることは可能ですが、ほとんどの人はドラムに音程感というよりは非和声的な音として聴いていると思うんですよ。

そういう音にも原曲が魅力を備えていれば利用者は買ってくれるワケなんです。

ただ闇雲に特定のアーティストが好きだから、耳がマヒしているワケじゃないんですね。コンテンツの質を理解していて買っていただいているというワケです。

ですので、ウチらKクリの制作者はですね、ある曲のオイシイ部分を素早く察知した上で耳コピして、オリジナルとは違う形でアレンジ(せざるを得ない、というかアーティストと同じ機材使ったとしても別モノになってしまう)してリリースしているというワケですね。

原盤切り出し系がユーザーサイドで行えるようになれば、Kクリとしては地道に従来通りやっていても全くノープロブレム。大変なのは原盤切り出しで儲けていた所でしょうね。

そういう意味でも着信音業界紆余曲折はあれど、Kクリのスタンスはブレていないなー、とあらためて痛感してしまうワケなのでありました。

慌てない慌てない [クダ巻き]

一休み一休み、と。

ココんトコ、およそ一ヶ月ほどばかりはですね、着うたリリースをお休みしますのでまずはそれをお知らせしておこーかな、と。とはいえ8月初っ端のリリース以来リリースしないことに(笑)。

とりわけ、急いでリリースしなくてはならないような新作曲を制作しているワケでもないので(笑)、私の都合とリリース関連曲の熟考も兼ねてですね、制作はしているものの盆休みの不定期な作業上の都合もあってこうなってしまったというワケであります。

権利関係がクリアされればビリーズブートキャンプの曲やら(笑)リリースしたい曲は山ほどあるんですけどね(笑)。ただ、この辺のコンテンツというのはもはやユーザーレベルでDVDやらCDからオリジナルの着うたを作っている人も居ると思うんですけどね(笑)。

切り出し系の着うたとは違う訴求力を備えるにはやはり難しいものがあるんですね。人によっては着うたのオリジナルで済ませたいという方もおられるでしょうしね。

左近治がココんところ一番注力していた曲はですね、エレキベースによるメロディを奏でる某曲。

Black Bassも発売されたようですが、今回その某曲で使用しているのはDirect Bassの方です。ブリブリ感というか、プリップリ感が堪らないので結構お気に入りなのです。ピッコロ・ベースも使用しているんですが、私の知る限りピッコロ・ベースのサンプリング音源というのはお目にかかったことがないので、代用できる音源探しには少々苦労しましてですね、ある音源にLogic ProのSub Bassというプラグインを使用して、ユニゾンにて狭いQ幅でドライヴさせることで、ピッコロの音なんだけど、弦長によって作り出される、倍音とは違う物理的な低音の部分音、まあピアノで言えばハンマーをピアニッシシモで打鍵して弦そのものの振動の低音と言えば判りやすいでしょうか、そーゆー部分音を醸し出すのにかなりの時間を割きました。

物理モデルでそういう音を作ってみても面白かったかもしれませんけどね。

例えば、ベースの14フレットを押さえて弾いた時というのは、弦そのものの物理的な低音の部分音(音程感のある部分のことではないです)と、ナットから13フレットの「跳ね返り」の二次振動の音と、14フレットからブリッジサドルの間の弦長から生み出されるピッキング・ポイントで生まれる部分音など、細かくオートメーションしなくてはならなくなります。

しかもナットから押弦した方の部分というのは実は音程メチャクチャですからね(笑)。14フレットを押弦すれば、ナット側の方は13フレットに接触していて、しかもこの弦長は音程は全く調律されていない配列に等しいので(笑)、これで生まれる跳ね返りの振動の部分音が、弦のタッチ感というものを生み出しているワケでして、音高は一緒でもピッコロベースとギターの音の違いはこういう物理的な部分音の違いによるモノなんですな。

ピッコロ・ベースといえばスタンリー・クラークやマーク・イーガンなど代表的かもしれませんが、当時私が最も多く耳にしたのはCurtis Ohlsonというベーシストのピッコロベースです。

Curtis Ohlsonの1stアルバムの「You」という曲とかですね。

ま、普通に8弦ベース用の副弦だけ張ればピッコロベースになっちゃうんですけどね(笑)。

余談ですが、ポール・マッカートニーはビートルズ時代、12弦ギターの主弦の方だけを取り外してコード弾いたり(笑)。こうなるとギターのコードがクローズド・ヴォイシングを生み出す、と。

世の中色んなこと考える人がいるってぇモンですな。

オーバーハイムの音に酔う [クダ巻き]

70年代終盤から80年代前半を振り返りながら、あなくろ本舗用にリリースする曲を色々思案しているんですが、80年代中盤辺りではDXサウンドが席巻するものの、FM音色だけではやっぱり当時も物足りなかったのか、オーバーハイムとミニムーグは結構一緒に使われていたりするもんでして、当時のそういう曲を聴くとやっぱり、DX以外の彩りを添えてくれるシンセにあらためて心奪われてしまうわけなんですよ。

特にオーバーハイムは独特の空気感を備えたような音なので、ソフトシンセが当たり前になってしまった現在、やはりエミュレートされていないオーバーハイムっぽいサウンドには無いものねだりもあるのか興味は尽きません。

そういう欲望の中で、去年の秋くらいからチョコチョコとオーバーハイム系サウンドを色んな曲で試したんですが、やっぱりOBサウンドならコレ!ってことで作ってしまった「Jump」(笑)。

一応エレクトロ系のドラムの音にして春頃リリースしたんですが、最近auのCMに使用されていることもあってリリース時よりもダウンロードが好調でありまして(笑)、なんだかんだ言ってもCMコンテンツにはかなわねーやって感じなのであります。

エディ・ヴァン・ヘイレンのJumpは、当時物凄いヒットをしたワケでありますが、私は今も昔もこの曲はどことなくKansasっぽさを感じておりまして(笑)、チャートを賑わせた曲とはいえ随所にバランス良く鏤めたマニアック感が堪らないのであります。Kansasっぽい感じのライトなプログレ色がうまくバランス良く活かされた曲だと思っているワケであります。

そういやKansasも3&4和音時代の「Dust in the Wind」以来作ってねーや、と振り返りつつ、今や3&4和音はラインナップされていないからダウンロードできないんだっけ(笑)。

カンサス好きな人はマリリオンとかも好きだったりするんでしょうが(笑)、こっちまで飛躍させてしまうといけませんので、今回はこの辺りでグッ!とこらえて留めておこうとしますか(笑)。

そうなんですよ。時には寸止めも大事なのでありますよ。

ま、ハナシを戻して、オーバーハイムの音に否が応にも耳奪われてしまっている左近治が、このままスンナリと見過ごして制作しないワケはないので(笑)、近い内にOBサウンドをピリッと効かせた曲をリリースいたしますのでお楽しみに。

悟生楽横町の方もですね、それとなくMatrix-12系の音やら初期TOTOやジェイ・グレイドン好きな人向けのアレンジやら、KORNのJingle Ballばりの(笑)某曲アレンジもお目見えすることと思います(笑)。

いくらKORN殺ってるからといって、クリスマスにJingle Ballをリリースするような左近治ではないので、この辺りはご期待に沿えないかもしれません(笑)。進捗度を考えると、そろそろクリスマス関連に着手してもイイ時期なんですが(笑)。国内最高気温を記録したという日にクリスマスの話してた日にゃあ鬼が笑うぜ!(笑)。

たかが800円で [クダ巻き]

辞職しなければならないのか!?

一国の長がこうまで擁護した『名言』ですね(笑)。ま、800円の経費が落ちようとそれは税金です。言い換えれば


『800円の着服程度で辞めなければならないのか!?』


とまあ、早いハナシがこういう風な解釈なワケですよ(笑)。税金は自分の懐とばかりに湯水の如く使う(笑)。まあ、そういう感覚だからこそこういう言葉になるんでしょうが、では百兆歩ほど譲って着服許すとしましょうや。

政府がそうなら、国民にも平たくひとりずつ800円着服許しましょうや(笑)。

かたや住民税やら、平民からはチマチマとせしめている割には、バラ撒きとなるとサイフの紐が固くなるという得意の二枚舌を持つ政治家ですが、身内の着服には寛容で国民には厳しいという姿をまざまざと見せ付けて、汚職を如何にして美しく見せるように日本を築き上げるのか高見の見物と行きましょうや(笑)。


かたやスーパーじゃあ800円にも満たないようなものを万引きして社会的な制裁を受ける人など新聞記事などでもかなり目にする世の中ですが、政治家かばうヒマあったら、明日の生活すらおぼつかない人々に800円恵む心は決して持たない素晴らしい政治(笑)。

どんなに軽装しようとも猛暑の最中じゃあ「ホット・ビズ」。

アパレルや百貨店業界が冷夏にあえいで業界の突き上げ喰らって「ウォームビズ」やら「クールビズ」の真相(笑)。確かにネクタイ締めてるだけで肩こりしそうな人には嬉しいシステムかもしれませんが、就職活動している連中がノーネクタイでざっくばらんに面接受けられるような社会じゃない限りは本当の意味でのクールビズの浸透ではないでしょう(笑)。片腹痛いですな。


銀行が危機的状況になれば税金で補填。保険業界も然り。

この業界の金利じゃ投資しても無理な社会なので、株式市場に目移り、と。社員に還元する前に株主に配当回さなければなくなり、組合の突き上げもあり、結局は派遣社員増員でコトをおさめる、と(笑)。

株式市場にももっとカネ回せるように、郵政民営化してカネをバラ撒く、と。


まあ、本当に国民のみなさん、よくもここまで騙されてしまったモノですな。


で、私お盆入る前に訊いてみたんですよ。

「郵政民営化したら個人情報はサラ金業者の持つ信用情報を共有したりする可能性があるのか!?」と。


そしたらですね、今のところは予定は無いけれども、銀行がサラ金と組んでるローンのサービスのような、それと同様に消費者金融業界と連携するようなサービスが行われるようになればその可能性はありうる

との回答でした。

借り入れがある人には事前に通知があるでしょうが、いきなりサラ金業界に信用情報が行くとなったら大変ですな。それよりもなによりも郵政民営化した後、ヘッジファンドに面白いように扱われて(笑)、足元揺すられるようになった一部の事業を手放したりしてしまったら、もう元も子もありませんな(笑)。


楽器とて利幅は薄い商品。音楽に携わる者として、国内の楽器メーカーは90年代と比較して大きな成長を遂げて、製品ラインナップでも業界をリードするような先進的な商品をリリースして牽引しているかというとそうでもなさそうです(笑)。着メロというケータイでの音楽配信がたまたま当たった背景があるだけのことで。

そんな業界に夢見る若者たちも、ビッグヒットを重ねない限りは昔のようには売れるワケではありません。ネットメディアが充実したことで、知る人ぞ知る、というレベルが広く知れる程度になっただけのことで、利幅はやはり狭いでしょう。

800円、みんなで使えば1億2千万人分でおよそ1000億円くらいでしょうか(笑)。

政府から見れば1000億円なんて、庶民の「800円」の感覚だというコトを物語っているワケですな。

楽器をアレコレ欲しいなんて言える世の中にならずに年金の心配しなくてはならなくなるんですかねえ(笑)。年金で音楽に溺れるロックな人生もオツかもしれませんが(笑)。

うまいこと利殖術を考えないと、欲しいモノすら手に入れられなくなりそうな(笑)。くわばらくわばら。

組んず解れつMac人生 [クダ巻き]

Leopardリリースを間近に控え、新製品リリースのニュースが飛び込んでビックリです。とはいえ、本日のアップデートには左近治の欲するようなものではなかったのではありますが、DAW環境メインの私にはやはりヒタヒタと忍び寄るLeopardの出現を心待ちにしているのであります。

Xデーは10月5日なのか!?

誰もが連想しそうなこんなベタな日に本当にAppleがリリースするのかどうかは分かりませんが(笑)、仮にその辺りにLeopardやLogic Proの次期バージョンが出たとしても、サードパーティーのプラグイン関連の動向も気になるところです。

iPhoneに注力したことでLeopardのリリースが半年遅れるということが返ってサードパーティーの開発においては功を奏しているのではないかと思うので、おそらく年内には結構出揃うんじゃないかなーと思いつつも、左近治が新しいMacを買うのは当初は08年頭辺りに計画していたんですが、半年か1年ほど延ばそうかとも思っております(笑)。

まあそれもLeopardのパフォーマンス次第なんですけどね、結局は。

Logic Proが64ビット浮動小数点処理するようになるのかも興味のあるところですし、CoreAudioの変更点やらLogic Nodesの機能改良など個人的には非常に気になる点であります。

パフォーマンスにおいてはどこぞのOSのように低下するようなことはないだろうと思ってはいるんですけどね(笑)。

私としてはLogic ProにMetric HaloのSpectra Fooのような解析ツールを実装してもらいたいんですけどね(笑)。CoreAnimationを活用して機能アップしてくれたら嬉しいんですけどね。

Leopardリリースまでブログの記事数がどれだけ蓄積していくかは分かりませんが、そう遠くない日だということを思えば、動きの少ないDAW界隈でネタ引っ張るのはそうそうないでしょうから(笑)、新製品出た時くらいは記事にしてみたいモンですな、と。

Leopardに望むことは、あとはiPhoneのマルチタッチのUIを活用したインターフェースを採用してほしいと思うばかりですよ。従来でもMacでの作業はテキパキ進むものの、いわゆるパソコンのキーボード、という入力方法を極力回避できるようなUIがあると、作業ももっとスムーズになって、リリースできる曲が激増してくれると思っているんですが(笑)。

でも、おそらくそういう便利なUIを採用しても、ぐうたら左近治はそれに慣れてしまってもっとグダグダしちゃうかもしれません(笑)。とはいえ、カナヅチでも泳げるような、自転車に乗れない人でも乗れてしまうような感覚を備えたUIというのは、この先のパソコンの在り方というのを確実に示すのがWiiでありiPhoneだったのだなあとあらためて痛感してしまうワケであります。

そういう変遷期を目の当たりにできるのは嬉しい限りです。

昔のソニーは、こういう魅力があったものですけどね。任天堂とAppleが手を組んだらどうなるんでしょうか。

郵便貯金のテクニック [クダ巻き]

新社会人、ボーナスを手に何をする!?

左近治がそれに伴うコトを語るとなると、音楽界隈それもDAW系の話題が主になるとは思うんですが(ホントかよ)、楽器関連はピンからキリまであるとはいえ、大方注目度の高い良い商品となると概ね価格は高くなるってェもんです(笑)。

中にはそれこそ、ローンにまみれてしまっているのに音楽好きが講じて、生活の殆どを音楽に禊を捧げているはずなのに、稼ぐ金は借金返済のために在る!とばかりの生活に陥ってしまっている人を数多く見かけてきたもんですよ(笑)。

意外と若い人は、お金の巧い貸し借りを知らないモンだなあと驚くワケですが、ボーナス手にしてその金で欲しいモノだけ買ったりして、預貯金しながら欲しいモノを待つということをすればイイのでありましょうが、目先の欲しい商品に心を奪われ、ついつい楽器店の店頭でローンを組んだり、と(笑)。

こういうローンに手を伸ばさずに、左近治はココで敢えて「郵便局」を活用しろ、と言いたいのでありまして、どの道ローンを組まざるを得ないのなら郵便局を利用した方がイイですぞ、と老婆心ながら今回はそういう活用方法について語ってみまひょ、と。

仮に手元にいくら預貯金があった上で、ボーナスを活用しようがそれは各人の自由なんですが、預貯金は僅かで、物欲の前に成す術なくローンを組まざるを得ない時があったら、それは「待て」ですな。

まずは手元にある程度まとまった金を用意しましょう。預貯金少なくともボーナスでどうにかなるでしょうし(笑)。ボーナスは他のローンに消えていくという方は、正直、時既に遅しです(笑)。

仮に50万円を郵便局に「定額貯金」として預けます。

そうすると、この時点であなたは、預けた金額の最高90%を「借りる」ことができます。つまり、50万円預ければ45万円借りれるぞ、と。

多くのローン会社やサラ金やリボルビング払いと違うのは、その借りた金の返済期間は最高2年で、2年以内であれば一括で返済するもよし、最高4回に分けて返したい額を返済しながら2年以内に返し切ってしまえば、担保にした50万円も戻りながら、借りた金でもう既に欲しいものを手にしているというワケです。

つまり、欲しいものが沢山あるから、こっちでは使って、あっちではローン!という発想をするのではなくて、ある程度まとまった金はひとまず預けてしまえ、というやり方ですな。

一般のローンで買うよりも断然得なワケです。ま、郵便局で借りた金も厳密に言えばローンなんですけどね(笑)。同じローンにしても郵便局を巧く利用した方が遥かにイイですし、いくつも増えたローンをどっかでまとめられないだろうかと苦心するリスクはかなり減少すると思います。

それでなくとも高額楽器ばかり目にすると金銭感覚すらマヒしかねないというのが音楽の世界(笑)。イイものはやはりイイ値段するし、値段の高さにはやはり音の良さが付いてきます(笑)。

ローンばかり増やしていくのは愚の骨頂です。給料が全て借金ということにはならないでしょうから(笑)、同じ借りるにしても、手元のお金を巧く活用して預けて、それで貸し付けてもらうという方法が得だと思うんですが、若い人はコレを知らない人が意外に多くて驚きます(笑)。音楽に猪突猛進している人は特に(笑)。

家がお金持ちとかならこういうコトは無縁でしょうけどね。ボーナスというのはまとまった金を手にできる時ですし、その金で欲しいモンに使って、もうひとつの欲しいモンにはローンという愚かな選択にならないようにするには、やはり郵便局を活用した方が手軽だと思いますよ。

興味がある方は一度郵便局に足を運んでみて詳しく訊いてみてください。

粘り腰ってェのが必要なワケで [クダ巻き]

昨日のサッカー日本代表の敗戦に、興奮冷め遣らぬ左近治のクダ巻きがいつにも増しているワケですが(笑)、サウジの守勢時の場合は、彼らはプライドなどかなぐり捨て、サイドにルーズボールが来れば徹底してセーフティー・ファーストでクリア。決してインプレーにこだわらないわけです。

サイドにルーズボールが渡らなければ、自陣ゴール前のDFのさらに前方にルーズボールを拾える役を配置させる、と。これは相手のブラジル人指揮官の徹底した戦術であったというワケです。

日本はというとA代表だけでなく多くの世代で、セーフティーファーストに行かなくてはならないシーンでこねくり回す(自陣の深いエリア。すなわち相手にとってはゴールにより近い)という悪癖が改善されていないんですね。昨日のピッチは、これまでの試合の中で最もピッチの芝が刈り込んであったんですけど、遠藤はしょっぱなから横パスを狙われる、と。ピッチをワイドに使って相手を走らせて疲れさせようとする意図は最初からあったとは思うんですけどね、それによって結果的に全体が間延びして自分達のパスが繋がらない、と。自業自得なんですわ。

オシム・サッカーは音楽に例えるなら何も楽理的に難しいことを教えているワケではないでしょうに、どうも自分の得意な音楽ジャンルではないとうまいこと融合できないのが中村俊輔と遠藤なワケですね。

楽理だって少し掘り下げればジャズに近くなる部分なんていくらでも出現しますが、だからといって出てくる音が全てジャズになるワケではないんですね。オシムとてジャズ理論教えているワケではないでしょうし(笑)。音楽に例えるならこういうコトですね。すなわち、どこの世界にも器用貧乏な人はいるワケですよ。

それでいて自分の得意技すら見失うようでは歌を忘れたカナリア(笑)。ベートーヴェンですら耳が聞こえなくなってしまっても作曲していたと言われているのにも関わらず(笑)。

DAWアプリケーション無ければ音楽が出来ないワケではないですし(笑)、鍵盤ですら唯のスイッチとしてしか扱わなくなってしまっているような人が増えてきている昨今、スポーツ界、ことさらサッカーにおいてはそういう短絡的な思考に陥ってもらいたくないモンですな。ボールはともかく、サッカーという試合における執着心に対して全てを受容できていないからこそ、ああいう偏った選手は活躍できなくなるのだと。疲れは今更言い訳にはならないでしょうし、日程的に日本はサウジよりも中1日多いにも関わらずに豪州とは120分戦っているという部分を危惧するメディアがどれほどあったことか(笑)。

ハノイの気候がどれほど辛かろうが、サウジの選手達は日本のよりも大会開催前から現地の気候に順応してトレーニングしているのに、なぜか日本のメディアは目先のことばかりしか分析できていなかったという論調が実に多いのも、この国になかなかサッカーが根付かない「見るべきところが違うのではないか!?」と改めて感じさせてくれるワケでした。

サッカーを本当に好きな者が楽しめればいいだけのことで、勝ちさえすればどうでもいいような輩をどうにか成熟させるような手段はないものでしょうかね?(笑)。


とはいえ、音楽においても同じようなことが言えるわけでして(笑)、どの世界にもあてはまってしまうのが、日本における文化の未成熟な部分をあらためて痛感させられてしまうワケです。昨年のW杯でどれだけ落胆しようとも、おらがチームに足を運ぶ人や、あれだけチケット取りにくかった代表戦をですね、今も足を運んで応援して、にわかファンの通り過ぎていった時期を喜んでいる人達が楽しんでイイ時期なんですよ。

音楽も疲弊し、淘汰されていってようやく次のフェーズに移行できるでしょうし、日本の政治もそうじゃあありませんか(笑)。

日和見だけではなく、決してブレることのない本質を見極められるように日々努力したいものですな(笑)。

一朝一夕では得られないからこそ、そこには粘り腰が必要になってくるのでありますが、大抵の人は辛抱強くないので(笑)、未熟なままになってしまうんですな。悲しいことです(笑)。


さて、ブラック・バスもといBlack Bass(Scarbee)から、そろそろリリースされるのではないかと思っているわけなんですが、相当手間隙掛けているのか、まだリリースされておりませんね(笑)。


通常、スティングレイにラウンド・ワウンドの弦を張ると、ラウンド・ワウンドの弦が持つ「ギザギザ感」、すなわち、芯線に巻き付けてある巻き線の「ギザギザ感」が、そのまま音になって現れるというあの感じ、お分かりでしょうか?

特に弦高下げるとそのギザギザ感はもっと顕著なんですよね。スティングレイ系のプリアンプは特にそういうトレブリーな音の時に、ラウンド・ワウンドのギザギザ感って顕著に判別できます(詳しく言えば、このギザギザ感というのは別の要素の「部分音」ということです)。


トーマスさんの送ってくれたデモの音はですね、モコモコしているワケでもなく、しっかりハイやプレゼンス領域の音も聴こえます。そこを勘違いしないでほしいんですけど、とにかくコシがあるし、その音色バランスがあまりにも絶妙なんですよ。

Chicのアルバムを持っている人なら次のように形容すれば判りやすいかもしれません。


フィンガーの音は、
・Sometimes You Win
・My Forbidden Lover

この2曲の音に似てますね。

スラップは、
・Burn Hard


まあ、いずれもChicのアルバムの曲でのバーナード・エドワーズによるものですが、トーマスさん曰く、今回のBlack Bass開発にはナイル・ロジャースのサポートもあってその音を実現していると仰っております。

ってぇこたあ、バーナード・エドワーズはスティングレイにフラット・ワウンド張ってたんだ!

ということを容易に推察できるんですが、これは私が知らなかっただけなのかもしれませんが、トーマスさんのデモやバーナード・エドワーズの音を聴くと、スティングレイやSterlingはある意味、フラット・ワウンドが一番ベストな組み合わせなのではないか!?とも思えるほど、素晴らしい音だったんですね。

確かにChicのBurn Hardのスラップのプル音なんて、弦のギザギザ感は全くなく、コシがあるし、ハイも出ている。絶妙なんですね。

多くの人は、Chicのアルバムはファーストから4枚目くらいまでで、リアル・ピープル以降を持っていない人が多いため話が伝わりにくいかもしれませんけど、ご存知の方は前述の曲で連想していただければと思います(笑)。

Chicのそれらの録音は77年くらいからBurn Hardだと81年くらいかな!?

それらのレコーディングの音は今聴くと確かに古さを感じる音はあります(笑)。

その上で、トーマスさんの音は、最近のハイビット・ハイサンプリングレートによる非常に高音質な、輪郭のしっかりした、コシのあるAD/DAで録音したような感じ、というものが付加されたような、そういう音なんです。でも、大枠はホントにバーナード・エドワーズという感じでした。

あの音が他のプラグインやら多く使うことなく、スンナリとサンプラーから出ると思うと、本当に最近は凄くなったモンだなあーと感服してしまうと共に、トーマスさんの探究心にあらためて驚かされてしまうワケでありました。

リリース前に参考になればコレ、幸いです(笑)。

素人目にも醜聞を晒すことになった『ファンタジスタ』達よ [クダ巻き]

アジア杯。厳しい状況というのはどの国も同じ。ホームじゃあないのだから。

それにしても、ようやくオシム・サッカーには中村俊輔と遠藤の2人がフィットしないということを白日の下に晒してくれることになったのは収穫ではないですか(笑)。このお二方、ボールの扱いが人よりも秀でているために、ボールを持たせると遅滞するんですな。相手が動きをホールドさせて見入ってくれたらしめたもの!とばかりに相手の動きを探るだけ。仕掛けはその次なんです。

このお二人の特徴は、自ら仕掛ける時というのは、自分でも予想しないシーンに直面したシーンに遭遇した時に初めて「閃き」が起こること。

その閃きという覚醒を待たなければ、精度の高い「はず」のパスを出すわけでもない、シュートするわけでもないという、結局はお得意のセットプレー頼みと(笑)。

そのふたりの閃きが起こるのをいつまでも待って、パスこねくり回すだけでは相手ですら次のボールの出しどころ予想できるってモンですよ。サウジアラビア戦に限ったことではなくて、アジア大会通じて、このふたりはオシム・サッカーを会得できずに、自分の特徴をオシム・サッカーになじませようと探っているだけの球運び(笑)。

あれは、オシム・サッカーのやろうとしていることではなくて、とりあえず連携深まれば構築できるであろう、コンビネーションのひとつでしかなく、相手へより速く近づくことの「威圧」だけでもあれば相手の動きを遅滞させられるのに、自分が遅滞してしまっているようでは飛んで火に入る夏の虫、と(笑)。

こういう大きな大会でオシム監督が炙り出しをしてくれたことで、ようやく指揮官のやりたいサッカーへと本格的に移行できるのではないでしょうか。ややもすると高原(得点取って活躍しておりますが)ですら、構想外かもしれないです。


それにしてもサウジが守備に回った時、DFラインの前数メートル離れた所に、セカンドボールを拾える味方を必ず配置させていたんですよ。

日本の選手はこのサウジのDF手前にいるボランチ的な位置に居るセカンドボールを拾う役にプレスをかけるのでもなく、疲れて休みたい中村俊輔はサイドにベッタリ張り付いてもはや日本は10人かのようなゲーム(笑)。それでなくともサウジのプレスがキツイというワケでも無かったでしょうよ。足を狙ってきているのを嫌がっていただけのことで(笑)。

中田英寿氏が代表にいた時は、ここで、脆弱な味方FW陣に配球させようとキープしてくれていたわけですよ。稲本然り。福西に至っては散らすのが巧かった。とはいえ、運動量に乏しい(笑)。

その中田英寿氏の頼れるプレーと比較して、なんともまあ中村俊輔の紙相撲のようなペラいプレーで、しかもボールを失う始末。これ、サウジ戦だけではなく大会通じてですからね。

中村俊輔と遠藤が自分らしい戦いができたのはベトナム戦くらいだったのではないかと。

セットプレーからの得点で強豪国を脅かすスタイルがオシムサッカーの理想ではないでしょうに(笑)。

加えて、日本のセンターバックは純然たる本職は中沢ひとりです(笑)。でも、ここから巧く運ぶことで日本の動きは活性化させることができます。それが闘莉王の攻撃参加でもあったりしたわけですけど、先のU-20の大分の福元の正確なフィードは、往年の中田や稲本も凌駕するようなフィードをバシバシ決めていましたね。U-20 W杯で。

昨日はゲーム序盤から日本はディフェンスライン深すぎでした(笑)。裏取られたくなかったんでしょうけどね。ところがサウジは先行逃げ切りを狙ってましたが、勝因はなんと言っても、サウジが守勢時のディフェンスラインにセカンドボールを拾える人間を配置させていた所がポイントでしょう。

日本も羽生が入ってどうにかそこを突くわけですけど時既に遅し。

大会通じて、「いつシュート打つんだ!?」と思う方は私だけではなかったでしょう(笑)。特に、遠藤と中村俊輔の、オシムサッカーを理解できていないのにいつ起こるか判らない閃きとやらを待っていては、あのザマなんですよ(笑)。

コンフェデ杯にも出れないことは、ある意味合宿日を増やすことを可能にしたかもしれません。

4年間の合宿日トータルは365日もない、というのが代表監督の仕事とも言われています。


U-20世代や五輪世代(この世代は水野と本田拓くらいで、もうひとりの名古屋のレフティの本田は危ういかも)の底上げ、それにオシム初陣の連中達の適正(田中達とか坂田とか山瀬など)、それらの選手達でもう一度選別することになるんでしょうなー。

怪我してしまったばかりのエスクデロやら、梅崎、福元、デカモリシ、この辺にも頑張ってもらいたいですなあ。彼らは次の五輪(ロンドン)は狙えない世代。つまり、この時期に五輪代表候補になっていないとなかなかチャンスのない空白の時代の悲運の世代でもあるんですね。

これらの下の世代も本当に育ってきていますし(U-17,U-15など)、いっそのことオシム監督に全権委任で2010年までとはいわず、その後もTD職で70歳過ぎても日本に注力してほしいと思わんばかりです(笑)。

今回は音楽関連の話じゃなくてスイマセン(笑)。

好き嫌いを無くすには [クダ巻き]

料理において顕著ですけど「好き嫌い」。

こどもが好むような味付けと、オトナっぽい味というのは感覚的にどの世代でも理解していて、自分の好みに合わないから食べたくない、という拒否反応を永続化させてしまうという例がありますな。

左近治の場合、如何にして酒をおいしく飲めるか、という最早料理ありきではなく酒ありきによる選別なため(笑)、こういうオトナにならないようにしなければならないと思うのでありますが、酒とて舌に滞留してくれる様は千差万別でありまして、特に日本酒は顕著であります(笑)。舌の両脇に薄く、素早く拡がり、喉を滑り落ちてくれるモノとか、その、舌に残る、あるいはスーッと抜けるように拡がる様は、まさに舌が化学反応を起こすという分子レベルの業の追及を確認することができるワケですよ。

子供の多くがピーマンやセロリ、パセリやタマネギ、にんじんが嫌いなのは、微妙な味をうまく引き出せていない調理になってしまっているからで、微妙な味を演出してあげれば、食物アレルギーに悩む子でなければ好き嫌いは少なくなるものでありまして、結局は調理の腕にかかっているワケでありますな。


音楽に例えるなら、半音の音程に耳が鍛えられていない未熟な人が、料理で言うところの好き嫌いのこどもに形容できるかもしれませんな。

耳が超えていない人ほど、メジャー7thのコードを「汚い」とまでの給う始末(笑)。ところがマイナー9thを聴かせると、短音階の叙情性を手助けに耳が手がかりを見つけやすいのか、その叙情性に味わいを覚える、と。

つまり、マイナー9thのルート音を省略すればメジャー7thコードと同じ構造なのにも関わらず、それらの違いで好き嫌いが生じてしまうのは、その音を(本質を)うまく捕らえられていないから、こういうジレンマを生じてしまうワケですよ。

ドミナントのシャープ9th(セブンス・コードに#9th音を追加したコード)なんて、一体どう聴こえるのやら(笑)。メジャーとマイナーが一緒に鳴ったような感覚に陥ったまま解釈できないんでしょうなあ(笑)。

やれ、利き酒、似非ソムリエ、グルメを自負するような人でもですね、食生活が偏っている人が多くで、タバコをやりながら料理語ってしまったり、肉中心の食生活なのに微妙な味わいを判別できるほど舌が肥えている人がどれくらいいるのかと(笑)。実際はこんなモンなんですよね、味覚の世界は。

しかしながら味覚と嗅覚は最も本能に近いレベルで脳幹を刺激してくれる感覚なのでありますよ。そこを偏った食生活や好き嫌いで鈍らせてしまっているようでは、他の感覚も言うに及ばず(笑)。


日本人なら醤油の味を極め(笑)、その違いを楽しむと。醤油だって色んな銘柄ありますし味も様々です。

左近治はですね、いわゆる赤身系の刺身を食したい時はですね、宮崎県日南市の飫肥の城下町で製造している醤油の味(名前失念)が一番好きですかね。甘味がある醤油。

ステーキソースなら、醤油ベースやタレ系だけではなくてA.1.のソースの「ボールド&スパイシー」が一番好きだったりします(笑)。ソースにほんの少しのジントニックのような刺激と甘味と苦味が迸る味とでもいいましょうか(笑)。そこにさらに僅かな山葵漬けの香りを混ぜたような、独特の微妙な味。しかし、白い飯も進んでしまう絶妙なバランス。生まれて初めて食したトムヤムクンのような衝撃があるのがA.1ソースの素晴らしいところ(笑)。

こういう「微妙」な味わいを日頃から嗜むようなことが好き嫌いを無くすことだと思うんですよね。つまりは調理次第。味もドメスティックな所から選別するのではなく、たまには洋モノに刺激を受けてみろ、と(笑)。


音楽も同様なんですよね。まずは半音に慣れて耳を鍛えろ、と。


純正律の響きが好きだから

トライアドが一番キレイ


シーンにもよりけりですが、光の三原色見てばかりじゃ飽きるでしょ(笑)。

RGBカラーよりもちょっと多い配色、例えばテレビ放送が全て終わった時のテストパターンの色じゃなければヤダ!なんて駄々こねてるのと一緒なんですよ(笑)。そんなこと言ってばかりだと(笑)。

紙やらステッカーなどの媒体によく見られるPP加工。

ツヤがあるのでキレイに見えるだけ、と。色温度は蛍光灯のように真っ青で、印刷系におけるPP加工のようなツヤツヤテカテカの液晶画面で「キレイ」だと思い込んでしまう人。カラー調整してますか!?(笑)。

騙されることに気付くか、自分の耳の未熟さを早期段階で知れるかで、その差は後世で大きく変わるので、「感覚」を身に付けるには注意が必要なんですぞ、と(笑)。

やっぱりドラムが好き [クダ巻き]

左近治の場合、自分が初めて志した楽器はドラムなので(笑)、やっぱりドラムはとても好きなのであります。12プライ時代のSONORのシグネイチャー(激重)、グレッチのチョイ古時代のワイドなスナッピー使ってたスチールシェルのスネアとか、スリンガーランドのスネアなんて目にした日にゃあ、ほおずりしますな(笑)。

日本人のドラマーで一番好きなドラマーはですね、左近治は山木秀夫氏です。

山木氏の空間を読み取る、レガートシンバルワークやら、匠のスネア。故トニー・ウィリアムスのようなフェーズに位置するようなお方です。

生前のトニー・ウィリアムスをブルーノート東京で観た時、終盤のドラム・ソロにおいて、キックの踏み加減で音程変えて「演奏」しているドラマーを目撃できたのは、後にも先にもいまだトニー・ウィリアムスだけです。

C音とB♭音を踏み分けておりましたけどね、その時のソロでは。

左近治のバンドでもですね、ドラムのチューニングとなると私の出番になります(笑)。ほぼ調律みたいなモンですな(笑)。

だいたいは、やる予定の曲の関係調に全て属しつつ、自然倍音列概ね8次倍音くらいまでにうまいことあてはまる音に合わせます。

タム類はドラマーの好みにしつつ、大体短三度~から完全四度の間隔で合わせます。


実際には、かなり無頓着であっても、不協和な鳴りにセッティングしない限りは、ライヴでのフロアタムなんてかなりベタベタに張ってもイイくらいなんですけどね(笑)。ボトム側でチョイとミュートしつつ、卓では思いっきりゲートで切っちゃうのが常なんだから(笑)。

但し、演奏者が自分の音に酔える音で聴こえてくれないと演奏に身が入らないですし、タッチすら変わってしまいます。ドラムに限らず。

マーカス・ミラーの音をラインでDIに送って、せっかくマーカスの音なのに、てめえのベーアンじゃあacousticブリブリ言わせた初期のジャコ・パストリアス系の音じゃ、全くニュアンスが変わってタッチに影響が出てしまうぞ、と(笑)。

ベースだってこういうジレンマを抱えるワケですから、ドラマーとなると、自分の作りたい音というのは、レコーディングされて卓通ってゲートやらコンプやらEQで加工された音を、自分自身に聴こえる心地良い音を目指さざるを得ないワケですから、信頼できるエンジニアに出会わない限り、ドラマーの苦悩は続くワケですよね、音レベルで。

女の子から生理用ナプキン調達してミュートしたりとか(笑)、リングミュートはもちろん、布ガム、ティッシュは必携アイテムですよね(笑)。さすがに紙オムツは無かったなあ(笑)。

とんがりサウンドを目指して [クダ巻き]

さてさて、台風は近づいてくるわでこりゃまた週末はまたとない制作日和になるんではないかと期待が膨らむワケですけどね(笑)、本日リリースしたヒンデミットはトリオ編成なの!?と思われるかもしれませんが、その通りです。トリオです。シンセのメロディはスティックのGRというコトですんで(笑)。

音方面のアナライズしちゃいますとですね、本日のヒンデミットの着うたで3パターンに分けている3曲目の、スネアのロールが入る部分なんですが、細かいロールがトリプル・ストローク、粗くなっている転がしがダブル・ストロークというシミュレートでの打ち込みなんで、その辺りを耳かっぽじって聴いていただけたらなと思います(笑)。

トリプル・ストロークの方法も色々ありますが、レギュラー・グリップではなくマッチド・グリップです。大半のマッチド・グリップはストロークを巧くこなすには大抵手の甲が天を向くと思うんですが(人によっては手の甲が横向いてる人もまれにいますんで)、このトリプル・ストロークはチト違います。

スティックを人差し指と親指の2本で支点としたら、手の甲をほぼ斜め下に構えるようにして、1回目のストロークでそれを落とすようにスネアを叩く、と。で、2つ目3つ目のストロークをそれぞれ小指と薬指で反動を利用するような形で叩くというスタイルのアレですね。この方法は何て呼ぶのか判らないので説明がうまくできませんけどね(笑)。そのストロークの模倣版ですよ、と。


とまあ、ヒンデミットについて語ってみましたが、アレコレひねって曲を制作しているワケなんですが、ヒネりをもっとふんだんに活かしてトコトンとんがった曲も作ってみたいなーと思っている所なんですね。

ココん所YMOの話題がまた出てきたようなので、YMO関連も久々手ェ付けているワケなんですけどね、YMO関連でやってなかったのがありましたねぇ、そういえば。ってことでブログ書き終えたら着手しようとしているのが「The BEATNIKS」関連の曲です。

高橋幸宏+鈴木慶一のあのユニットですね。

90年代にもアルバム出したような記憶があるんですが、それは持っておりません(笑)。一番最初の『出口主義』ですね。これならLPもEPもCDも持ってます(笑)。

時は’81年。YMOで言えば『BGM』のリリースを経て『テクノデリック』の頃ですな。

この81年末から82年というのは、左近治の人生の中で最もKinkyでニューロマンティックな人生を送っていた時ですんで(笑)、その頃を振り返りながらとんがった音を再び求めてみよーかな、と。

ビートニクスのアルバム『出口主義』。どっかの港湾地域なんでしょうが、アルバムジャケからしてインダストリアルな雰囲気がプンプン漂ってきます(笑)。確かにテクノデリックよりもインダストリアルな志向を感じます(音的に)。

ユニットの名前こそ「ビートニクス」ですが、歌詞からはそんなに左翼的とゆーか(笑)、政治的なオイニーは漂ってこないんですが、強いて挙げるなら「Ark Diamant」の中性子爆弾のコトとかくらいですか。「詩人の血」なんてかなりイイですけどね(笑)。アブナイ感じのケミカル臭を感じさせますな(笑)。これ、4+5の16分の9拍子でシーケンス組んで、ウワモノは4拍子、と。

こういうクロス・リズムは確かにドラッグのかほりがします(笑)。

歌詞はそんなにKinkyではないように思いますが、ポエミックに攻めないで、映画で言えば『Cool Hand Luke(邦題:暴力脱獄=ポール・ニューマン主演)』のようなビートニクな感じをちりばめてくれたらなあーとも思うワケですが、そういう嗜好性にするとスティーリー・ダンになっちまうかと思いながらですね、左近治が作るにはどう料理しよーかと思ってるワケですな。

手っ取り早いのが、ZERO7やSavath&Savalas風な音でアレンジしてみよーかな、と(笑)。

両者の特徴は、けだるいエレクトロ感がありながらも随所にアコースティックな風合いを織り交ぜるのが絶妙なんですな。そのアコースティック感も生っぽい質感ではなく、どこかしら汚してあるという(笑)、そういうダブにも通じる質感。それでいてローファイだけではなくラウドな音も使う、と。

そんな感じでビートニクスを作ってみよーかなーと思っているワケです。

『出口主義』収録の『蛇口』のライドの音なんて、ゲートでこれでもか!とばかりに切っていて実にkinkyさを感じるんですけど(笑)、蛇口は作らないかもしれませんぞ、と(笑)。


出口主義がリリースされた当時の左近治はですね、YMO関連アルバムを個人的にランキングすると、81年前後だと

●ニウロマンティック/高橋幸宏
●出口主義/The Beatniks
●BGM/YMO
●テクノデリック/YMO

という感じで、最も好きだったのはニウロマンティックだったという(笑)。まあ、それに影響されて今度は坂本教授つながりってワケでフリクションやらPhewを聴いていた時代でして、姿形はニューロマンティックで、音楽はクロスオーバー、心はパンクス(笑)、という若気の至りだった頃もありました。今じゃ血液メタボにならないよう日々努力を怠らないようにする毎日ですけどね(笑)。

ダーティー・エレクトロな思想でチト奮起してみましょうかね、と(笑)。

マニュアル化社会による弊害 [クダ巻き]

培った経験を後に続く者へ伝えるのは人間としての宿命みたいなもので、それは勉学とはまた違う側面の「教育」でもあるわけですな。

音楽面においては楽曲構造としての情報が後世に渡って伝わっているもので、中世ヨーロッパの音がそのまま録音されているものを私たちは耳にしているのではありません(笑)。

着メロ・着うたも制作作業においては分業化や効率化を図る企業は当然のようにあるでしょうし、ここ数年の作業経験によって培われたことは、比較的新しい分野とはいえ非常に多いのではないかと思うワケです。

その、比較的新しい産業である着メロ・着うた周辺は確かに広義の音楽制作であるものの、制作対象となる曲のほとんどが聴音の難易度はやさしいものが多いため、コツさえつかめば素人でもできてしまう、故に対象物がそういうやさしいものだと、音楽制作という作業のコツとやらをマニュアル化することでさらに効率化が図れるというワケですが、実はコレ、大きな落とし穴への入り口でもあるのです(笑)。

着メロや着うたというのは、人々の生活において欠かせないモノではなく、あくまでもサービスのひとつなんですね。

ところが着メロや着うたにおいてもマニュアル化が整備できるとなると、そうなった時点で作業そのものに特殊性は希薄になっていくため、他の産業と同じようなマニュアル化を応用できる、と。すなわち「マニュアル通り」の対応という、どこかで遭遇したような対応と似た状況を生みかねないのですね。

例えば、着メロ・着うたに限らずサービスに携わる企業が導入する「マニュアル化」というものは、作業の効率性を向上させる目的と、誰もが同じように対応できることが目的であるんですが、こういうマニュアル化が行き届きすぎてしまって、人と人とのサービスにおいてもマニュアル通りの対応しかできなくなるという「不器用」な側面を露呈することになってしまってですね、本質の人間性が育まれていないために、クライアントや利用者との意思疎通が機能しなくなってしまいクレームに発展し、クレーム処理すらままならないという悪循環に陥っている社会というのが現在の多くの企業が抱える本当の姿だと思います。


企業が怯えるのは圧力団体や消費者からのクレーム。


ひとりの消費者でも侮れないわけです。ゆえにクレーム対策のマニュアル化が整備されることになる、と。

しかし、そのマニュアル化による教育を施される側は、まだ見ぬ「クレーマー」をそのように教育されてしまうことによって「顧客を見たらクレーマーと思え!」という、なんとまあ短絡的な考えに陥ってしまうのが今の若い世代に見受けられる顕著な例。

目先の顧客に対して、本来必要であるはずの懇切丁寧な姿勢が欠けているため、「マニュアル通りの対応」が災いしてしまって、余計に顧客を激昂させて火に油を注ぐ、と(笑)。


そのような彼らには確かに悪意は抱いていないのだけれども、決定的に欠如しているモノがありましてですね、それが「真意」なんですね。

他人の真意を読み取れない、マニュアル通りの対応なのだから悪いはずはない、ということはもちろん、状況を読み取れぬまま自分自身が素直に謝罪できない、素直に言葉を発せられないというのが特徴。

彼らの多くは、いざこざを掻い潜って生き延びてきた人が多く、いじめなど陰湿化した世の中で体得した表現なのかもしれません。

というのも、本来は純真な心を抱いているはずなのに、実際には他人の良心にツケ入り、その人の良さに甘えて悪さをする、と。

最初は懐の深さを見せて対応するも、子供社会だとこういうのがいじめを助長させてしまうんですね。

その結論が、自分自身の良心は小出しにして、他人の良心に甘える、と。

すなわち、これが社会に出ると、客の良心に甘えてサービスを小出しにする、という対応になるんですね。

気持ちの良い対応をすればクレームに発展しないことをクレームに発展させてしまっているのは、そういう世代の人達に、のっけからマニュアル化教育を施してしまっているため、何が悪いのかすら判断できない人間を生産してしまっているというのが現在の社会。

人の良さ、というものにツケ込まれたくないから今度は防御する、と。そうなると社会はギスギスいく、と。


どんな分野であろうとも、目先の人に対して真摯に対応する。そうすれば理解できるはずなんですが、マニュアル化してしまうと唯一無二の事象に手をこまねくしかないワケですよ(笑)。応用力が問われる時点で時既に遅し(笑)。

画一的な着メロ・着うた提供した日にゃあ暖簾に腕押しですよ(笑)。そうはなりたくないモンですな(笑)。

ヒートアイランド天国でモニタリング♪ [クダ巻き]

『音が逃げるんだよ』


つい最近、左近治が妙に納得した言葉をふと思い出したので、それについて語ってみようかな、と。


私の同窓生で教鞭を執っている者がおりましてですね、音響分野なんかもそのひとつでして、色々参考になるコトがあるんですね。

他にも、例えばマイクやらアウトボード機器の周波数特性をLogic ProのMatch EQにコンバートできるのも彼の多大なる協力があってのことなのです(笑)。ソフトの違法コピーじゃありませんので誤解なきようご理解願いたいと思います。

で、その彼曰く「音が逃げる」という表現は以下の通り。


音は気温が高いと速く進みますね。夏場だったり温度が高くなったりする場所だと音の速度が速くなって聴き取りづらくなるのだと。すなわち、それが「音が逃げる」という感覚だ、と。

夏場じゃあなくとも、満員のライヴ会場だのでも観客の体温でも温度が上がるシーンはあるし、夏場に避暑地でレコーディングするというのもそういうモニタリングのしやすさを求めてのコトなんだとか。



なるほどなあ、と妙に納得した左近治だったんですよ。

確かに、砂浜で繰り広げられる屋外ステージとか、そうじゃなくても暑い所って妙に音が「逃げる」感覚になるもんなぁ、と。確かに言われてみりゃその通りだぞ、と。さすが教鞭を執るだけあって、咀嚼されたその表現力にも感心してしまったワケですよ。

さらに付け加えると、自分が聴こえている場所が涼しかったりするだけではダメで、音源(音のソース)から自分の身の回りがそうでないと望ましくないんだとか。この距離の間で温度差がかなりあると音が逃げるというシーンに遭遇することになるのだと。場合によって季節は関係なく昼夜でも歴然とした違いがあるのだと。


フムフム、妙にナットク。ここの納得は、完全に引き込まれて納得してしまっている左近治でもあるんですけどね(笑)、言われてみると確かにそうだなあと二度納得してしまったんですよ。

そういや夏場でも釣りに行く時は、水辺では確かに音の聴こえ方が違うモンなあと思ったワケですよ。


暑さをこらえながら、エアコンが体にキツイ歳になってしまった左近治はそんな悪環境で耳コピ頑張っちゃってアホみたいですな(笑)。もっと汗かかにゃ(笑)。

読み手にやさしい楽譜 [クダ巻き]

扨て、少々楽譜について語りましょうかね、と。

前回の記事のジノ・ヴァネリ『Santa Rosa』でも例に挙げましょうか(笑)。前置きしておきますが、このSanta Rosaは楽譜は存在しないので(as far as I know)、あくまでも私の採譜による解説というコトを伝えておかないといけません。

前回の記事の16分音符5つ分である「16分の25拍子」にしたという部分は、原曲では「15/8拍子」です。その次に「9/8拍子」で辻褄を合わせて、イコール「24/8=12/8 + 12/8拍子」という風になっております。

楽譜が存在しないため、原曲が「15/8 + 9/8拍子」と記載するかどうかは定かではないんですが、8分の12拍子を2小節繋げるよりも、こういうリズムが複雑な場合は、ポピュラーな小節線ではなく、音符をひとつひとつ読みやすくするような表記の方がラクだと思うので、左近治自身は「15/8 + 9/8拍子」という風に解釈しております。

ま、前回の記事の場合、原曲の「15/8拍子」の小節部分を25/16拍子に変えたぞ、と述べていたワケですね(笑)。16分音符5つ分が減るワケですな。


非常に巧く編集されたクラシック音楽の楽譜においてたまに確認できますが、そういう「よく出来た」楽譜では、変拍子の扱い(表記)が非常にプレイヤー寄りなんですね。

例えば近々リリースする予定のパウル・ヒンデミットもそうなんですけど、変拍子がもたらす不思議な感覚(奇異性)を、そのまま複雑怪奇な表記として載せてしまうとですね、


「いかにもこの曲は、こーゆー所がスゴイんだぞ!」


という、楽譜編集者や採譜側から見た「違う側面」の凄さを伝えようとしてしまって、返って読みにくくしてしまうコトが多いのポピュラー音楽系によくある楽譜の例です(笑)。まあ、いわゆるポピュラーな音楽雑誌には、こういう一風変わった変拍子の凄さを、読みにくい楽譜として凄さを伝えようとしてしまう向きがあるんですな。

クラシック系に現れる変拍子の表記というのは、非常にプレイヤーサイドから見て音を追いやすく作られていてですね、前回のブログにて私が25/16拍子にヘンテコな言葉を当てはめた理由は、

読みやすさ

音の追いやすさ


という、これら2つの側面を満たすための方法なんですね(笑)。25/16拍子という複雑怪奇な拍子が、何の変哲も無いような楽譜として読譜が可能になるというワケです。


Santa Rosaの原曲の方はこの部分を6/8(ハチロク)拍子系としてビート・チェンジを行っているので12/8拍子×2小節なワケですが、そんなビートチェンジを敢えて拍子変更する表記をすることなく4/4拍子を3小節として表記することも可能なワケですよね(笑)。

但し、4拍子にてこの曲を音符として表した場合、あまりにもシンコペーションの嵐となって返って読みづらくしてしまうワケです。

複雑な曲ほど音を巧く追えるような表記にしてあるのがクラシック系の楽譜には多く、配慮されていて好きなんですよね、左近治は。


奇異性を強調しようとするがあまり、小難しい表記にしてしまいがちなのがよくあるポピュラー音楽系の楽譜やら雑誌にある楽器解説系のスコアだったりするんですよ(笑)。

DTPで言うなら、きちんとベタ組みしてくれて読みやすくしてくれるようなモンですかね(笑)。

楽理の重要性 [クダ巻き]

卵が先か、ニワトリが先か。

音楽というのはピタゴラスが音階を発見した以前からも普遍的に存在していたとは思うんですが、ピタゴラスのそれは楽理的じゃないのかどうかというと充分楽理的なワケです。ただ、大多数の、ただ単に音楽を聴いていたいという、理論など必要としない人にとってはそういうスタンスでも普通に音楽を聴けてしまうワケです。

では、楽理は必要じゃないのか!?というと、正直必要でしょうね。楽器を嗜むなら尚更のことです。

他の分野に例えるなら、光の三要素は理解していて、それを自分の目が健常であることにあぐらをかいて色の三要素を知らないのと同じ(笑)。たまーになんちゃってWebデザイン系の人に見かけますけど、なんでもかんでもHTMLカラーとか(笑)。CMYKなんてなんのその(笑)。

他のチームがそーゆー人達の尻拭いをしながら、写真やら色んなファイルを「修正」してくれているワケですね、世の中の誰かが(笑)。

音の三要素は知ってはいても、音階知らなきゃどうやって音階奏でるつもりなのだ?

たまたま自分の都合よく弾けたりする楽器(または難しくない演奏形態を有しているモノ)にあぐらをかいて、出来合いの音のクオリティの高さを手にしただけで自分の才能と自惚れてしまう(笑)。

自分の才能に自惚れたまま、それに気付くことなく埋没する人よりかは自分の耳というものを研究する人の方がまだ将来性あると思います(笑)。ただ、その過程で得た知識によって何故か自身の分析よりも他人を分析してしまうという、学生気分の抜けないような未熟な人はそういう志向性になりやすいですね。

そこまで気にする分野であれば、なにゆえ楽理には手を出さずにネットだけの情報を頼りにしようとするのか。そういうことが疑問なんですね。情報を得る方法すら間違えてしまっているのではないかと。

耳や脳や楽理。そういう面に本当に興味があるのであれば、自分自身を分析しつつ勉学に励んだり、時には大学病院行ってセカンドオピニオン受診するとかね(笑)。気が付いた時には精神病んでたぞ、というコトにならないようにまともな知識を得られるようになることが重要だと思います(笑)。

ジェントル・ジャイアントのアルバム「In A Glass House(ガラスの家)」収録の『An Inmates Lullaby』の歌詞でも確認して自問自答してみてくださいな、と(笑)。


「チューリップ食べるの大好き!へっちゃらだい!」
「お医者さんがボクのこと言ってるよ。もう狂っちゃってダメだってさ」

ま、精神病の子供のコトを語っている歌詞のようですが、実はコレ、ドラッグ中毒に冒された廃人を投影している歌詞で、このアルバムの歌詞の作り方は、同じくジェントル・ジャイアントの「Three Friends」のやり方に非常に似ているんですな。

卒倒感と自己の認知

これらだけをテーマにしただけで音楽は色々と興味深い側面を見せてくれるワケですが、クスリに溺れずに楽理を学んでいれば、分かりもしないクセして興味本位にサイケの世界だけを味わおうとせずに済むコトもありますし(笑)。

ま、楽理を軽視すればするほど不必要なフェーズへ足を進めているコトをできるだけ早く自認することが大事かな、と(笑)。故に楽理の重要性ですよ(笑)。

パソコン今昔物語 [クダ巻き]

AppleがWWDCにて色々アナウンスをしたようですが、まだまだサプライズは用意されているのではないかと期待が膨らむ一方で、左近治自身は、全ての作業をパソコン(MacやWindows問わず)に持ち込んでまで作業しようとは思ってはいないんですね。

私の場合は音楽制作という環境があるため、大多数のパソコンユーザーの使い方とは少々異なるかもしれませんが、その「大多数」のユーザーの使い方というのは殆どがWebブラウズかメールに集約されるのではないかと思うワケです。

Kクリを始める前辺り、そうですね前世紀辺りになるでしょうか。その頃左近治周辺でにわかにホットな話題となっていたのがFlashでした。Javaもそうですけどね。

軍艦島のFlashコンテンツは今見ても完成度が高いFlashサイトなワケですけれど、その当時は「これこそがFlashサイトのお手本だ」と思ったワケですね。今でもそうですけど。

左近治がナンタラ2.0というものを実感したのはその頃なんですね。ただネット環境はテレホーダイの時代ですよ(笑)。ADSLでもなく(笑)。

それから数年が経過して、多くのコアな情報が何時の間にか広告、例えばアフィリエイト稼ぎのための不要な広告やら、私のブログ含む日記みたいなモノだとか(笑)、情報としては金払ってもイイようなモノというのは極めて少なくなってしまったのが現状。

まあそりゃそうですよ。横浜に例えるなら外の方がみなとみらい訪れる際、皆が赴く方向やら、車使えば渋滞している道は限られていて、地元の人しか知らないような所はスイスイ。こういう所に有益なモノがあるんですよね。ネットでも似たような現象が起きているというワケです。

有益な情報のひとつ、例えばWikipedia。今では特定ジャンルのデータベース程度にしかなりさがってしまっているモノもあるんですが、Wikipediaは寄付をしなくともとりあえず無料で恩恵にあずかるコトが出来るワケですね。

その昔(とはいえ10年も経っていない)、マイクロソフトがエンカルタに注力していた頃、これは有償だったワケですね。Windowsがこれほど普及してユーザー数を獲得しているというのに、マイクロソフトはそういう情報ですらも広く無償にて提供するワケでもなく、Internet Explolerを実装していながらネット業界を牽引できずにGoogleやらYahoo!に寝首をかかれているという状況(笑)。RSSやらポッドキャストすらも二の足を踏んでしまうという、業界のリーダーとは思えない対応ぶりを見せてしまっているのが現実。

多くのIT技術者も、Windowsのベースとなるモノだけを間借りしてサーバやらを構築したりしているコトも多く、音楽面で見ればUSB2.0のドライバのサポートすら遅れ、IEEE1394a/b(Firewire)の対応も遅れ、自社のプロトコルが足かせになってしまっていたり、と。マルチキャストに勝手にパケット送出するシステムにおいて理論値に限りなく近いパフォーマンスがどれだけ出せるのかと疑問に思いつつも、MacでもWindowsでもデーモン(サービス)で動いてマルチタスクを実現しているワケでありますな。

それにしてもWindowsはリフォームのやっつけ仕事ばかりで、なぜ多くの利用者に無償にて還元できないのか。もはや株主重視になってしまっているワケですよ。慈善事業に手ェ出すなら、利用者に対して慈善的になるのがスジではないかと思うワケですけどねえ(笑)。

道玄坂へ [クダ巻き]

前回は、サービス業やら楽器店やらに辛辣な意見しちゃった左近治ですが(笑)、そんな舌の根も乾く間もなく、今日は色々あって道玄坂のヤマハさんに久々足を運んだワケであります(笑)。

私が道玄坂歩いてた時は雨が小止みだったので、テクテクと足を進めると、道玄坂の中腹ではオバちゃん総出で、どこかのガムメーカーのアンケートを引っ切り無しにやっておりましたねえ。雨の中ご苦労様です(笑)。ああいう雨の中は若い衆にやらせてナンボではないかと思うのですが、年配の方々に悪天候の中従事させてしまうのが、現在の日本を象徴するワンシーンなのかもしれませんな。

さて、ヤマハさんに足を運んで1FのシンセやらDAW関係の商品をチェックしつつ、昔地下にあった楽譜フロアは、如何にも専門書のお店に足を運んだような雰囲気にさせてくれたワケですが、今はもう楽譜コーナーは2F。小奇麗で格調漂う落ち着いた雰囲気。YはYでも同業他社のYさんの店内を思わせるような雰囲気(笑)。

道玄坂のヤマハさんの特色と言えば、左近治にとっては何よりも楽譜!そう、左近治は楽譜を物色することに一番時間を割いておりました!

欲しい楽譜が無くとも足を運び、その辺の文房具屋で売っているような五線紙じゃ、五線のQ数は太すぎるは、間隔広すぎるわで、サラの五線紙買うだけでもヤマハさんにはお世話になったモンですよ。まあ、絵描きを志す人が世界堂さんに行くようなモノと似たような感じ(笑)。

楽譜をただ単に多く扱えばイイというモンではないのですよ、楽譜は。スタッフの方々も相当な知識を必要とされる場所であり、そういうスタッフを揃えて楽譜を販売するというお店は少ないですね。その辺のお兄ちゃんがエレキギター売って、バンドスコア販売するのとはワケが違うんですよ(笑)。

CD販売でもジャズやクラシックにおいては専門スタッフが居る店も最近じゃ増えてきましたが、Ensemble Villa Musica演奏の×××で、×××・・・とかですね(笑)。そういうコトを言ってすぐにピンと来てくれるスタッフが居るCDショップの楽譜バージョンというか。それが道玄坂のヤマハさんという認識なんです、私には(笑)。もちろんCDショップのそれよりも遥かに細部に渡る知識が必要とされるワケですが。だからこそ信頼できる、というワケですね(笑)。

信頼できる釣り道具屋には、良いゴロツキが集まるのと同じですよ(笑)。行き着けの店で獲物を待ち構えるコトにも当てはまりますかね(笑)。

酔音 [クダ巻き]

なんじゃそら(笑)。

楽器固有の音って知れば知るほど良さが分かるってェもんです。でもですね、ある特定の楽器の音好きだからってその音ばかりデカくしてミックスした日にゃあ、他のパートの人からすれば大迷惑なワケで(笑)。

ただ、器楽的な部分は活かしたままに、どうしてもその部分は他のパートにはスッこんでもらいまひょ!というシーンもありましてですね、そういう時での各楽器の音の良さを極力殺さずにミキシングをする、と。でも大半は妥協の産物になっているとも思います(笑)。

本来の楽器の姿形はもちろん、楽器の演奏形態すら知らずにサンプリング音源を使う人達が居るのが今じゃフツーのコトなんです(笑)。全ての楽器を知れ!とは言いませんが、いざクオリティの高いサンプル音を聴かされれば概ねその音に酔いしれるコトでありましょう(笑)。

ただ、どんな楽器とて良さはあって、それこそ生の音を録音して、技量面で素晴らしい演奏なら言うコト無しなんですけどね(笑)。ただ、サンプル音がどれだけクオリティ高かろうとも、ヘッポコ音でも生の方が良かったりすることもあるワケでして。

ある特定の楽器の良さに酔い過ぎてしまって、アンサンブルとして巧くミックスできないシーンも想定できるワケですが、先ほどのように時には妥協も必要なんですね。

妥協をあまりに低いレベルでしてしまうと、こりゃ酷いコトになってしまうワケですが(笑)、かといって弄くり倒した非常に多くの楽器のアンサンブルをミックスした音がまるで生演奏のように聴こえるミックスなどどれくらい遭遇できるでしょうかね。

ミックスの領域においては非の打ち所がない産物であっても、聴き手の環境がヘッポコだったりすることも考えられるワケで(笑)。そういう聴き手を想定せずにとにかく最上級を目指すコトも、結局は妥協なんですよ(笑)。良い音はヘッポコでも良く聴こえてくれる(であろう)という「妥協」ですよ。

そういう意味じゃあMP3やらAACなどの圧縮変換された音で、ラジカセやiPodを想定している方がよっぽど親切なのではないのか!?

でも、こういう場合でも高いビットレートを使えないという「妥協の産物」なんですね。

我々は、そのフォーマットがどうであれ、どこかしら妥協をしながら聴いているワケで、許容しているのは特定の演奏や技量面を聴くコトが出来るという妥協であったり、特定のアーティストがどうであろうとその人がトコトン好きだ!という人とか、イチャモン付ける前にてめえの環境がヘッポコだからそんな所にいちいち文句言えない(笑)、という非常に多くの許容範囲を備えているのであります。

そういう許容範囲というのは備えているはずなのに、自分の好きではないタイプのモノにはとことん見る目(聴く耳)が厳しくなってしまう人が大半でして、こういうマジョリティというのは影響力というのは乏しいんですが、マーケティング面で言うと重要な層でもあるのです(笑)。

酒がトコトン好きだからといって、純度100%のエタノール出すワケには行かないでしょうし(笑)、アレもコレも好きだからと要求されたからといって、メントールと一緒に白いメシ食えるワケではないでしょうし(笑)、それが難しいトコロではあるんですけどね(笑)。

ひとついえるのは、ミックスはカクテル作るようなモノで、旨い酒を醸造しているのではないというコトですよ。

耳傾ける必要も無いようなマジョリティに対して、「食ったらどうせ糞ションベンになるんだから、適当に混ぜこぜでイイだろ!」なんてやった日にゃあ本末転倒(笑)。

トイレに行くまでのコトを考えてくれてメシ作ってくれる店なんてそうそう無いでしょう。どうせクソになるんだから糞出してくれる店なんて無いワケで(笑)。とっても奇異な趣味をお持ちの方は別としてですね(笑)。

最高級の食材をアレコレ使って調理しても、出来上がったのが納豆とかくさやのオイニーツイキー!な状態も考えられるワケですが(笑)、普通の耳持っていれば音楽をミックスするという行為においてそこまでのモノにしてしまうようなコトはないと思います(笑)。

人間とは他者には厳しく、自分の好きなモノにはトコトン甘いモンなんですよ。

酔っ払いはですね、酒飲んでいる時には飲酒の自覚はなく、良いから醒めて初めて酒を飲んでいたコトを実感するのです(笑)。

音に酔いすぎるという行為を後になって気付いてしまっていると、そういう酔っ払いと結局は同じでして、リアルタイムに酒の良さを認知できるというコトが重要なんですね。コレが出来ないとミックスというのは難しいと思います。特定ジャンルが得手不得手っていうのは的外れです(笑)。

メジロに癒されたかったのね・・・ [クダ巻き]

なんと!メジロを沢山飼育していて書類送検されてしまったお年寄のコトがニュースになっていました。

理由を訊けば、『癒されたかった』のだと。

ウンウン、分かりますよ、そのキモチね。メジロは昔から厳しいですもんね。チョット前くらいはペットショップで朝鮮産とか中国産とかのメジロ売ってたような気がするんですが(笑)、左近治は別に買ってまでメジロ飼おうとはしませんでしたので、飼育許可など詳しいコトは判らないのでありますが・・・


ええ、左近治も昔ガキの頃飼ってましたよ、と(笑)。無許可で(笑)。


春はメジロ捕まえるのに鳥モチ!秋はツグミ捕獲するのに、竹をカチ割ってトラップ仕掛けたり・・・(笑)。小生、5歳の頃から鳥を捕まえてましたよ(笑)。メジロなんて捕まえたらですね、インコ飼うような鳥カゴで飼ってもスズメ飼うようにすぐ死んじゃったりするモンです(笑)。やっぱり竹製のカゴじゃないと。ただ、メジロはすばしっこいんで、カゴの柵周りにフンが沢山ついてしまうので手入れは大変だぞ、と。やっぱり自然の姿を庭や軒先やベランダなどで見かけるように工夫した方がオツなんですよ。

まあ、その後ハト捕まえてきたり、パチンコ(スリングショット)使ってカラス仕留めてきた時は親に大層怒られましたけど(笑)。

誰かが飼育していたのであろう孔雀のオスと遭遇したり(笑)、釣りしてりゃあ誰かが捨てたのだろうアロワナがプカプカ浮いてたり(笑)、そんな社会の裏側目の当たりにしてきましたよ、と(笑)。

2年前の子供達の夏休みにはですね、左近治の知っている山あいにガキども連行して(笑)、カブトムシのトラップ引っ掛けに行ったりしたモンですよ。いずれ野生のヘラクレス・オオカブトムシとか見かけるコトになってしまうのだろうか!?と要らぬ心配をする始末(笑)。

しかしですね、自然には鳥や虫達が沢山いるとはいえ、音楽とは同列じゃないんですよ。

いくらネットで持ってるファイルをやり取りしてもですね、音楽は自然と同じように溢れ返っているワケではないので、勝手にゲットしちゃあイカンのですよ(笑)。

自然の生き物とて捕ってイイものと悪いモノはあるんですけどね、取り敢えず、音楽っちゅーのは盗っちゃダメなんですよ(笑)。

中には頼まれても要らないような音楽もあるかもしれませんけどね(笑)、広く普及しているからといって勝手に使ってはダメなんですよ。お金にてめぇの名前書いて、それ見つけたら「ソレ、オレの金だぞ!」とイチャモン付けるような人いないでしょ!?(中にはいるでしょうけど)。

明日はリリース日ですが、発表は明日になりそうなのでご了承を。

そうそう、キング・クリムゾンのSleeplessでのサイド・チェインの件、重要コトを補足しておいたので、そちらも併せてお知らせいたしますよ、と。

MXR Pitch Trasposerについて [クダ巻き]

サンレコでマッド・プロフェッサーとDUB MASTER-Xの対談で取り上げられていたMXR Pitch Transposerについて語るとしますか。

基本的にピッチシフトはディレイの構造を応用しているエフェクトなので、フィードバックごとに設定幅のピッチ幅でディレイをフィードバックさせれば設定幅の上下ステップがフィードバックごとにステップされるぞ、と。コレがサンレコでの両者の対談の一部の補足です。

例えばピッチ幅を+1としてフィードバック量を増やせば、半音ステップごとにフィードバックされるぞ、と。これが+12だったら、フィードバックごとにディレイ音が1オクターブずつ上がるぞ、と。こーゆーコトなんですね。

サンレコ対談ではSPXでのコトも語られていますが、ピッチの正確さはさすがにMXRのそれやEventideのハーモナイザーとは雲泥の差なんですよ(笑)。

左近治が初めてMXRのPitch Transposerを知ることになったのは、やはりジャコ・パストリアスのソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』でジャコが使っていたから、というコトがキッカケだったんですが、マッド・プロフェッサーの音はもとよりMXRのピッチ・トランスポーザーの音でオススメというのはですね、渡辺香津美のソロアルバム『Mobo』に収録されている『Voyage』なんてェのが好例じゃあないかと思うワケですな。

CDタイムで56秒以降のハーフミュートのカッティングリフやら、CDタイム4分02秒からのギター・ソロ終盤の「キラキラ感」のあるシンセっぽいような音。これがMXRのピッチ・トランスポーザーの音ですね。

当時からハーモナイザーは高かったですよ。MXRのソレは発売期間が短かったため流通量も国内では少なかった方ではないかと思います。

トレヴァー・ラビンのハーモナイザー技耳にした日にゃあ、それを手に入れたくなるものの、何せ価格が(笑)。ハーモナイザー欲しくても、その金あったらベース何本か欲しくなるってェもんですよ(笑)。

国内でもハーモナイザー使いこなしてるなぁという人エフェクト御大な人たちは多くてですね、大村憲司のソロ・アルバム「外人天国」収録の「The Man in White」もハーモナイザーじゃないでしょうかね。

あと、左近治が好きなギタリスト武沢豊センセイ。そうです。元安全地帯ギタリストですね。武豊じゃないですよ(笑)。昔からローランドのGRでワインレッドの心演ってたりしていたじゃあありませんか。この方のエフェクト追究はまさにウォーレン・ククルロやエイドリアン・ブリュー並!松原正樹のキレイなハーフトーンも真っ青!ってな位、ギターとは思えないエフェクト音を聴かせてくれていたモンですよ。

安全地帯の『恋の予感』なんてのは、曲の出だしのイントロから凄いワケですよね。ストラトハーフトーン系のシャリ系サウンドを弾く方ではミュートして、ディレイ音にオクターブ上のハーモナイザーが掛かっているワケですよ。リバーブ部にもハーモナイズ処理させているような、加えてタップディレイ、と。シンセだと思って記憶されている人が多いんじゃないでしょうかねぇ。

その後BOOWYの布袋寅泰、BUCK-TICKの今井寿だったでしょうかね。当時の若手界隈でピッチシフトに心酔していたギタリストというのは。後者の今井寿ですと、ローランドのハーフラックシリーズのピッチシフターを愛用していたと思うんですが、ローランドのアレは、オクターブ上のセッティングだとディレイ音を弄ったような音じゃなくてオシレータ内蔵させて、それが鳴ってるんじゃないか!?と思わんばかりの音で異質だったワケですが(笑)、ピッチシフトされたエフェクト音そのもののピッチの良さは低価格ながら凄いモノでしたよ。SPXだってGP-8やらGP-16、KORG A3と、当時の国内大人気のマルチエフェクターでも、そこまでキレイなピッチシフトは実現できなかったワケですからね。余談ですが、GP-16のステップフェイザーの音、左近治は大好きです(笑)。フィルターバンク通したような音が低価格で実現できるのって、当時じゃあれくらいしかなかったと思います。あとはボコーダー使うとか。

左近治はなぜそこまでエフェクト中毒だったのか!?ベース弾きのクセに。

左近治はですね、音が低けりゃ楽器そのもののADSR(エンベロープ)なんてどうでもイイってェスタンスだったんですよ(笑)。演奏形態そのものがエレキベースのソレであれば出音なんかホントにどういう音でもイイ、と。DXの音が欲しかったくらいですから(笑)。

DXベースのソレって(スラップのサム系のようなアノ音)、スティックを模倣したんじゃないかと思うような感じなんですよね、今思うと。チャップマン・スティックで色々音作ると、結構似た感じにも出来ます。

余談ですが、スラップ用語で使われる「サムピング」。悪しき日本語の例ですな(笑)。

親指の「thumb」とスラップの奏法が一致するから「サムピング」なんて言うんでしょうが、本当は「サンピング」でthumpingなんですよね(笑)。

thumpingとは多く用いられているのは「貧乏ゆすり」。足をステップするかのような動き。コレ、毛唐連中からはキュートに映るのか(笑)、バスドラ踏むかのように貧乏ゆすりしているとですね、毛唐チャンから「Hey! Thumper!」と言われながら寄ってきて結構イジられたりするモンです(笑)。

聴けば、ディズニーアニメの「バンビ」に出てくるウサギのキャラクターが「Thumper」だ、と。

そのサンパー君がいっつも足をピタピタとステップ踏んでるんで「thumper」だと。

確かにクラシックでも、ピアニストがペダル踏む時の音が収録されていたり、他の楽器の足踏みとか、最たる例じゃあ、クラシックじゃないけど録音してみたら観客が足踏みしてたノイズなんてthuping noiseなんて言うモンなあ、と思いにふけるワケですが、それにしてもスラップ用語の「サムピング」とは何とかならんモンですかね(笑)。ま、そこまで外国カブレしろ、なんてコトは言いませんけどね。ルー大柴ならどーするんだろ!?

嗚呼、楽譜の読めない愚か者よ [クダ巻き]

私の周囲は私自身が当時からPerformerあるいはDPを勧めていたのもあって、MOTUユーザーが多かったんですけどね、やはりその、最近はLogic ProやらAbleton Live買ってる連中が実に増えました。

元々左近治がMacを買う目的はですね、浄書よりも素晴しいクオリティの楽譜を制作するコトだったんですね。SMFに打ち込んだデータをシームレス(とはいえ当時は結構編集大変だったぞ)に扱うコトができるんで。

なんでまたアナクロな楽譜にそこまで注力するのか!?と思われるかもしれませんけどね、読みやすい楽譜と共に、これほど伝わりやすい手段は他にはそうないと思います。

例えば、スティーリー・ダンの『Negative Girl』を知らない人に演奏してもらうために、じゃあ当時らしくカセット・テープに録音して渡すとしましょうか(笑)。

音楽好きでバンド演ってる人の中に譜面読める人の割合ってどんなモンでしょ!?たぶん非常に少ないのではないかと。

譜面読めなくても耳コピする!という気概のあるお方、さあ頑張ってスティーリー・ダン耳コピしてもらいましょう(笑)。

つーか、こんなコトやってたら時間だけが経過して勿体無いんですよね。少々冷酷ではありますが、そーゆー人に合わせて付き合ってられないのが現実なんですよ。初見で演奏するにはソコソコの楽器演奏の熟練度が必要なワケですが、楽譜読めない人だって楽器をしゃぶり尽くすくらい弾いていると思うんですね(笑)。じゃあ、それくらい楽器に触れ合ったのなら、予想も付かないようなフレーズ提示しても熟練度の前に簡単に弾きこなせるコトが出来るはずですよね。

楽譜の読めない人はですね、手グセが非常に多く、勝手な解釈する人が多いんです。音楽こそセンス!という大義名分を言い訳にしてしまって、初めてお目にかかるようなフレーズには結構弱い人が多いんです。

「俺を練習に追いやるようなフレーズの楽譜持って来い!」

やっぱり、音楽を志す者、コレくらいの気概が無いとダメなんですよ。クラシックなんて全く弾いたコトもない、だけどピアノは達者。読譜可能。さーて「幻想即興曲」初見でどうぞ、と。

それでもスンナリ弾くくらい、どんなフレーズで楽譜がやって来ようともそれを弾くことのレベルに達している、という自分との格闘の目安でもあるんですね。楽譜ってェのは。

ま、分かりやすく言えば、オンナの事を知らないで子供作るコトは出来んのですわ(笑)。

楽譜が読めない人というのは、すなわち好きな女性の顔見てるだけで満足。みたいな、それくらい浅いレベルと左近治は思っております。

楽譜というのはですね、音符すら読み書きできない者への最高のセキュリティだと思うんですけどね、違法コピーにおいての(笑)。読み書きできる相手へ売れてしまうならどうでもいいのかな、たぶん(笑)。

まあ、楽譜あんまり蔑ろにするなよ、と(笑)。

録ってみて判るよit can’t let me go! [クダ巻き]

ボーカルの話題でもしまひょか。録ってみるとあらためて判る口ン中や口周りのノイズ(笑)。レコーディングしてソロトラックで聴いてみると口の開け閉めによるポップノイズなど非常に無頓着に鳴らしてるんだなあと痛感させられます。

もちろんボイストレーニング積んでるようなヒトだとそういうコトにも細心の注意払ってレコーディングするんでしょうけどね。まあとにかく舌の当たる音やら果てにゃあ歯の当たる音まで入っていたりするモンですよ。

で、左近治が感じるコトは日本人による日本語というのはさらにそういう不要な「音」というものを自覚しないで発声してしまう言語体系なのではないかと思うのでありますよ。

例えば本記事の「it can’t let me go」なんてえのはネイティヴ英語身に付いてるような日本人じゃない限り、きちんと発声できないのではないかと思うのであります。録音してみりゃとにかく英語と日本語がどれだけ違うのか再認識できます。

まあ、カタカナ英語身に付けて格好つけてit can’t let me goと喋ってみまひょか。

まず躓く所が「it」の「t」の子音部。日本人だと「t」を言おうとして息むんですけど、ココは「引き」のタイミングでも十分なんですよね。

で、次は「can’t」の「n’t」部分。さらに次の語句が「let」の「l」を発音しなきゃマズイんで、「n」の部分で日本人は舌を内口蓋上部にペッタリ付けます。まあ、ココはイイんですが、次の「t」も発音しようと息むんですね。

さらに正しい「l」の発音をしようと舌を衝立状態にして息を抜くように発音しなきゃならないんですが、これらの3段階の部分で必ずと言ってイイほどNGになります。

まあ、カタカナ英語でイイんならそれで良しとしなきゃならないんでしょうけどね。

左近治自身、昔は外人さんにcanかcan’tなのかハッキリしろ!なんて指摘されましたけどね。「n」と発音する時、日本人って非常に発音に無頓着だなーと痛感してしまったワケですよ。舌をつけて「n」と発音してしまえば「nt」に聴こえてしまうワケですからね。

後は「ll」と「L」が連続するスペル。外人さんに指摘されたのはですね、新幹線って「Bullet Train」って言いますよね。私「ブレット・トレイン」と、そのまま英語っぽく発音すればイイのかと思ってそうやって喋ったら全然違うって言うんですよ。

向こうのヒトたちゃあ一応「ブルレット」って言ってるようなモンなんですよ。実際には「ブゥレッ・ツレイン」みたいな(笑)。カタカナで書くと難しいなぁ(笑)。「ゥ」の時にもきちんと舌を衝立にして息抜いて、「let」と発音しないと「bullet」にならないんですね。毛唐語は難しいモンですよ。

こちとら生まれも育ちも日本。オヤジの田舎じゃ平安時代の頃まで墓と家系図残ってんぞ!という日本人でっせ(笑)。そんな奴が後世英語身に付けるのは実に難しいモンですよ。

まあ、そんな左近治が感じたコトはですね、日本人とは、普段操る日本語というコトバを「文字」を読み書きするように置換する歳で、「無頓着発音」が形成されてしまうと思うんですよ。

ある意味、日本語として発音する音以外には脳レベルでフィルタリングしてしまう、と。そんな感じなんですよ。青森の方じゃ字に書けないような音がありますけどね。「おまえ」という意味の「ナ」に濁点打ったような音。「ンガ」にも近いような音ですけどね。一回、「その音どういう字で書くの?」と訊ねたコトもあります(笑)。

つまり、文字に表そうとするその行為こそが「日本人」が身に染み付いてしまっている表れなんだと思うんですよ。

てめえの母国語すら無頓着でいざレコーディングで「なんちゃって英語」使うと、普通の日本語でもポップノイズやらヒドイのに、英語の所でさらにひどくする、と(笑)。日本人なんだから横文字使うな!とは言いませんけどね(笑)。

そうそう。サンレコさんの特集のマジカル・ミックスダウン・ツアーに使用されている曲の歌詞(左近治は応募しません。そんなヒマ無いので)。

歌詞だけじゃなくても色々言いたいコトは山ほどあるんですが、とりあえずそれらには目をつぶって、ひとつだけ言わせていただきます。

歌詞の「us」、完全に「ass」って言ってますよ(笑)。

サンレコ読者ならピッチエフェクトで「∧」の発音に変えてくれ!と意図してるんだと、私はそう思いたい。

ディミニッシュ・メジャー7thについて [クダ巻き]

以前にも渡辺香津美の『Inner Wind』を制作している時に語ったコトがありましたっけ。Virtual左近治Bandの記事ですか。

いわゆるⅤ/Ⅵ♭というコードを使えばディミニッシュ・メジャー7thを簡単に遭遇できるワケだというコトでしたね。

他にもスティーリー・ダンのAlmost Gothicなど引き合いに出して、つい先ほどは味楽るミミカを題材に語ったワケですが、ジャズの世界じゃ普通に使われます。他にも用法があってですね、概ねオルタード7thの省略形にも分類できるんですよ。


たとえば××7(#9)という、いわゆる『シャープ・ナインス』と呼ばれるドミナント・コードありますよね。ま、ジミヘンの場合はパープル・ヘイズでこのコードをトニックとして用いるワケですが、簡単に言えば短3度と長3度の音、つまりメジャーとマイナーの音を一緒に使いたいという音なんですよ。

シャープ・ナインスの魅力はですね、メジャーとマイナーの音を一緒に使ったような音でもありますが、ナチュラル3rdシャープ9thが生み出す『長七度』こそがキメ手なんですよ。短2度でやるよりもとてもハーモニックになるんで。

ところが、シャープ・ナインスのルート音を省略するとですね、これもまたディミニッシュ・メジャー7thと遭遇できるんですよ。

つまり簡単な出会いとしては、Ⅴ/Ⅵ♭の用法か、シャープ・ナインスあるいは他のオルタードテンションの省略形の使い方か、になるんですが、分類としてはこれだけではありません。

特殊な音階によって構築されるモード上で「ディミニッシュ・メジャー7th」としての確固たる独立的な使い方というのもありましてですね、私はこちらの使い方の方が好きなんです(笑)。

あんまり見慣れないコードも実は親しみやすいモノなのです(笑)。大体は短2度と三全音を極めて属和音のようにならない使い方さえ覚えてしまえば、もうアナタの耳は純朴なチャーチ・モードの世界に戻ることなど出来なくなるのですから(笑)。

制作用の曲を探る [クダ巻き]

着メロ制作時代、左近治が時流を追いかけていた時は地上波テレビコンテンツはもちろん、BS、CS、AM/FMラジオ、CATV、有線放送とホントにありとあらゆるメディアを可能な限り録画(録音で十分)したモンですよ。今じゃUSBのワンセグチューナー使って記録もできるんで、わざわざ自宅のテレビやHDDレコーダーを予約しなくても済むようになりましたし、何より、テレビコンテンツが今はそれほど音楽自体に注力していない!という側面があってですね(笑)、昔みたいに遮二無二追いかける必要がなくなったのも事実です。

左近治のスタンスはチャート曲追いかけているワケでもないので、引っ切り無しにチェックする必要が無くなったというコトですな。別にワンセグで記録する必要もないんですけどね(笑)。

そんな中でカレンシィなコンテンツをある程度狙いを定めるにはコレはもう個人的な趣味が第一候補になるワケですが、私自身の嗜好性は比較的偏狭的な部類にカテゴライズされると思うんで(笑)、そこでかなり役立つのが周囲の声なんですよ。リクエスト然り。ただ、身近な所での声というのはですね、その意見する人は買う・買わないは別問題で、ほぼディレクター的視点で助言をくれるんで、そういう意見の中には結構参考になるモノがあるんですよ。

特に幼児・児童モノのコンテンツとなると左近治一家でもどんどん大人びてきて、情報としては希薄になりがちなんで、そういう意見が結構参考になるんですね。なんだかんだ言って、子供が主役なんです(笑)。まあ、今までそうしてかなり役立っているのは事実なんですが、最終的に作る・作らないは左近治のヤル気次第なので、ココで結局カギを握っている、と(笑)。

それに加えて、テレビコンテンツのドラマですと最近じゃ10回前後の放送回数なんで、よほど訴求力が無い限り音楽が強烈な印象として残らないというのもあります。CMなんてェのはドラマよりも遥かに短い時間なのに、回数重ねて見ることが多いのもあってかCM用として作られた曲というのはやはり訴求力が計算されているので記憶に残りやすいんですが、ドラマ用サントラはチト違うんですね。特に最近のドラマは。

テレビコンテンツにおいて最近気になるのは、音楽というよりも音効、すなわちSE。そちらの方がキャッチーで訴求力のある音が多くなってきたと思います。特にシンセも「ああ、海外メーカーの○○の音だな」というのが如実に増えてきましたね。着信音としては逆にこういうシンプルなSE系の方が向いていると思うんですが、こういうジングルやSEはそれこそ権利関係すら把握できないことが多くて、主に製作会社が掌握しているので(製作会社自身も誰の作品かということを意識していないくらい)こういうモノはリリースできなくなってしまうんですな。著作権が明確ならまだしも。

まあ、なんだかんだ言いつつもテレビコンテンツは無視できないんですよ、これがまた。

AppleがProToolsの牙城を切り崩すには!? [クダ巻き]

Logic Proの次期バージョンやらLeopardのリリースが間近と見られていることもあり、左近治の興味は尽きないんですが、ProToolsの牙城を切り崩すにはどれほどの魅力が無ければならないのか!?という所に視点を当てるとLogic Proの次期バージョンが見えてくるような気がします。

ProTools(TDM)環境というのはホストマシンの性能よりも、ホストマシンのCPUに依存しないDSP処理があっての環境というのがメリットなので、ホストマシン上のCPUに依存する形だとCPU単体ではどうしても太刀打ちできない部分があると思われるんですが、一方でサードパーティーのプラグインメーカーの動きを見ると、どうもキナ臭いと思われるような動きが粛々と・・・(笑)。

TDM版のバンドルが一気に目白押しとなったような気が(笑)。叩き売りしたいのかと思わんばかり。やはりAppleはCore Audioのノードを実現させて強化してくるのか!?と興味は尽きません。

フルHD映像のH.264コンバートもCompressor使って分散処理させているワケですが、万が一これほどの分散処理をLogicで実現できるとなったらTDMは冷や汗モノかもしれませんな。さらに64bit処理となったら・・・。

TDMプラグインそのまま使えてしまったりとか(笑)。こっちだったら結構笑えそうな。いや、これ実現してしまったら(有り得ない)ProToolsの非公開部分の仕様なんで、それが可能ならとっくにアダプター形式でTDMプラグイン使用できちゃうのが市場に出てたと思うんですよ(笑)。TDMだろうがRTASだろうがホストアプリがProTools製品ではないと動作しないのがそれらの特徴なワケでして(笑)。

そういうワケで分散処理をサードパーティーに広く享受する、と。現状でもBusとAUXトラックにアサインされているプラグインの分散処理は出来ないにも関わらず、G5 QuadとG4 1.25GHz Dualの1台だけでLogic Nodeさせるだけで1/3くらいになっちゃいます。バージョン7.2.3だと従来よりもさらにパフォーマンスが上がるんで。

これが一律Audio Unitsプラグインも使えるようになったらスゴイことだなあと思うワケですよ。特にヘビーなソフトシンセ使ってる人は待ち望んでいるんじゃないでしょうか。

PSEをもう一度考える [クダ巻き]

1年前のPSE問題は結構著名な方が動いてくれたことで、いわゆる「ヴィンテージ機器」は現世に生き残ることができたワケでありますが、実はここでホッと一息というワケにはいきそうもないというのが左近治のホンネなんです。

PSE問題の先にある部分がそれほどクローズアップされなかったこともあって、消費者サイドから見た「輸入機器」への目利きが必要なんですよ、実は。

左近治は、先ごろNAMMショーで発表されたRhodes MK7の発売を心待ちにしております。実際の鍵盤のタッチやら箱鳴り感はどうなんだ!?と思う所はあるものの、MK-80よりも遥かに「ローズ」してるでしょうから間違いなく買うと思うんですよね(笑)。

ただひとつ心配しているのがMK7の電源。

ま、つまり米国仕様の117V電圧なのではないかと思っているんですな。スペックの詳細が不明なためどうなるか分からないんですが、出来ることならマイクのようなファンタム電源方式にして電圧を落としてその後直流方式にしてくれたりの方が音質面で電圧の差異が少なく駆動してくれるのではないかと思っているワケですが、交流電圧のままだと日本の場合PSEに伴う検査を経なければならないため、ココがキモとなるんですな。

まあ多くの輸入音響機器の場合、日本仕様の電源で代理店がトランス交換しているのか!?というとそういうのは少ないのが現実で、「100Vでも駆動して検査して大丈夫だったよ!」というのが多いワケです。

トランス交換してまでとなると、実際にはそれに伴う回路の設計すら見直すことにもなりかねないこともあるワケで、実際には許容量の間でチマチマと駆動させているというモノも多いワケですな。

問題はですね、トランス交換や回路設計部分におけるモディファイなどの技術や製造技術を持たない代理店でもPSEの合否検査は行える、と。検査やってみて通れば「合格」なのが実際なので、輸入機器の代理店が果たしてトランス交換をしてみて音質を損なうことなくモディファイした製品であるのか(実際にはほとんど無い)、ただ単に許容範囲内で駆動させて問題なかった!ということを消費者が見極めなければならないのでありますな。

音質に関わる重要なコトなんですが、わざわざこういう所を謳い文句にする代理店は少なく、実際には現地での電圧方式で駆動させた方が良い結果を得ることがほとんどなワケですね。

つまり、MK7の電源はどうなっているのか!?と。それが気がかりなんですよ。

途中でインバーターやらを介在させているのであれば、電圧で音質が大きく変化することは少ないでしょうが、どういう風にするのか非常に興味深い点であります。

まんま交流電源だと、直輸入の方が魅力的に思えたりするワケですね。

従来のローズを考えれば、プリアンプ部はエレキギター的な発想とフォトカプラー的なアナクロな要素の方で音質キャラクターを付加させている面が大きいので、交流117V電源をそのまま使うことはないだろーなーと思っているんですが、この辺りはちょっと注意したいですね。

万が一その回路部の製造がUSではなく第三国だったりするとこれが少々不安になったりするんですよ。

PSEの狙いとは、消費者の安全な電気機器の取り扱いだけではなく、多くの機器は先進国のブランドであっても製造しているのは人件費の安く済む国だったりするワケでして、その粗悪な製造に安全性と高い基準値をもってして対処しようとするというのも狙いだったようです。

つい数年前も自作PC用のマザーボードの粗悪コンデンサの流通などありましたよね。つまり、検査としてはオッケーであっても耐久面での信頼性が乏しい、と。

特に日本は湿度が高い国なので、ベンチレータも付いているようですがそういう面からも耐久性があってほしいんですよね。トーンバーが湿度の高い空気に触れて疲弊してしまう音になるのは当然起こり得るワケですからね。トーンバーが大丈夫であっても特殊な回路が後になって入手できなかったり、壊れやすかったりするとなるとこりゃ大変!なワケです。まあ、回路そのものはエレキギターに毛が生えた程度だと思いますけれど(笑)。MIDIとかUSBが付いているんでその辺りのメンテナンスのしやすさが結構気になるんですね。

最も気になるのは鍵盤のタッチなんですけどね(笑)。あの独特の沈み込むというか「落ちる」ようなストロークの鍵盤タッチ。YouTubeを見る限りだと、落ちる感じというか沈み込む軽い感じは継承されているようですね。信号入出力や電源関係も多くを継承しているような感じではあるんですが、本当に待ち遠しい楽器ですねコレは。

楽器への魅力はさておき、やはり心配なのは国内代理店の対応。コレに尽きますね。PSEに対応できないようでは流通させてはならんのですから、現行法では。

国内の家庭用の電圧は100Vか200Vなワケですが、例えば昇圧トランスとかありますよね。こうやって電圧弄って使っても法律上は問題無いの?という疑問が湧くワケですが、そのトランスを作ってる所が検査して流通させて使っているので何も問題はないそうです。

タコ足してたりして線材に負荷かけたり、コンセント周りのホコリなどが原因で火災が起きればそれは製造者ではなく使用者の責任になるのはもちろんですよね。火災保険でも過失割合を弾き出されるハズですし、隣の家まで燃やした日にゃあハナシにならんワケでありまして(笑)、それで死傷者出てしまうと大変なコトになるんですな(笑)。

100Vの電圧でも感電して死ぬ時は死ぬ、とその手の関係者から聞いたコトがあった左近治ですが、左近治は「ウソだろぉ~」とタカをくくっていたコトがあったんですね。

で、ラックのパワーディストリビューターに可動式のタップを付けてベースアンプやらエフェクター繋いでたりしてスタジオに入っていたんですが、狭い所に置いてた10Uラックの一番上にパワーディストリビューターを設置してたんですけど、その前面につながったタップをひょんなコトから足が触れた時に動いてしまったんですね。その時にタップがメリメリと壊れてしまったんですよ。コンセントの入り口が結構窮屈な頑丈な造りだったんで。

その瞬間、タップが火花を上げてショートしてしまってですね、一旦電源が落ちてしまったんですわ。もちろんパワーディストリビューターのヒューズは飛んでしまったんですけどね。

ヒューズが入ってなかったら他の機械、全部ダメにしてたでしょうね。それどころかあの火花に触れたら「死ぬ」というコトもあながちウソではないな、と実感したコトがありました。

私の親戚は、とある片田舎の河辺でクレーン作業してたら誤って電線引っ掛けて、電線と電柱を川になぎ落としてしまって一帯を停電させてしまったという猛者が居ますが(笑)、6000Vで感電したお魚さん達はさぞかし驚かれただろうと思います(笑)。東京じゃあ、そんなんで送電線ひっかけてインフラがストップしてしまった事件が昨年ありましたが(笑)、人口が少ない所で良かったね、と(笑)。
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