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I Have the Touch [たわごと♪]

我らがピーター・ゲイブリエル先生の曲名ですが、今回は別に先生の話題ではありません(笑)。唯単に「touch」に引っ掛けているだけのコトなんですが、その前に、本日リリース曲の内、すっかり「千のナイフ」について全く言及していなかったコトに気付いたので、とりあえずはまずその補足から語ることに。

千のナイフのイントロ部分ですが、のっけから、人間の聴覚において一番耳に付きやすい帯域を敢えてリジェクトさせたブレイクビーツから入ります。このリジェクションは60dBほどリジェクションさせているんで、結構ガツンと削っております(笑)。

で、4度音程を活用した四声リフ(鍵盤上では2声)のパラレル・モーション。ココはやっぱりポリ・ムーグの音じゃないとアカン!と思い、それ系の音で定位はセンター配置。このムーグのブラス・サウンドは若干デチューンさせていますけど、デチューン幅はそんなに大きくしていませんので、結構スッキリしているのではないかと。

それに絡まる複数のパッドで、白玉パッドとシーケンス用のパッドで味付けをしております。ステレオ対応端末では、これらのトラックが一番恩恵を受ける部分ですが、モノ端末においてもオケの存在感と広がり感を演出するために普段とは少し違うエディットを施しております。

じゃあ、なぜ他の曲でそういうことを試さないのか?というコトに関しては多くを語らず(笑)。他の曲とは違う意図があって、目一杯活用させるには述べることの出来ない技があるんです(笑)。

とまあ、着メロ時代から遡っても私が「千のナイフ」を手掛けたのは初めてなので、ご要望があれば別のパターンも色々作ろうと思っています(笑)。これがいつになるかは保証できないんですけどね。

久々のYMO関連曲でもありますが、他のYMO関連曲も制作中ですのでお楽しみに。


なにはともあれ、こういう曲を作るにはDAW環境が必須となってしまった左近治ですが、パソコンをベースとした音楽制作環境というのは、鍵盤楽器という入力方法と、パソコンのキーボード&マウスが殆どメインの位置付けになってしまっていて、どんなに編集や操作が楽になったとはいえ、それらの親和性からなかなか脱却できずにいるのが現状なんですね。

強いて言うならそれらに加えてMIDIコントローラーやDAWコントローラーなどが次候補として挙げられるでしょうが、これらは唯単に従来の入力方法を手助けできるだけであり、代用できるものではないんですね。

私が望むのは、以前にもiPhoneネタで語りましたけれども、やはりiPhoneの『タッチインターフェース』を用いた、別次元の入力方法なんですね。

例えば、DAWコントローラーが重宝されるのは、やはり物理的なフェーダーやらツマミによる操作性で仮想ミキサーを操作できることでもあり、それらをMIDIコントロールによって操作することも可能なワケですが、パソコンのキーボードを用いなくともマウスだけでどうにかなるシーンが多いとはいえ、クリックは必ず必要で、その他に鍵盤やらその他のコントローラーというのを結局はアレコレ操作しなければならないので、それらの操作の選択が増えれば増えるほど、パソコンが強いる「クリック」という動作が実にもどかしいのであります。

そこで、iPhoneの用なタッチインターフェースを応用するとどうなるのか、というと、例えばパソコンのキーボード上の丁度十字カーソル用のキーのスペースを活用をして、トラックパッド風なものを配置させて、そこを物理的に触ることなくiPhoneのようにフリフリすると操作できるようなハードウェアの出現を心待ちにしているわけであります。

そのフリフリだけで、何十トラックにもおよぶフェーダーを選択して、実際に触ることなくコントロールできるとなると、もはやDAWコントローラーすら不要になってしまいかねない操作性が待っているというワケです(笑)。クルクル回転させたりとかね。ジョグダイアルのようでいいし、回転ノブ系であってもイイし。

それらを操作しながらクリックが必要な時も、マウスに手を移すことなくそのタッチインターフェースが採用されている部分で操作できれば、DAWの世界だけでもさらに応用が広がるという魅力を備えているのがAppleのタッチインターフェースですね。

似たようなコト、サンレコの戸田氏も書いていたような気がしますが、DAW環境における入力方法は、現状では結局パソコンのキーボードと鍵盤の親和性になってしまっているのが現状。手は2つしかない(笑)。そこにマウスが絡むからややこしくなる、と。トラックボールとマウスは結構操作性の性格は変化させてくれても、ブレーキ踏みながらアクセル踏んでハンドル操作しながらサイドブレーキも使うかのような(笑)、そういう操作の例に形容できると思うんですよね(笑)。まあ、若かりし日の左近治は谷田部で清水和男さんに手ほどきを受けたコトもあるんですが、そんなハナシはさておき(笑)、つまり、多くの操作をもっとシンプルに、且つ的確に操作できるような世界が欲しいワケですよ。そうするだけで作業はもっと円滑に進められます。

もっと言ってしまうと、先述のタッチインタフェースをトラックパッド風ではなく、キーボードの四隅にセンサーがあるだけでキーボード上をフリフリしてもかまわないワケで、こういうセンサー形にすれば、そのセンサーの精度が高ければ、目に見えないキーボード上を「弦」として捉えて、その付近をフリフリするだけでギターのカッティングやらピッキングが出来てしまうような可能性をも秘めていまして、楽器を嗜む人なら手先は器用でしょうから、マウスの動作やタブレット使ったり、一所懸命マウスドラッグさせて画面上の仮想ギターを演奏するよりももっとマシな入力形態の可能性すら秘めているワケですね。

Leopardリリースまでおよそ2ヶ月。こういう変革を私は待っているんですけどねえ。iPhoneのもたらす新しいUIは、LeopardのCoreAnimationの機能などによってデスクトップの世界においてもメリットを享受できるようになってほしいですな。

後は五線譜への音符の配置をタッチインターフェースにしたり、DTPなどではカーニングやらテキストボックスの連結、あるいは画像ボックスへの配置をグラフィカルに持ってくるように出来てしまったりとか。ある動作において消しゴムツールに変わったりとか。

イベントリスト上の複数のイベントを複数の指で異なる動きで増減させたりとか、思い付くだけでもこれだけ可能性が拡がります。ある意味、ツールパレットを用いているソフトはツールパレットすら必要なくなるほどの操作性の変革が起こり得るのではないかと思うわけです。

電人GAZEBO [たわごと♪]

タイトルは思いっきり全角英字にしてみました(笑)。とりあえず、投票にも行って来たワケでありますが、私が投票に行く時はほとんど朝7時。普段は人もまばらな日曜日の朝、色んな人の動きの違いってぇモンを垣間見ることができるワケでありますが、そうですねえ、消費税導入以降の選挙で、今回は結構人が多かったような気がします。前回の衆院選の3倍くらいの人はもう既に居たかな、と。

とまあ、サッカーや選挙の話題はさておき(笑)、今回はガゼボの話題をメインにしよーかなーと思いつつ、まんまガゼボのタイトルにするのも私らしくないので、『電人ザボーガー』にひっかけてみましたよ、と。

ま、左近治自身冒険王世代だし(トシですなあ)、ガゼボ自身かなりエレクトリックな路線(当時)を志向してたんだから別にこれでも間違いじゃあないだろという実に安直な発想なんですが、まあ、どんなものでもこだわる部分と安直にこなすバランスは結構難しいモノであります(笑)。

安直なことを掘り下げる時点でもう「コダワリ」ではあるんですけどね(笑)。

昨日はリリース日だったので、まずはそれらを列挙してみまひょ、と。


あなくろ本舗では、

Love in Your Eyes / Gazebo
オリジナル無料曲(ABWH風!?)


悟生楽横町では、

Lonely Man / SHOGUN(アシッド風味remix)
Dream / 吉幾三(ドラムンベース風味)


とまあ、こういうラインナップになっております(笑)。


ガゼボの方は後で詳しく語るとして、まずはあなくろ本舗ではこれまた珍しい無料曲(笑)。そういや最近どちらのショップでも無料曲がご無沙汰してたじゃないかと気付いたため、安直な発想ではあるかもしれませんが、2ndベースのパラレルモーションでリディアンをこれでもか!とばかりにフィーチャーしたリフとなっております(笑)。

エグいスティックの音をさりげなく使っているワケですが(笑)、どこか明快な感じがABWH風な感じになっているような気もしなくはないような・・・。とはいえABWHのスティックの音はフェイザーやフィルターは使ってない(使っていてもオーバーシュートのカーブを使ったEQか固定フィルターバンクなんですけど)ワケでして、結局はトニー・レヴィン風味と形容すればよろしいでしょうか・・・。リフ全体でも6秒程度ですから、パケ代にもやさしく且つ無料!ってぇコトでお許しくださいな、と(笑)。SE風な無料曲をお望みでしたら、週次作ってもいとわないスタンスであります。


Lonely Manの方はですね、アシッド系というか少々ローファイなビートで出だしを演出して、メインのテーマ部は全体にコンプを深目にかけて、以前のやつともミックスを変えています。一部のトラックは偶数次の倍音を強調してますんで、その辺りを聴いていただけるとありがたいです。


で、悟生楽横町のもう1曲は吉幾三のDreamのドラムンベースmixと(笑)。

やらなきゃイイのに、ケータイでドラムン・ベースの音再現するには端末限られるだろ!と制作している本人もアホだなあと痛感しつつ、そのアンバランスさとエセっぽさをどうしても出したくてですね、10分もかからず作っちゃいました(笑)。故にミックスも結構安直風味が香ばしくなっているんですけど(笑)、これは意図してこうしているんです(笑)。

原曲の持つほのぼの感に、ついついラリって弾けたくなるようなドラムン・ベース風のリズムを加え、ドラムン・ベースやジャングル系のリズムを志向するならどこか1つ多いスネアの音(笑)。

この独特なスットコドッコイ感(死語)を演出したくなってしまったんですなあ。まあ、Schiz感とでもイイましょうか(笑)。こういうのを丹念に作る方がカッコ悪いので、エセな感じをトコトン追究したというワケですね。

んで、今週のマジ曲は電人ザボーガーもといGazeboの『Love in Your Eyes』のジョルジオ・モロダー風16分シーケンス部分をピックアップ、と。

ガゼボのMidnight Cocktailの方はまだ制作を終えていないんですが(笑)、あちらのベースはムーグサウンドですが、こちらはOB(オーバーハイム)です。

カラッとした感じのレゾナンス具合が実にOBっぽいワケですが、ガゼボの1stアルバムって、大体はムーグ系とOB系のふたつがあれば出来る感じですね(笑)。そういやLunaticでもスティングレイのスラップが入ってるじゃあありませんか(笑)。

カジャグーグーもスティングレイもスティックも使ってたし(笑)、私はマーカス・ミラーに心酔する人を尻目にスティングレイが大好きな人間だったんですよ、コレがまた。マーカス・ミラーの音でもブログで数回に渡って書くくらいのネタは持ってますけどね(笑)。

今回はこの辺で。

デジタル社会が齎したもの [たわごと♪]

音楽はレコードからCDと変化し、場合によっては配信コンテンツだけで円盤を持っていない人だっているかもしれません。

多くの人がレコードからカセットテープに録音して蓄えて、どれだけ金をかけようともレコードに匹敵する音を録音できるテープメディアを所有している人など極めて少なかったという事実。それでも高級オーディオが盛んなアナログ時代、今に比べれば音楽において金をかけている人というのは多かったものであります。

テレビは地デジに移行していき、映像の方でもアナログは消え行くわけですが、色を制御しているのはデジタルですが、最終的に「発色」として動作する機械部分はアナログなワケでして、スピーカーの構造そのものが、どんなにデジタル社会であろうともアナログなのはテレビでも同じなんですな。

届く音だって空気の振動で十分「アナログ」なんで(笑)。

とはいえ、途中経路の部分がデジタルになったことで音質面においてもそうですが非常に大きく変わった部分はあるワケですね。

テレビでいえば、地デジだろうがアナログだろうが、CRTが消えていく時代。


先のアジア杯。私はBSも録画、地デジで観戦していたわけですが、我が家のテレビはプラズマも液晶もCRTもサイズは違えど存在しておりまして、CRTと比較すると液晶もプラズマも然り、動きの部分が泳ぐんですな。映像が。

例えばカメラが水平にボールを追っていると、芝目が曖昧になります。CRTのぼやけ方とは違うし、車や電車に乗っている時の外の風景が通り過ぎる様とはまたチョット違う「曖昧さ」があるんですね。こういう所に現在のメディアによる弊害というものを痛感するんですね。

最近顕著なのは、テレ朝さんは特にサッカー中継だと顕著ですが、選手のフォームや体型を意識していないで見ているのか、実に選手の間違いが多いんです。でも、これはテレ朝さんだけではなく、TBSや日テレにも言えることで、解説と実況で秀でているのはサッカーの場合だとNHKかフジ。その他はCSになるワケですな。とにかく選手の情報は紙の上だけのことしか知らない実況アナウンサーが多いのが気がかりですな。勉強不足ですね。

プラズマでも、そういった映像の動きに弱く、感覚的にはカメラの動きが静止して100ミリ秒くらいしてからようやく芝がクッキリと映るような感覚と言えばいいでしょうか。100ミリ秒といったら、3フレーム分くらいあるってことですからね。

SEDディスプレイも頓挫しているようですし、おそらく実況席のモニターも液晶でしょう。こういう弊害がプロの現場でも目の当たりになっているんでしょうな、おそらく。あとはアナウンサー本人の勉強不足と言えばいいでしょうか(笑)。

ただ、プレーが途切れてもいないのにいつまでもスローモーションでシュートシーン見せてしまって、試合中継のシーンを流さないカメラワークというのは酷いもんですな(笑)。野球の一挙手一投足の余韻を楽しむような見方ならいざ知らず(笑)。

いまや野球もあまりに見放されてしまって、そのギャップをあざ笑いつつもその話題にスポットライトを当てることで、奇異性とでもいうか注視させる程度にしか話題の種にならなくなってきたんですよ。

ある意味、今あえて野球用語使ったりするとウケる局面なんて結構身の回りでありませんか?そういう私も春先に「遭えて」野球関連の曲リリースしていたのはそういうワケなんです(笑)。

今の野球が面白くて話題にしているんじゃあありません(笑)。

ただ、74年から90年くらいまでのプロ野球なら、ファン・バステン語るよりも語れるかもしれません(笑)。

昔の良い部分は残しつつ、現代に伝えてほしいと思うばかりです。全てが良くなったとは思えませんしねえ。手軽ではあるんですが。

習得が難しい楽器 [たわごと♪]

左近治がこれまで経験した楽器で、「こりゃ難しいわ」と感じたものはトランペットとフルートなんですが、中でもフルートは本当に難しかった覚えがあります。

パイプオルガンの製造技術、ある意味では人間の「のど笛」の構造もフルートと似たことが言えるのではないかと思うのですが、「フルー音管」と呼ばれる構造のことですね。

とりあえず、ある一定の風量とスピードを与えないと音すら鳴ってくれないという構造なワケですが、スピーカーにも応用されているワケですな。

例えば高額なタイプに応用されるホーン型のスピーカーやらもそうなんですが、一定のエネルギーが無いと途端に音が鳴らないというのは、ある意味スピーカーから見ればフィルター性能が優れている、というワケでありまして、コンデンサーや抵抗を駆使した電気的なフィルターよりも明確にクセのないフィルター性能が生まれる、と。

声ですら、ボイストレーニングを積んだ人ならまだしも、一定のピッチや声量でまったくビブラートのかからないような声を出し続けるのは本当に至難の業だと思うんですけど、腹式呼吸を無意識に使っている左近治でも、本当に巧い声の「当て方」というのはかなり難しく感じます。口の開き方や唇の使い方も、同じ音なのに、言葉が違うだけで実際には非常に曖昧にしてしまっていることを気付かされてしまうワケですよ。

歌を唄うこと自体は好きな左近治。低い音から高い音まで結構出せる方です(笑)。チャカ・カーンの「チュニジアの夜」はファルセット無しで勿論唄えますし(笑)、ユーライア・ヒープの『July Morning』の”アノ”部分も容易いモノです(笑)。

そういや、初期のスティーリー・ダンってユーライア・ヒープの前座やってたりしていたのだというから、凄い取り合わせだなーと驚くと同時に、その無理矢理なモンド感って、昔の人はかなり寛容だったのだなーと痛感させられてしまうワケですが(笑)、そういや今年も『July Morning』をリメイクする前に7月は終わろうとしております(笑)。

嗚呼、July Morningよ。

なぜ、この曲はそんなにプログレっぽいのであろうか?(笑)

ハモンドの音が入っているだけじゃないんですね。あの雰囲気がイイんですけどね。

エネルギーを必要とする演奏。やっぱり時にはガテン系に攻めたいモノですな(笑)。

ダブル・クロマチックの真髄 [たわごと♪]

7月20日に公開した「Santa Rosa」と「夏のお嬢さん」(笑)。Santa Rosaはとりあえず後で語るとして、「夏のお嬢さん」について語りましょうか(笑)。

この曲、左近治は着メロ3&4和音時代からこの季節になると取り上げてきました(笑)。ええ。アレンジの大枠もその時とそれほど変化はありません。

なにゆえ左近治がこの曲を選ぶかというとですね、ダブル・クロマチックの旋法で遊びやすいからなんですよ(笑)。

ダブル・クロマチックってぇのは、つまりターゲットとなる音階上の音に対して半音ふたつ分の隔たり(上下問わず)から変化記号使って装飾的な旋律にして彩りを添える、と。判りやすく言えば「コブシ」と似たようなモンですわ(笑)。

で、夏のお嬢さんはセカンダリー・ドミナントを多用しているので余計に遊びやすくなるんですね。とはいえ、チャーチ・モードには当てはまらないオルタード音タップリのスケール選んで、その音をただ単に羅列しただけではつまらない。その音階を選択するにしても音の選び方が重要であり、セカンダリー・ドミナントが出現しているということは、本来の調性から少し外れるにしても、実際には転調をしているわけではないのだから元の調の音との「ズレ」をうまいことフレーズ組み立てなければならないワケでありますな。

楽理的なことはどうにか紙の上では学んだけれども、結局咀嚼できずに宝の持ち腐れになる人も多い中、半音階のフレーズを巧みにフレージングできないようではいかんのです。

簡単に言えば、


ショパンのアプローチ

ハチャトゥリアンのアプローチ

ヒンデミットのアプローチ

ハービー・ハンコックのアプローチ

パット・メセニーのアプローチ


左近治にとって、これらの人達の半音階のアプローチは同じフェーズに位置します(笑)。


つまり、「夏のお嬢さん」のアプローチには、こういうアプローチを織り交ぜてアレンジしているわけでして(笑)、このフレージングそのものは3&4和音の着メロ時代から変えていないのであるんですな。音色は変えてますけどね(笑)。

こういうアプローチを器楽的に半音階を使うのは少々の勇気も必要ですが(笑)、如何にして半音階のアプローチを使って彩りを添えるかが重要であります。

ダブル・クロマチックということは、モードスケール上に半音の隔たりがある音に対しては短三度の隔たりを用いてやらなければダブル・クロマチック使う前にたったひとつの半音でスケール・ノートにアプローチできてしまうワケなので、場合によっては短三度のアプローチも使うことになります。

短三度の隔たりを元々多く内包する和声はドミナントもしくはセカンダリー・ドミナントの「セブンス・コード」。つまり、ジャズが遊びやすいのはこういうコード進行が多いからなのであります。


例えば、「森のくまさん」。


この曲もセカンダリー・ドミナントが多く現れる曲ですが、元の調性をハッキリさせながら彩りを添えている最たる曲でして、森のくまさんの場合は、セカンダリー・ドミナントの♭9thまで和声の重畳を施しながらも、ルート音は省略して、ディミニッシュ・セブンスの和声。つまり四声からなる各音程が短三度となる「減七」の和音を多く使うのが特徴ですね。

ディミニッシュ・セブンスのセブンスは実際は長六度の異名同音です。混同しないようにお願いします。

三声のディミニッシュは、通常、「ディミニッシュ」または「ディミニッシュ・トライアド」として区別します。「ハーフ・ディミニッシュ」ってぇのは、ディミニッシュ・トライアドに短七度の音を足した音、つまり「m7(♭5)」として表記されるアレですな。


Santa Rosaのローズをトレモロさせてる所、判りますかね。Bパターン(リリースしている着うたでは1曲目の方)。

この部分、ジノは#9th音を唄っていまして、エレピが7th(♭9)で、フラット9thを低い方に持っていってルートと半音でぶつけてるんです。ジェフ・ベックのアルバム「Blow by Blow」収録の「Air Blower」のマックス・ミドルトンのソロの出だしも、♭9th(あっちはF音をぶつけてきます)。Em一発系ですけどね。Eマイナー一発だからこそオルタード音で遊ぶ、と。

オルタード音を「いかにもジャズ!」という使い方をしないのがオシャレなワケでして、スティーリー・ダンのアルバム「Katy Lied(うそつきケイティ)」に収録の「Black Friday」のサビの遊び方にも通じていくワケですな。

オルタード音の組み合わせから生まれるアッパー・ストラクチャーが、全く違った調性すら構築することもあるワケで、ツー・ファイヴさせない時の解釈はオルタード音の領域で構築した和声のアプローチで決まると言っても過言ではありません。

シンプルながらも、そういうアプローチで調性を拡大する、と。こうすることで、


見えないモンが見えちゃってる


という、高度な和声の世界へ導かれていくのでありますよ(笑)。


そういや左近治は、スティーリー・ダンと言えばドナルド・フェイゲンさせ信奉していればイイのだと思っていた時代が長らくありました(笑)。ウォルター・ベッカーが「11の心象」というソロ・アルバムをリリースするまでは。

でも、ウォルター・ベッカーのソロ・アルバムを聴いて、「この人こそが、スティーリー・ダンたる音の重要なアプローチを持っていた人」なんだと感じましてですね、それ以来、「あの響きはベッカーなんだなあ」と色々感じるようになったワケですよ(笑)。


ハナシを少し戻して、ジノ・ヴァネリの音楽はドミナント7thの使い方が時にはツー・ファイブさせないというやり方があってアプローチに面白さがあったりするワケですが、ロックの香りを感じさせつつ、これほど多様な和声の響きを成立させるというのは、アレンジ力が光っているなあと感心してしまうワケです。


こういう半音階のアプローチ。ただ、半音階使えばイイってぇもんじゃないんです。

ショパンのノクターン(変ホ長調2番でしたか。昔PerformedのデモMIDIになってたのは)だって、あれだけテンポがゆっくりなのに、一般的には「スケール外」とされる音を使っているのは、クロマチックのアプローチとともに、ほんの一瞬だけ調性のジャイロを揺り動かして彩りを添えた時の音の選別の仕方が巧いからなんですな。

パット・メセニーのインプロヴィゼーションが美しいのも、そういうショパンのようなフェーズにあるからなんだと思うワケですな。


セカンダリー・ドミナントが現れたら、まずは♭9th音まで拡大させて遊んでみましょう!(笑)。普通に減三フレーズ使うだけでもイイんですけどね。ベースでそれやるとピノ・パラディーノっぽくなっちゃうか(笑)。

肝心なのは、セカンダリー・ドミナントとして変化させた方がアプローチが簡単なワケですが、メジャー・コード上のアプローチの方が腕の見せ所なワケですよ。


メジャー・コードになると、途端にバップ・フレーズに分解できずに普通の音使っちゃうヒト、真砂の数ほど居るでしょ!?(笑)。

それらの面白さを凝縮させたのが、私のアレンジした「夏のお嬢さん」なのでして、アレンジとして一番のヒントになっているのは実はヒンデミットです(笑)。

そういうワケで、闇雲に別次元の曲を取り上げているのではなく、先週ヒンデミットをアレンジした着うたをリリースして、ジノ・ヴァネリのSanta Rosaのアレンジ、夏のお嬢さんのアプローチは、私の頭の中では全く同一のフェーズにある曲なので(笑)、その辺りをお分かりになっていただければなーと思うワケです(笑)。


ただ、この共通点を見出すというのは、一般の人にはかなり酷なことかと思いますので、こうして述べているんですけどね(笑)。


簡単に言えば、見えないモンが見えるような感覚でしょうか(笑)。

紫外線やらガンマ線見えるようになっちゃった!てワケじゃないですからね(笑)。音を楽しんでもらいたいですなあ。

PSEとは一体何だったのか!? [たわごと♪]

記憶に新しい平成悪法の1つ『PSE』問題(笑)。電気製品にことさら密接な関係にある音楽産業界隈においてはこのPSE法、もはや知らない人はいないかもしれません。

「まあ、いけしゃあしゃあと舌の根も乾かぬ内に翻って謝罪かよ」

とお思いになる方も多かったことでありましょう(笑)。


左近治はですね、こうした悪法だったという弁明を今になって釈明はすることよりも、いまさら謝罪するのであれば、なぜあれほどの喧噪の最中にできなかったのか!?ということの方が疑問なんですね。

PSE法を推進するにあたって音頭を取っていた実力者がいたのかもしれない(リタイヤ!?)、などと穿った見方をしてしまいかねませんけどね、そもそもPSE法は第三国、いわゆる賃金の安い近隣アジア諸国のバッタモン流通を食い止めることが主な目的だったようですね。

今まで日本という国が挙って違法な電気の使い方をしていたわけでもなく、従来も検査体制は整っていた時代に流通していたものがPSE法成立とともにアウトになるんじゃあ、こりゃあ確かに怒り心頭だったでしょうな(笑)。

結局なんだかんだいいつつ割を食った業者や個人(処分してしまった人もいるかも)が迷惑こうむった、と。迷惑だけではなく実害ですね。


安全性を追求した場合、危険な状況において誰が責任を取るのか!?ということを明確にしたかったんでしょうなあ。逃げ得ということも有り得ますし、自社工場も持たずに海外下請けに製造させている業者も少なくない中、国内の代理店などの業者が責任逃れたら第三国にまで適用できるのか、と。そういう線引きが必要だったのかもしれません。

ハナシは変わって保険業界。

保険というものは、掛け金さえ払ってくれりゃあ何かあった時は保証しますよ!

という業界ですな。もっと手っ取り早くいえば、何かの事故や問題をカネで解決しますよ、と。こういうシステムなんですな(笑)。


問題が全く起こらなければ掛け金そのまま坊主丸儲け(笑)。でもたま~に問題起こった所でカネ使わなければならないぞ、と。

車の事故にしたって、営業がしこたま動いてどうにか安く済ませたり、或いはゴネる相手じゃないから保証金安くしようと企てたりなどと、まあ色々あるんですな。


ところが今春から、保険業界は規制緩和が行われて、チョットしたもので額の安いものでも資産がそれほど潤沢ではない企業でも参入できるようにしていたんですね。

先のPSE法とは、こういうことも含めて色んな所にカネを流通させようと企てているモノにあてはめられていったモノだと思うワケですよ(笑)。ま、出来レースというか。

思い起こせば消費税が無かった時代のバブル期。左近治もバブルを散々謳歌しておりましたが(笑)、この時代の保険業界は強かったですよ。銀行もそうですけどね。

規模がある程度大きいと保険業者がタイアップしてくれる『財形貯蓄』。

つまり、自分の会社にカネ預けて運用させる、と。年利で言うと企業の規模にもよるでしょうが、今の消費税率よりも高かったのは間違いないでしょう(笑)。大体7~8%くらいあったでしょう。500万円くらい預ければ、1年後には40万円くらい利子が付くわけですからね。

財形貯蓄があって、株上場前の企業に転職をして、持ち株制度利用して自社株買い込んで利殖をする、と。コレが当時の賢いサラリーマンの利殖術。

ところが銀行も保険業界もバブルの煽りで「ゼロ金利」。リスクはあっても株式市場に目がうつった、と。

株投資になると株主に配当金を回さないとゴネられる(笑)。ペーペー社員の待遇は微増になり、挙句の果てにはアウトソーシング(笑)。

それで、巧いこと大勢の国民は騙され、郵政民営化で国民の金を民間市場に行き渡らせる、と(笑)。もはやいつ日本が終わってもおかしくないような(笑)。

そんなこと行っても利殖オタクのサラリーマン、定年退職で得た退職金はどうにか税金緩和してくれたから(笑)、ゴネない社会にさせている、と(笑)。こりゃ、格差が広まるのも当然なワケですよ(笑)。


真砂の数ほどある恋愛や世間への反抗(家出レベル程度ですが)を、大して売れもしない歌にするのなら、こういう社会をまともに知って歌にした方が良いはずなんですけどね(笑)、目先の楽器関連の魅力に心も目も奪われて、中にやクスリで頭もヤられて、政治に批判する能力も持ち合わせていない人も増えてきた昨今(笑)、左近治は、あらゆる事象に毒付くスタンスで今日もセコセコ着うた制作、と(笑)。ケツの穴が小さいコト(笑)。

ちったあネガティヴでエモーショナルなキャラクターを構築すると、モノの見方も結構大変なモンですよ(笑)。

音楽はそうしてあらゆる方面から分析しているんですけどね(笑)。

Yellow Christian [たわごと♪]

ビートニクスの某曲を1曲完成させちまいまして、思いのほかコトが進んだんで、ビートニクス関連は左近治の個人的な嗜好も相まって、おそらく3~4曲くらい作るかもしれないのでお楽しみに(笑)。一気にリリースするか、小出しにするかは判りませんけどね、おそらく後者だと(笑)。

Gino Vannelliの『Santa Rosa』のリリースも控えているんで、ふと思いついたのがIT BITESの『Yellow Christian』(笑)。イット・バイツ作るんなら先ずコレだろ!ってぇな代表曲ですね。

Santa Rosa好きなヒトならコレも好きだろーなぁーと思いまして、着手しようと思います(笑)。これはいつになるか判りませんが(笑)。

ちょっと前にはプリズムも作ってほしいという声もあったんですけどね・・・。

確かにギターの早弾き系の採譜は得意な方なんで、フランシス・ダナリーやら和田アキラなんて格好のギタリストなんですけどね(笑)。

坂本龍一のソロアルバム『千のナイフ』収録の『The End of Asia』の渡辺香津美のギター・ソロも速いです(笑)、そういえば。1拍12連どころか一部には64分音符まで(笑)。

フランシス・ダナリーと和田アキラの物理的なピッキングスピードも、これよりやや速い(笑)。20ミリ秒を切る世界に突入ですな。これらの達人よりも速いとなると、もはやmakitaの電動ドリルの世界になるのではないかと(笑)。ある意味makitaレベルだなーとも思うワケでして(笑)。

フランシス・ダナリーの使用ギターといえばFenderのスチューデント・モデルであるSquireのデカ・ヘッドのストラトなんですが、平たく言えば、超絶ギタリストがたかだか200£に満たない値段のギター使ってる、というコトなんですな。

安物ギター&ベースなど真砂の数ほどありまして(笑)、それでも20~30年前の安物には、今と比較するとイイ材使ってたり、やたら鳴りのイイものもあったモンですよ。

ところが杢ブームがやってくるとですね、二層塗装の間に杢が出るようなセロハン挟んであるモノとかですね(笑)、悪名高いBasswood(バスウッド)とか出てくるんですね(笑)。なぜ悪名高いって!?そりゃあ、バスウッドはワリバシの材だからですよ(笑)。

今じゃワリバシもバスウッドじゃなくて竹のモノをよく見かけるようになりましたけどね(笑)。

スティックだってバンブー使ってますけどね、そもそもスティックの音のクセやらキャラクターは、エレキギター&ベースとは全く違ったフェーズのモノなんて「竹もイイんだよ」とは一概には言えないんですな。

左近治が嫌いな材はもうひとつ、「スワンプ・アッシュ」(笑)。

ホワイト・アッシュが高騰して似たような木目ですが質量が全く異質のアレですな(笑)。これも音がポコポコと、セミホロウかよ!?なんて思うくらい音がバウンドするかのようにピンポン球みたいな音になるんで嫌いなんですなあ(笑)。フレットレスには合うと思いますけどね。

木材には都市伝説が存在するんで、まともなコト述べますが、伐採禁止になってしまった材というのはあるんですが、これが希少価値やら箔付けようとして誇大広告の代名詞としてよ~く使われる手法なんですけどね、日本の税関のスタンスはですね、過去に伐採禁止ではなかったものが条約によって変更されてしまった材を使って加工された楽器類はですね、材が既に加工されて流通しているなら、その国での法律の下で合法なのだから日本はそれに批准する、と。こういうスタンスなので輸入できてしまうワケです。

手に入れることができない楽器!
日本には持ち込めない楽器!

という都市伝説は大ウソです(笑)。

加工されて流通しているものなら、どっかに変な樹脂とか粉とか入ってない限りパスされるワケです(笑)。

象牙や鼈甲となると加工品でもNGだったと思いますが、その辺はちょっと詳しくないので左近治が新たに都市伝説化させちゃうとマズイので(笑)、象牙や鼈甲については各自関係各所でお尋ねください(笑)。

んじゃまあ、今朝はこんな所で。

音楽メディアを再考する [たわごと♪]

レコード→CD→MD→iPod

とまあ、音楽メディアの変遷があったワケなんですが、iPodや他のMP3プレーヤーの最大の特徴は、元となる楽曲の物理的な時間よりも速く変換できて取り込めることに尽きるワケですが、MD以前の、すなわちカセットテープ全盛期の頃と比較すると、音質面においても十二分に満たされている要素がたくさんあるんですね。

例えば、


・再生ピッチの個体差の心配がない
・一般的なカセットテープで録音したよりも遥かに高音質
・クイックアクセスが可能

これらに尽きると思います。特に、再生ピッチを気にしなくて済むというのは左近治にとっては本当に喜びでありました。

録音可能な最初のMD機器であるMZ-1は、発表後2週間くらいでアキバに赴き、他の家電製品まとめ買いする時にサービスで付けてもらっちゃった覚えがあるんですけどね(笑)、その頃の左近治というのは既に車で動き回ったりすることが多い歳になってしまっていたので、ある意味、楽器の練習や音楽鑑賞など、じっくりと腰を据えて音楽を嗜む時以外は、漠然と音楽を聴いているという「無駄」な時間の方が増えてしまっていったのですよ。

幸い、私の職場はBGMが流れている職場ですが、とはいえ左近治が好き勝手に曲を選んでいるわけではなく、有線放送なわけですよ。時と場合によっちゃラジオになることもしばしば(笑)。

ただ、車の中での操作性というのは8トラ→カセットテープ→MDという変遷を経た時点で、最もアクセスしにくいのは(頭出しとか)、カセットテープだったんですね、コレが。

余計な操作に没頭しなくて済む、助手席に誰か居ればまだイイ方で、一人で運転している時というのはやはりカセットテープのアクセスのしにくさと言ったら、今考えるとよく我慢できたモンだなぁと感慨深くなってしまうわけですよ。

それが今やiPod、と。あんだけ操作が楽だと、そりゃあ車社会も目ェ付けますわな(笑)。


ところがiPodはApple製。なにかとAppleには眉唾で見るご貴兄が多く、揶揄されてしまうこともあるかもしれない(笑)。そのクセApple製品のネタにはクダ巻くように絡んでくるような人は、もはやタチの悪い酔っ払いと遜色ないワケですけどね(笑)、iPodの足を引っ張ろうとしたり、iPodが世間を賑わせている所に乗じてオーディオ奉行になって語ろうとしてしまう人、私の周囲にも居るんですよ(笑)。

iPodの音質とやらを語る前にですね、そういう人はカセットテープ時代どれほど目くじら立ててカセットテープに毒づいていたかというと全くそんなことなくてですね(笑)、中学生時代から私は彼を知っておりますが、自分はラジカセしか持っておらずに左近治の興味の無いレコードを借りてきては、左近治の家で録音する方が音がイイからと訪れ(笑)、こちとらそんなレコードをまともに聴きたくないからマージャンがてらに録音をしてあげる、と(笑)。

で、彼はその後Walkmanも手にするわけですが、私が録音してあげたデッキと半音ほど高くなってしまうんですね。80セントくらい違うワケですが彼はもちろん無頓着(笑)。

でも、そんな彼も社会人になり、自分の好きなものを買い漁り、今では私よりも遥かに素晴らしい高級オーディオを所有するようになっておりますが、耳の方は相変わらず悪いんです(笑)。


世間がiPodだのApple製品が人気出ていることをなぜか胡散臭く感じてしまう人の感性は、たぶん、私の友人であるそんな彼の姿に投影できるんで滑稽なのです(笑)。でもまあ、こういう人間も他に魅力があるので付き合いを共にしているワケですが、少々間口を広くしていると調子に乗りすぎるきらいがあるので、たまに〆てやらないとならんのですよ(笑)。

みなさんの周りにもこういう人、たぶん居ると思うんですけどね。

今時iPodで音質の薀蓄語って揶揄する人間は、カセットテープ時代はどうだったのか?と。

左近治、テストトーンまで録音してピッチをトリマーで弄っていたんですけどね(笑)。


そんな頃生まれていない人は、オープンリール・デッキの音も知らないのかもしれません。それを知って尚且つiPodやらに毒付いてしまおうとするのは、精神病んでると思います(笑)。

どんな人間でも周波数帯の得手不得手がありまして、耳の成熟していない人ほど、感応度の高い帯域と低い帯域に偏りがあることを知らないままに。

自分の耳の特徴をどれだけ知っているか、それが大事なんですね。

左近治の場合、スタジオ練習時の音がデカすぎて回った時の音が空調の揺れでピッチが2セントにも満たない音にも反応できますけど、中にはもっと凄い人もおりますが、その手の人達の前で高説語っても、「共感」できない感覚には食いついて来ないんですね(笑)。

ある意味、いい加減に生まれてきたかったモンですな(笑)。

Rain Season [たわごと♪]

異常気象真っ只中とはいえ、今は梅雨。寒いのはトコトン大丈夫でも暑いのは大の苦手な左近治。

CD業界じゃあ、大体この頃になると目にするのが「雨」をキーワードにしたコンピもの。買わずともどういう曲が収録されているかは大方察しがつく(笑)企画モノというシロモノですね。

企画する側からすれば、あまり知られていないような名曲でも入れたくなるんでしょうが、その手の企画モノというのは、やはり知名度の高い曲を鏤めないと、多くの顧客への訴求力を欠いてしまうのか、概ね味気ないモノになりがちなんです(笑)。

私が「雨」を企画するならば

It’s Raining / Rick Derringer
Walk Between Raidrops(雨に唄えば)/Donald Fagen

これら2曲はマストになるんでしょうが、世は梅雨時だからといってそれに乗っかって着うたリリースするような左近治じゃあありません(笑)。左近治はrotten to the core...もとい芯から天邪鬼なのはご理解いただけるのではないかと(笑)。

リック・デリンジャーのソロ・アルバム「All American Boy」で一番知られている曲というのはやはり「Rock’n Roll Hoochie Coo」、そう、酔いどれロックなワケですが(笑)、「It’s Raining」はそんなロックのイナタい香りを感じさせないようなフォークロアでどこかしらスティーヴン・ビショップやランディ・グッドラムのようなAOR系すらをも彷彿とさせてくれる小品。とてもイイ曲ですね。

ドナルド・フェイゲンの方はこりゃあもう語る必要はないでしょう(笑)。

でも、これら2曲っておそらく先のコンピレーション・アルバムの類にはまず収録されていないと思うんですよ。確認したワケじゃないですけどね(笑)。

「雨」をキーワードにして企画するという前提で選曲しているワケですが、実際に左近治が作ってまでリリースしようとすると少々趣きが変わるんで、どうせなら同じアーティストで別の曲リリースした方が左近治らしいかな、と。まあ、常にこういうスタンスなんです。

じゃあ、久々に名前を挙げたリック・デリンジャー。左近治がリリースしたのは着メロ16和音時代でしたでしょうかねえ、チョットうろ覚え・・・。「Rock’n Roll Hoochie Coo」ですが、この曲を着メロでリリースした理由は、FM音源で、この曲最大の特徴でもあるギターのブラッシング・ノイズを着メロでデフォルメできたら面白いだろうな、と(笑)。そういう意図でリリースしていたんですが、着うたでそのままギターのノイズのサンプル使ったりしてリリースしたら面白くないでしょ、と。

どうせリック・デリンジャーをリリースするなら「All American Boy」にはもっと他にも名曲があるだろうと思うワケですな。

「Teenage Love Affair」なんてェのはドゥービー・ブラザーズの「China Grove」辺りが好きな人にはたまらない曲だと思いますし、「Slide on Over Slinky」なんてェのは、この左近治がこのアルバム中最も好きな曲です(笑)。

「China Grove」なんて、確かフジテレビのCMでよく見かける「PJ」のCMで一時期流れていたと思うんですけどね(去年くらいでしたか、でも今左近治はフジ離れしてるんで判らない)。

まあ、これらを仮に提供したとしてもそのままじゃつまらないし、メディアで耳にしてからある程度時間を経過していれば原曲を手に入れている人も増えているワケですからそのまんまリリースしたんじゃつまらないんで放置するワケであります(笑)。

でも、Slide on Over Slinkyはリリースする価値あるかな、と(笑)。今朝方、ふとiPodのランダム再生から思い付いてココまで語ってしまいましたぞ、と。


BTW、明日7月6日はリリース日でけつかる。

先週分のサービスという感謝の気持ちも込めて(笑)、Virginia Sundayのデジタルパッドな音でリリース致します(笑)。

このデジパッド系の音についてはまた後日長々と語ろうかな、と思っております(笑)。

サービス業に波及したパソコン利用の現実 [たわごと♪]

サービス業とはまあ色んな業種があるワケですが、とりあえず接客販売を主とする音楽業界について左近治なりに語らせてもらうとしまひょか。

一昔前、TBS系列で「イカ天」が放送されていた時代というのは、「バンドブーム」と呼ばれる時代で、それこそ楽器店などはバンドブーム特需に沸いていたと思うんですけどね、今と昔を比較すると、店員の知識というのは昔の方が非常にコアで、現実性のあるメリットとデメリットを熟知していた店員が少なくなかったように思えます。

そういう専門知識がなくとも「陳列するだけで買ってくれる」という時代であっても、当時の方が店員の質、という面において良かったのではないかと思うのであります。

最近の店員というのは楽器業界だけでなくともCD販売、そういう場所でもパソコンが店員と共に設置されている所は多く、それがネット上に公開されている情報であったり、或いは内部専用のデータベースであったり、と様々なワケですが、接客時においてもそれを活用しようとするがあまり、目の前の客に対してのサービスがおざなりになり、情報検索に躍起になってしまう店員が実に多くなったと思うワケですよ。

例えば、

ある商品における少々深いレベルの情報を客は薄々知っている。店員も薄々知っている。確定的な要素を客に認識させるために手元のパソコンを利用する、と。

認識させる前に、パソコンが無くともカタログや資料を引用する場合、概ねその場を離れるワケであり、その際には客に対してその場を離れる際に何らかの対応をして席をはずすのが常識だと思うんですが、手元のパソコンを操作するにも、

「ちょっと失礼します」

本来なら客に対して「ちょっと」という言葉も非礼な部類ではあるものの(笑)、その言葉すら出てくるワケでもなく、店員自身の情報不足なのか客に間違いがないようにその情報を持って念押ししたいのかは知る由もないんですが、接客の合間に無言で情報収集に奔走する、と。

情報を探り当てて、内部用ではなく客にもモニターを向けて確認させられるようになっていたとしても、その確認をさせる時に

「大変お待たせいたしました」

という言葉があるワケでもない(笑)。


音楽業界に限らず、パソコンという道具は接客時においても利用されているものの、入念に社員教育が行き届いているという企業にお目にかかるコトの方がサービス業界においては非常に稀なケースで、このような接客が実際には横行しているのが現在の姿なんですよ(笑)。

大手家電販売店においてもそういうのは顕著ですな。

客側がお目にかかれないような情報を手にかざして語ってくれるのならまだしも、概ねWebベースの情報を確認させる程度で、それらの確認動作が無くとも、客との密接な会話の中において、実にオイシイ情報があるワケでもない(笑)。

パソコンという道具を使って情報をより広く、より深く活用しようとする「理想」とはかけ離れてしまって、パソコンという道具があるから店員の質が低下して、サービスも低下しているのが現実なのだぞ、と(笑)。それで薄給だと愚痴こぼしても、そりゃ当然だと思うワケですよ(笑)。


普段は技術畑だから、接客は苦手なんです!(だから大目に見てね♪)


こーゆー人達もかなり多いです(笑)。

心底誠意を持てば、畑違いであろうがどんな人に対しても真摯な対応が出来るモンなんですが(笑)、彼らの言い分はそれこそ、畑が同じ人なら心をシェアできて、より深く真摯に対応できますよ!と言わんばかり(笑)。畑違いの人はとりあえずハナから謝っておきます♪

こーゆーのも多いんですよね、今(笑)。

「今からアナタを殴りますが最初に謝っておきますね♪」と言い返してあげたくなるんですが(笑)、そんなコト言われて頭に来ないのかな~!?と不思議になるワケですよ。


で、どう足掻いても自分(店員)に非があって、それを認めて謝る際

「あ、スイマセン」
「とりあえずスイマセン」
「え~、スイマセン」
「ですから・・・スイマセン」


(笑)。


接頭語や修飾語は要らないだろ、と(笑)。本来なら「スイマセン」という言葉も場合によっては非礼千万(笑)。

愚かな輩が多い中、素直に「スイマセン」の一言がスムーズに出るならまだ許してあげようという気持ちになるんですが、自分自身が悪気を抱いていないのでついつい余計な言葉を付随させているんですね。素直に謝りたくない、という意識がそういう接頭語や修飾語、或いは客の言ったことを鸚鵡返ししながら、どこで謝っているのかも分からないような対応で誤魔化そうとする(笑)。

本当に良い対応をしたとしても、企業がその店員に対して正当な対価を支払わなくなってしまった結果がこういう社会を招いているんでしょうな。

CD販売なら粗利益は30%確保できても、楽器業界じゃあリベートあってもそこまではムリでしょう。いくら売っても金にならない、少数の店員とバイト。そうしなければ人件費で利益を圧迫してしまう、と。

これが現実だからこそ全く向上しない。サービス業という汗かき商売は、こうまで疲弊してしまっているのが現状なんですな。


情報化社会と言われて久しい世の中、情報与えりゃイイってワケじゃないと思うんですけどねえ。

情報が無くとも、イイ音には形容詞や美辞麗句も要らない。そうして選ばれるワケですよ。

その音に対する対価に躊躇する層には、背中の後押し(概ねサイフのヒモ)が必要で、不要なまでの情報を与えて買わせようとする安易な手段(笑)。

客そのものを見抜けない所から間違っているんですよ。

昔は知人を通じて、関係者だけの発表会やら同席させてもらったものでしたが、こういうのが楽しかった頃ってやっぱりバブル期なんだよなあ(笑)。

アタマの中にはフレーズが一杯! [たわごと♪]

鳥アタマ左近治の頭の中は、フレーズが一杯!

例えるなら、脳震盪でブッ倒れて閉じた両目に素早くライトを点滅させて脳波の異常チェックするようなあんな感じ(笑)・・・。経験した人ならわかると思いますけど、そのまま気ィ失いそうなくらいすごいですよね、アレって(笑)。

ここんとこチト忙しくて着うた制作が頓挫しているワケですが、制作意欲は急くばかり。アタマの中には作りたい、アレンジしたい、そんなフレーズが一杯詰まっているワケですよ。

そういう時というのは思いもよらない曲のフレーズを思い出して、「この曲、すっかり忘れてたぜ!」というキモチにさせてくれるモンですが、いちいちメモに取っているワケでもないので、時間が経過して夜に酒飲んで風呂に入ってふと思い出そうとするとすっかり忘れてしまうという左近治です(笑)。

テレビ用ジングルを追いかけても、そろそろ番組改変期なのでこういう時はドラマなどの番組ではなくCMを追いかけてみたりもするんですが、いかんせんテレビをゆっくり見る機会が少ないという有様。

CMやらテレビ主題歌やら季節を題材にした取り上げ方などすっかり定着しているワケですが、とはいえ普段からチャートものに血眼になっているワケではない左近治は、ココロの琴線に共鳴するようなモノと出会わないと制作スイッチが入ってくれないワケで、コレがサカタのタネもとい悩みのタネ。

提供の仕方にももう一工夫する必要はあるとは思うんですけどね(笑)、自分の作りたいとは思わない曲を作ってまで制作時間を費やしたくはないというのが本音でして(笑)。

左近治の制作状況というのはこれが最近の特徴というモノでもないのでありますが、iPodが普及し、ヘッドホン(イヤホン)をして音楽を聴いていたりする人が増えて、通勤時間をうまく使ったりしていたりする人が多い中で、電車の中では一昔前のように着メロの音がどこからか鳴ってくるようなシーンにはほとんど遭遇しなくなったワケですよ(笑)。着信音鳴らすことすら気が咎めてしまうような(笑)。

着メロを取り巻く環境もこういう変化があるワケで、曲というよりも最早SEやらショートジングル系にこだわってみた方がイイのかもしれない、などと色々考えるワケでありますよ。

その手のジングルで一儲けしようなどとは微塵も思っていないので(笑)、Kクリの制作者達で団体で着手してKクリで提供してみたりとか、そういう企みがあっても面白いのではないかと思うワケです。制作者として本腰入れるのは曲であって、その手のショートジングル系やSE共同制作は言い方は悪いですが、エサみたいなね(笑)。

「イナタい」と「テンパる」 [たわごと♪]

「イナタい」。

左近治が好んで使うコトバ(笑)。今、ネットで検索してみたら何と!このコトバ、どうもネガティヴな意味として用いられてしまっているような解説サイトがトップヒットしていてビックリなワケですが(笑)、左近治が使う「イナタい」はですね、


「泥臭い」
「渋い」
「いぶし銀」


という意味における「イイ」意味での用法で使ってきておりました。今でもそうだと思うんですけど、ことネットが当たり前の現在、なんでもかんでもネットで情報収集しようとする輩が増大する中で、限定的なコミュニティの言葉を安易に自身のボキャブラリーの糧にしようとしてしまって、意味も分かっていないのに掻い摘もうとする人が増えてきているのが残念ですな。

例えば聞き慣れないけど、どこか語感がよろしいのでついつい聞いてしまうような言葉なんてそりゃあ真砂の数ほどありますよ(笑)。技術畑じゃ最先端でも、お茶の間に届く時などマイナー・チェンジ程度の技術とかね。それにとりあえず名前付けましょうか「ユビキタス」とか(笑)、「ナントカ2.0」とかですね(笑)。

ヘタウマ、なんてのも本来ネガティヴ表現じゃなくて、ヘタっぽく聴こえるのに巧い!という味のある音に対しての美辞麗句だったワケですよ。仮にそういう系の音をネガティヴ表現するのであれば「器用貧乏」の方がマッチしているのではないかと思うんですけどねえ。

「テンパる」ってぇのも最近の代表的な例。

なにせ麻雀なんて知らないウチの家族が使い出しててビックリしてしまったんですけど(笑)、こちとら学生時代から学生服で雀荘入り浸りでしたから(笑)、DNAを受け継いでしまったのかと思いたくはないですが(笑)、テンパイってぇのは腕利きの連中と卓を囲むと、概ね自分の手を2回は作り直さないと勝てないワケですよ(笑)。

1つの手に集中して、その役に固執しすぎてしまったり、スケベ心出して高め狙って、6巡目あたりからテンパってるのに和了できない(笑)。コレが「テンパイ地獄」なワケですね。


テンパる、という最近の使い方というのは「テンパイ地獄」に易々と陥ってしまう、初心者にありがちなその様を形容して使い出したのではないかと思うんですよね。


「キレ」にキレまくって実行した所で、百害あって一利無し。
それなのに、キレないと気が済まない、愚痴こぼす、と。

それがテンパイ地獄に陥っている麻雀のヘタな人と妙に当てはまるから使われたのではないかと思うんですが、そういう使い方をしていた人とは違っているというか。まあ、テンパるにおいては私もそこまでは言えませんが、イナタいはチト違うぞ、と言いたいだけなんですけどね(笑)。

WYSIWYG [たわごと♪]

Windows95出現以降、パソコンという道具は一般家庭に普及していくことになるワケですが、普及の過程においては、それまでパソコンに縁が無かったような人に対しても、多くのシーンにおいて使い道を提示した(なんでもかんでもパソコンに持ってきただけとも言えるが)コトで普及できたワケですな。おそらく、それまで殆ど使わなかったような人がエセPC達人として肩で風切る様を目の当たりにしてきた左近治はですね、それこそ私がMacユーザだというコトもあって色々と面白いやり取りがあったモンですよ。

我こそはWindowsを手にしたパソコン中級者!

みたいな人が非常に増えましてですね、確かにそれまではMac界隈でしか耳にしなかったようなコトバも多く聞くことになったんですけどね、非常に多くて涙ぐましい例というのが・・・


『わいじわいぐ』


訊けば、「WYSIWYG」(=ウィジウィグ)のコトだとか(笑)。


ご丁寧に左近治が「ウィジウィグ」と言っていると間違いだと指摘してくださったり(笑)。ココロの中じゃあ、「私、Quark XPress 3.1の時代にソレで当時年メシ食ってたんですけど」とコトバを思いつくも、いさかいのないように、波風立てないようにえびす顔でやり過ごす、と(笑)。

「わいじわいぐ」。

非常に多く耳にしたこのコトバ。あの人達は今どうしているんでしょうかねぇ。

この手の人達というのは吐いたツバも容易く飲み干せる層であるので、逃げ足も速いです(笑)。グーグルで検索してみたら、殆ど出てきません(笑)。最近のSEMは凄いなあ、と感心しきり。恥晒したくないから金払ってまでSEMに袖の下、なんてこたぁしたくはありませんな(笑)。

最近じゃ、OS Xの隆盛のお陰で左近治もエセUNIX使い(笑)。まあ、私はイイとしてそれまでの畑でのコミュニティで使い慣れたコトバを、その手の人達によって改変されたくはないモノです(笑)。

こと音楽制作の分野ですら、そういう風になりそうなくらいでしたからねえ(笑)。

ようやくジャイロが乱れることなく元に戻って一件落着、と(笑)。

such this 模倣 world [たわごと♪]

模倣ダメ、絶対(笑)。

日本社会も知財に五月蝿くなって来たモンですね!音楽の世界じゃ模倣だらけなのに(笑)。

いや、それがパクりだろうがなんだろうが、他人様の楽曲で着メロ・着うた扱ってる左近治などエラそうなコト言えないんですけどね(笑)、例えば中国のエセキティちゃんやらエセドラえもんなど、テレビに取り上げられて冷ややかな目で嘲笑する様など記憶に新しいですが、こんなコト言っちゃあアレですが、一昔前の隣国韓国だって、それこそ二昔前の日本だってソレと同じようなモンでしたよ(笑)。時代は変わるなあ、と感心しきりです。

左近治の子供の頃など、背景がやたらと劇画チックなおどろおどろしたコワイ顔したロボコンとかキカイダーのメンコとか見て笑っていたモンですが、あまりの胡散臭さと流通しにくいソレ自体には子供社会の間じゃあプレミア付いてたモンですよ(笑)。

YMOというのは、その模倣を如何にしてカッコよく作って海外にフィードバックさせるか!?というのがテーマだったと思うんですよ。だからこそ、YMOの曲にはパクリとは言えないけれども、何かどこかで耳にしたようなテーマを咀嚼して昇華しているという作品が多く、海外で評価されると、それを逆手に彼ら自身が毛唐の方々を嘲笑していたようなスタンスだったワケですよ。

そのYMOもブランドとして一人歩きして、オリジナリティの追究という側面が強くなると当初のコンセプトから外れてしまって本人達が面白味に欠けてきたんでしょうな。特に細野氏。

左近治のiPodの収録曲数など9000曲ほどありますが(笑)、その中で星5ツ付けている曲は250曲にも満たないです。YMO関連のアルバムなど活動期のYMOと彼らのソロ・アルバムも全部所有しておりますが、YMOとして入れてる曲などたった4曲です。

いまさらRYDEEN、ココロの底から聴きたいなあと思うコトは正直言って無いんですよ。ノスタルジーに浸れるかもしれませんけどね。

ただ、こーゆーコト書くと、「あ、YMOってやっぱりパクリなんだ。聴くのやめるか」という風に判断してしまう愚かな輩が必ず居るモノでして(笑)、自分自身で判断に迷っているにも関わらず、ネガティヴな思考においては他力本願で実直、と(笑)。まあ、こういう輩が多いのも事実なんですな。

コトバ巧みに使えば騙せるその層というのは、メディアミックス手法を採るテレビや雑誌などにはとても多く利用されていて(笑)、それに乗せられて買っているだけ、と。

かつてはライディーン聴いて悦に浸って、それから30年弱(笑)。今更スティーリー・ダンなどを聴いて悦に浸っているのと同じ感覚ではライディーン聴けないんですよ(笑)。ただそれだけのコトなんですけどね(笑)。

だからといって、30年前のライディーンという曲にも良さはありますけど、左近治が心地良く聴くことの出来るという音楽はもはや音色そのものはどうでもよく、和声構造の部分なので、ライディーン聴くなら同じYMOで悦に浸れる曲が他にあるだろ!と、そういうコトなんですよ。

じゃあ、味楽る!ミミカナンバーワンはそこまで悦に浸れるのか!?とゆーと、そーゆー趣旨ではなく(笑)、誰もが喜んでくれそうで、誰もが他のシーンでも聴けるような曲をわざわざKクリで披露してもつまらないでしょ、というスタンスだからこそ、自分が悦に浸れる曲を他じゃあなかなか遭遇できないようなモノとして披露した方が面白いでしょ、と。

味楽る!ミミカも他では聴くことも可能ですし、原曲ですら入手した方が手っ取り早い。しかし、左近治がそれを模倣して作ったとしてもですね、実はこの作品の器楽的な根幹を理論的でもありますが、そういう情報をブログの方で連動させています。

すなわち、どんな曲であっても左近治がリリースする曲においては、器楽的で和声的な部分、あるいは音色面などのエンジニア的な視点での良さがあるモノをリリースしていて、ただダウンロードしただけでは分からないような情報をブログで補足できればな、というスタンスでこうして書いているワケなんです。

チャート物の音楽を作れば確かにダウンロードの絶対数は稼げます。しかしその手の曲は他のサイトでも勿論作っています。仮にその手の曲をKクリでやるからには他にはない手法やら音など、そういう面で差異感を演出しようとする方々の集まりだと左近治は思っております。だからこそクオリティの高いライディーンなどをKクリで聴くコトが出来るワケですよ(私のサイトじゃないですが)。そういうコトを好むお客さんが多いのがKクリなのだと私は常々感じております。

(毛唐音楽の)模倣を、模倣して(着メロ・着うたに)、雑多音楽配信とひときわ違うように模倣に彩りを添える、と(笑)。

模倣の輪廻の行く先で楽しむのは、制作者と利用者という、両者の邂逅なワケですよ、コレこそが。

時間を有意義に費やす(笑) [たわごと♪]

先週は自分の好きなモン買い物して、今宵は夜更かしして着うた制作に励む、と(笑)。

ホントなら釣りに出かけるはずだったんですけどね、予定変更となって結局はこうしているという有様。もう外明るくなり始めてるってェもんですよ。

大体春から夏にかけての左近治は釣り重視の生活になるため、春先は数ヶ月先を見越して普段よりリリース曲を増やしていたというワケでありますが、それでもチョコチョコと手を付けて制作していないとアイデアに乏しくなってしまいかねないんで、時間を見付けては手掛けているワケであります。

着うたの場合、音色そのものがFM音源のそれと比較しても狙い通りの音を使えることが多いため、打ち込み段階(MIDI化)からアレコレ悩まずに済むのがメリットなんですが、手を掛けようと思えばいくらでも編集できるという側面があります。着メロだと具現化するにもある程度の限度ってえのがあるんで、長いことこーゆーコトしているとですね、着手段階から予測が付くモンなんですよ(笑)。

着うた制作の方がスムーズに制作が進むとはいえ、着メロよりも時間を費やさなくなって済むというコトではなく、むしろ手を掛ければ掛けるほど着うたの方が製作工程の時間は掛かっているモノもあります(笑)。

着メロ制作時代は、MIDI制作後の音色決めこそがキモだったので、出来る限りMIDI編集はテキパキとこなした方が作業としてはスムーズだったので、着メロ用のMIDIモディファイはそれこそ時間との戦いとでも言いましょうか(笑)、そんな部分に躍起になっていたコトもありました。

着メロ用MIDI編集にはMOTUのDPが非常に向いていたワケですが、着うたにシフトするようになってから、どうにもこうにもDPが使いづらくなってきて、いまやLogicに先祖帰りした左近治なのですが、別にDPを毛嫌いしているワケではないんですけどね、オーディオ編集においてはProToolsとLogicというのは、その辺のDAWアプリケーションとはチョット違うというか、結構音質面にこだわれるとでも言いましょうか、そういう魅力があるんですね。

他のDAWアプリケーションの多くはですね、多くのオーディオファイルを使用してもですね、例えて言うならReaktorの2つのデジタル信号をミックスする時に「0.5+0.5=1」、みたいなそういう安直な音がするんです(笑)。ProToolsとLogic Proというのはそういう部分が少し違うかなーと。以前にも浮動小数点演算でチラッと語りましたが、他のDAWアプリケーションだってバックグラウンドにおける浮動小数点処理など普通にしているでしょうが、ProToolsとLogic Proに関しては他とは違う感じがありますね。Logicの場合は左右の定位にもシビアな処理なんでチト気難しさがあるものの(笑)、編集の緻密さに呼応するような設計になっていると私は感じています。

どれだけ演算処理で音が変わろうとも、それを標準として自身の中で構築した上で狙いの音にできるのであれば、たかだか道具なんで要は使いようなんですけどね。

漠然と左右に、「なんちゃってステレオミキシング!」で成立していたような着メロとは違った側面を着うたでは見せないと、こちとら原盤切り出しではない所で勝負(競っているワケではないですけど)しないといけないワケですからね。

いくら勝負事ではないにしても、利用者の方々はお金を払ってくれているワケですからね。そういう着うたたる部分での面白さを追究しながらブログも連動できればな、と思っているワケであります。

MacとWindows共有の注意点について [たわごと♪]

左近治はですね、大のMac派です(笑)。いや、もちろんWindowsマシンを音源として使うコトもありますし、ことKクリやるにあたってはWindowsは必須です。

Windowsをヘビーに扱う人ならWindowsを使用するにあたっての注意点は熟知している方が多いと思うんですけどね、Macしか知らないでWindowsを使わざるを得ない人がWindowsマシンのセキュリティが無頓着になってしまうと、セキュリティ面で非常に不安な点があるワケですよ(笑)。

Macしか知らなくてもセキュリティにおいてはどんなOSでも大丈夫!という人ならイイんですけどね(笑)、Macを中心にしてWindowsは覚える気無いけどWindowsのセキュリティ面を注意したい方に少しでも気休め程度になればイイのではないかと思いまして(笑)、今回の話題はこーゆー風にしてみたぞ、と。

「その程度じゃWindowsのセキュリティなんて有って無いようなモンだ」なんて言われそうですけどね(笑)、一応語ってみるとしますか。あくまでも自己責任で後は情報収集してみてくださいな、と(笑)。

SSL認証当たり前、ファイやウォールやらルーターもLAN同士のパケットもフィルタリングしてるよ!というヘビーな方ならほぼ心配要らないんですけどね(笑)、とりあえず市販のルーターでMacとWindowsがそれぞれ1台あるよ、というような標準的なシーンを想定した上で語ってみましょうか(笑)。

ま、Windowsと共有するにあたって左近治が最も嫌う部分はですね、WindowsからMacをブラウズさせたくない!という点ですね(笑)。

というのも、MacとWindowsとのキャッシュの扱いを比較すると、やはりWindowsの方に不安な点があるので、MacをWindowsからブラウズするとなると、WindowsマシンにMacのアカウントやらパスワードがキャッシュとして残存する、と。厳密に言えばMacからしかWindowsをブラウズしなくても両者におけるパケットのやり取りは、IPsecなど構築して暗号化せずにTCP445番ポートが間違いなく外部に漏れることがないという自信のある方なら問題無いワケですが、少なくともWindows上においてMacのアカウントやらパスワードが「記憶」されてしまうようなケースであれば、Windowsからはブラウズさせない方がまだマシと踏んでいるワケであります。

ま、ハッキングの世界においてはルーターすらも過信できないワケでして、ムダにサブネット割り当てていたりとか、あるいはサブネットの割り当てミスったり、そこからブロードキャストアドレス傍受されたりとか、そんなコトに気をつけていても結局はパケット傍受されていたら防ぎようがないワケですが(笑)、Windowsをそれほど使わない、今までインターネットにも繋がっていないというまっさらの環境で、ルーターの設定にも人為的なミスが無ければとりあえずはインターネット接続する前にWindowsの設定を色々強化してからMacと共有を試してみましょうや(笑)。

どうしてもWindowsからMacをブラウズしたいんだ!という方はですね、少なくとも共有する方のMacは管理者権限を与えていないユーザアカウントを別に作った上でやり取りした方がまだマシです(笑)。一応Macの管理者権限において、あらかじめ安全な仮想メモリを使用するにチェックが入っていることを確認しておいた方が良いでしょう。

以降、WindowsからはMacをブラウズさせねーぞ!という前提で語ることにしましょうか(笑)。

とりあえずMacの方は管理者権限を持たないユーザアカウントを作成しておいて、Windowsと共有する時は、インターネットに接続しない(笑)というとってもヘタレでチキンな発想の下で共有を初めてみましょうね、と(笑)。で、Mac側でSMB共有にチェックを入れる必要も全くありません(笑)。Windowsと共有する時だけ限定でWindowsの設定を若干変更するワケです(笑)。

欲を言えばWindowsとて管理者権限を持たないアカウントを設定してあげた方がよいのでありますがWindows側は管理者権限という前提で語っていきましょう(笑)。


マイネットワーク(右クリック)->プロパティ->ネットワークとダイヤルアップ接続->詳細設定メニュー->詳細設定

こうして現れた「ローカルエリア接続」のチェックボックスは全ての項目にチェックが入ってなくても共有はできます(笑)。とゆーかここのチェックが入ったままインターネット接続しちゃう方がヤバイです(笑)。

さらにはWindowsサービスでTCP/IP NetBIOS Helper Serviceも無効にしていて問題無しです。というか通常ネット接続程度の用途でならここは普段から無効化しておいた方がイイでしょう。

まあ、他にもSAMアカウントの列挙だとかNTLPv2の扱いなど欲を出せばキリがないんですが、とりあえず普段のWindowsはローカルエリア接続のプロパティから詳細設定を選択していって、WINSタブ内のNetBIOS over TCPIPを無効にしていると思うんで、Macと接続する時だけ、ここを有効にしちまいましょう(笑)。

他にも普段のWindowsのローカルセキュリティポリシーのネットワークログオン拒否は普段からEveryoneにしていれば、これを解除して空白、ネットワークログオンユーザをAdministrator(可能ならこの管理者の名前を変更している方がベター)のユーザ名を選択して有効化させて再起動、と。で、Windowsと共有が終わったらそれらを元に戻してWindowsを再起動、と(笑)。

WindowsはXP以降Active Directoryが有効なんで、Windows2000時代でActive Directoryが不要だった人にはDNS ClientやらDHCP Clientなんてサービス切ってた方が良かったワケですよ。さらにはWindows側でパケットフィルタリングやらIPsecを導入して鍵ファイルをやり取りしていてMacのracoonファイルも書き換えた上で暗号化しているという方なら心配する必要ないと思うんですけどね(笑)。

左近治の場合はですね、色々と言いたいコトはあるもののMacとWindowsでは、まずキャッシュファイルの扱い方自体が違う、仮想メモリやらページングファイルの扱いも違う、と。いくら私がMacを肩入れせずとも、贔屓目に見てもやはりMacの方がセキュリティ面で安心なんですよ。

それらのキャッシュファイルを再起動しても残したままのWindowsのローカルポリシーの設定など施していたらやはり不安ですよね。仮にルーター設置していたとしてもブロードキャストアドレスにまで細心の注意を払って、それを傍受されないようにしている素人の方、どれだけいるでしょうか(笑)。不要なほどのサブネットマスク割り当てて漠然とネット接続しちゃっている人とか(笑)。いつ覗きに遭うか判りませんよ(笑)。

IPアドレス偽装など日常茶飯事なのが不正アクセスの世界。ローカルアドレスだからといって過信してはいけないのですよ(笑)。アナタのローカルアドレスも彼(彼女)のローカルアドレスも見ようによっちゃ同じアドレスなんです(笑)。

ISPとのやり取りのパスワードやらとっくに傍受されているかもしれません(笑)。MacであろうがWindowsであろうが、暗号化施してなければまず間違いなく盗聴されているのと同じ(笑)。ルーターよりも外側でISPに通信が行く前に誰かがご親切に代理キャッシングしてくれちゃっているかもしれません(笑)。ご親切に代理キャッシングしてくれているサーバさんがISPとやり取りしてくれている、と(笑)。

とりあえずMacもWindowsのどちらも今まで全くインターネットという荒波に飛び込ませていない、童貞/処女のマシンならですね、ネットに繋ぐ前にまず先述のWindows側のセキュリティポリシーやらサービスの停止やら追加すべきレジストリ編集などに手を施して、Macの方も管理者権限を持たせないユーザアカウントを作った上でインターネット接続せずにMacと共有してください(笑)。

私の基本的なスタンスは共有しているWindowsマシンからブラウズさせない!それが基本なので、SMB接続をMacで有効にしてまでWindowsに擦り寄るコトなく両者の共有は問題ないですよ、と。それを言いたいんですけどね。

Microsoftと讀賣巨人軍とドコモ [たわごと♪]

さてさてApple TV買ってきたものの、すぐに改造なんてこたぁせずにチマチマ楽しみながら徐々に弄っていきましょうかねえ。

Apple TVがメインの買い物ではなくて、ソフトのプラグインやらHDDを買ったというのが本来の目的でありました。DAW周辺でココの所大きな動きはなく平穏な世界であるので、そういう世界で変化が欲しいワケではありませんが、チョットした物欲をそそるプラグインが2~3あったので、それを手に入れたというワケです。

ま、パソコンの環境というのはですね目まぐるしく変化のない安定した環境こそが最も良い環境なんですよ(笑)。手ェ加えるコトで結局悪化させかねないことなど日常茶飯事(笑)。Macの場合はハードが限定されているからWindowsのそれよりかは遥かに無頓着で済むんですが、そうだとは言っても、てめぇの物欲のために最良の環境に変化を与えるなんて愚挙に出てしまってはMacだろうとWindowsだろうと本末転倒なんですよね、コレが(笑)。

それにしてもMicrosoft。あれこれ合併してOSの世界じゃデファクトスタンダードであるはずなのに、ありとあらゆるデファクトスタンダードたるものは成熟しないまま疲弊していき、いつの間にやらサードパーティーの規格にやり込められてしまう、と。誰もが認めるデファクトスタンダードなら、それらを文句無く成熟させて育んでこそなんでしょうけど、そういう牽引力と開発力は全く希薄で、消費者のメリットよりも株主重視になってしまっているだけの巨大企業(笑)。もはや讀賣巨人軍のそれと投影できるワケですよ(笑)。

Netscapeやり込めてJavaじゃあ敗訴して、IEコンポーネントで要らぬコトまでして、Googleには相手にもされずに、今度はどんな規格を盛り込んだハリボテ仕様にするのでしょうか!?高みの見物させていただきましょ、と。

通信業界じゃドコモの姿がそれに投影できるんですな。携帯着信音楽に携わっている以上、この業界において辛辣なコメントはしたくはないんですが、××2.0なんてゆー、結局眉唾バズ・ワードをですね声高に語って許されるのは、まだ目にしていないAppleのiPhoneだけだと思うんですよね(笑)。まあ、日本で発売されるかどうかは別として(笑)。

正直、イー・モバイルの方が全然魅力的でして(笑)、既存の3大携帯電話事業者よりも魅力的なサービスでありまして(笑)。

IP携帯電話の現実的な部分がようやく見えてきたような気がしますよ(笑)。ここまでしてようやく2.0レベルじゃないでしょうかねぇ(笑)。みんなチマチマと騙し騙しやってたんですね(笑)。

Apple TV買ってこよ [たわごと♪]

これから買い物へ出かける左近治。着うた制作は大丈夫なのか?

春先から緻密に計画立てながらかなり先を見越してファイル制作をしていたので、正直今の時期はあまり手を施さなくても充分作れてしまうコンテンツを残しているので、着うた制作においては何の支障も来たしません(笑)。

というか、この時期くらいに少々ゆとりを持たせたいというのもあって計画していたワケなんですけどね(笑)。

なんだかんだ言って着うた制作という作業が定着してしまっているので、思いついたアイデアに駈られて、その欲求に委ねてあーだこーだやってると結構時間を食ってしまうんですよ。他にも沢山やりたいことがあるのに時間は24時間しかないワケで(笑)。

で、左近治はApple TVを買ってきて今話題のApple TV改造に手を染めようかな、と企んでいるというワケです(笑)。

つーか、Apple TVを車載PCにしてみようかな、と(笑)。

クルマにまでPC持ち込まないといけないほどパソコンに憑依されてどーする!なんて声、周囲からもよく揶揄されますが(笑)、運転中に操作しようなどとは微塵も思っておりません。ただ、クルマの中でPCが欲しいシチュエーションはいくらでもあるんですよ。

もちろんモバイル用途のPCは持ち歩いておりますよ。それとは別に、Apple TVを車載にして使用したいというワケです。投資金額も安く済みますしね(笑)。PC自作するコトもそうですが、Apple TV改造はそういう「制作意欲」を駆り立ててくれる久々のツールなワケであります(笑)。

クルマの中に自販機があったり、憩いの場だったり、時にはベッドに早代わり、と(笑)。クルマの空間というのは左近治にとって、映画『トラック野郎』が理想の姿だったりします(笑)。

扨て、着うた制作しないとね♪ [たわごと♪]

家帰って漠然とテレビを見ようとして番組欄見てみたら、『めぞん一刻』なるタイトルが・・・。

いんやぁ、懐かしい。番組本編見てみたら出るわ出るわ横浜各地。番組最後にも確かに出てきましたが、旧綱島街道のアノ感じやら、妙蓮寺付近やら仲手原や菊名周辺を思わせてくれるような場所やら白幡郵便局近くの公園とおぼしき場所とか、左近治の感じる場所は正確じゃあないかもしれませんけどね、見覚えのある風景だったワケですよ。あの辺りに親戚がいてガキの頃から従兄弟達と遊んでたりしていたワケですからねえ。妙に親しみ覚えるってェもんですよ。お墓参りのシーンは三ツ沢墓地やら神大寺とか片倉町付近かな、と。ま、六角橋付近にはチト五月蝿い左近治ですよ。なにせ昼間そっち界隈出向いてたんですから(笑)。

家に帰って一息付いて、一通りやること済んだら今日の夜中は着うた手掛けないとなーと思いにふけりながら今まで着手すらしていない曲ネタをあれこれ思案するコトに。

The Sectionやらリーランド・スクラーの話題語ってたんならやっぱりジェームス・テイラー作らないと、そっち界隈に五月蝿い方は満足してくれないだろーなーと思ってみたりですね、まあ色々考えているワケですよ。

左近治がその手の音が好きなのはですね、ギミックの無い演奏やら、シンプルなミックス、さらには加工の少ない「素」の楽器の音が実に絶妙だからなんですね。

無加工の音の楽器なら何でもイイってワケじゃなくて、やはり鳴りのイイ、非常にグッドなコンディションであろうギターやベースの音を巧みな演奏で聴かされると、その弾き手の技量が本当に忠実に伝わるからソコに魅力を感じる、と。

そういう生っぽい音は、イナタくて、音自体はカラッとしてるのに、どこか味わい深い。

そう。それはまるで、料理で言うなら素揚げとか竜田揚げのような感じ(笑)。

エフェクトの海に埋もれた加工系の音を聴いて育ったワケではない左近治。仮にそれらの加工された音しか聴かずに育ったとしてもですね、楽器を手にした時点で楽器そのものを知ることで、慣れ親しみのある音として記憶がすり込まれていくと思うんですよ。だからこそ、普段から親しみのある楽器の音やら町の風景やらを使うことで、グッと惹きつける感情が倍加される、と。

着うた制作においては「打ち込み」作業を信条としているのが左近治のスタンスなんで、生っぽさを追究するにしても限度があります(笑)。

偉そうに生っぽい音なんて語ってはいてもですね、こちとら川崎生まれの横浜育ち。

インダストリアルの恩恵を一身に受けて育った故に、光化学スモッグは日常茶飯事で、アレルギー体質になってしまって(笑)、ぜんそくにならなかっただけでも御の字という人間ですよ(笑)。

自然の営みの恩恵を一身に受けて育った方々とはチト違うんですよね、生語るにしても(笑)。

発泡酒飲んでるクセしてビール語るようなモンとはワケが違うんですけどね、いくら左近治が生という素材に語ってもですね、所詮リリースされる最終手段は着うたなんですよ(笑)。

しかし、されど着うた。

少しへりくだると、それを「劣悪」なモノとしてすぐに穿った見方で判断してしまおうとする人が最近非常に増えましたね。

私とて好きで聴いているワケじゃないですが、例えば永ちゃん聴いてる人に穿った目や色眼鏡かけて見たりしてませんか!?(笑)。

色眼鏡かけて見たとしたって、穿った目で見てしまう人とて所詮大したモノ聴いていないのが殆どだと思いますよ(笑)。

「洋楽しか聴かねェよ」なんてスタンスの人が、「なんちゃって英会話」程度だったり、洋楽しか聴かないのにプロ目指すアナタの国籍はドコですか!?と思いたくなるプロ志望の方々とかですね(笑)、面白い人達は沢山いるワケですよ。

永ちゃんネタにしたってイイですけどね、This is song for COCA-COLAなんてAORしていたじゃあありませんか。SHOGUN流行って寺尾聡のルビーの指環ヒットして、AORサウンドが根付いた日本の歌謡界に永ちゃんがAOR演ったってイイわけですよ。

永ちゃんがソロになって、日比谷野音で初めて演ったライブのドラム誰だか知っていますか?

YMOのメンバーである「高橋ユキヒロ」ですよ(笑)。

YMOに関しては丸ごと受け入れているのに、永ちゃんとなると途端に評価を厳しくするような人、アナタの周りにもきっと多く存在すると思います(笑)。

世界のサカモト教授には目を細めて、りりィには全く食い付かないヒトとか(笑)。

りりィも言ってますよ

「私は泣いています ベッドの上で」


きっと、情けないほどの情景の数々を見てきて、それを唄にして語っていたんでしょうな。

なんとも耳が痛くなってしまうワケですよ。くわばらくわばら。

バラキ [たわごと♪]

薔薇の木じゃないですよ(笑)。バラキ。

チャールズ・ブロンソン主演の映画ですね。左近治が好きなチャールズ・ブロンソン主演の映画のひとつでもあります。古いなあ(笑)。

ま、チャールズ・ブロンソンと言えば、もうソコに言葉は要らないほどの有名なCMがありましてですね、それが・・・



『う~ん、マンダム!』



あ~あ、言っちゃった(笑)。

とまあ、マンダムのCMの『男の世界』が脳裏をよぎるワケですね。

勿論、左近治はその曲は手がけておりまして、近々リリースされるワケですけど(笑)。


実はコレと同時期に並行して制作していた洋楽関連曲があってですね、それがKISSの『Jungle』なワケですよ。

96年頃でしたかねえ、グランジ・サウンドを全面フィーチャーしてノー・メイクで発表した異色のアルバム。往年のKISSファンからは賛否両論があって「KISSにこういうサウンド演ってもらいたくない」という気持ちの方が強いのか、賛否とはいえ「否」の声がやや多かったような・・・。

それでもロック御大な人達が手掛けると、やはり音はカッコイイんですよコレが。

KISSはそれこそ昔から分数コードを巧みに使うロックなバンドだったんで、私左近治はベースを弾くということもあって、ジーン・シモンズの長い音価や全音下げチューニングやらコンポージング能力が大好きだったんですよ。

押弦する指と弦を爪弾く方の指。

どちらも硬いマメ作って弾いてやらにゃあ、ベースが鳴ってくれるサステインが乏しくなってすぐに減衰しちゃんですよ。どちらかといと汗かきの人より乾燥肌タイプの人の方が功を奏すると思うんですけどね。

ピック弾きの良さは、ピックの材質が指よりも硬いからこそ生まれる音というのがあって、ベースを心底鳴らすには格好の道具でもあるワケですよ。とはいえベースはピックで弾いてナンボとは言いませんけどね。

ベース演ってるとですね、その音そのものに耳が傾いてしまうんですよ。

指弾きタイプのベースでも、その人の持つ指の硬さが伝わってくるというか、よほど加工されていない音で無ければ、押弦側の指や弾く方の指の硬さがどんなモンかというのは判るんですね。

「この人硬い指してんだろーなー」という人の最右翼がリーランド・スクラー。

The Sectionの1stアルバム@ピザ・アルバム(タイトルは同名)を初めて聴いた時は本当におッたまげちゃいましたからねぇ・・・。70年代初頭におけるクロスオーバーの魁ともいえるその音に左近治は脳幹直撃食らったワケでしたが、ベースの音をトコトンこだわってもですね、周波数分布が概ね倍音をふんだんに含んだ音作りにしない限りは、着うたじゃあ、携帯着信音という携帯のスピーカーを鳴らすという前提なんで、オイシイ低域が再生できないのは当たり前田のクラッカーなワケでして、そこが実にもどかしいんですな。

先のKISSの『Jungle』も音作りにおいてはうまくいっているものの、オーディオ装置で聴く分には遜色ないと思うんですが、携帯端末のスピーカーというものを想定すると、果たしてうまいコト鳴ってくれるかというと、相当チャレンジなワケでして、リリースすら尻込みしてしまいそうな位判断に迷うワケです(笑)。

そうやってリリースが頓挫してしまう曲などは他にも沢山あってですね、作ったから即リリース!というコトではないのが左近治の制作裏事情なんですよ。

チャップマン・スティックのそれが、実音はかなり低い音でもある程度認識できるのは、ソレの持つ周波数スペクトラムの構造やらEQのセッティング、楽器固体が持つ特有の倍音構造がうまいこと加味されて、携帯端末スピーカーでもソコソコ鳴ってくれるワケでありますが、通常のベースだと色々弄っても、元のソースがスティックのような倍音構造やら独特の周波数分布にはなっておらず低域にシフトされたような音なんで、これらの音が加工系ベースの音だとしても、携帯端末で鳴らすと、もはや倍音成分だけが耳障りになりかねない難しさがあるんですな(笑)。

悩みが尽きないのも着うた制作の面白い側面でありますな。

着メロ制作時代を振り返る [たわごと♪]

夜更かししてしまったというのに、SHOGUNの制作に一段落したコトに満足したのか、そういうココロの昂ぶりがあってか、一寸一息ついて先日金曜日放送コンテンツで録り溜めしていたモノを観ながら結局殆ど睡眠を取らなかったという始末。

GWアタマは着うた制作がなかなか出来なかったというのもありましてですね、好きな作業をやって、好きな曲を手がけていると疲れもフッ飛んじまうってェもんですよ!

打ち込みにおいて満足できたとはいえ、着メロ時代の打ち込みというのは満足感もさることながら一方では不満な面も多々あったモンなんですよ。

まあ、3~4和音の時代でもそうですけどね、とりあえず16和音時代で顕著に感じるコトになった不満な点はですね、ウチら着メロ屋がいくら権利関係クリアしてリリースしようとしてもですね、着メロのデータサイズ制限やら、なかにはピッチベンド情報すら受け付けなかったりとかですね、色々あったモンなんですよ。

再現性の高い機種だけに的を絞ってリリースしたくても出来ないシーンが多々あるワケでして(笑)、全ての機種において再現性を高いレベルで保つのが非常に難しいワケなんですよ。コレが。

とゆーのも、制作するに当たって、リリースしたいんなら「この端末用は絶対作ってネ♪」という決まりがあるんですけどね、その絶対作らなくてはならない端末というのは概ね再現力が乏しいタイプの端末なんです(苦笑)。まあ色々苦労があるワケですよ(笑)。

たぶん、作ってる人は皆同じ思いを抱いていると思います(笑)。

「この端末のせいで意図したアレンジできねーよッ!」みたいな、ネ(笑)。

一応、利用者の方に向けて販売する以上はソコをなんとかするのがウチらの仕事だろ!ということは重々承知なんですけどね、高い再現性を誇る端末用のデータと比較すると、同じ曲であるのにクォリティが全然違うのは避けて通れないワケなんです(笑)。

初期の頃はこーゆーコトで、結局泣きを見てしまったと思われる方から大変貴重で辛辣なご意見を拝聴させていただいたコトもありましたっけ(笑)。作ってる方もホントは泣き見てるんですよ(笑)。そーゆーヒトに対してこっちから出向いてアナタ専用にカスタマイズしてあげたくなるほどの思いを抱いているんですけどね(笑)。

まあ、それ以前にMIDI編集レベルが「アウツ!」と言われたら身もフタも無いんですが(笑)、それだけは無いように気を付けております(笑)。MIDIデータ編集レベルやら音色編集レベル以前に、特定の曲だったらどんな風に作ってもある程度売れてしまうってェいう側面が定着してしまっている感が否めないのが着メロなんです(苦笑)。

ま、そんなワケで左近治はすっかり着うた制作にシフトした!というワケなんですよ。

そんなこんなで、



楽譜もリリースしたいなあ・・・(笑)。

甘い生活 ~La Dolce Vita~ [たわごと♪]

既にリリースしているのでご存知の方もいらっしゃるでしょうけれど、近々リリースされる「甘い生活」はですね、よりラウンジ・ミュージック感を出したというか、まあステレオ機器でリスニングするような時に向いているようなミックスをして、アンサンブルも追加したバージョンという位置付けでして、曲の終わりも原曲になぞってリスペクト・アレンジ、と。

既にリリースした方はRIAAカーブとヴィンテージ系の処理を施してあるんで、かなりローファイに仕上がっているワケですが、今度リリース予定の方はローファイ感は多少残しつつもチト違うぞ、と。

この曲はですね、佐々木信也が司会を務めていた時のフジテレビ系「プロ野球ニュース」のテーマ曲だったワケですね。

1976年当時ですと、まだプロ野球放送が午後7:30からというコトもあった時代ですよ。昭和52年にプロ野球ニュースは始まったと記憶してるんですけどね。その記憶を前提に語っております(笑)。

昭和52年、プロ野球中継は到底尺におさまりません(笑)。元広島東洋カープの古葉監督が用いたとされる「ジリジリ戦術」で試合が長くなっていった時代の始まりです(笑)。

テレビで最も速く知るコトの出来た当時の時刻はですね、日テレの午後10:54から始まる、ほんの数分のスポーツニュース。それでフジテレビにチャンネル変えると、午後11:15から佐々木信也のプロ野球ニュースが始まった、というワケであります。

長嶋さんが現役時代はプロ野球中継なんて午後8:00からの1時間番組だったワケですからね。そうは言っても人気凋落が著しいプロ野球、現在ではすっかり中継すらままならないような状態でして(笑)、私左近治も90年代のヤクルト黄金期を最後に久しくプロ野球を見ておりません(笑)。

ですけれどね、それまでの間のプロ野球は本当に面白かったですよ。私が本当に心奪われたのはですね、昭和52年の後楽園での巨人×阪神戦での末次の逆転満塁サヨナラホームランですかね。

中継そのものは尺がおさまりきらずにもちろん結果なんぞ知ることは出来なかったワケですが、10:54のスポーツニュースでその結果を知った時の喜びが大きく寄与していたと思います。あの興奮度は現在においても五本の指に入るほど(笑)。

そしてそれから1年くらいでしたかね、加藤初が怪我から復帰、と。このニュースもスポーツ観戦興奮度五本指に入る喜びでした(笑)。

それらを超える興奮度というのは、サッカー日本代表W杯初勝利、ドーハの悲劇、日本vsイランのW杯初出場を決めた試合、ですか。


ハナシが長くなってしまったところで、本題に戻りますか。

この曲はですね、iTunes Storeでも見ることができますが、そのバージョンが最も「プロ野球ニュース」のテーマに近いバージョンではないかと思います。プロ野球ニュースで使用されていたモノは、恐らくスタジオ・ミュージシャンによるオリジナル・アレンジだったのではないかと思うんですね。

「バージョン」と述べたのは理由があってですね、実はこの曲はNino Rotaによるオーケストラの三部構成の組曲の一部というのが真の姿でありまして、このテーマ部は組曲に第二楽章の所なんですね。だいたい2分弱の短い楽章ですけど。

プロ野球ニュースの他にも90年代前半に、記憶が曖昧ですが国産車CM(確かトヨタの1BOX系のCM)にも使用されていたコトがありました。

ま、兎にも角にもこのテーマ部(プロ野球ニュースのテーマとしての)で重要な位置付けとなっている音はグロッケンやハモンドでありますね。

それと大きくプリ・ディレイを取ったリバーブと著しく高域のロール・オフの激しい「やまびこエコー」(笑)。やはりこれらがキモとなります。

前回リリースしたバージョンは、こういったキモ部分に加えてヴィンテージ的な音にするための工夫を色々施しておりますが、その辺に関しては言及しないでおきましょう(笑)。ヒ・ミ・ツ♪


60年代頃は、如何にしてハモンドで多くの音を作るか、という「エディット」が重要でして、それこそパーカッション・スイッチだけ用いてエレピ風の音作ったりとかですね、意外とハモンドはバリエーションが豊富なワケです。

パーカッション・スイッチによる音の好例なんてェのは真砂の数ほどあるワケですが、私自身が好きな曲というと


「Interview」/Gentle Giant
「Out of the Roundabout」/Premiata Forneria Marconi
「Kabala」/Patrick Moraz


とまあ、こんな感じですか。またまたプログレばかりですね(笑)。クラシカルでアカデミックな響き以外はプログレと認めない方々もおられますんで(笑)、上述の曲たちはそれと比較するとプログレっぽくないんですけどね。

そうそう、たまにはYMOネタも絡めてみるとですね、坂本龍一の弾くハモンドって結構イイプレイしてるんですよ。

例えば「La Rosa」とか、カクトウギ・セッションの「Gonna Go To I Colony」やら「今日、恋が」なんてェのが代表的ですか。プレイがどうのこうのではなく、ドローバーのセッティングが好きですね。

他にも「Elastic Dummy」のポリ・ムーグでのシンセ・ソロなんてェのはまさにハモンドのようなフレージングや運指だったりするワケですね。16分音符のタイム感で音5ツ詰め込みました、みたいな、そんな感じのタイム感だったり。あとはYMOの「Shadow on the Ground」のイントロのDM9とDm9のシンセ・パッド音なんてェのもレスリー・スピーカーの回り出す時の音っぽかったりと、坂本龍一って実は結構ハモンド狂なのではないかと思うくらい、そっちの音のセンスを感じるワケです(笑)。

シンセの音がしない、クロスオーバーなYMOなら聴いてみたいと思う左近治なのでありますよ(笑)。

HDオーディオについて [たわごと♪]

先の『味楽る!ミミカ』でカマトト声(←死語)ボーカルについてチト語りましたが、そういや今は無きフェアチャイルドのYOUとか代名詞だったなあと感慨深げ(笑)。ピッチエフェクトという加工を施さない部類で見れば、近年だと川本真琴辺りが最右翼!?待てよ!?意外に椎名林檎もそうかもしれない・・・。

まあ、椎名林檎の場合は色んな声を使い分けているんでしょうが、そういえば彼女はつい先日HDオーディオ版で音楽配信を試みているようで。24bit/96kHzですね。

アナウンスを見ると、CDを四畳半。今回のフォーマット彼女は9畳という風に表現していますが、キャッチーに伝わりやすく表現したんでしょうね。実際には13.99畳ほどありまして、ほぼ14畳ってコトですね(笑)。そのまた倍の192kHzだと28畳、と。

つまりどーゆーコトかというと、CD1枚丸々のデータが700MBと仮定するとですね、その3.1倍強のデータサイズになるんです。24bit/96kHzの場合。コレ、普段左近治が着うた制作環境でのフォーマットなんです。

どうせ圧縮させてしまうのに、なんでそんなにデカいファイル扱ってやるのか!?
どうせ着うただろ!?

なんて声、よく私の周囲でも耳にします(笑)。

たかが着うた、されど着うたなんですよ。元から良い音で作っているとやはり圧縮時の音も如実に違います。圧縮前(ダウンコンバート前も含)のエフェクトプラグインの効果も全然違いますしね。コレについては以前にもチラッと語ったことがありますが。

着うた制作以外でのメリットですと、例えばアナログレコードからの録音。

細心の注意を払ってレコード盤面を管理していても、かなりキレイな状態でもプチノイズなんてたまーに出現したりするんですが、少なくともサンプルレートは88.2kHz以上で録音した方が、スパイクノイズ除去などのアルゴリズムが呼応性が高まって実にイイ効果を生み出します。44.1kHzのまま録音してなかなか消えないようなスパイクノイズでもかなり結果が違うモノです。

サンプルレート周波数を倍にしてあげただけでも、音質面でももちろん、制作面でも如実に違う効果を思い知ることが出来るワケですが、SACD(DSDフォーマット)だと1ビットではあるものの、44.1kHzの64倍あるワケですよ。

そんなに要らないだろ!?と思うかもしれませんが、64倍なんてオクターブ換算だと6オクターブです。つまり61鍵キーボードの音域みたいなモンですな。

視覚の世界に置き換えれば、低音域は赤色、高い音域は青とか。そんな感じですか。

それを音に再度置き換えると、サンプルレート周波数が上がれば確かに赤色の解像度は向上するワケですな。青や紫よりも恩恵を受けるワケで。ただ、視覚なんて耳の10~12オクターブほどの帯域を持ってませんけどね(笑)。可視光なんて長9度程度のレンジの狭さですよ。1.1オクターブくらい。

聴覚って、そう考えるとかな~り広いレンジなんだな~と痛感してしまうワケですが、そんなに広いレンジが必要なのか?とよく議論の対象にもなったりしますよね。特にオーディオ界隈などでは。正直言って、必要です。マジで。

10kHz前後を基音に持つ音の2次倍音すら曖昧になってしまいかねないCDフォーマットのデジタルという世界。低音域が恩恵受けているような解像度を高音域でも達成するためには、やはり数オクターブの累乗が必要でしょう。

但し、そういう理屈で言うと、CDフォーマットの44.1kHzの64倍どころか256倍くらい必要になっちゃいますけどね(笑)。こうなると、機器的には電磁波遮蔽しなきゃいけなくなって、物理的な音声信号にはD-A変換時に200kHzあたりにLPF噛ませないといけなくなるかもしれませんね。


ハナシを戻して、つまり、オクターブという尺度でモノ見れば、64倍という累乗も、実は結構現実に即した数値なんですな。通常、ピアノとて88鍵、7オクターブ以上ありますからね。ベーゼンドルファーじゃ8オクターブなんてェのもありますが。スティーリー・ダンのお二方がこよなく愛したピアノがベーゼンドルファーでしたね、そう言えば。

現在の左近治のメイン機であるG5 Quadですが、よく周囲から「電気喰らいなんだろ!?」なんてよく訊かれるんですが、そうでも無いようです。24bit/96kHz位では静かに稼動してます。コレが数時間もあるような動画をH.264コンバートとなると、途端に性格豹変しますけど(笑)。

容量の大きい音声ファイルを扱ってサンプラーに取り込んで、それを何十トラックとやると悲鳴を上げるのはメモリですか。CPUでもHDDでもなく。まあそれなりの設定は色々弄っても、最初に悲鳴を上げるのは概ねメモリなんですね。

とはいえ、重いソフトシンセやプラグインを多数使えばCPUも悲鳴を上げます(笑)。その点、Logic Pro 7.2.3というのは実によく粘るというか、重い処理になればなるほど上手く分散処理してくれて結構粘ります(笑)。Intel Mac導入は左近治は来年と決めているので(笑)、それまではコレで頑張ってもらわないと。

着うたという、数十~数百キロバイトのサイズにしかならないモノでも、制作時はかなりの容量使っているワケでありますが、最終的な形が着うたとはいえ、製作段階から着うたと同じような音質で制作してりゃあ、そりゃあ処理こそは超軽いでしょうが音質は、かなりヒドイものになってしまうのは明白です(笑)。制作段階で高音質にしてそれの恩恵が手に取るように分かるからこそ、険しい道を選ぶんですな(笑)。

ただ、レンジが拡大しただけで全てがイイ音になるというワケでもないのが音作りの面白さでもあり奥深さでもあるんですけどね。ただひとつ言えることは、製作段階でCDフォーマットという環境にはもう戻れません(笑)。

GWを前にして他人のフンドシで相撲取る [たわごと♪]

タイトルは「讀賣巨人軍vs大洋ホエールズ」のコトじゃないですよ(笑)。「ゴールデンウイーク」のコトなんで(笑)。

オレンジと緑のユニフォームが懐かしい「まるは」の大洋ホエールズ(笑)。川崎球場でよく見たモンでしたなぁ(笑)。私が見ていた頃はですね、シピンが大活躍してました(笑)。平松の時代ですけどね(笑)。

GW前には野球関連コンテンツをリリース予定なのでお楽しみに、と(笑)。

飛び道具関連はサクサクとリリースし続けるコトが出来ているワケですが、左近治には着メロ時代の「過去の資産」もありますんで(笑)、その辺りの焼き直しも含めて新たな飛び道具系を一層強化していこうと思っているのでありますが、着メロや着うた制作なんてェのはですね、所詮は他人のフンドシで相撲を取っているようなモノでして(笑)、原曲とは違った訴求力を持たなければならない所がキモとも言えるでしょう。あまりに逸脱してはいけませんけどね(笑)。

そうそう、YMO関連もご無沙汰していると思うんですけどね、マッドピエロやら他にも色々「バンド・アンサンブル」要素の高いアレンジでリリース予定なんですが、これらはまだ制作中。スティック使ったアンサンブルのアレンジですからね(笑)。どちらかといえばステップス・アヘッドの音をイメージしていただければ、と(笑)。

色々パーカッシヴな音やエレクトロニカ要素を強めたアレンジにYMOを弄ってもですね、例えば先のキリンラガーCMのライディーンなど聞いていると、セニョール・ココナッツのリスペクトとでも言いましょうか、そういう部分が垣間見えるんですよ。ところが、セニョール・ココナッツ(ウーベ・シュミット)のYMOサウンドの弄り方もよくよく聴いてみると、イメージしてしまうのはYMO結成前の細野サウンドなんですね(笑)。

細野氏から見れば形態こそが少々変わっているだけで、音楽の根幹が輪廻しているだけのように見えるのかもしれません(笑)。ある意味、彼らの真のテクノというのは細野氏の「コチン・ムーン」で完成してしまっているように思えますし、YMO解散後の細野氏のソロアルバム「S-F-X」収録の「Alternative3」なんて曲を聴くとですね、まさに現在のエレクトロをあの時代でやってしまっているという、先見の明をあらためて知ることが出来るんですね。

そういう所をあらためて理解するとですね、ただ単にYMOの当時の音を模倣した程度では作っている方としても興味が薄れてしまうんですよね。何らかの施しが必要ではないか、と。

他人のフンドシで相撲を取っている以上、原曲の良さを超えるなどというコトは無いですし、だからといって弄りすぎて逸脱してしまえば本末転倒。この辺りのバランスの取り具合が着メロ・着うたに求められる部分なんですが、原曲を深く理解していないと、ただ単に○○系アレンジというテンプレートに沿ったアレンジにしかならなくなるんで、これも避けなくてはならないので難しいんですな。なんでもトランスやらダンスアレンジなどそんなコンピCDもよく見かけますけどね(笑)。まあ、左近治とてやってるコトそんなに大差ありませんけどね(笑)。

原曲を知る上で何らかのヒントになっているだけで左近治のスタンスとしては十分なのであります。「売ろう」とするとその伝えたい部分というのは希薄になってしまうんで、注意が必要な部分です。忘れてはいけないのはですね、その曲を使わせていただいている、というコトですね。

リリース裏舞台 [たわごと♪]

ココん所、あなくろ本舗でのリリースがご無沙汰だったのをすっかり忘れておりまして、慌ててGW前リリース用に週末作りました。ドナルド・フェイゲンの『The Night Belongs To Mona』を。

昨年発売されたドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム『Morph the Cat』に収録されている曲ですね。全体的にベッカー&フェイゲン時代や、初期~中期のスティーリー・ダンの音を思わせるようなソロ・アルバムに左近治は大層満足できたワケであります。

なんで1年も経過してからリリースなの!?と思われるかもしれませんが、本当は昨年とっくに手がけてましたよ、と(笑)。著作権の細かい部分で最近まで配信できなかったんですね、コレがまた。

おそらくは、国内レコード会社によるアルバムリリース直後に配信用で流通させないための措置ではないかと思うんですけどね。アルバムを買ってもらいたい気持ちは分かるんですが、レコード会社だけの意向かアーティスト本人の意向もあるのかは分かりませんが、最近になって著作権が変更されたのは確かです。そういうコトを見計らって、目ざとくチェックしている左近治なワケでありますよ(笑)。

配信音楽を制限する措置って、正直iTunes Storeではリリースされていたワケでして、結局は着うたや着メロを制限させていたのが真相だと思うんですよ。

まあ、単純なコードですらまともに耳コピ出来ていないような形で違法な着メロやら着うたで流通させてしまって曲のイメージを損なわれてしまっては元も子もありませんからね(笑)。その上、一般的な簡単な和声構造をも耳コピできない輩がこの手の曲を耳コピできるのかというと、確かに難しいでしょうな(笑)。スティーリー・ダン関連じゃ簡単な方ですけどね、「The Night Belongs To Mona」の場合。系としてはMaxineやらJosie系かな、と。

スティーリー・ダン関連だとオルタード・テンションをアッパーじゃなくて下声部に持ってきて別の和声を化学合成してしまうようなですね、そういうコードの使い方があるんで、和声の解釈がドミナントセブンス解釈ではなくなったり、とても難しいコトがあるんですが、そーゆー例がある中で「The Night Belongs To Mona」は簡単な方だよ、と言いたいんですけどね。「Negative Girl」やら「Glamour Profession」やら「Almost Gothic」やら「Medical Science」。左近治が思う、スティーリー・ダン関連の中でも一際難しい曲達です(笑)。

敵視されてしまいがちな着メロ・着うたかもしれませんけどね、曲を解釈して耳コピして別アレンジでリリースすることで、背中を後押しするような感じで知ってもらえればな、と。左近治のスタンスは正直今も昔もこんな感じででして、どうしても原曲知りたい人は何らかの形で原曲に出会おうとするだろう、と。今にも飛び降りそうな人の背中を後押しするワケじゃありませんけどね(笑)。Dive from the fourteenth floorってなワケじゃないですが。

CD1枚買うのに清水の舞台から飛び降りる気持ちで挑んでいる人は居ないと思うんですよね(笑)。いくら趣味が多様化して、色んなメディアへの出費が増えて所得はあまり増えない人が増えているという社会になっているとしても。ただ、音楽そのものの魅力を優先順位に置き換えると、わざわざ買うほどでもなくなってしまっているほど弱体化させてしまっているのは消費者の責任ではないんですね。リリースさせなくてもイイようなコンテンツに多大なカネかけて消費者を騙し騙し売ってきたからこそ、ですよ(笑)。だからそれらを聴いてきた世代の耳は成熟しておらず、音楽をも簡単に切り捨てるという選択になるワケで。

F/G→A△9 Lo-Dの調を探る [たわごと♪]

 昭和55、6年でしたでしょうかねえ。TBSの『ザ・ベストテン』を見てるとですね、Lo-D(今は無き日立製オーディオブランド名)のCMに渡辺香津美が出てUnicornを弾いているのを見るコトができたのは。

 Lo-DのCMの男声合唱というのは他にも共通して使われていたんで、若い人達を除けば誰もが耳にした曲ではないかと思うんですが(笑)、タイトルにあるようにこのCMアイキャッチの和声構造はF/G→A△9というコードで表せますね。



(以前にリンクさせていたツイッターで呟いていた譜例は、イ長調を基にしたモルドゥアにて態と曲解して呟いていた物で、今回あらためて直しました。イ短調のピカルディー終止および長七・長九附与となるモーダル・インターチェンジという状況に)

 学校で合唱コンクールってェのがあるとですね、みんな殆どヤル気無くてですね、教室にあるオルガンでコレ弾いてやると途端に活気が増したモンですよ(笑)。合唱の方はそっちのけで(笑)。

 Lo-Dの合唱のスゴイ所はですね、一番下の声部の声の方。もうその存在感たるや、それがある事で全体で矩形波出ちゃってマス!みたいなオルガン・トーンのような音(笑)。それに加えうなりが極めて少ない絶妙なハーモニー。そんなワケでオルガンで弾くと結構味わいが出る、と。

 コード構造や奇をてらうような帰結感が印象深いせいか、音楽に興味を示さないような者達もLo-DのCMとなるとオルガンに群がって「教えてくれ!」になったモンでさぁ(笑)。

 Lo-DのCMの曲がひときわ印象深いのも、分数コードと偽終止によるトニック解決というのが心地良いからこそなんでしょうな。不思議な感じが好き嫌いはどうあれ、耳が傾くというか。

 A△9の解決部ですが、おそらくイ短調(A moll=Aマイナー)のメジャー終止形。ビートルズのミシェルもFマイナー・キーなのにAメロはFメジャーで始まりますよね。それと似た技法です(笑)。マイナーの曲をトニック・メジャーで結ぶのは何も珍しいモノじゃないんですが、声楽において高次な和声を聴くとやはり凄さを実感するワケですね。

 権利関係さえ明白ならばいつでもこのジングル作れるんですけど(笑)、和声の構造さえ分かれば誰でも作れるレベルなんで、いちいち取り上げる必要も無いと思うんですが(笑)、市場というのは提供の仕方によっても差はあれど、こういうモノって意外と人気が高かったりします(笑)。

 家電メーカーがオーディオ製品を出すにあたっては当時は色んなブランド名を冠していたモノでしてですね、例えば

日立→Lo-D(ローディー)
東芝→Aurex(オーレックス)
松下→Technics(テクニクス)
三菱→DIATONE(ダイヤトーン)
三洋→OTTO(オットー)

とまあ、こんな感じでしたでしょうか。余談ですが、左近治は松下のスピーカー技術は結構好きです(笑)。中域が厚くてデッドポイントが少ないというか。そういうイメージがありますね。カーステなら大概はカロッツエリアやKENWOODが人気メーカーなワケですが、左近治はスピーカーは必ずPanasonic製のモノに付け替えます。コレは昔から。

 日立の話題なのに松下の話題にしてどーする!とお叱りを受けそうですが(笑)、「和声」で聴かせるようなCMコンテンツの魅力を今のこの時代になってあらためて実感するのでありますよ。近年じゃ日立のCMで印象的だったのはハラカミレイが手がけたアレでしょうか。着うたじゃなくて着メロでリリースする直前まで行ったんですよ。ファイルも作ってあるんですが(ハラカミレイ版のアレンジで)、もう着メロは作りたくなくなったという左近治の勝手なスタンスによりお蔵入りとなっております(笑)。

 日立の樹に群がる前に、やはり「ローディー」だろ、と(笑)。

小学6年生を考える [たわごと♪]

小6と言うと、数えで今年12歳になるワケですな。一回りの昔は1995年ってェワケでありまして、左近治にとっての音楽の当たり年でもあった頃に生まれた子たちが今小学6年生というワケでございますな。

携帯電話の保証金も無くなって1.5GHzのドコモのケータイを始めて手に入れたのも奇しくもこの年だったワケであります。

左近治にとっての90年代の音楽の当たり年はですね、94、95、99年が当たり年でして、この頃リリースされたアルバムは結構な数がコレクションになっているワケですが、パソコン界の尺度で見るとですね、95年の私の愛機はQuadra 840AVでした。CD-Rドライブを手に入れたのはこの前年。もちろん焼き速度は等倍です(笑)。しかも要キャディ(笑)。

カーステ再生用にCDをコピーするにしてもですね、実時間(実際はそれ以上)かかる時代ですよ。2GBの外付けHDD(フルピッチSCSI)と等速CD-Rドライブをセットで買うと、当時で10万円は超えておりましたでしょうか(笑)。CD-Rメディアも高かったですからねえ(笑)。

CDのコピー天国になってしまった背景には、CD-Rの焼き速度と読み速度の高速化が影響していると思うんですが、実時間を必要とするような時代では違法コピーなんて横行してはいなかったと思うんですね。高速処理によるコンバートと焼き速度の高速化がお茶の間に普及してしまったからこそコピー天国が生まれてしまったワケですね。

DAWの方面で当時を語るとですね、当時オーディオインターフェースの代用にしていたのがDATデッキ(笑)。録音待機状態にして録音しちまうという、実にみみっちい使い方です(笑)。ADATも買ったり、YAMAHAのProMix 01買った1年以内に02Rが出てしまうという悲劇を味わった左近治でありました(笑)。

この頃の左近治はサンプラー・ジャンキーでして、AKAI S-3200XLにDSPボード付けてMESAを弄りまくるという頃でした。鍵盤はTrinityで。S-3200XLはパラメータのSysExデータをMIDIアウトから創出しないんで、付属のマニュアルじゃ掲載されておらず(笑)、メーカーに頼んで全パラメータのSysExアサイン表を提供してもらって、それをDPのカスタム・コンソール上にアサインしたりとかですね、MIDIを弄っていて一番楽しかった時代であったワケです。

Cubase VST(Virtual Studio Technology)がアナウンスされたのもこの頃でしたか。それを考えると、現在のDAWは12年前の1995年から爆発的な発展を成し遂げたきたと言っても過言ではないでしょうな。

MIDI弄りが楽しかったというこの頃の左近治のMIDI環境(打ち込み)もですね、実際はMIDI編集による機械の演奏をより高度に楽しむのもそうではあったんですが、ポストスクリプトプリンタが安くなった時でもあったんで、私はFinaleを使ってより速くスムーズに楽譜制作と印刷ができるというコトの楽しみの方が大きかったワケです。

元々はMacを手に入れたのはキレイな楽譜を作りたいんで、MIDIデータを活用しながらデータをやり取りできるという所に惹かれたからでありまして。その前からATARIの1040STでNortator使ってましたからね。

QuickDrawGXのリリースが待ち遠しかった頃、PSプリンタが安くなったのは本当に有難かったモノであります。IllustratorとQuark XPressとFinaleこそがMESAやDPよりも楽しかった作業でありました。

今ではペーパーレスになり、味気ないと思っていたCD装丁どころか実体の無いファイル形式の音楽。便利になったとはいえ、やはり物理的な「アイテム」の質感を楽しみたいなあと懐かしむ左近治でありました(笑)。

今日も能天気ィ~♪(サザエさん風 [たわごと♪]

イイ天気じゃない日は気分だけでも能天気にせねばなるまいと心に誓う左近治。何と言っても1週間の始まり月曜日に陰鬱な気分に浸っているようでは先が思いやられるってモンでさぁ(笑)。

そういや、スティーリー・ダンの曲で『Black Friday』ってェのがありましたね右トラックがウーリッツァーで左トラックがローズの。何年か前の株式市場のブラック・マンデーってェのもありましたっけ。左近治にブラックな曜日は無いのでありますよ。

週末はですね、納品も済ませたんですよ。GW前にリリースされるであろう曲達をですね。

左近治のGWは子供でも連れて精進湖のほとりのパノラマ台か菩薩峠にでも行こうと思っているんですが、車動かすにしても渋滞のコト考えると実にアタマが痛くなるモンなんですわ。イライラしながら運転はしたくないんですけどね。こーゆー時にカーステで普段自分が聴いている曲で気持ちを落ち着かせようとしても、曲の良さと外界の雰囲気の悪さのミスマッチにより、実は余計にイライラを募らせてしまうモンなんですな。

こーゆー時こそ家族の用意した能天気な飛び道具系の曲をカーステで流しながら大声で合唱する方がストレス発散になるんですよ(笑)。カーステフルテンってェワケじゃあないんですけどね(笑)。

あんまり血圧上げても仕方ないワケで色々な工夫をしているのでありますが、トシ取るとですね、上はそうでもなくても下が上がってくるんですよ。数年前は下の血圧なんて60切ってたのに(笑)。

そういう風に血圧のコト考えていたら、オーディオ信号のノイズフロアやらディザリングのコトが脳裏をよぎりましてですね、毎週そういやチマチマデジタル信号編集してるんだなぁ~と実感しつつ、疲弊感にも似た喜びを抱いていたんですな(笑)。

ところで、左近治が納品している着うたファイルですが、着うたファイルを作る前のPCMオーディオファイルは一体どうやって作っているのか!?と言いますとですね、特に秘密も何もあるワケではないんですが、着うたファイルと言っても色々種類があって、異なるビットレート用やら異なる機種用のオーディオファイルは用意しているんですね。

例えば、ある1曲の着うたを作る場合、

1. 24bit/96kHz
2. 16bit/44.1kHz

を作るワケですが、「2」番目は実は色んな種類があってですね、ダウンコンバージョン時にディザリングを施さない物や、ディザリングやノイズシェイピングを施したモノなど色々用意するワケです。と同時にモノラルとステレオファイルを別々に生成、と。

ディザリングを施すとですねご存知の通り、ノイズフロアが上がります。ノイズシェイピングを施すと、高周波の可聴帯域限界付近のノイズフロアが上がるのを押し込めて、他の帯域のノイズフロアがそんなに上がらないようになっているワケですが、これらは色んなアルゴリズムがあるんで、左近治はLogic Proもそうですが、他の波形編集ソフトなども使いながらディザを施す必要がある時は色々試行錯誤しているワケです。圧縮率の高い、すなわち低ビットレートの着うたファイルにはディザを施したモノを使うワケですが、特別なコトをしているワケではありません。

ノイズシェイピングを施したもので着うたコンバートすると、ノイズフロアが上がるであろう帯域の部分が着うた生成時にカットされるんでコレは意外と使えます(笑)。とはいえ高ビットレート用じゃないと意味ないんですけどね(笑)。曲の物理的なテンポや、リフの目立った音の音量変化やそれらのリズミックな具合や周波数分布で、着うた生成時の音が変化を起こすような曲があって、こういう時にその変化の大きさを回避するような時に色んなディザを試したりもします。しかし、余りに大きな変化にはEQやマルチバンドのリミッターなどが最適なんですけどね。

オーディオファイルの血圧というのも色々編集しているのでありますよ。

FIFOってなあに!? [たわごと♪]

左近治は昔から『フィフォ』って読んでるんですよ。FIFAがそうさせてしまうのか(笑)。周囲じゃ『ファイフォ』と呼ぶ人も居ますけどね。まあ滅多に使わないんで通じればどうでもイイんですけどね(笑)。Fast In Fast Out(←※First In First Outね。相変わらずアホ左近治です)。つまり、容量が肥大化する記憶装置内でスピーディーなファイルアクセスは元より、そのデータの履歴やら信頼性なども必要になってきた時代であります。そんな中MacはSpotlightを引っさげてくるようになってきたワケですが、ファイルアクセスの高速化というのは別にMacが特別なワケでもないんですけど(笑)、仕組みを知ると「なるほどな」と思わせてくれる部分が結構あるワケです。

Classic Mac OSはリソースフォークなど用いてファイルアクセスの高速化などに貢献してたワケですが、Windowsとかファイル共有するとMacのファイルは見慣れないファイルまで付いて来る!とか思ったことありませんかね?(笑)。今でもそうですけどね。

ファイルの信頼性のために冗長化させて、ジャーナリングさせて記憶させて、冗長性をほどこしたファイルはドットファイルで不可視化させている、と。大体こんな感じですよね。

Logic Proってぇのはプロジェクトマネージャというのがエンジンと呼べるような感じでアプリそのものを支配的に統括してます。まあ、ソングファイルやらオーディオファイルやらを一元管理しているワケですが、ソングやプロジェクトが変わろうとも同じユーザならプロジェクトマネージャは統括されているワケですな。

正直なところLogic Proで色んなオーディオファイルを生成したりする際はプロジェクトマネージャ上でやり取りした方がイイんですが(マニュアルにもそう書いてあるし)、それを意識しないで自分の好きな所にバウンスさせたりとか、CD-Rからオーディオファイル引っ張ってパーミッションの設定すらも確認しないで無頓着にやり取りしてるとですね、Logic自体がエラー起こしたり、それらの生成ファイルの冗長性を保とうとして結局は消去できなかったり、アンドゥファイルが見事にたまったり、プロジェクトマネージャは無視してファイルネームを無頓着に付けたりするとですね、途端にアンドゥファイルが肥大化したり、ファイルネームの重複を避けようと余計に冗長性が増したりして結果的にファイル生成がおかしくなったりするんですね。

そこにサードパーティープラグインをスタンドアロンで同時進行させてファイル生成させたりするともう大変。やっぱりLogic Proではプロジェクトマネージャからファイルの編集やら消去などした方がいいなと実感するワケであります。

Mac OSの場合は「¥」記号をファイルネームに使えたりするワケですが、かといってこういう風に名付けてしまったファイルをLogic Pro上でやり取りするとですね、プロジェクトマネージャ上に上手く反映されずに常にダイアログが表示されてファイルはどこにあるのか求められたりもするんですね。

そういうことをおざなりにしたままずーっと使っているとですね、LogicやOSから見た信頼性が乏しいまま顕在化するのか、どんどんそういう不要なファイルが溜まったりするんで注意が必要なんですね。まあ、Logic知ってる人なら何を今更的なことではありますけどね(笑)。ファイル名にもし「¥」記号使ってたらAutometer使ってファイルネーム修正かけてあげましょう。プロジェクトマネージャ上で一回情報消して再度スキャンさせればすぐに赤文字じゃなくなります。

インタラクティヴの行く末はテレビ離れ!? [たわごと♪]

まあ、「インタラクティヴ」という言葉自体、言葉だけが一人歩きしているようでもあり、且つ死語っぽい(笑)雰囲気を醸し出しているワケでございますが、いわゆる真のインタラクティヴというのは、多方面の情報を一度に並列に共有できるというモノなんですよね。

遡ること10数年前。FM放送では「文字多重放送」というものが開始されました。音声として使う帯域外の周波数にデータを埋め込んで、対応する放送局(番組)と対応機器があれば流れている曲やさらにはニュースやら天気予報など多くの情報をラジオを聴きながら別の情報を得られるってェやつですな。それが開始されたワケです。

テレビにおいては文字多重放送然り。アナログのシステムであっても濾波(フィルタリング)ができれば実現できてしまうワケでありますな。

今では地デジでもデータ放送としてインタラクティヴな側面に遭遇する機会があるワケでありますが、それらの情報が牽引するモノ自体にそれほど多面性は無く、ある意味では、映像も無いFM放送での文字多重放送の方がリアルタイムに放送と連動したような仕組み(実際にはそうでもないけれど)を活用していると思うんですね。

地デジなどのデジタル放送でも、例えばネットの情報のようにHTMLタグを付けてそこから引っ張ってきたりすれば情報元を深く掘り下げて知ることも出来るんでしょうが、企画整備にあたってHTMLを排除してきたのが現実なんですね。まあ、今やHTMLも前時代になろうという時代になっているのですが。

テレビを見ていて、その中でかかっているBGMが誰かを知りたい。

そういう情報ですら拾ってこれないワケですね。こういう事がおざなりになってしまうから視聴者は離れ、ネットへ情報を求めてしまうんですね。

CMを見ていても、CMの曲やら出演者、プロデューサーやらそれらの情報がデータ放送として確認できるワケでもなければ、番組本編の大枠の情報やらメディア側が推進したいだけの情報をデータ放送として載せているだけなのが現状なのですね。双方向のやり取りを活かした番組もたまにありますが、まだまだインタラクティヴというにはほど遠いと思わざるを得ないのが現状です。

テレビの場合だと、制作している所が下請けやら孫受けになっているのが現実で、情報の連携よりも放送局がスポンサーや他の出演者絡みの配慮を押し付けがましく情報を推進させたい意図の方が優先されてしまい、視聴者の知りたい情報よりも、放送局がプロデュースする情報を「素直に」受け止めなくてはならないのが現実なんです(笑)。その果てがメディアミックス手法であり、音楽産業はいつしか衰退の一途を辿り、息も絶え絶え状態なワケですよ(笑)。

こういう現実になると、音の側面はどうでもイイ。映像こそが全て!という視聴者と、そこに甘んじる提供者という構図になるワケです。つまり、テレビ好きな人はトコトンテレビを見るものの、それが限定的な視聴者獲得にしかならないという危険性を孕むワケですね。見たいヤツだけが見ればイイじゃないか、と。テレビがサブカルチャー化してしまうワケですね。まあ、ある意味では現在の多くのドラマが漫画を題材にしているというのも頷ける部分があるワケですが、別に漫画が悪いワケではなく、テレビ界がそうだからこそ成るべくして成っているという風に感じてしまうんですね。

アナログハイビジョンの時代。NHKはハイビジョンのデジタル化というのはかなり反対していたワケですよ。アナログの表現力を強調していたワケですけれど。

しかし、受信状態の良くないロケーションの人々にはアナログこそが悪条件にもなってしまうんですね。気象条件も関係してきますが、これはデジタルでも共通して言えることでしょうが、限られた層に対して満足させられるアナログハイビジョンのスタンスよりも、より多くの人が悪条件であっても良い映像を見られるように推進するのがメリットが大きいのではないか!?と突き上げを食らったワケですね(笑)。まあ、デジタル化はそれ以外にも色々とメリットがあって他にも突き上げがあったという曲折を経て今があるワケですが(笑)。

そこまで頑なだったアナログハイビジョンも、いつしか今や地デジは国レベルで必須条件。アナログハイビジョンの良さがどうこうではなく、アナログだろうとデジタルだろうと、本来目指すべき情報の提供というものを生かしきれていないのが現実なんですね。

MUSE-NTSCコンバーターを使って、通常のテレビでハイビジョンチャンネルを見ることが可能だったワケですが、こういう人達はハイビジョンの放送をハイビジョン画質で見るよりも、ハイビジョンチャンネルそのもの(ハイビジョンチャンネルでしかやらないコンテンツそのもの)に魅力を感じて試聴していた人も多いワケですね。

つまり、画質がキレイだからとかその映像の先にあるモノ。それらの情報を今現在本当の意味でインタラクティヴに伝えられているのか!?というとまだまだ改善の余地は十二分にあるワケですね(笑)。

例えば、ドラマのあらすじやら相関関係など、ドラマとして伝えたい部分の情報がデータ放送で確認できるだけでも従来の放送とは雲泥の差があるかもしれませんが、ドラマ自体にそこまで入り込んで情報知りたい人がどれくらい存在するのかと(笑)。そういうコトだけではなくて、主演を演じている役者がドラマの設定だけではなく、リアルな情報を引っ張ったり、BGM情報がリアルタイムに分かったりと。そういう風に整備されない限りは、日本中がデジタル放送になっても今のままでは結局視聴者のテレビ回帰は無いと思うんですよね。

例を挙げると、左近治があるドラマに「○○太郎」という役で出演するとします(笑)。ドラマ上の「○○太郎」の情報を知るのもイイんですが、左近治とは何ぞや!?という情報までは引っ張ってこれませんよね(笑)。「着うた作ってる人」というのはデータ放送で引っ張ってこれないんですよ(笑)。その着うたからKクリも引っ張ってこれないワケですな。

左近治が予想しているのは、番組宣伝のCMがデータ放送を埋め尽くすのが関の山ではないかと思っているんですが(笑)。今のままですとね。まあ、その手のテレビメディアのサイトを見てもそこまでインタラクティヴになっていない現状を思えば、推して知るべしと言わざるを得ませんな(笑)。

そのクセ、ちょっとでもカネになると思えば携帯サイトで勝負しようと金儲け(笑)。客がいなければ少しでも客の居る方へと群がる始末。

釣りに出かけて釣れなかったら投網しちゃうゾ♪、と(笑)。根こそぎ延縄漁じゃないんだから(笑)。今や、延縄で釣れてしまう層にどれだけカネを落としてくれるのか、と。そこに気付いてもらいたいワケですよ。どうにか騙してカネ取って、知らない内にカネ取られた客は他にサイフのヒモきつくせざるを得ない人が多数を占めているワケで(笑)。

最近のテレビ界もネット業界もそうなんですが、東を見ると他の三方向が見えていないんですよね(笑)。

まあ、左近治の場合は人様に足向けて寝るわ(笑)、皆の向いている方向と逆向いてケツ突き出しているような輩なので(笑)、ついついこう思ってしまうのがいけませんな(笑)。なにせ天邪鬼なので。