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AppleWatch ワークアウト中のインジケーターに四苦八苦 [Apple]

 嘗てはApple製品を所有する事自体が「お布施」と揶揄された事もあったほどですが、今ではAAPL株を買って配当を得ている方も多い事でありましょう。そんなAppleもとうとう2018年8月に時価総額1兆ドルを超える企業として報じられる様になり、私としては隔世の感すらあるのですが、Apple製品が茲まで人々に広く受け入れられる様になったのはiPodの操作性と商業的成功にあったと信じて已みません。直感的な操作性のそれは、乳幼児でも手軽にこなせそうな簡便性があったからこそ後のマルチタッチ・ジェスチャーへと発展させる事が可能となったのは疑いの余地は無いのではなかろうかと思います。


 ガラケー、しかもネット接続すらできなかった時の携帯電話の黎明期にソニーが「ジョグダイヤル」と称して物理的回転系とクリック系の操作を併せ持つインターフェースを備えていた機種があった物でしたが、皮肉にもその操作体系を発展させる事ができずに嘗ての姿など見る影も無く真逆の道を辿ってしまった状況とは裏腹に、往時のソニーをリスペクトしてそれ以上の物を創出させようと模索していたジョブズ率いるAppleのビジョンを比較するとあらためて両社の明暗を分けている姿であろうと思えます。

 扨て、私は月に180〜250km程のジョギング(※ウォーキングもジョギングとは別に週40〜80km程敢行)を行なっているのですが、昨年6月に足の骨折をしてからは己のオーバーウェイトに苦心する事になってしまい、今猶骨折前の体重に戻せずに骨折前のジョギングのタイムを出すのも一苦労という状況であります。加齢と共に代謝が鈍る己の体を虐めてもなかなか言う事を聞かぬカラダになってしまっている事にあらためて驚きを禁じ得ません。ギプスが取れるまでの6〜7週の間に食事制限をしなかった事が祟ってしまったという訳です。


 春夏秋冬問わず発汗量が凄まじい私がAppleWatchを携行する以前のジョギング時では、iPhoneを防水ケースに入れて携行していたのでありましたが、携行する現金・クレカ・鍵etcが意外な程にも煩わしかった物です。10㎞走程度ならいざ知らずと思われるかもしれませんが、いざ走ろうとすると数百メートル程度でも手足や体周りに嵩張るのは煩わしいものです。腕に巻くケースも試しましたが私が当初行き着いていたのは腰に巻くストレッチタイプのベルトにケースを腰骨付近にあてがうというスタイルでした。

 着用しているウェアにポケットやケースがあるだろうに!? と思われるかもしれませんが、ケースにiPhone、カード、家の鍵などを携え乍らそれらをガタ付かない様にさせなければならない工夫は意外にも神経を使う所です。iPhone 4sは筐体の割には意外にも重く、iPhone 5sがジョギングし乍らの携行には最も適していたかもしれません。

 ポケットを使うにしてもポケットが有れば良いという物でもなく、他にも理由があって使えない事があります。ランニング用の短パンも陸上用の丈の短い物です。それだけ短ければ、嘸し局部すら見えてしまいかねないのでは!? と心配される方も居られるかもしれませんが、この手の短パンはきちんとビキニ風のインナーパンツが縫い付けられている為、「横○ン」の心配ご無用なのであります。通気性と運動性は丈の長いタイプとは雲泥の差ほども違うので、真冬であろうとも一旦短い陸上短パンを履いたら戻って来れない位魅力の高い物となる事でありましょう。

 陸上短パンの丈がやや長めに採られていたタイプの物は数年前までは背面や前面にも隠しポケットを具備する物が多かったのですが、最近の傾向としては軽量化が重視されているので以前の様な隠しポケットのあるタイプの流通がとても少なくなってしまった事もあるので、iPhoneケースに小銭やカードがケース内で踊ろうモノならこれほど走りを阻害させてしまう物も無く煩わしい物でした。そうした煩わしさはたった数百メートルでも感じてしまうというのに、況してや20㎞超のハーフ走を敢行するとなると、塩飴や飴玉も幾つか所持している事もあるので余計に嵩張る事もしばしばなのであります。

  色んなシーンで合理化は図られる物ですが、昔はスマホどころかガラケーを携行しながら走るという事すらしなかったのが日常だった事を思えば多くの悩みなど瑣末事に過ぎないかもしれません。とはいえその利便性があまりにも大きいが故に、慣れからの脱却や新たなスタイルへの順応を強いられるのはストレスに感じてしまう物でもあります。

 曲折を経てiPhone 6sは筐体も大きくなりましたが、最大の魅力であった点は、冬季に手袋を着用してもタッチジェスチャー可能な手袋着用の指をTouch IDに覚えさせるというのは非常に手軽な物でありました。その後iPhone7ではFeliCa SEというNFCチップを内蔵した事で突如、日本国内に於てもSuicaなどが利用できる様になり驚きのニュースでありました。携帯契約2年縛りであった事も加えiPhone 6sが非接触NFCに非対応という事もあり、次の機種交換時にはFeliCa対応機種導入は必須と考えていた物でした。

 そうして時を経るとiPhone Xが発表されると共にリリースされたAppleWatch 3はFeliCaに対応して来た事が私の購買意欲を決定的な物にしたのでありましたが、当初の私は、AppleWatchのそれには懐疑的でした。腕時計で通話しようなどとは微塵も思わず、腕時計すら煩わしいと思っていた程でした。使い続けていたSUUNTOで充分と思っていたほどです。

 高度計、気温、時刻、歩数計などのログを取るだけで良ければガーミンやSUUNTOでも充分でありましょうし、現状のwatchOS4と比較しても歩数に関しては嘗てのガラケーや専用の腕時計などの精度と比較するとまだまだ劣っているかと思います。歩数が多めにカウントされる様です。位置情報のON/OFFで精度は違う様ですが、位置情報をONにせずとも歩数の精度を向上させるのが今後のwatchOSおよびiOSの課題ではないかと思うばかりです。


 AppleWatchの大成功によってあらためて生まれた呼称「スマートウォッチ」ですが、AppleWatch以外の製品がこうして呼ばれる所に、電子決済を腕時計に結び付けたAppleWatchの魅力は、使えば使うほど実感を増す物でありまして、腕時計装着で携帯電話などどんなギークが使うのだろう!? と半信半疑でありましたが、決済が伴うと話は全く変わり、今ではiPhone本体よりも無くてはならない程に愛用するまでになりました

 ジョギング中に色々と小物を携行していた事を思うと同時にiPhone Xは思いの外重さと大きさが増してしまったのもあってAppleWatch携行は必然となっていた事でありましょう。

 今後のAppleWatchの改善点を挙げるとすれば、位置情報の有無に依らず歩数の精度向上、大汗をかいた時かなりきつくバンドを装着していても脈膊を読み取れなくなる事が今年の夏に3回程経験した物でした。30℃以上の中を小一時間走るという状況下なので限定的ではあるかもしれませんが。それに加えて、ジョギング敢行中の大汗をかいている時は、指先の汗をどうにかこうにか拭こうとも無理な状況が生ずる為にタッチが全く反応しなくなってしまう事がしばしばあるので、これに変わる代替的な操作体系もしくはSiriでの明確に特定の状況を選択可能なコマンドを強化して欲しいと思います。

 10㎞走を走る時、位置情報ONという状況の場合だと充電37%辺りだと、10㎞走をを終えた時に充電量が10%を下回らない程度に収まるというのがAppleWatch 3のバッテリー使用感です。ハーフ走(=ハーフマラソン)の場合、充電量50%以上が無いと心許ない感じですね。道中にて決済、Siri使用が無ければ50%で挑んでもギリギリは省電力モードに入るか入らないか程度で持ち堪えて呉れるでありましょうが、ハーフ走くらいならばフル充電で挑んだ方が宜しいかと思います。そういう意味では腕時計下部に装着できるカバーサイズのサブバッテリーが欲しいと思わんばかり。とはいえ、位置情報をOFFにして長距離のウォーキング敢行程度ならば、半日や30km以上歩く様な日でもバッテリー状況は70%以上は確保されているのではないでしょうか。位置情報やBluetooth通信などを使わない機内モードならばバッテリーは充分持ち堪えるのであります。これから購入を考えている人の参考になれば幸いです。

 機内モードでウォーキングを計測する際、距離に関しては5kmを歩いても精度は高く、50メートル以内の距離が多く出る位の感じです。歩数のそれに比べれば位置情報が無くとも距離に関してはかなり高精度ではないかと思います。

 決済時のそれ以外では私の場合AppleWatchはほぼワークアウトアプリばかり使っている様な状況でありますが、それ以前のiPhone携行時のアプリはRuntastic Proを使って計測していたのであります。Runtasticを使わなくなったのは、位置情報の多くのオプション設定をフル設定しておかないとアプリが計測できないという不具合があったので私は使うのをやめたのであります。ただ、ワークアウトアプリもかなり良い出来なので他の有料アプリに手を出す様な事は無いかもしれませんが、走ったり歩ったりし乍ら常々ワークアウトアプリのインジケーターの色が変わっている位置を変えるのはどうすればイイのだ!? と悩みながらもどうやって変更するのもかも解らないまま使い続けていた物でした。

 次の画像は機内モードにてウォーキング中のワークアウトアプリをキャプった画像ですが、それぞれの画像からお判りの様に、【時間・脈膊・距離・ペース・消費カロリー】とそれぞれ色が変わって表示されているのがお判りだと思いますが、私は当初、このインジケータを任意の表示部に変えるのはどうすれば良いのかアタマを痛めていた物です。

「こないだは時間がハイライトされていたのに今度は脈膊がハイライトされてるよ!」

みたいに悩んでいたのでありますが、これって何て事はない。AppleWatch本体側面のリューズをカーソルとして回すだけでハイライトされる表示位置を変える事が出来たという訳ですね。これに気付いたのがつい先日の事ですので何ともまあお目出度い私でございます。

Walking.gif