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耽溺ライフ [おバカ]

そういや、今年は釣りに行くことがトコトン少なくてですね、道楽者の左近治であっても幾多の耽溺に浸るような年ではない2011年の夏を迎えているというワケでして、それもこれも大なり小なり東日本大震災による原発事故が影響して足を遠のかせているのかもしれません(笑)。


音楽を生業にしている人もいるワケですが、学生さんがエレクトリック楽器に触れると大概は白い目で見られがちです。まあ、音楽とは無縁のトコロのファッションやら哲学的な部分に感化されてしまって、肝心の器楽的な能力は身に付かないクセして、そんな唾棄すべきトコロの感受性だけはキュンキュン敏感だったりするモンでして(笑)、若かりし頃の左近治もアタマ真っ青にしてそんなモンでして、今もチョイ悪どころか極悪オヤジだったりするワケですな(笑)。


まあ、そうは言っても小麦色に日焼けしたなどとはカワイイもんでして、すっかりサナギ色のこの夏のめっけモンは、やはりマイケル・フランクスの新作「Time Together」なワケでありまして、私もすっかり心酔しております。

お蔭様で、少し変わった和声やらマイケル・フランクス関連の情報を目指して飛び込んで来ていただけるのか、この夏は結構マイケル・フランクス関連で検索を辿って来てくれる方が多くてですね、なによりでございます。


そういや先日の下野竜也のヒンデミット・プログラムの件でカンブルランも今秋原曲を演奏予定と書きましたが、変奏前のヒンデミットだと思っていた左近治(笑)。ワーグナーの原曲の方でした(笑)。そりゃそうだよなー、交響曲でもないのにどういうアレンジすんねんな?なんて思っていたら私の勘違いでございました。


音の聴き方なんてフシギなもので、耳が出来上がっていない頃なんてえのはひとつの方角でしか音楽を聴くことしかできないモノだから、ちょっと角度を変えた聴き方での比較やらが全くできないモノでして、まあ言い換えれば月の裏側を知ることのできないようなモノに等しいのかもしれませんが、実際にはガチ調性の世界だけで音楽聴いてりゃあ月の表側の三日月程度しか知らないのではないか!?と思うくらい矮小な世界だと思うワケですな。


音楽を言葉にすれば、まだまだ感覚的なモノとして根付いていない其れに対して何となくイメージを沸かせるコトはできても、おそらくや味わうまでは判らぬようなモノでして、いくら説明しようともこればかりは本人が身に付くまでは理解が及ばない世界なのかもしれません(笑)。

私も若い頃はそうでしたが、少なくとも周囲には遥かに耳が習熟している者が居たため、小難しい音楽でも一緒に聴いたりアドバイスを受けることでスンナリと体得していけたのではないかと信じてやみません。


自分自身に備わっていない音楽的なあらゆる情報の獲得というのは、常に自分の得意な楽器などで音を実践できるような環境の下であらゆる情報(音や文章など)を獲得していくべきだと思うんですな。音をすぐ鳴らせぬ環境においても頭の中を使う!音を「ソラ」で鳴らすことをいとわぬ姿勢でひと夏を過ごしていっていただきたいと思わんばかりであります。