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バズ・ロールの打ち込み [ドラム]

扨て、骨休み企画として今回はDAWにてマーチング・ロールの打ち込みを施す際のMIDIイベント編集などのtipsなどを載せておこっかな、と思っております。春なのでこーゆーのもたまにはイイかな、と思ってですね、いっつも少々小難しい楽理ネタばっかりじゃ嫌忌されてしまいかねないと思いサービス精神をごくたまに披露せねばなるまいと根性腐った左近治がとうとう重い腰を上げたというワケでございます(笑)。


バズ・ロールってぇのは決してダブル・ストロークなのではなくてですね、実際にはもっとストローク数は多いワケですね。カンカンに張ったスネアのヘッドの張力と重力と筋力をふんだんに使った妙味であるワケですな(笑)。

この手のワザはテクニックそのものに目を向けられることが多いですが、実際にはスネアのチューニングの重要性は勿論、スティック選びも本当は見逃してはならないコトなんですな。


トコトン初心者の人の場合はまず意識していないかもしれませんが(笑)、スティックってドコを持っても構いませんが、基本的に「前が重い」「後が重い」というような重心がそれぞれ違うんですね。バズ・ロールを多用する人でスティックの重心が前の方が重い(つまりチップ側に重心がある)スティックを好む人って少なかったりするような気がします。スティーヴ・ガッドやデイヴ・ウェックルは凄く前に重心のあるスティックを使っているようですが、あの人達のロールは実はそれほど細かくはないのも事実でありますね。


んで、バズ・ロールのような細かいロールってぇのは通常のロールともまた異なるので、手っ取り早くYouTubeの例とか見てもらうことにしましょうか。コレとかコレとか。




物理的なテンポは扨置き、打ち込みのMIDIイベントレベルで語るとすれば64分音符なんかよりも遥かに細かい音価がごく普通に出現するのがバズ・ロールの世界です。bpm=140程度で64分3連の音価(1小節で96個)とか、それを遥かに超える音価など珍しくもありません(笑)。

近年、色んなドラム音源がリリースされておりますが、私が好むのはxln audio社のAddictive Drums(以下AD)であります。知人とか色んな方面で話を聞くとADはもはや一番人気の代表格であるようなので使用者の私としてもウレシイ所ではあります。

でまあ、そんな標準的な音源を用いてtipsを披露しようとしているワケでございますね。では早速。



ADのスネアのスロットに挿入されているFilterは解除してSend FXはお好みで。
Overhead -> PanはCenterでパノラマは71%
Room -> PanはCenterでパノラマは51%

MHCS_ADsnare.png


これらをパラって出しても最終的には1つのステレオトラックとしてまとめたら次のようなセッティングを施してみてくださいね。これはMetric HaloのChannelStripの画像です。


今度はMIDIイベントの方になりますが、次の画像に見られる打ち込み例は四分音符=480tickによるMIDIイベントを2小節に尺を引き延ばしてテンポを倍テン化させているモノなので、ご自分で色々探る時に見辛かったりする場合は、尺を半分に縮めてテンポを半テンにしちゃってください。

01MIDIevent_buzzroll.jpg


この画像でのテンポは四分音符=253を想定しておりますので、半テン化させると「126.5」というコトになりますね。


とまあ、脇道に今回は逸れたもののたまにゃあこの手の話題があってもイイだろうという左近治なりの配慮でございました。

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