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2011年 今年もよろしくお願いします [アルバム紹介]

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。今年も楽理ネタを中心に冗長ブログを相も変わらず続けていこうかと画策しているところでございます。何はともあれ正月太りしてしまった左近治でありますが、暮れには最後の最後にスゴイCDに出くわした左近治でありまして、その辺の作品に完全に没頭してしまいついついブログの更新は、てめぇの肥え太ったカラダをイジメ抜いていたために遅れてしまったというワケでございました(笑)。


2010年の暮れ。残り1週間もない頃だったんですが、左近治も時流に乗って頭髪を2ブロックにしてみたんですね。側頭部残しで頭頂部刈り込みの逆2ブロックじゃないですよ(笑)。頭髪はまだ少し残っているオヤジですけどね(笑)。まあ見渡すと男も女も頭髪が私の若かりし頃のヘアスタイルに似ているんでついつい昔を懐かしむワケですが、女性は眉のカタチは全く違うのでありますな。まあファッションも輪廻するモノですし、トシ取ってくるとその辺などどうでもよく考えてしまう傾向にある中で、昔を懐かしみながら実感できるのは老化防止にも一役買ってくれそうです。


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相棒の劇場版IIを観た後に、行き着けのCDショップにも顔を出して、準備してもらっていたCDを買うことに。このCDが2010年最後のCDで、まさか邂逅とも言える大いなる出会いになるとは思いもよりませんでした。


スタンリー・カウエルの新譜「Prayer For Peace」。実娘をヴォーカル&ヴィオラでフィーチャーしているアルバムでありますが、当初左近治はスタンリー・カウエル好きであるにも関わらず全く情報をつかんでいなかったんですな。そして行き着けのCDショップのスタッフに

「スタンリー・カウエルの新譜お聴きになりました?」と訊ねられ、「え?そんなの出てたの?」と問う私。

先日入荷したんですが売れてしまったのでもし良かったら商品確保しましょうか!?と言われるまでもなく買うことに。但し、年内に確保できるかどうかアヤシイというタイミングだったのですが、他の店舗から調達してもらって年内ギリギリに入手できることになったんですな。
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そしたら、そのCDに収録されている「Chirality」は、アルバムの中でも異端中の異端。とはいえこれぞスタンリー・カウエルの真骨頂とも言える世界で、オーギュメンテッドな音程の一部を短三度+半音で分割することで得られるメロディック・マイナーを示唆する世界やら、マイナー・メジャー9thコードによる鏡像音程の世界をこれまでエリザベス・シェパードやらを引き合いに語ったコトがありました2010年だったワケですが、この「Chirality」はまさしくトドメを刺してくれましたね。いんやぁすごい作品です。

これはジャズというより完全なチェンバー・ミュージックですね。ECM好きな人には堪らんでしょう。プログレにシフトしている方ならレコメン耳で聴けるタイプの楽曲ですが、他の曲は自身の昔のカヴァー(同名タイトル)やら娘(結構巧い)をフィーチャーしつつも、「ああ、今回は磊落に繰り広げる感じで終始させるんだろうな」なんて思っていたらトンデモない曲が収録されていましたのだぞ、と(笑)。

今や左近治はこの「Chirality」のアナライズに時間を割かれている始末でして、こりゃあまた今年も楽理ネタ尽きねーなー、と思っているトコロででしてね(笑)、まあエドモン・コステールの属二十三の和音とやらも絡めて語っていかないとなかなか理解できない世界観ではないかと思いましてですね、予想だにしなかったすばらしい作品との出会いによって今年も音楽ネタは尽きないのでありますが、それ以前に左近治自身を少々ヤセさせないといけませんので、その辺りも考慮していただきながら今年もあらためてお願いしますってなコトでございます。

それでは近々また!