SSブログ

「フュージョン」とやらを [クロスオーバー]

今回は語るコトとしましょうか。先週、NHK-FMさんには「プログレ三昧」で満喫させていただきましたから、その翌週は「フュージョン三昧」ってぇコトで、そういう流れで番組開始前の8月15日という終戦記念日を機会に合わせて語るコトにします。


まあ「フュージョン」ってぇ言葉に言いたいコトは山ほどあるんですが、チョットその前に語らせていただきたいコトがあるんですね。

例えば今夏の「猛暑」。東京では猛暑日が連続して4日続いたのは1978年、1994年以来16年振りなんだそうです。奇しくも16年周期というのも見事なモンですが、この不思議な輪廻というのは音楽的にも国内で見れば、やはりクロスオーバー/フュージョン・ブーム(78年前後)やアシッド・ジャズ/UKソウル・ブーム(94年前後)という風にシンクロさせることもできましてですね、不思議な因果を感じ取っているワケでありますよ。

その因果というものをフツーに「空気」として感じるとすれば、奇しくも1978年頃の大気というのは光化学スモッグの発生など日常的だったものでして、1994年頃というのは光化学スモッグそのものは無かったかもしれませんがそれに反するように今度は酸性雨がにわかに報じられてくるようになり、今年は「大陸から」の大気の影響もあって光化学スモッグがあらためて声高に報じられるようになった、というのも不思議な輪廻ですね(笑)。


私は生まれも育ちもヘヴィ&ケミカルなインダストリー地域なモンでして、そりゃあもう、夜の空見上げれば明日や未来の希望をも消失してしまいそうな紫色の空を見上げては、星座の形すら目で追うことのできぬような時でも、日常的に存在する重工業のワクワク感に日本の息吹みたいなモノを感じて活力を得ていたような所がありました(笑)。

奇しくも私は川崎市幸区出身。この「幸区」というのは、昔、昭和天皇が各地を行脚していたワケですな。すなわち「行幸」。それにより名付けられたのが「幸区」なワケですよ。

別の地域ではありますが、私は子供の時分にとあるセレモニーで国道沿いで昭和天皇をモノの数メートル先で見たコトがあるんですね。後にも先にもこれだけの近距離で見るコトができるという機会は無かったワケですが、ある意味田舎な場所だったからソコまで近くで見ることができたのかもしれませんが、私みたいなポジションの者よりももっと拝みたくてウズウズしちゃっている人など沢山居るとは思うんですが(笑)、「そういや、そんなコトあったんだな」みたいに、今考えればとても貴重な経験をしたのだなとあらためて感じるワケですな。


玉音放送に平伏し耳傾けていたのがそう遠くない昔というのに、「玉音」どころかフツーに数メートル先で昭和天皇を見ることができたのは時代がなせるモノなのか。非常に感慨深いモノがありまして、先日は終戦記念日というコトもあってその手の話題をリンクさせて語っているワケですけどね、時代とは不思議なモンですわ。


で、本題の「フュージョン」。私は正直な所、音楽ジャンルを語る際に「フュージョン」という言葉はあまり用いたくないタイプでありまして(笑)、また、音楽的に「クロスオーバー」なのか「フュージョン」なのか、という風に、個人的な位置付けとしてはかなり明確にカテゴライズしちゃっております(笑)。


「フュージョン」として位置付けするに当たって最も注意を払っているのが、シンセの役割ですな。ポリ数が少ないシンセでリフ刻んでいる系なら「クロスオーバー系」として属するタイプが多いんですが、シンセが明確に曲の中でポリ数も多く存在感が際立って来るとそれに伴って曲調も変化して来るモノでして、シンセを巧みに活かして来ることでアレンジも変わり、シンセとしてのポリフォニック的なポジションが今度は「音色キャラクター」に変化する。そうすることで曲調のアレンジが変わり、シンセの音色キャラクターありき系のモノが増えて来るんですな。これを私は「フュージョン」と形容したい世界なんですね(笑)。


実際にはそこまでこだわっておらずに総称して「フュージョン」と呼ぶのがごく一般的なシーンでありますが、私は明確に違いを持たせて語っておりますのでご注意をいただければ助かります(笑)。

で、「フュージョン系」とやらに属する音楽は、私の場合は「クロスオーバー系」と比較するとかなり嫌悪してしまっていたのではないかと思います(笑)。それでも持っていたりするんですけどね(笑)。当時の「思い出感覚」で持っているようなモノがフュージョン系には多いですね。DXサウンドが席巻するまではそれでもまだ良かった方だとは思うんですが、これがDXサウンドやらサンプリング系を多用するものとなると目も当てられなくなってくるんですわ(笑)。


とはいえDXサウンドやサンプリング系サウンドも、ジョージ・デューク、ハービー・ハンコックやスタンリー・クラークは結構巧みに採用していた方であろうと思われ、チック・コリア(エレクトリック・バンド)は、「保守的な」使い方に留まっていた方ではないかと思うんですな。ジャズ界隈においては鍵盤奏者よりもギタリストにシンセの方の可能性を追究した独自の世界観があったと思います。

代表的な例で言えば、渡辺香津美のGR(メセニーの初期GRサウンドはシンセとしての追究度は低い)、アラン・ホールズワースのシンタックス、フィル・ミラーのGR(MIDI)辺りを挙げることができるのではないかと。


前述に列挙したアーティストはいずれもテクニック面においてもジャズ界においては常に先端を疾走する代表的な人たちであります。つまりジャズ/フュージョン界というのはシンセの海に埋没することなく、そんなエキップメントを好意的に捉えて導入してテクニック面も追究していったように思われるんですが、世はジャズ/フュージョン界隈だけではなくいずれのジャンルにおいてもテクニック面の追究を排除するような潮流が起こり始めるワケであります。

例えばDJなどでもジャズの真髄となるインプロヴァイズ面ではなく、曲の根幹である「リフ」部分がサンプリング(時には盗用)ネタとして扱われていくようになるのはお約束(笑)。ジャズ界からインプロヴァイズを排除したら何が残りますか?シンセ音がフィーチャーされている曲からインプロヴァイズ排除したら、音などほぼ「イージー・リスニング」と変わりなくなってきちゃうんですな(笑)。


そこに落ち着きたくがないためにヴォーカルをフィーチャーして融合してみたり色々試行錯誤するワケでありますが、サンプリングの発達によってモノホンのミュージシャンが必要とされなくなってくるワケですな。ベーシスト、ドラマーを初め、どんどん打ち込み化されていくようになる、と。こうなるとインプロヴァイズどころか色気のある「インタープレイ」程度のオカズも汗臭く感じられてしまうのか、いずれはどんどん味気なくなるワケですな。

それも飽きられ多くのジャンルでアナクロニカルな風潮が生まれ始め、再び脚光を浴びる時はインプロヴァイズは極力排除されるか、オリジナルを追究するかになってしまったワケですな。例外的なのはTR-808/909を巧みに活用したジェフ・ローバーのサウンド・メイキングがもてはやされるような90年代に突入した、というワケです。


そういう風にしてフュージョン界隈も熾烈な生き残りをかけて2010年となり「輪廻」しているのか!?と言いますと、現状はキビシイっすね(笑)。但し、フュージョン以外のすなわちハーモニー不要のメロディ独り歩きタイプの方を求めるような人に向けてのフュージョン層はアピールが弱いんですが、厳しいハーモニーやテクニカル面やらいわゆるハードな方を求める側にとってはここ1〜2年のフュージョン界隈は捨てたモンじゃないですよ。ホントの好きモノが納得するようなものが増えてきたと言いますか、自分たちのサポート層よく理解していると思います。だからといってクオシモードとか行っちゃうとアレですけどね(笑)。


フュージョンたるや、その正体とは!?まあ、フュージョンに対してある意味8月15日のNHK-FMさんの「フュージョン三昧」という解釈が全てを物語っているんじゃないでしょうかね。あれらの有名どころ聴いた所で耳など全く鍛えられるどころか成長しない人向けの「誤ったフュージョン」の世界(笑)。


「フュージョン三昧」が一部始終統一感を出そうとしていたのは、いわゆるバックのハーモニーなどなくともメロディが独り歩きして「歌える」ような、いわゆる高次な和声を求めるタイプとは全く対極の位置にある、不要な世界。それをキッチリと終始統一していたのには恐れ入るばかりです(笑)。よくもまあ、耳が多少なりとも鍛えられれば誰もが聴かなくなってしまうような所を最初から最後までコッチの路線で引っ張るとは・・・(苦笑)。正直、先週のプログレ三昧には涙するほどシンパシーが伝わってきたため、今回のフュージョン三昧はクレームの電話のひとつふたつ入れたくなるようなそいう内容でありました。少なくとも左近治の来る場所じゃねぇってコトだけは判りました(笑)。


番組2〜3時間経過しても「ま〜だ、この辺流してんの!?」とか、イライラが募る選曲(笑)。CTIの立ち位置をやたらと強調する割にはジョー・ファレルや・スタンリー・タレンタインやフレディ・ハバード(クロスオーバーに堕ちたと評されてしまったフレディ・ハバード)など先ず取り上げるコトはないだろうと睨んでいたら案の定(笑)。


まあ、今回の「フュージョン三昧」の選曲を終始満足できる方というのは、悪いけどジャズ/フュージョン界では「お呼びではない」層向けのプログラムだった感は否めません(笑)。あれらを聴いて「郷愁の念」にかられるようじゃあ耳育ってないのバレバレやん!!みたいな(笑)。ピアノで言うと半日ず〜っとバイエル・レベルどころか鍵盤に名前振ってある運指レベル(しかも利き手のみ)。リクエストの手段がネットを活用しているモンだから、嫌がらせの組織票受けてんじゃないの!?と思わんばかりのあってはならない首尾一貫したこの手の選曲(笑)。プログレ三昧と比較すると怒りすらこみ上げてきますわ(笑)。まあ酷いモンでしたわ。ホントにいまだにこの手のジャンルを聴き込む人ならこの辺なんか記憶からも葬り去るレベルだろ、と。


少なくとも私の楽理的な側面の方のブログに興味を示される方で、今回の「フュージョン三昧」を快く満喫している方はいらっしゃらないだろうな、と切望する左近治でございます(笑)。


先週の「プログレ三昧」というのはプログレ自体が大っぴらに語られるコトの少ないネタだけに、仮に「プログレ三昧」が終盤に立て続けにかかったいわゆる有名どころと初級者向け系楽曲で全編に渡って掛けられたとしても私としてはある程度満足できたと思います。その手の楽曲が限定されたとしてもそこからたぐり寄せるコトのできる人脈相関図だけでもプログレは相当語れる所があるからです(笑)。


フュージョン三昧では、例え楽曲が「いかにも」な初級者向けに終始したとしても、もう少し語りの面で工夫が欲しかったな、と。主役のアーティストばかりではなく、参加ミュージシャンは漏れなく紹介するというスタンスで語ってほしいワケですよ。それでなくともジャズ/フュージョン界隈というのは、参加ミュージシャンの名前でメイン・アーティストなど関係なく買うコトの多いコンテンツなワケですから、こういう所の紹介をハブるとロクなコトないんですよ(笑)。また、盤によっては参加ミュージシャンの詳細が不明なモノも多く、NHKさんの歴史を考えればこの辺の情報を取りこぼすコトはないだろうから、相当掘り下げてくれるだけでも有り難いモンなんですが、全てに渡ってアシスタントの情報と嗜好頼りになってしまっていたのが残念かな、と(笑)。


ルーム335から始まりましたが、クルセイダーズのスパイラルが4曲目に来た時は意外に思ったモンです。私自身84年のライヴ・アンダーでクルセイダーズ見てますんで(笑)。以下、私の愚痴を列挙します(笑)。


001. Room 335 / Larry Carlton SDの「Peg」くらいまではハナシ引っ張ってみてもよかろうに・・・。まあまだこの時は女性ひとりで番組進行なんでアレかもしれませんが語れるだろ、と。

002. Captain Fingers / Lee Ritenour & His Gentle Thoughts ココでコレ持って来るのに、あの人来てからは最後まで・・・(笑)。

003. Spiral / The Crusaders 正直、ジョー・サンプル語るならアコピじゃなくてローズだろ、と。ブラック・カウじゃクラビ弾かされてますけどね(笑)。プリペイド・ピアノか!?と錯覚にすら陥るほど変な倍音出してくれるジョー・サンプルのピアノの音に酔いしれる表現するのは、ジャンク・フード中毒みたいなモンですぜ。

004. Truth / The Square コレには付き合わされるとは思いましたけどね(笑)、少なくとも「The」の時のスクェアなら「脚線美の誘惑」「ハワイへ行きたい」とか、コッテコテ久米大作時代の「Change Your Mind」とか、せめてCMに使われた「Travelers」とか、メロウな方なら「Midnight Lover」だろうと。

005. Blue Lagoon / 高中正義 私も高校生の時分に他の高校(母校ではなく)の学祭に参加する時にコレ弾いたコトありましたけど、私なら高中正義とくれば「Ready To Fly」の単勝一点買いです。次点で「伊豆甘夏納豆売り」ですな。

006. Asayake / Casiopea 「ブルー・ラグーン」来たんで、同じEメジャーで来た日にゃあ、この手のフュージョンも判らんヤツは同じ曲に聴こえてしまう可能性すらあるんで「朝焼け」かけたらマズイだろーなー、なんて思ってたらホントにかかっちゃいました(笑)。

007. Breezin' / George Benson イントロのフルートの平行移動部分は色んなシーンでサンプリングされてますけどね、この時点でCTI行かないともうダメだな、と見切り付けたのはこの辺です(笑)。

008. Take me To The Mardi Gras(夢のマルディグラ)/ Bob James 私自身、ゲイリー・キング好きなんでボブ・ジェームスは実はかなり五月蝿いんですけどね、この人がホントに楽理的側面で素晴らしいセンスを見せてくれるのは後年の象牙海岸まで行かないとなかなか出会えないんですよ、コレが。

009. My Sweetness / Stuff これもね、来るとは思ってましたが折角ならコーネル・デュプリーかエリック・ゲイルをもっとフィーチャーしましょうよ。

010. Birdland / Weather Report 私がこの番組にリクエストしたのはWRの「Manolete」でしたっけ。ヘヴィー・ウェザーからなら「Havona」一択です。

011. Some Skunk Funk / The Brecker Brothers コレね、ボジオ師匠参加のヘヴィ・メタル・ビバップからなんですよね(笑)。ニール・ジェイソン好きですが、まさかこっちからだとは・・・。

012. Love Play / Mike Mainieri フィギュア・スケート向きかどうかは扨て置き、このアルバムなら「マジック・カーペット」ですな。あのプロフェット・サウンドだけは欠かせないでしょ。

013. Race With Devil On Spanish Highway(スペイン高速悪魔との死闘) / Al Di Meola プログレ界隈だとエサリッジとかゲイリー・ボイルでもこの人より速く弾けます。速さだけならね(笑)。グッドソールだって可能でしょう(笑)。

014. Feel So Good / Chuck Mangione サンプラで見たグラント・ジェイスマンのプレイには目からウロコもんでした。

015. Melodies Of Love / Joe Sample 私なら、この人のモーダル・インターチェンジ感をフィーチャーするのであれば(しかもアコピで)、「Wings of Fire」一択です。私だとアルバムは「Voices of Rain」から引っ張って来るかもしれません。

016. California Shower / 渡辺貞夫 ヤマハTOWNYとか資生堂MG5やらが懐かしいですな。マーカスん時が一番良かったかもしれません。

017. City Connection / 日野皓正 スピノザ好きな左近治はコレには文句言えませんが、ファミレス行けばいつでもかかってるような名曲だからわざわざこの番組で聴こうとは思わない。私なら「Newborn Swing」。

018. A Day In The Life / Wes Montgomery ビートルズ・ファンをも冒涜しかねない同主調移調アレンジはウェス本人とて望んでなかったかもしれませんよ(笑)。イメージが完結せざるを得ないようなビートルズの世界を弄る!という側面で見ればまあアレかもしれませんが、私なら「Con Alma」間違いなし。この時点でもう完全にまともにラジオ聴いてませんでした(笑)。

019. Memphis Underground / Herbie mann CTIね。どうせならRVGのこと語ってくれたり、ジョー・ファレルそろそろ出して来てもイイじゃねーの!?と思ってました(笑)。スタンリーと言えば「クラーク!」と言われかねないくらいのラインナップでしたので、タレンタインの名前など聴くことも今日はムリだろな、と思ってました(笑)。ジャズ界隈でいう61年辺りからの「ジャズ・ロック」(笑)なんて真っ先にサイドワインダー持って来ちゃうんだろーなー、と思ってましたよ。サイドワインダー名曲ですけどね(笑)。私は疎外感バリバリでした。

020. Spain / Return To Forever 私がアシスタントしていいのなら、わざと短い旋律の聴き比べで楽理的側面を語りたくなってくるような時間帯なワケですよ。「Where Have I Loved You Before」のチェレプニンを予感させる出だしとか、もうココでカンタベリー界隈も持って来てRTFと戦わせるんですな(笑)。ギルガメッシュの「Just C」という2曲のアコピによる世界観対決をね(笑)。プログレ界隈とエレクトリック・マイルス以降の英国風土意識しだした真のジャズ・ロック対決をね(笑)。

021. Chameleon / Herbie Hancock もうこの時点でまともに聴いてなくてですね(笑)、部屋に戻ったらカメレオン掛かってるんで、「あー、もうヤル所までヤッちゃってるわ」と呆れてたんですが(笑)、しかも耳に入って来たカメレオン、まだドラムのテンポが遅いんで「こりゃ始まったばっかやん!」と思ってもう一度別の部屋に行っちゃってた左近治でした(笑)。ハービー・ハンコックは私のブログを継続してお読みいただければ私は相当崇拝しているのはお判りだとは思うんですが、ソレはソレ、コレはコレで別なんですな(笑)。





で、もうガマン出来なくなってこの辺で聴くのやめてたんですが、一応ラジオは付けてはいたんですよ。その内サントラ絡みとかゼッテーあるだろー、みたいにね(笑)。案の定、「デイヴ・グルーシン」なんて声が聴こえて来るモンだから「おいおい、トッツィーのテーマなんて掛けちゃったらマジで聴かねーぞ!」って思ってたらホントに掛けてくれました(笑)。いやー、私が聴いたら血圧上がるだけでどうも相性最悪のようです(笑)。ホントなら渡辺香津美さんの生の音をお聴きしたいのですが、もう我慢なりません!聴くのやめます。


ハイ。ってなモンで放送終了後の選曲ラインナップを見てみると、やはり途中辞退しておいて良かったようですね(笑)。マハヴィシュヌの火の鳥が入っているのは帳尻合わせたつもりでしょうか(笑)。でもねー、ある程度この手の有名どころ押さえるんならフツーはフュージョン畑ではなくともサンタナは確実に入れてきますぜ(笑)。それすら組み込まれていないというのが、如何にその手の層向けではない、またリスナー層からのリクエストも少なかったでしょうからこーゆー風になっているんでしょうが、つくづく酷いラインナップだと痛感させられます。日本中どこにでもあるCDショップの何処にでもあるようなフュージョンのラインナップ群、よくもまあこんなモン半日聴けるモンだとあらためて感心しちゃいます(笑)。しかも昨日のフュージョン三昧じゃ、サンタナ要望出した所で「哀愁のヨーロッパ」になりかねないのは推察するに難くないというワケでして(笑)、こうして参加できずに慚愧に堪えぬ思いを胸にしながらも傍からせせら笑ってる位が一番イイのかもしれませんね。夏休みもあって小中学生向けに徹してしまったんだろうか・・・。当時は、私のナニに毛が生えて来た辺りがフュージョン・ブームだったモンでしたが、そんなまだまだケツの青い当時の左近治でもココまで一辺倒ではなかったですねー。いやいやホントに酷いラインナップ(笑)。言っちゃ悪いけどツ○ヤさんのジャズ陳列コーナーだってもう少しまともなんじゃないの!?(笑)。押さえてはあるようなのばかりですけどね(笑)。フュージョン全く知らない人が「こーゆーモンだ!」と誤解して聴いてしまうタイプを全部拾ってるような。悪意すら感じますねココまで来ると(笑)。


プログレ三昧にしても、有名どころ以外はこの辺から聴いてね♪みたいなモノは「ほぼ」押さえてあるように思えました。レコメン系はわざと回避したような所を感じましたが、その辺言っちゃうと13時間有っても足りないと判断されたのでしょう(笑)。でも、なかなかプログレで語り合うことの少ない連中がシンパシーを日本中でシンクロさせながら聴いている様というのは異様なモンですが、そういう時間に触れられている楽しさとトークにさりげなく織り込む細かな配慮とやらを随所に感じたワケですが、「フュージョン三昧」では全くそれを感じるコトはありませんでしたね。時間が経つごとにイライラしてくる内容と言いますか(笑)。

こーゆー紹介に終始しちゃうから新たなファンを開拓出来ずに、常日頃「迷って選んじゃいました」系の「一見さん」のような新参者しか取り込めてねーから衰退しちゃうんですよ、このジャンル(笑)。客自身も自身の間違いに気付くモンだから根付かない根付かない(笑)。ホントのフュージョンというか、その先の世界を知らせようという配慮すら無いのがスゴイなーと思いましたね。だからといって目利きの利く客ばかり集めて会員制のような囲い込みやったとしたってまともな音が少ない現在のジャズ/フュージョン界にあっても、この取り上げ方は無いだろ、と(笑)。

自分の見たい旬なタレントを擁してドラマ化してくれるフジTV系ドラマ観てるような感じ(笑)。台本とかどうでもよくて数字次第で台本決まるみたいな(笑)。演技もアレなんでシリアス・シーンをバックにナレーションで済ますみたいな、あーゆー作りにしちゃうような(笑)。それで満足する人も居るのでしょうからそれはそれで致し方ありませんが、まあ、昨日のフュージョン三昧はそんなドラマにも劣る酷いモンでしたわ(笑)。


まあ、私自身ココ1週間というのはですね、ある意味特別な身構えがあったんですよ。プログレ三昧から明けてみりゃあ鬼奴さん(=椿鬼奴)がグラビア登場!!なんてニュース聞き付けちゃったモンですから、鬼奴好き(=声)の左近治は欲情ムキ出しとは言わずとも人生初の「週刊ポスト」を買ってしまうも(笑)、決しててめえの身も心も愛でていたワケではありませんよ(笑)。ピラメキーノの犬役になって洗ってもらおうなどとは微塵も思っておりません(笑)。

一旦グラビア手に取りゃついつい妊娠線探してしまう中高年オトコの悲しき性(笑)。お隣に載ってる佐々木希ちゃんに「君ももう少しするとこうなるんだよ」とばかりに心の中で呟いておりましたっけ(笑)。


そういう自分の「オヤジ」な動きを無視せざるを得ない自分に、ココで開き直るようだと一般的な親父の仲間入りだぞ!と自分自身にアラート出してはいたんですな(笑)。そーゆー世界に染まるなよな、と。ソコで「フュージョン三昧」聴いてみたら「そーゆー世界」のオンパレードなワケでして、てめえのボヤキを一心にぶつけられてしまう側の身にもなってみろ!と批判する方もいらっしゃるとは思うんですけどね、女性の各人の好みをあーだこーだ抜かした所で議論は成立しないのが世の常でありまして、私がいくら鬼奴好きだとしても鬼奴三昧やってくれとは申しません。それはお門違いってモンでしょう。だからといって一般的に目を向けて佐々木希三昧やればイイってモンでもない。あらゆる「女三昧」やった所で時間も女も尽きませんから語ってもムダなんですが、音楽というジャンルを語るというのは女性語るのとは違うワケですわ。いくら自分の哲学持ってるにしても(笑)。てめえの手淫に八百万の哲学持ってても一人の女知る方がまだマシなんですからね(笑)。だから、女性の好みを押し付けているようなボヤキをフュージョン三昧にぶつけているように思われてはアレなんで、こうやって世俗的なネタちりばめて対比をさせているつもりなんですね。ところがまともに理解してもらえない人はおそらくは左近治が佐々木希や綾瀬はるかファンだと誤解されたりするのが世の常なんですわ。


一般的に見れば先の女性陣(佐々木希、綾瀬はるか)は旬でしょうから「その人目当て」的なネタで華咲かせた方が「無難」なワケですよね。いくら鬼奴好きだとしても(笑)。かといって鬼奴のグラビアに満足しているワケでもないんですが、イイ歳こいたオヤジが若い女性つかまえて談義しても格好悪い所にさらに拍車をかけてしまいかねません(笑)。それを回避するには週刊ポストに手を伸ばさないオヤジであればまだ箔も付くでしょうが、そんな注意を払ってた所に「オレ、鬼奴目当てに週刊ポスト買ってやんの♪」と自虐的なネタで攻めている方がこっちもこっちで華咲くワケですわ(笑)。


しかしながらフュージョン三昧の選曲ラインナップ見ると、これらをどうやって華咲かせようとさせているのか全く理解できないモノでして、これに悦ぶ連中って間違いなく根付いてくれない客か何十年も耳鍛えられない客かどちらかですから(笑)、その層目がけて放送してどーすんのよ!?と言いたかったワケですな。