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2009年、そろそろ振り返ってみましょうか [クロスオーバー]


今年もあと僅かとなりまして、音楽面においてそろそろ今年を振り返ってみようかなとも思うワケでありますが、2009年内にリリース予定のCD達はまだまだ休むことなくリリースされ続けるワケでありましょう。なにぶん年の暮れに首を長くしてリリースを心待ちにしている左近治がそう感じているので2009年もまだまだ捨てたモノではありません。まあ、そんな心待ちにしてくれている作品は後述することに。
音楽面で今年を振り返るどころか、私の場合今年になって初めて数十年来の過ちに気付いたコトもありました(笑)。そんな私の大恥をブログでさらしていた例はというと、

密集和音と開離和音について

コレなんかイイ例でしょうな(笑)。

30年以上もドロップ2、ドロップ3、ドロップ2&4を間違えて理解していたワケですからね。ブログの記事が30年以上前ってコトじゃないですよ(笑)。ドロップなんたらってぇのを「下から○番目」と間違って覚えてしまっていた、というコトですからね。道理で左近治のヴォイシングは変なワケだと自ら痛感してしまっていたワケでありますが、それもまあ特徴的であってよろしいかもしれないと反省の色すら見せようとせずについついLet me goしてもらいたいモンですが、ブログ界からもpest offされてもやむなし!かもしれません(笑)。そういう時ぁコチラから身を引かせていただく所存でございます、ハイ。


とはいえ、重要な部分抜粋してお読みいただければな、という思いで私以外の第三者の寛大な気持ちで成立しているであろう左近治のヘッポコブログではありますものの、やはり音楽面の話題においては語り続けたいモノでもありまして、あらためて本題に移そうと思っているのでありますが、CDリリースにしてみても私の場合は新譜よりも旧譜やら再発関連のCDを手にすることが多いワケでありますが、自分ばかり今年を締めくくろうとしてもCD業界のリリースが止むコトはありません。そういう積み重ねと業界の決算やら、顧客に認識させることなくリリースは矢継ぎ早に市場に投入される、というワケですな。



まあ、そんなワケで2009年の左近治が注目したCDというのはそれほど多くは無いのでありますが、概ね220枚ほど今年は買ったと思います。その中から特に注目したいCDというものを折角だから振り返ってみようかな、と思いレコメンさせていただくというコトに。


今年の春ごろを振り返って見ると、注目すべきCDがありました。高橋幸宏のアルファ時代のベスト2枚組ですな。「Turning The Pages of Life The Best of Yukihiro Takahashi ALFA Years 1981-1985」

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遡ることほぼ27年前の元日。1983年ってぇこってすな。北大路欣也がカペラのCMで「発進!To You!」とかやってた頃です(笑)。

当時のニッカウヰスキーのCMで高橋幸宏の「And I Believe In You」が使われておりました。このCM、とても好きなCMだったひとつでもありまして、ミキハウスのエアーズロックを映してTAOのオリジナル・ソングを使っていたCMやら、サントリーのマーク・ゴールデンバーグ起用のCM群に匹敵するほど印象的だったワケであります。

で、その「And I Believe In You」という曲が収録されたシングル(EP盤)曲が1983年元日発売。実際には年明ける前に手にすることができるワケですが、この曲は不思議とアルバム収録されずにそのままになっていたのでありまして、私の知る限りだとこれまで高橋幸宏作品のベスト盤でも「And I Believe In You」がCD化されるのはコレが初めてではないかと思います。

そんなワケで、この2枚組CDを買うことにしたワケですな。一番最後に「今日、恋が」なんて収録されているのもなかなかオツじゃないですか(笑)。スネークマンショーの尺よりも長けりゃイイのになーと思ってはいたんですが、さすがにそうではないようで尺は変わりありませんでしたけどね。


公式には元日発売という当時の高橋幸宏のシングル。こういう過去の事実を思えばレコード業界というのは年末年始も無関係に(実際には色んな工程においての裏事情はあるでしょうが)稼動しているのでありますな。


まあ、2009年最初に出会った「大物」がまず高橋幸宏の作品でありました。

それから月日を経て、新譜という新譜には出会うことなく秋も深まり10月になりますと、11月リリース予定のニュースを聞き付けたのがパトリース・ラッシェンの「Shout It Out」。

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勿論世界初CD化です。同時に「Before The Dawn」

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も久方ぶりに再発となっておりましたね。


この秋はCTI関連やアイアート・モレイラ周辺の再発もあったワケですが、

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中には価格を据え置く措置のエクスキューズとして名高いSHM-CDとして再発されちゃったりしているのもあるんですが(笑)、この手のクロスオーバー周辺の若年層&新規顧客獲得に向けてのあざとい手法には目をつぶるとして(笑)、リリースすらもされぬ再発の陽の目を見ない仕打ちに比べればマシな方なのか、それらと並行するようにフリーソウル関連でナイトフライトの再発やらウェルドン・アーヴァイン(なぜかアーヴィンと呼ばれておりますが)の「Spirit Man」

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も紙ジャケではなくプラケースで再発されたのも11月でしたね。


特にウェルドン・アーヴァインのアルバム「Sinbad」収録の「Music Is The Key」という曲はセカンド・ベース(=分数コード)大好きな方には打って付けの曲でもあり、そのコード進行の中で蠢いてくれるモードな音選びの各ソロが、ハイパーな和声の世界へさりげなく導いてくれるような優しさが満ち溢れている和声感なので、もっと引っ張ればアイアートの「Virgin Land」収録の名曲「Lydian Riff」のような和声的な移ろいがあるので、いずれもハイパーな和声感を体得してみたい方にはオススメの曲達でもあります。

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まあ、そんなこんなで12月23日にはタワレコとADLIBのコラボ企画によるCDで7タイトルリリースされるワケでありまして、これらも全て見過ごせないものばかりではあるんですが、ロニー・フォスター

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はもちろん私が最も首を長くして心待ちにしているのがウィリー・ボボの「Bobo」

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なんですな。もちろん世界初CD化。


欲を言えばウィリー・ボボの「Tomorrow Is Here」

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のCD化を待ち望んでいる左近治なワケですが(笑)、これはブルーノートなんでEMIさんに頑張ってもらうしかないのでしょうか。


さらに欲を言えばOJC関連のリリースも国内のレコード会社には力を注いでもらいたいワケでありますが、いずれにせよジャズ・ロック系、クロスオーバー系という、まだまだフュージョンになりきらぬ時代のクロスオーバー黎明期辺りの作品には決してignoreせずにリリースをしていってもらいたいと願うばかりであります。まあ、左近治みてーな顧客はpest offしてもらっても構いませんが(笑)。


で、アイアートの「Lydian Riff」という曲は、かねてから左近治がリリースする予定で「某曲」とこれまでブログにてTeasin’な手法で語っていたワケなんですが、たかだか45秒程度の尺に収めるにも結構アタマ使わねばならないモノでありまして、これは結局年を越すのは間違いないかな、と(笑)。

しかしながら「Lydian Riff」のハイパーな和声、ジプシー・ライクでラーガ系な雰囲気を漂わせ、その特異なモードでインプロヴァイズされる独特の世界観というのは、通常のチャーチ・モードで対処するには勿体無いほどの曲でありまして、原曲のそれもきちんと「アチラの世界」を披露しているという名曲なので、ハイパーな和声感覚を身に付けたい人にはマスト・アイテムだと思われますので老婆心ながら語っておくことに(笑)。楽理的な部分は追々語ると思いますので(笑)。