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ジャズ・ロック系にご執心 [制作裏舞台]




ココん所の左近治は、DAW環境周りがようやく整備されたこともあり制作に一際勤しんでいたワケでありますが、やはりアレですね。インストールやらバックアップやらに時間を割かれてしまって本来の作業が進まないパソコンの作業というのは本当にツライものでありまして(笑)、こーゆー局面から解放されると実に心地良く没頭できるモンですわ(笑)。


まあ、そういう風にご機嫌麗しくなることができるのも、「パソコン」という操作形態にすっかり慣れているのもあるんですが、それこそMacすら持っておらずATARI 1040STの頃のコトを思えば、あれからいつの間にかパソコンのキーボードをタイプできるようになったモンですし、慣れというのは恐ろしいものだと痛感するのであります。


当時のパソコンというのは、ある作業のためのアプリケーションを起動して、それだけのためにパソコンに没頭するという作業だったのでありまして、漢字Talk6.0.7ですら「Multi Finder」というのを起動して複数のアプリを起動していたワケですから、隔世の感を覚えるワケでありますな。


私にとっての「パソコン」というのは、音楽の打ち込み作業さえ整備されていればOSが日本語扱えなかろうと関係ない!という所から入って来ているためか、母国語ではない言語で「シーケンサー」としてしか使っていなかったがためにある程度スンナリとパソコンの環境を受け入れることができたのだと思っております。それこそ当時のPC-9801vmとか弄ろうとは微塵も感じておりませんでしたから(笑)。仕事上でMultiplanに入力する作業ですら嫌悪していた時代であった左近治は、そこまでパソコンとやらに拒絶反応を示していたワケであります。


まあ、それが今やこーゆー風にDAW環境をメインにアレコレと作業に没頭できるワケでありますが、最近はジャズ・ロック系の曲の打ち込みを集中して制作しておりましてですね、楽理面でも興味深い曲をリリースしようと画策しているのであります。つい最近もジャズ・ロックやAOR系、YMO関連など普段よりも多くお買い求めいただけたようですので、ダウンロードしてくれた方にはあらためて感謝しているのでありますが、一般的に見てこの手のジャンルはYMOを除けば非常にシェアは少ないジャンルでありまして、着信音の世界においては最早「無視」されているに等しいジャンルかもしれません(笑)。例えば、福山雅治やらEXILEやらAKB48とかのライヴに訪れるオーディエンスのみなさんに


「アイアート・モレイラ好きですか?」
「ロバート・ワイアット好きですか?」
「アラン・ゴウエン好きですか?」
「ヒュー・ホッパー好きですか?」
「フレッド・フリス好きですか?」
「クリス・カトラー好きですか?」
「フローラ・プリム好きですか?」
「デオダート好きですか?」


とか訊ねてみても、おそらく殆どの方はキライなどころか知らない人殆どだと思うんです。つまり、この手のジャンルをチマチマ性懲りも無く作っているのが左近治だということをご理解いただければな、と思うんですが、例えば上記に示したアーティストの中で「おそらく」比較的知名度があるのはロバート・ワイアットかデオダート辺りになると思います。


極上の音楽というのはまだまだ他にもあるワケでありますが、とりあえずは和声面において左近治が一貫して繰り広げている「特異的な」世界で共通するモノを繰り広げて行こうとするのは従来と変わりはなりのでありまして、毒の強度も増しつつ(笑)展開することが出来ればな、という風に思っているのであります。


とまあ、このようにヒットチャートとはほぼ無縁と思われる音楽ジャンルを扱っている左近治でありますが、このようなジャンルにおいても購入してくれる方はいらっしゃるのでありまして、このような方々と直接メールやらでコミュニケーションを取ったりすることは皆無であるものの、こういう所にお客様との結びつきというものを実感している左近治なのであります。ニーズはあるんだな、とあらためて感慨深く思う事しきりなのであります。折角そういうジャンルの音楽を選んでくれる方がいらっしゃるからこそ左近治は作りたくなってしまうワケですな。


私自身着信音において過去にはCMコンテンツやらのテレビコンテンツをひっきりなしにリリースしていた(着メロ時代)コトがありましたが、着うたに特化しようともダウンロードのタマ数が捌けるというのは今もやはりテレビメディア主体なんですな。

しかしながらドラマというのは今や2クール以上放映されるものは少なく、用いられている音楽というのが著名なアーティストとのタイアップでない限りは視聴者が耳に馴染む頃にはドラマが終わってしまうという短いスパンが現在ではほとんどなのであります。するとCMコンテンツの方が一貫した音楽が使われることが多くなるためCM音楽の方がキャッチーなのかもしれませんが、CM飛ばしでテレビを見る方も増えて来ている中、やはり音楽そのものへの訴求力こそが利用者のココロを掴むモノだと信じてやみません。

とはいえ、誰もが生まれた時から耳肥やして音楽聴いているワケでもないので、ヒットチャートとは無縁の極上特化ジャンルの音楽というものに触れる機会というのは一般的には周囲に音楽に五月蝿い人がいたり器楽的な心得がないとなかなかそういうモノに出会うことが少ないのが実情だと思うんですな。私の幼少~少年時代というのは三世代+親類という大家族の中で育ったのもあって、音楽に五月蝿い年長者やそれらの友人達によって影響されて来たモノですが、核家族化が進む現代においてはそういう面でも親御さんがよっぽど音楽に五月蝿い人でないと影響度は希薄なものになってしまっているのだろうと思うばかりなのであります。

そんな時代背景において楽理的側面においても素晴らしい作品に出会ってほしいな、というキモチを抱いているのが左近治なワケでありますが、ま、早いハナシ着信音業界の隙間産業みたいに思っていただけれるだけでもよろしいかな、と(笑)。


とまあ、そんな左近治がDAW周りに明け暮れていたものの、今週はNHK BS-HIで東京JAZZ2009があったので進捗具合はあまり芳しくないのも事実なのであります。ってぇコトで近況を語ってみました。