SSブログ

Star Cycle [クロスオーバー]

扨て、今回リリースしている曲の中に、ジェフ・ベックの「Star Cycle」がありまして、過去にもメロディ部をリリースしていたのでありますが、今回はイントロ部というコトで新たにリリースしたワケであります。


まあ、その舞台裏はですね、ガゼボの「Midnight Cocktail」を仕上げに入る前に、自分としては久々に開いたDAWのプロジェクト・ファイルをあらためて流して聴いてみて、ムーグ系の音を若干修正するコトにしたのでありました。

その修正とやらも後になって「やっぱり弄る前の方が良かった」なんてコトにならないように、制作過程の音色というのは必要以上に過程をバックアップしていたりするのが左近治の作業の日常なんですね。

そういう過程において他のプロジェクトを立ち上げておいてついでに作ったのが今回の「Star Cycle」だったんですね、コレが(笑)。


そういう裏事情も絡んでいるため、前回リリースした「Star Cycle」とは音色が違うのが判ってもらえるのではないかと思います。

まあ、どちらかといえば今回の方が素のムーグっぽさがあると思いますけれど(笑)。さらには前回の場合ハウス系アレンジでしたしね(笑)。


ヤン・ハマーのムーグといえば、やはりミニムーグをマーシャルにブチ込む!というパワフルなオシレーターをこれでもか、とばかりにさらに色付けするという、気合の入った感じをうかがい知ることができると思うのでありますが、実は、ジェフ・ベックのソロ・アルバム「There And Back」から、それまでヤン・ハマーべったりというよりも、アンソニー・ハイマスとの関係が徐々に深くなってくるんですなあ。正直なところ、私はアンソニー・ハイマスはあんまり好きではないんですけどね(笑)。


ギター方面で語るとすれば、ゼア・アンド・バックの頃のストラトは3つのミニ・スイッチによるピックアップ・セレクターであらゆるピックアップの配線を選択可能なモノとなっておりまして、この改造が結構80年代初期には流行したと記憶しております(笑)。私の親類もそんなコトやってツイン・リバーヴにブチ挿して左近治の目元・耳元でガンガン鳴らされていた記憶があります(笑)。


この当時の私の親類のひとりはですね、ハーフ・トーンのカッティングにやたら心酔していた時期でして、私もムリヤリ聴かされていた時代があったんですよ(笑)。ジェイ・グレイドンだのSHOGUNとか芳野藤丸辺りですね(笑)。


ドラムに目覚めていた左近治をベースに代えたのは、この時期の、そんなうるせーのが周囲に居たせいでもあるとも言えるかもしれません。まあ、EW&Fのアル・マッケイやら朝焼けとかは当たり前田のクラッカーでして、こんな世界、ウチだけではなかっただろうと思います(笑)。


でも、そんなコードワークを聴かされていたのもあってか、ギター特有のヴォイシングと相まって、バック・アンサンブルへの注力という精神は自然と身に付いたようなトコロがありまして、当時の時間はムダではなかったんだなあ、と今ではポジティヴにとらえております(笑)。


それから2年くらいしだしてからでしょうかね、渡辺香津美やソフト・マシーンのエサリッジなどに手を出すようになった親類の影響をモロに受け始め、クロスオーバー・ブームをそのまま引きずりながらおさらいをしている私に更なる追い討ちをかけるかのように、嗜好する音楽が偏ってしまって、基本パンクスな少年はそうしてクロスオーバーっ子になってしまったのであります。私は頭脳警察も好きだったんですが。