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夏場にグッタリ [YMO関連]

私は「夏」という季節は好きなんですが、ヒューメディティーな空気にはトコトン弱いのでついついグッタリしてしまうワケでありまして、コレが音楽制作にはとっても芳しくない状況を生んでしまうというワケであります(笑)。まあ、そんな苦手な夏。砂漠にペンギンが解き放たれていると思っていただければ想像するに容易いと思われるでありましょうが、血の汗流して作った(ホントかよ)のが今回7月31日リリースの曲達なのであります。

まずはハーヴェスト期ソフト・マシーンの「Out of Season」のメロ付きのヴァージョンをリリース、と。コチラはメインのメロディをあたかも電車のプラットフォームのBGMを感じさせるような爽快感溢れるデジパッドな音でやってみました。スティックによるバックの旋律は変わりありません。こーゆー所のコダワリだけはどうしても捨てきれない左近治。どうしてもデフォルメできないもどかしさがあって、断腸の思いでこのように前回のアレンジを踏襲したというワケであります。

まあ、穿った見方をすれば「前回の使い回しだろ」と思われてしまうかもしれませんが、そんな思いは毛頭なくてですね、たまたまこのような結果になってしまったのだ、と釈明させていただくことに。


次は、左近治の手前味噌シリーズであるEFXシリーズのエレピの音を活かしたジングルを用意。

今回用いているローズの音はScarbeeのCEPの8ベロです。

しかしながら、CEPをお持ちの方はお判り頂けると思いますが、デフォルトの音とは全く違うキャラクターにしておりまして、かなり高域のツヤが溢れる音にしているワケですが、このキャラクター作りに今回非常に役立ったのがSPLのプラグイン達であります。

この手のキャラ作りのエフェクト・パラメータについては残念ながらタネ明かしすることはできませんが(笑)、私の制作環境と編集能力では、SPLのプラグインが無ければ出来なかった音には間違いありません。一連のコード進行は3回繰り返されますが、1回ごとにDXエレピとAbsynthをレイヤーさせていっております。この辺の差異感によって着信音として演出できれば彩りを与えるコトができるだろうな、という思いと、先の「Out of Season」のキャラクターと巧い事すりあわせが出来るようにバランスを取ったつもりです。コード進行自体は、左近治がよ~く好むタイプの、通常の音世界ではまずみかけないようなコードは勿論用いております(笑)。


そして最後にYMOの「テクノポリス」のジャズ・ロック版(笑)。

YMOを初めて耳にして30年が経ちました。いわゆる「ピコピコ・サウンド」に狂喜乱舞する人達のひとりでもあった左近治ではありましたが、クロスオーバー・ブームに感化されてYMOを聴いていた世代であります(笑)。とはいえそんなクロスオーバー心を備えてはいても楽理面ではイロハも知らぬ当時の左近治。

YMOを象徴する曲のひとつでもありますが、自分としてはクロスオーバー心を備えている以上、YMOを「歪曲化」して聴いている自分を具現化してみようかと(笑)。そーゆー挑戦もあって今回はこれだけ弄り倒した、というワケでございます(笑)。

30年の月日が経過している以上、楽理面においても少々弄るコトができないようでは、右も左も判らぬ当時の青ッ鼻垂らした朴訥な顔した左近治。第二次性徴期だけギンギンしているような少年時代ですよ(笑)。なにもかもが感覚的でギンギンなワケでありますが、具現化することが難しい年頃でもあったりするワケですな。

自分もトシ取った以上は、少なくともこーゆー風にYMOを弄ってみてぇ!という反逆の表れでもありますな(笑)。

ま、コード進行においては原曲を弄っているので、以前にレゲエ・バージョンでリリースした時のコード進行をそのまま使用しております。ただ、或る意味ではこういうコード進行においてガイドとなるようなリードのフレーズ(ギター)がある方が判りやすいかもしれません。

(※曲中の坂本龍一のヴォコーダーでの拍節についてはコチラの記事を参照)

左近治のリハーモナイズさせたコード進行において、スコット・ヘンダーソンやディーン・ブラウンっぽい感じを演出したリード・ギターとなっているワケですが(笑)、どんなにリハーモナイズさせようとも、このギターのオブリのリード・フレーズだけを抜粋して原曲に重ねてもそれはそれでマッチするワケであります。原曲を基に語ればG7altとD7altだと解釈してアプローチすれば自ずとこの程度のフレージングになるとは思いますが(笑)、そのコード進行で泳ごうが、私のリハーモナイズのコード進行によって泳いだフレーズがリード・フレーズとしていずれにも合致しようとも、私の方のコード進行においても特徴的な音の世界観を構築して泳がざるを得ない音というのも必ずや遭遇するので、どっちの世界を選択しても結果的に同じ音が得られたモノ、という風には解釈してもらいたくはないんですな。コレ、重要なポイントです。