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箪笥の奥 [サウンド解析]

タンスを整理していた左近治でありますが、引き出しの奥にCD2枚落ちているのを発見(笑)。どうせならお金が出てくればイイものを(笑)。

とはいえ、相当昔に買ったはずなのにすっかり姿を見かけることがなかったCD2枚。それらはスティーヴ・ヴァイの「Flex-Able」と渡辺香津美の「頭狂奸児唐眼」(笑)。
渡辺香津美の方は紛失したと思っており、その後補充したので今現在同じモンを2枚所有しているコトとなります(笑)。

おそらく、ギター関連のCDを車の中で聴きたくなって車内に持っていったCDが服と紛れて、いつの間にかタンスの裏に落ちてしまっていたんでしょうな(笑)。もしかすると私の自宅に住むコロボックルさんがイタズラしたのかもしれません。

あらためてスティーヴ・ヴァイの「Flex-Able」を聴くと、この人、ホントにザッパが好きなんだなーとあらためて実感(笑)。とても宅録とは思えない、それこそ70年代中期~後期っぽい音に仕上がっていて(実際にはヴァイは、80年代前半のアルカトラスに参加していた辺りの録音ではなかろうかと思っております)、CDを入手していた頃はそういう雰囲気や先入観よりもヴァイのプレイにばっかり注力して聴いていたのでありますが、今こうして時を経て耳がリセットされて聴いていると全く異質の、それこそレコメン耳っぽい感じとして聴けてしまうのが不思議なモノです。


まあ、そんなハナシは扨て置き、今回はオルタード・テンションにまつわるコトをチラッと語らせてもらおっかな、と思います。


左近治はドミナント・モーションはあんまり好きではありません(笑)。別に耳が嫌悪しているのではなくてですね、安易にドミナント・モーションを用いた曲とか持っていて他の人間に弾かせると、不必要な音弾かれるコトが多いので、オルタード・テンションのドミナント7thをわざと別のコード表記にしたりして「制限」をかけているとも言えるかもしれません(笑)。

まあ、その制限も実は他の調的な世界への別の入り口として活用できるワケでありますが、普段は玄関から出入りしているからといって、非常事態においてもわざわざ玄関から出入りする必要はないのと同じコトでありまして(笑)、私の和声的な感覚ってそーゆーモンだと思っていただいて差し支えありません。

色んな和声を耳にしているとですね、オルタード・テンションの音をベースに持ってきていたりするような用法、結構耳にしたりするんですね実際。

例えば「E7(#9、#11、b13)」というコードがあったとします。

そのコードのMajor3rd音、つまり「G#」はオミットして、ベースにb13th音であるC音を持ってくるとしましょうか。


すると、コレは以前左近治がグリーンスリーヴスのJazzアレンジで用いた「Bm△7/C△」という構成音と変わりありません。


「左近治、今頃気付いたの?」


というワケではなくてですね、本来のドミナント7thとしての機能を使いたくない、さらにはドミナント7th表記を選択することで、不必要な他のテンションやアッパーの音用いられてスケールの羅列かのような音弾いてほしくないシーンがあるワケですね。

更に言うと左近治の場合、ドミナント7thが用いられるトコロでは、長三度上下に同一のドミナント7thを想起して対処することもしばしばです。

コレを極端な例で挙げると、Cメジャー・キーにおいてG7が出現するシーンにおいてEb7もしくはB7と解釈しているようなモンです(笑)。

それらの想起した仮想的なドミナント7thの半音上下でチェレプニンやらディミニッシュ関連のスケール乗っけたりとか、私、そんなコトばっかりやってます(笑)。根拠までは提示しませんが。

ただ、和声的にドミナント7thを維持されたままだとやっぱり嫌なので、別のコード表記で別の世界に行くのが好きなんですな。

来週辺りには渡辺香津美のプレイを例として、渡辺香津美が備えているボキャブラリーが生じさせる世界と、リディアン・クロマチックの世界に収まってしまっている用法の弊害から見たアプローチとの相違を比較してみようと思っておりますんで(笑)、いかにして公約数的なリディアン・クロマチック・コンセプトを導入するよりも、局面局面のボキャブラリーを備えた方が多様なのか、というコトを語りたいと思っておりますんで、今回私が述べているドミナント7thの穿った見方や、ドミナント7thを別のコードとして解釈するコトというのがどういうものなのかお判りになっていただけるのではないかと信じてやみません(笑)。