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毒、盛りました。 [リリース発表]

扨て、手前味噌ではありますが、てめーの作った曲というかモチーフについてでも語らせていただこうかな、と(笑)。まあ、今回も至る所で毒盛ってるんですが、コレ聴いた所で別に健康を害するというワケではないと思いますので、その辺はお気に留めていただきたいな、と。

大体、左近治がリリースする楽曲のジャンルというと、どちらかというとフュージョン系だったりプログレ系だったりするんですが、その道ドップリ浸かっているというワケでもなくてですね(笑)、自分自身の好きな和声がその辺の世界には結構あったりするんで聴いていたりするだけなんですよ、ホントに(笑)。ま、今回は判りやすく毒盛って、情緒に溶け込ませて服毒させてしまおうという魂胆ミエミエなのでありますが(笑)、誤解の無いようにあらためて付け加えておきますが、一風変わった和声やらをこよなく愛する左近治であっても、調的な重心を見落としたりするようなコトはしません(笑)。私にもきちんと、その手の情緒は備わっているんですなー。

とはいえ、左近治の調的な情緒の嗜好性など少々偏りがあったりするのも事実でして、マイナー・キーならFmが大好きだったりする左近治でありましてですね、今回も一応、Fmの調性を活かしつつ適度にハミ出ているワケでございます。

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早速、譜例のコード譜を確認していただこうと思うワケですが、通常、この手のリズム譜というのは、バンド・アンサンブルにおいてはトゥッティやら特徴的なリズムを厳格にしたい場合を含めれば、白玉のリズム譜など本来は不要だと思います(笑)。

ただ、人によっては今回の4月24日リリースのヤツを8小節ではなく4小節として捉える人もいるでしょうし、実際には弱起で入っております。その辺の混乱を招かないように、こうして敢えてリズム譜で指定している、というワケですな。

そうしてあらためてご確認いただくとですね、2小節目のコードは、コレはもう左近治の常套句ですな(笑)。さりげない3小節目のAbマイナー・メジャー9thで、4小節目のアタマでは5th音はとにかくオミット!しかしながら#11thとb13thという指定のオルタード・メジャー7thというワケで、

「ココまで指定しているのに5th音弾かれたら、こちとら堪ったモンじゃねぇ」

とばかりに、ココで5th音弾いたら左近治は大激怒しているでありましょう(笑)。

ココで5th音使われると重くてしゃあないんですわ、ホントに。ボーカルがあったとして経過的に5th音なぞった、というシーンならいざ知らず(笑)。


とまあ、前半4小節についてザッと語ってみたワケですが、「穿った見方」をすれば、2小節目とか3小節目とかは、他のオルタード・ドミナント7thに置き換えることも充分可能ではあると思いますよ。確実にベース音は違ってきますけどね。そっちの世界は好きではないので、こうしている、という所をあらためてご理解いただきたいな、と(笑)。


でまあ、その後注意すべき点はまず7小節目の「B7 (9、b13)」。


ココはですね、注釈付けている通りベース以外は極力「A△7(+5)」という風に意識して弾いてほしいんですな。勿論機能的には「B7 (9、b13)」なんですが、


「B7の情感はベースに任せろ!」

みたいなメッセージなんですわ、コレ(笑)。「上モンのおめーらはBの領域入ってくんじゃねーぞ」と(笑)。ココまで常にケンカ腰ではありませんけどね、実際は。

ま、実際の左近治の打ち込みなどルートとM3rd音弾いているだけだと思われるかもしれませんが(笑)。M3rd音弾くまでの和声の楽しみ方と言いますか、それをご理解いただきたいな、と。和声の「分離感」がどうしても欲しいワケですよ、ココはね。

釣りに例えるなら、真夏の湖。無風状態のベタ凪。しかも花曇りで汗ダク。ワキ汗気にするどころか耳穴に汗溜まってるし(笑)。そんな時の釣果など概ねヒドイ有様ですよ。

こーゆー時ってぇのは、ラバージグでポーク使って、ボートの上でメシ食ってた残飯の汁でもまぶして底とって、ラバージグとは別にリーダー1〜1.5mくらいスイベルに付けて、リーダーの先にサスペンド・ルアーやフローティング・ミノー付けて泳層を底とサスペンドを探るワケですわ。あくまでも魚探がない時の苦肉の策でもあったりするんですが(笑)。

そういう「二層構造」を探るような世界観に似ているとでも言いましょうか(笑)。



でまあ、8小節目のアタマも出て参りましたね、メジャー・トライアドのハイブリッド・コードが(笑)。こりゃもう私にとっては水を得た魚のようなモノでして、非常に遊びやすく、ついでに左近治の大好きなコードの類でもあったりします。こーゆーコードの時にどういう風にスケール当てはめるかってぇのは半年ほどまえに語っておりますので、その辺おさらいしていただけると助かります(笑)。




というワケで、今回はついでにローズ音源聴き比べ2009、みたいにやってしまおうと思いましてですね、ローズの音、とりあえず5種類用意して、今回のコード進行をエレピとドラムのみですが弾かせてみることにしました。

エレピの演奏MIDIは、Kクリでリリースしたデータをそのまま使用しているものの、実際にリリースしている方の音源とは全く別物なので、各種音源のベロシティ・レイヤーやらクセなどもあって同じMIDIでも似たような表現にはなっておりませんし、楽器のキャラクターに応じてMIDIを編集しているなどという洒落たコトなど一切やっておりません(笑)。

ただ、各エレピ共、Logic上でチャンネルストリップとして保存しているもので、過去に左近治がKクリに関わらず実際に用いていたりするパッチを使っているので、音のキャラクターの違いとやらを今一度聴いていただければな、と。前回よりも全体的にポコポコという箱鳴り感というか、ミドルは強調されているのは明白ですね。

今回の音源は5社5種類、という内容になっておりますので、色々探ってみてはいかがでしょうか(笑)。