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LogicProで [ベース]

扨て、ココんところスティーリー・ダンの「Deacon Blues」を題材に、楽理面の色々な側面を語っていたワケですが、ディーコン・ブルースを例に語ったのは、「たった2拍」という和声的には短い音価の世界にもアレコレ多くを語れるほどの複調的アプローチを見いだせるという所にあらためて着目していただきたかったワケであります。

短和音を基とする世界においても色んな見方ができるってコトで、アウトサイドな世界観を得るための根拠とやらをあらためて探ろうというコトだったワケであります。

ベース弾きだからといって、低い音の単音ばかり聴いているワケじゃねぇ!とまあ、こういう風に思っているベース弾きの方は多いとは思うんですが、だからといって常に低音域で和声かき鳴らすのは少々無謀とも思えるので(笑)、ある意味においてはベース弾きが嘱望する「和声へのコンプレックス」みたいなものが演奏面において昇華させることができれば良いコトではないのかと信じてやみません。

話は変わって、マーカス・ミラー。一時期のスラップ・ベースのムーヴメントとやらはこの人無しに語れないほどではあるんですが、SWRからこんなプリアンプとやらがリリースされたんですねー。知りませんでした。

SWRpreampM2.jpg


20年くらい前にSWRのエンドース、その後EBSと渡ってまたSWRに戻ったんでしょうか!?(笑)。一応、12AX7を2本使ったプリアンプであるらしいのでありますが、SWRのサイトを訪れると少々興味深いYouTubeのリンクがあったりして・・・。

SWR[レジスタードトレードマーク] Marcus Miller Professional Bass Preamplifier (part 1)




SWR[レジスタードトレードマーク] Marcus Miller Professional Bass Preamplifier (part 2)




何が興味深いのかというと、マーカス本人が先のプリアンプを使いながら音色キャラクターをリアルタイムに解説しながら音を出しているという映像が実に興味深い部分であります。

もしもコレが20年前にこんな映像やらがあったらマーカス・ミラー・フリークは挙って群がり入手したのではないかと思えるほどです(笑)。まあ、おそらく値段も4?5倍の値段付けられて国内に流通したのではないかと思うのですが(笑)。

とはいえ、スティングレイやPBをこのプリアンプにブチ込んで「あの音」が得られる!なんて思う人は居ないと思うんですけどね(笑)。あの音ってぇのは60s JBとは違うリア・ピックアップの位置とフレット形状とバダスIIが決め手だと私は思っておりますが(笑)。リッパー・ベースをブチ込んであの音得ようとする人なんてまず居ないでしょうしね(笑)。

いわゆる「あの音」の秘密とやらが誰もが理解できるようになった今だからこそ、あえてこうしたマーカス本人の解説を含めた映像やらが惜しげもなく公開されるんでありましょう。20年前ならこんな映像にすら法外な値段付けられて売られていたかもしれません(笑)。

まあヒマ潰しに、私もマーカス・ミラーもどきのサンプルを作ってみたんですが(笑)、今回のサンプルのドラムはAppleLoopsの「Basic Rock Pattern」のループを使ってますが、音像や音質はかなり変えて作っています。こういう音はサイドチェインド・フィルター・ゲートで大枠を作って、その後EQやトランジェントを少々弄り、アンビエンスを少々付加させております。

ベースの方は薄く多相コーラスが掛かっておりますが、これはLogicProの「Ensemble」ですね。LFOスピードは4:5:6にしておりますが、比率的に一番低い次数部分だけを僅かにデチューンさせるともっとイイことがあるかもしれません(笑)。コツとしてはLFOスピードが最も速い方のFXの強度を弱くしていくというのがポインツとなるでしょうか(笑)。シリーズでブチ込むんじゃなくてパラで掛けてあげる、と。

「最後のプル連打は何?」と思われるかもしれませんが、ダグ・ウィンビッシュ風に32分のプル連打(人差し指&中指)は最後のケツ16分の所で鳴らすので、ループさせると決まるかなぁと思いまして(笑)。