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マーカス・ミラーのスラップ・ソロ「Bones Jive」 [ベース]

今回12月5日リリースのひとつに、ジョー・サンプルのソロ・アルバム「Spellbound」収録の「Bones Jive」を取り上げることに。

取り上げた部分はマーカス・ミラーのソロ部ですけどね(笑)。この曲は当時Live Under the Skyにおいても演奏された曲でもあるんでご存知の方は多いかと思います。

スラップ・ソロの部分で見ればこの曲の真骨頂は、1&2弦のハイポジションと4弦開放を組み合わせた音程差の広いスラップのフレージングがキモでしょうな。符割面では細かいコトはやっていませんけどね。

今回打ち込みに使ったのはとりあえずScarbee。従来からこの音源を使ったベースのフレーズで着うたリリースは目論んでおりましたが、それ以前にリリースしたい和声面で心惹き付けられるような曲を沢山リリースするのを優先して、ベースだけに酔うようなタイプの曲はなるべく自重して来たのがこれまでの制作裏舞台だったワケです(笑)。

打ち込みさえしておけば後でどうにでもなるくらいの感じでチョコマカと打ち込んでいて、あんまり手元に置きすぎてお蔵入りになるのも勿体ないのでリリースにこぎ着けた、というワケであります。

原曲のスラップ・ソロ部でのギターやシンセ&ピアノのバッキングはおそらくオーバー・ダブと思われるフレージングなんですが、E一発系だけでアンサンブルに乏しい24小節に手を施したかったんでしょうな。かといってリハーモナイズさせたような和声与えるとこれまたおかしくなりかねないので、11th音やらいわゆるsus4セブンス系で和声を中和させて場持たせしつつ、要所要所で進行感を出しているバッキングを重ねている、というワケですな。

一応原曲通りには作ったんですが、NIのFM7をレイヤーさせてみたり、KURZWEIL系のいわゆる「ノッペリ系」シンセパッドが欲しかったので、その辺りのパッド音は少々手をこまねいた部分でありましょうか。ある一部分でエグみのあるAbsynthのパッド音を1小節ほど用いていますので、ご興味のある方は探ってみてください。

原曲を聴けば今となってはやはり「ふた昔感」は否めませんが、でもですね、こーゆー音って着信音には意外と向くんです(笑)。ウチのお客さんではベースがフィーチャーされた曲の需要も比較的多いので、折角なので作ったというワケです。

とりあえず気付いてもらいたい部分は、この手のベース・ソロというと独りよがりでその間のパートは概ね手持ち無沙汰になりかねない。ソコを巧い事オブリ系フレーズで場持たせさせたバッキングの妙味という所が聴き所になるでしょう。左近治の作ったのがどうこうではなく、あくまでも原曲で(笑)。