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たまには大量リリース [DAW]

明日、2008年12月5日リリース予定曲は普段よりもかなり多くラインナップしておりまして、もちろんウォルター・ベッカーやらキャラヴァンなど非常に多岐に渡るモンドな内容となっております(笑)。

今年を振り返れば、ベッカー先生の新アルバム発売を機に完全に楽理面の話題に火が付いてしまったな、と。それまでも楽理面では色々話題にしてはおりましたけど、より深みのある話題を語るには、お手本というべき方を取り上げなくてはならないだろうという思いがそうさせたのでありました。

1オクターヴを12音に分けた平均律を通常私たちは使うわけでありますが、たった12個の音にもこれだけの可能性があるということをあらためて楽理を通して、或いは実態に則して痛感するワケでありますが、占いのように「たった12個」の星座に分類して語るような簡便さがある、という風に思ってもらっては困ります(笑)。

占いというのは「へびつかい座もあるよ」というツッコミ抜きに(笑)、とりあえず人としての社会での営みは非常に多岐に渡るもので、自分だけの融通が利かない制限下で生活していて情報や行動も非常に多い。そういう中で、端的な発言やらアドバイスというのが人によっては「寓意」となるワケで、それを生活の中でうまく活用して注意を払ったりするワケであります。

交通事故には散々注意を払っていたのに車庫入れでクルマぶつけちゃったとか(笑)、家に着きそうな所でサイフ落としたとか、電車で目的地に着いたら油断して足ひねったとか、こういう油断を「寓意」が助けてくれるかもしれません。

音というのはある意味真逆で、知れば知るほど12個の音に深みを増します。普段耳にしないような和声などキッチリとチューニングされた楽器でないと判別しにくいのに、なぜかチューニングやら調律は多少曖昧で済ませていたりするのに、その音を試そうとしたり。

楽理面も厳格でなければならないのに調律が曖昧じゃ本末転倒だろ、と。シンセで鳴らすから調律いらず、という環境の人が増えてはいても、普段効き慣れない世界の音に目覚める人が顕著に増えたとは言い難い(笑)。音の聴き方に「油断」があるから結局聞き流してしまっているコトの方が多いのではないのか!?というコトに首肯してしまうワケであります。

「んな、集中して聴いてばかりいられねーよ」という声もあるかとは思います(笑)。

だけれども、「絶対音感テスト」やら「可聴帯域テスト」なんてテーマ掲げるとたった一音に注力してしまうんじゃないでしょうか!?

普段の聴き方ばかりだと結局見落とす(聞き逃す)ことが多いということでもあるのでしょう。人によっては再生装置やらスピーカーまたはヘッドフォンを変えることによって、それらの差異感から音を見抜くことだってあるでしょうが、アレコレ変えることが功を奏したとしてもそれは受動的な理解でありますよね。

音をもっと積極的に聴いてほしいな、と思うばかりです。洋楽を普段聴き慣れない人だって空耳アワーだと聴く気になるみたいな(笑)。

あるキッカケを元に、普段聞き流してしまいそうな音に注力できるみたいな、そういうのが今回リリースのテーマでありまして、いろんな曲を用意したというワケであります。

まあ、各曲解説にしても力入れますので楽しんでいただければな、と思います。


BTW、私自身チョット息抜き程度に今回またまたサンプル曲作ってしまいまして、MIOの内蔵エフェクトを使って「注力」してみたんですな。一番力入れたのはSCフィルター動作によるゲートですが(笑)。

前回のサンプル曲同様、非常にリバーブの深いKompaktのGMキットのドラムを敢えて使っております(笑)。ゲートで切った音にどれくらい彩り添えられるか、みたいな(笑)。

ドラムはNI KompaktのパッチをKontaktで読ませて9つのマルチアウトをさせてます。

ベースはScarbeeのBlack BassにアンプシミュをEQとコンプ類掛けて打ち込み。

ギターと歌モノはApple Loopですね(笑)。

ドラムの音はハットを除いて全てにゲートを掛けて、元の音に「潤沢」に含まれる残響をカットしています。ややもするとロール部のシズル感すら無くしてしまっていますが(笑)、他の音源だとこういうセッティングでも巧くいったりするんですが、今回は切り過ぎました。というよりMIDIベタ打ちだからイケねーんだろ、コレ(笑)。

ゲートを単一ソースで使う時は極力速いアタック・タイムで設定してやればある程度狙った音はすぐにできるんですが、ハナからドラムキットのミックスされたオーディオ・ファイルからハットだけ取り除きたい!というような人はおそらくDJシーンやらの方々にも多い声なのではないかと思うんですが、ゲートのスロー・アタックというのはこういうシーンで使うと功を奏します。

もちろんサイド・チェイン・フィルター動作が可能なゲートというのが重要なんですが。帯域を絞ってSCが動作するようにセッティング。この帯域選びがキモですが、概ね110前後のbpmなら20~35msecのスロー・アタックで設定してやればハットだけ消えてくれたりします。ただ、帯域選びは答というものが無いので色々試してみてくださいな、と。

最後にはゲートのテクニックやら語っておりますが、まあ、ゲートも蔑ろにしないでやってくだせぇってコトで。