ハロウィン 第一楽章 [サウンド解析]
どこかのバンドを連想させるようなタイトルにしちまいましたが、そっちのジャンルとは全く無関係の話題です。そうですな、ハロウィンだったんですな。
ハロウィンに乗じたカツアゲやらオヤジ狩りに遭遇することもなくDAW周辺に勤しもうとすると、SSLから知らせが!
「X-Orcism」なるフリーのエフェクトですか。フムフム、これは面白そう。
とゆーワケで、SSLのX-Orcismの説明不要とも言えるプラグインの説明の話題にすることに(笑)。
6つのパラメータしか備えておりませんが、「INPUT GAIN」については説明は不要でしょうな(笑)。
「ECHOES」は、ついついピンク・フロイドを連想してしまうのが左近治の悪いクセ(笑)。とりあえずホントのエコーですな。ディレイ・タイムはDAW上のテンポに何かしら変化が与えられるのかと思ったんですが、スタティックですね。そこまで期待してはいけないかもしれませんな(笑)。でも、ディレイを単純に使っただけではないようでスッキリしたエコー・サウンドですな。ディレイ・タイムをアレコレ探るよりも普通にこのエコー使った方が手っ取り早いかもしれません(笑)。
「THE HOWLING」というパラメータは、とりあえずノイズ・オシレータのようです。だからといってホワイト・ノイズをまんま放流したようなソレとは違いますが、このプラグインは「エフェクト」であるので、ノイズ・ジェネレータとなる所がキモですね、シンセ的視点で見れば。
「WAILING」パラメータはピッチ・モジュレーションのLFO(LFOスピードはスタティック)という機能のようですが、シンセのパッド系と深めにかけたい時のエレピとか、高域が爽やかな音なので結構相性良さそうです。
「TOMBVERB」は、このプラグインの中で最も重宝しそうなリバーブで、画像辺りのセッティングでドラム用のリバーブとしても使えそうな、用途の広い感じの音です。中低域の飽和感が少なく爽やかで、一定のリッチな量感が確保されているんで、ボーカルやらシンセにもかなり用途の広そうなリバーブで、この手のフリーのプラグインなのでタカをくくっていましたが結構上品なので驚きました。
「GHOUL」はピッチ・シフトですね。プラスマイナス1オクターブで、センターがジャストという可変域となっているようです。オクターブ上げた時の、意外にも破綻の無いピッチの保持が良かったです。Absynthのイケイケなパッドにも使ってみましたが、動的にピッチが変動するソースにおいても追従度は高い方だと思います。
さらに、このピッチ・エフェクトはドラムのキットのサンプルをブチ込んで見ると、これまた破綻が少ないので、スッキリとした感じを残しながら、ライトな音を得られるので、混ぜこぜ系ドラムにもかなり使えそうです。ドラムでこれだけ破綻の無い音処理というのがとても好印象でした。
で、今回用意したデモはX-ORCISMを使ったものにしてみました。安直なドラムとエレピとベースのサンプルです(笑)。
空間系として使っているエフェクトは全てX-ORCISMです。前半はマジ曲系で後半はX-ORCISMをふんだんに使ったエフェクトで(笑)。
マジ系としてエレピに使う時に配慮したことは、2つのbusにパラ出ししていること。この場合パラ出し2つともピッチ・デチューンとリバーブを特化した設定にしております。
しかしながらパラ出ししようがそれだと面白くないので、busにパラったそれぞれのX-ORCISMの前段にプリ・ディレイを置きます。両者のプリ・ディレイは揃えずに、ある定数を与えたら、両者の比率が長短3度&6度の振動比の比率を導入します。私が空間系エフェクトのLFOのスピード(多相コーラスを語った時)などに用いる手法です。
さらに、パラ出し2つのbusのディレイを通った後にHPFを噛ませます。
ひとつのbusのHPFを設定した周波数の1オクターブ+完全5度の関係になるような周波数をカットオフ周波数とします。
例えば、完全5度の振動比は3:2なので、これにオクターブを足すというと6:2、つまり設定周波数を1とした場合、比率として3:1若しくは1/3:1になるようにもう一方のbusのカットオフ周波数を設定してあげるという意味ですね。
さらに判りやすく言えば、1つ目のbusのカットオフを600Hzに設定したら、もう一方のbusは200Hz or 1.8kHzに設定してあげればイイってぇ意味なんです。
なんで1オクターブ+5度を用いるのかというと、これは色々考えはあることですが今回は詳しく述べません(笑)。
ただ、それに加えてBusルーティング側もきっちり等しいエフェクトが同等に音像においてセンター定位を占めてしまうのはどうも避けて通りたい。そういう諸問題も加味した上で、さらにそれぞれのbusのセンター部分の抑え込みやらは色々考慮する必要は出てくると思います。こういうBusルーティング側のパノラマ加減が無頓着になると、ソースが増えれば増えるほど、無処理の音像はデジタル・ミックスにおいて破綻の度合いを強めます。飽和しやすい音になるってぇこってすな。
今回のこういう用法に限らず、デジタル・ミックスにおいては特にこういう所に留意したい部分でもあります。Logicの標準プラグインでもそういうのはありますし、Fluxでもその手のエフェクトはフリーであったりしますので色々お試しになってはいかがでしょうか。
ま、いずれこの手のことも詳しく述べていこうと思っておりますので、今回はこの辺でグッとこらえて、とりあえずサンプル曲のコード進行辺りの話題に移るとしましょうか(笑)。
コード進行の方は
AbM7→AbmM7(+11)→GbM7→GbmM7→EM7・・・
という風になっています。
例えば上記のコード進行を
AbM7→G7→GbM7→F7→EM7・・・という風にすると!?
あんれまあ、こりゃフランシス・レイの「男と女」やらスティーリー・ダンの「Peg」のイントロやらIONAのCMのアレだったりします(笑)。
つまり、ルートを半音クリシェせずにドミナント7th回避すると、実はドミナント7thに隠れたマイナー・メジャー7thコードやディミニッシュ・メジャー7thコードを導くことができるってぇコトも同時に理解することのできる、とっても便利なサンプルにしてみました。過去にも散々この手のコード進行やりましたっけ(笑)。
とまあ、そんなワケで連休を楽しんでみてくださいな、と。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ハロウィンに乗じたカツアゲやらオヤジ狩りに遭遇することもなくDAW周辺に勤しもうとすると、SSLから知らせが!
「X-Orcism」なるフリーのエフェクトですか。フムフム、これは面白そう。
とゆーワケで、SSLのX-Orcismの説明不要とも言えるプラグインの説明の話題にすることに(笑)。
6つのパラメータしか備えておりませんが、「INPUT GAIN」については説明は不要でしょうな(笑)。
「ECHOES」は、ついついピンク・フロイドを連想してしまうのが左近治の悪いクセ(笑)。とりあえずホントのエコーですな。ディレイ・タイムはDAW上のテンポに何かしら変化が与えられるのかと思ったんですが、スタティックですね。そこまで期待してはいけないかもしれませんな(笑)。でも、ディレイを単純に使っただけではないようでスッキリしたエコー・サウンドですな。ディレイ・タイムをアレコレ探るよりも普通にこのエコー使った方が手っ取り早いかもしれません(笑)。
「THE HOWLING」というパラメータは、とりあえずノイズ・オシレータのようです。だからといってホワイト・ノイズをまんま放流したようなソレとは違いますが、このプラグインは「エフェクト」であるので、ノイズ・ジェネレータとなる所がキモですね、シンセ的視点で見れば。
「WAILING」パラメータはピッチ・モジュレーションのLFO(LFOスピードはスタティック)という機能のようですが、シンセのパッド系と深めにかけたい時のエレピとか、高域が爽やかな音なので結構相性良さそうです。
「TOMBVERB」は、このプラグインの中で最も重宝しそうなリバーブで、画像辺りのセッティングでドラム用のリバーブとしても使えそうな、用途の広い感じの音です。中低域の飽和感が少なく爽やかで、一定のリッチな量感が確保されているんで、ボーカルやらシンセにもかなり用途の広そうなリバーブで、この手のフリーのプラグインなのでタカをくくっていましたが結構上品なので驚きました。
「GHOUL」はピッチ・シフトですね。プラスマイナス1オクターブで、センターがジャストという可変域となっているようです。オクターブ上げた時の、意外にも破綻の無いピッチの保持が良かったです。Absynthのイケイケなパッドにも使ってみましたが、動的にピッチが変動するソースにおいても追従度は高い方だと思います。
さらに、このピッチ・エフェクトはドラムのキットのサンプルをブチ込んで見ると、これまた破綻が少ないので、スッキリとした感じを残しながら、ライトな音を得られるので、混ぜこぜ系ドラムにもかなり使えそうです。ドラムでこれだけ破綻の無い音処理というのがとても好印象でした。
で、今回用意したデモはX-ORCISMを使ったものにしてみました。安直なドラムとエレピとベースのサンプルです(笑)。
空間系として使っているエフェクトは全てX-ORCISMです。前半はマジ曲系で後半はX-ORCISMをふんだんに使ったエフェクトで(笑)。
マジ系としてエレピに使う時に配慮したことは、2つのbusにパラ出ししていること。この場合パラ出し2つともピッチ・デチューンとリバーブを特化した設定にしております。
しかしながらパラ出ししようがそれだと面白くないので、busにパラったそれぞれのX-ORCISMの前段にプリ・ディレイを置きます。両者のプリ・ディレイは揃えずに、ある定数を与えたら、両者の比率が長短3度&6度の振動比の比率を導入します。私が空間系エフェクトのLFOのスピード(多相コーラスを語った時)などに用いる手法です。
さらに、パラ出し2つのbusのディレイを通った後にHPFを噛ませます。
ひとつのbusのHPFを設定した周波数の1オクターブ+完全5度の関係になるような周波数をカットオフ周波数とします。
例えば、完全5度の振動比は3:2なので、これにオクターブを足すというと6:2、つまり設定周波数を1とした場合、比率として3:1若しくは1/3:1になるようにもう一方のbusのカットオフ周波数を設定してあげるという意味ですね。
さらに判りやすく言えば、1つ目のbusのカットオフを600Hzに設定したら、もう一方のbusは200Hz or 1.8kHzに設定してあげればイイってぇ意味なんです。
なんで1オクターブ+5度を用いるのかというと、これは色々考えはあることですが今回は詳しく述べません(笑)。
ただ、それに加えてBusルーティング側もきっちり等しいエフェクトが同等に音像においてセンター定位を占めてしまうのはどうも避けて通りたい。そういう諸問題も加味した上で、さらにそれぞれのbusのセンター部分の抑え込みやらは色々考慮する必要は出てくると思います。こういうBusルーティング側のパノラマ加減が無頓着になると、ソースが増えれば増えるほど、無処理の音像はデジタル・ミックスにおいて破綻の度合いを強めます。飽和しやすい音になるってぇこってすな。
今回のこういう用法に限らず、デジタル・ミックスにおいては特にこういう所に留意したい部分でもあります。Logicの標準プラグインでもそういうのはありますし、Fluxでもその手のエフェクトはフリーであったりしますので色々お試しになってはいかがでしょうか。
ま、いずれこの手のことも詳しく述べていこうと思っておりますので、今回はこの辺でグッとこらえて、とりあえずサンプル曲のコード進行辺りの話題に移るとしましょうか(笑)。
コード進行の方は
AbM7→AbmM7(+11)→GbM7→GbmM7→EM7・・・
という風になっています。
例えば上記のコード進行を
AbM7→G7→GbM7→F7→EM7・・・という風にすると!?
あんれまあ、こりゃフランシス・レイの「男と女」やらスティーリー・ダンの「Peg」のイントロやらIONAのCMのアレだったりします(笑)。
つまり、ルートを半音クリシェせずにドミナント7th回避すると、実はドミナント7thに隠れたマイナー・メジャー7thコードやディミニッシュ・メジャー7thコードを導くことができるってぇコトも同時に理解することのできる、とっても便利なサンプルにしてみました。過去にも散々この手のコード進行やりましたっけ(笑)。
とまあ、そんなワケで連休を楽しんでみてくださいな、と。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
2008-11-02 00:00