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ドラムあれこれ [ドラム]

藤井学のキックっぽい音を作ろうとアレコレ思案していた左近治。径の小さめのベードラですね。まあ、彼の場合スネアのチューニングはもとよりシズル感も実にイイ音出してくれるドラマーのひとりではありますが。

藤井学の場合、リード楽器に「吸い付く」ような歌心を備えた感じで、強権発動タイプの東原力哉やデニス・チェンバースのようなそれとはまた違う「いざない&引っ張り」があるドラマーだと思います。場合によってはグイグイ引っ張ってくれる強権発動タイプのドラマーに主導権を渡すのもアリですが、強権発動タイプのアンサンブルだと自身の巧さ加減が試されるので、引っ張り感覚が鋭い人が集合しないとグルーヴは成立しにくいのかもしれません。とはいえDAW環境ではバーチャルなアンサンブルになることが多いので、そういうシミュレートとなるとかなり難しいものであるのも事実。

回り道してしまいましたが、今回のサンプルでは最初にトータルコンプでトコトン歪ませ&コンプ抑え込みでなるべく残響を抑え込んだ感じのセッティングにしてトータルコンプを掛けた例(とはいえドラムのトータルコンプ)。



デモの方では過剰なほどにサチュレーションを掛けていますが、これを緩和させることで実はアーリー70sライクなファンク系やR&B系のやさしいドラムミックス風の音にも早変わりするシロモノなのでありますが、今回はそちらの方の音にはせずにサチュレーションをふんだんに活かした音にしたという、底意地の悪い内容に(笑)。


もうひとつのデモはロールのシズル感をふんだんに活かしたデモ。



いずれのデモもEXSのキットを使用しているのは、誰もがLogicで試すことができるであろうという推測の下で作っているからであります。2小節ループとなっていますが、実際には1小節×2のループです(笑)。4拍目8分裏の半拍5連は、ケツ抜きのイメージで打ち込むとこういうニュアンスが出せると思います。実際にはケツ抜いてませんけどね(笑)。ちょっとルーズでラフな感じを演出すると言いますか。こっちのデモのキックでもう少しハイを出すと藤井学っぽい音かなーと思っております。