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さらにタイトにStudio Tight Kit [ドラム]

今回は、EXS24mkII用のドラムキット「Studio Tight Kit」のスネアの音をとことんタイトにしてみようと思いエディットしてみることに。



サンプルのデモは完全ベタ組miMIDIです(笑)。

この手の音となると元音と比較してもある程度大胆なEQセッティングが必要になるものの、一番重要なのはコンプの設定。また前段のゲートでの、ほのかに残響を切る、くらいの感じのエディットが必要になってきます。とはいえコンプ/ゲート共にサイドチェイン設定が必須なのは言うまでもありません。

ここでのサイドチェインの設定はもちろんサイドチェイン・フィルターを活用したセッティングです。こうなるとLogic Pro単体ではなかなか難しいセッティングとなるかもしれませんがSCフィルターのゲートをフリーウェアで演出してみたいなら、似た感じでFloorfishとか使ってみるとイイかもしれませんが、Floorfishだとここまで追い込むのは少し厳しいかもしれません。この手のキャラクターを得るにはコンプ側のセッティングが重要なので、Studio Tight Kitの音をこーゆー音に変えてしまえる、というコトは、言い換えれば、世に多くのドラム音源リリースされて我々は音に騙されるワケですが、こんな程度の細工であたかも「激変」「マイナーチェンジ」「大変身」と銘打ってリリースされて騙されないようにするためにも、消費者としての知恵というか「耳」を養うことも重要かな、と(笑)。

とはいえマルチ・マイク録り全盛の昨今、出来合いの音を素直に受け止めて使うのではなく、トコトン弄くり倒すのもイイのではないかと。

多くのドラム音源の音はそれが「作られた」音であるが故に、ユーザー側での大胆なセッティングを施す場合、その時点でどのようにして作られた音なのか、ということを察知しておかないと絞ってある帯域をさらにカットしたり、大胆にブーストしてある帯域に及んでさらに膨らませたりするような暴挙に出てしまいかねません(笑)。

ましてや、その手の大胆に「作られた音」というのは、なかなか狙い通りにEQを通しても変わってくれないものです(元音を知らない&察知できないが故にEQカーブに破綻をきたす)。出来る限りすっぴんメイクに近い素材の方が弄りやすいわけですな。Studio Tight Kitだってすっぴんではありませんけどね(笑)。

大根ひとつで様々な料理を作ることができるのが良いカミさんだ!とは良く言ったモノですが(笑)、大半のドラム音源というのは大根ひとつをうまく使った料理であるというコトをお忘れなく(笑)。