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見えてきたぜ! 着信音よ [Apple]

アンブロシアからリリースされているiToner

iPhoneと連携して、手持ちのMP3やらAACなどのオーディオファイルを使用して着信音をカスタマイズできるっていうユーティリティーですな。

アンブロシアとは、Macに永く携わってきている人なら誰もが知ると言っても過言ではない老舗の有名どころのソフト会社で、中でもSnapz Pro(現Snapz Pro X)というのは超有名ですね。

今やデスクトップ画面のみならず、デスクトップ上の操作などを動画としてもキャプチャできるというシロモノです。

加えて、Safariを使う方ならご存知とは思うんですが、ブラウジングしているページの「構成ファイル一覧」から当該ファイルをダブルクリックして保存すれば、YouTubeからのファイルの抽出も可能なので、これをファイルコンバートしてしまえば普通にカスタム着信音をユーザーレベルで好きなように作れるワケですな。

異なるファイルをいくらOSレベルでコーデックがサポートしてはいても、再レンダリングあれこれさせずにSoundflowerなど用いてクオリティの高いオーディオインターフェース通じてGaragaBandにでも録音した方がより一層カスタマイズ度が増すとは思いますが、この辺は消費者の知恵としての色んなやり方や自身のポリシーなどがあるとは思いますので人それぞれだとは思うんですが、余計な出費を伴わず、少なくとも自分の資産であるファイルは有効活用したいと思うのが消費者心理というものでありましょう。

Kクリで永いこと着メロ・着うた制作している左近治。こんなこと書いていて「自分で自分のクビ締めているようなもんだろ」なんて思われかねませんが(笑)、私のみならず着信音業界というのは従来にも増して淘汰されることは間違いないでしょう。

着信音自体の提供の仕方、あるいは楽曲の志向性などは間違いなくターニング・ポイントとなるのが今回のiPhone国内発売によるものとなるでしょう。私はポジティヴに考えておりますけれど。

例えば、iPhoneにはワンセグやおサイフケータイ機能が無いと、寝ぼけたことなど今朝のNHKでも関係各所に「配慮した」コメントを述べておりましたが、そもそもケータイに多くの機能を集約させる必要があるのかどうかすら疑わしいワケですよ、実際は(笑)。

そこまでお財布ケータイ整備させたいのであれば、公共交通機関やら金融会社だけではなく、官公庁に整備するべきだと思いますけどね、左近治は。

対面接客が必要とされるシーンでも町のサラ金、とっくに導入してます「無人くん」(笑)。他の民間レベルでもtaspo導入は記憶に新しい所。

行政レベルで一番人口を抱えている世田谷区で、おおよそ80万人。日本の人口は多いですが、区や市レベルで見ても最大規模の世田谷区の人口、その一番規模の大きい役所ですら80万人の住民票を一日で取り扱う作業など無いでしょう。

市町村役場の窓口などコンビニのバイト・パートとそれほど変わらないと思いますが(労力的に)、こういう所にお財布ケータイでの無人化進めれば、少なくとも公務員の人件費のためにサラリーマンは頑張って納税する、ということは軽減され(笑)、税金のマージンも増えてくると思うのですが、こういう所には入り込まないワケですね。

2000円にも満たないキャミソール束で売っているような販売員の接客よりも劣る接客態度(アパレル業界の一部の接客態度がままならない人よりも遥かに劣るという意味です)が蔓延している市町村役場のサービスなど、対面の本人認証が必要であろうともサラ金業者のほうが遠隔操作とはよっぽど厳格化されていると思うんですな(実際はどうか知りませんが)。

役所のお墨付きの書類だから、役所の責任ある仕事だから

う〜ん、まあその信頼は「国」が構築しているだけで、目先の敬語すらままならないどこぞの公務員さんの努力によるものではありません(笑)。

結局は、「親方日の丸」の安堵感に胡座をかいていて、誰もが必要なサービス精神すらも失せてしまっているような状況。

こういう声を反映してか、最近では少々まともな口の聞き方が出来る職員が窓口には増えてきたようではあるものの、彼らでも対応しきれないものとなると、出てくる責任者などほとんどは横柄なものですよ(笑)。私の親類にも多くの公務員はおりますけどね。でもこれが現場の実際の印象です。

国内のこれまでのケータイコンテンツというのも結局はこういう本丸ブチあげて、それに胡座をかいているだけのサービスがどれほど多かったものかと、iPhoneによって消費者が抱えていたジレンマを露呈してくれたところに清々しさを感じるのであります。

新しいインフラに心酔しているだけで、顧客の利便性よりも、このインフラに飛び付いてくれ!慣れてくれ!といわんばかりのサービスが横行していたというのが実情でありましょう。まあ民営化する前に株券沢山有しているでしょうから、事業が儲かればウハウハという気持ちは理解できなくもないんですが(笑)。

それだけではつまらないだろうから、ニッチな層を取り込もうとしているのがKクリのスタンスなんですな。Kクリはどこかの原盤使わせてもらって着うたリリースしているワケではありません。多くの着メロは二次利用の作品ではありますが、この辺りのコンテンツの訴求力ポイントには変革の余地があるわけでして、この辺りが次の着信音のカギとなるのでありましょう。

やりくりすれば買うことなく自作できる(従来のケータイでも怪しいモノを使えば不可能ではありませんでしたが)、販売コンテンツとしての在り方というのは変革して当然ですね。

お財布ケータイなど、ECTカードのようにとりあえずカード挿入しておいて、クレードルでもなんでも薄型カードBOXみたいなので多くのICカード利用できるようなもので十分だと思えるワケでして、それがケータイである必要はないと思うんですな。

その内希望者には病院で人体にICチップ埋め込んでもらうサービスが始まったりして(笑)。国民総背番号制導入ですか(笑)。

まあ、そういう世界に導きたいのであれば、行政の窓口サービスや住基カードの取扱など、一貫性をもたせた上で計画を練ってもらって、選挙のネット投票など、専門のWi-Fi可能な場所でもやらせりゃすぐに実現できそうなものの、特定の業者との癒着やらピンハネがあり得そうなモノだけ急整備して、一貫性などまるでないサービスが構築されていくワケですな。

擬人化したくなるほど身近なケータイの筐体から見ればそれこそイイ犠牲者で(笑)、こんなに詰め込めるなら、本当なら人のいらないような機能だってあるだろうし、その機能の必要な場所などケータイ以外にもっとあるでしょ、と言いたくなるわけでありますな。

まあ、社会や政治のことなど全く関心のない層を作り上げることも重要な戦略なのかもしれませんが、その割には対象者以外にも手を広げて反感買わせてしまう。少々虫食いにしすぎてはいませんか?と思うことしきりなんですな。

ケータイどころかテレビのリモコンですらおぼつかない高齢者のために、わざわざお財布ケータイ買ってもらうという思考ではなく、ケータイなんかなくてもいいからせめて予約や受付、精算など、行政の窓口やら病院に整備してあげた方が本当の意味での「サービス」だと思うんですが。住基カードがある一定の金融系カードにもなるようにして、わざわざケータイでなくともETCのようにクレードルに忍び込ませてりゃそれだけで煩わしさが軽減されるという方には考えが及ばないのが悲しい現実ですな。

私は人生の内、2週間以上入院した経験が3回あるんで、健康や健常であるがゆえに気付かないことに心酔してしまっていることって案外多く、結構気付かされたモンなんですけどね。

iPhone。全ての人にやさしい。やっぱココでしょ。ケータイ端末には留まらない、社会への寓意ですよ、コレは。