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2010W杯アジア最終予選 [クダ巻き]

A組に入った日本の命運いかに!?

B組のそれを見れば組み分け的には「これで2位以内に入れねーようなら、日本のサッカー終わるぞ」と言われても仕方ないかもしれません。

ただ、油断は禁物。

楽観的ではあるものの、少々ペシミスティックな見方でA組を見るとしまひょか(笑)。

「草刈場」となってくれる国がひとつでもあれば、日本と豪州は「紳士協定」を組めるであったであろうと思うのですが、残念ながら草刈場となってくれる国はなさそう・・・。その理由は?

日本と豪州が勝ち点を積み上げようとも、他の試合でも同様に勝ち点を積み上げる国が出てくるので、3位以内に拮抗する可能性が高くなること。

先のアウェーでのバーレーン戦のようなお粗末なゲームをやって取りこぼしたり負けたりすると、一気に劣勢になる可能性が高まるんですな。

つまり、横綱相撲的な進み方としては、ともかく1位は3位に対して勝ち点4以上開かせないといけないワケであります。

豪州と対戦する場合、おそらくシーズン的には豪州の方が日本のシーズンに適応しやすいと思われます。また、Jリーグのオフシーズンや終盤での日程となると、意外に日本はポカやりそうな試合日程でもあるのです。

豪州と日本以外の国は移動距離はそれほどでもないため、ウズベク、バーレーン、カタールがそれぞれ2ゲームほど引き分けがあると豪州と日本はやりやすくなるでしょう。

アウェーでのウズベク戦など振り返ってみても、過去に名波の地を這うようなミドルシュートで得点を挙げたシーンが蘇ってくるわけでありますが、最近の日本は攻撃時のハイボールが極めて少ないことと、大きなサイドチェンジが少なく、核となっているパサーのボールの受ける際、どうしても動きを遅らせてしまうのが心配な点。

パスを受ける直前に緩急を付けながら俊敏に動いて、足元にもつれさせるように受けてから相手を振り切るという、相手の間合いを作らせない動きが今世界は標準で、春頃から浦和の永井の動きが良かったのはコレが効いていたからだと思うんですな。おそらく昨年のクラブW杯での経験がそうさせているのでしょう。故に高原の動きはそれと全く相反しているので左近治は現状の高原には期待しておりません(笑)。

こういう動きは今年の春以降反町ジャパンでは結構徹底されているのか、特に梅崎はその動きもさることながらキレキレの状態にあるように思います。また、この手の動きは磐田の前田も得意ではあるものの、ポストの入り方がセンターフォワードタイプではないので、コンビネーションを構築できないと前田はどうかな!?と思いますな。

センターフォワードを使った戦術で行くのであれば巻と大分の高松は必要になるかもしれません。高松は個人的に好きな選手でもありますが(笑)。

で、草刈場が無いグループで心配なのは、サッカーにおいては「逆判官贔屓」が存在すること(笑)。

つまり、ちょっとした不可解な(日本にとって)ジャッジでレッドで一発退場やPKがあっても、それを覆してこそ強いところのサッカーだ、というサッカー界では避けて通れぬ「格付け&箔付け」のためのジャッジが存在するので、それが心配なんですね。

実際にそういう兆候はこれまでの予選やアジアカップでも目の当たりにしているので、それに泣かされるような状況にズブズブ溺れてしまうと3位になりかねないぞ、と。

仮に3位になった場合、B組の3位はいずれも強いのは間違いないでしょう(笑)。UAEが3位というのはたぶんないでしょうし(笑)。

今の日本だとアウェーでのパスワークが遅くセーフティー・ファーストで、ドリブルで突っかけようとすることも少ないのでウズベクの硬い芝&硬いピッチでどれだけ対応できるか。

トルシエ時代のアウェーでのカザフ戦では、多くの選手がロングキックの精度は高く、一発のサイドチェンジをトルシエは禁じていたとは思いますが、効果的なロングパスは要所要所で使い分けていたと思います(相手ゴールの近い位置で)。

今はそれも少ないので、相手にとっては出所が判りやすいんですな。それでいてゴール前固められてもミドルも打つことなくパスばかりつなぐ。つい先日のホームでのバーレーン戦は雨だったので余計に慎重になっていたのかもしれませんが、ダイレクトパスは殆どありませんでした(あれだえけメンバー代えてくればそれもやむなし)。

直近での試合の他国からのスカウティング対策でもあったのかもしれませんけどね。


例えば、タイやマレーシア相手にPK取られて点与えようが、レッドで一発退場になってひとり少なくなろうが、少なくとも引き分けに持ち込めるくらいの安堵感は誰もが抱くと思うんですな、対戦国レベルとして(対象となった国には失礼ですが)。

そうなってもとりあえずは大丈夫だろう、という安堵感は全く抱くことができないのが実は今回の組分け。


また、初戦のバーレーン戦では大久保も起用することはできません。仮に五輪が終わって梅崎を召集しようとも熟成が図れるかどうかも未知数。松井は夏仕様なので、たぶんパフォーマンスはそれほど高くないかもしれません(笑)。

長友は持久力はありそうですが、ハーフウェー過ぎてタッチライン沿い20メートルほど駆け上がった所からの体勢の立て直し(内へ向く)動きがまだ脆弱。ここでのサポートを待って右往左往、慣れない動きで疲労を増大させるというのもあって、この人はオープンスペース活用型フルバックだな、と左近治は感じているので、今野の方が守備面でもイイかなと。

向こうもガチンコで来るタイプなら長友は効果的だと思いますけどね。それならボランチ1枚に今野を使うのも手かな、と。それで稲本呼んで右のフルバックに阿部勇でもいいでしょう。

余談ですが、鹿島の興梠は二の足が非常に速いので、相手は読みづらいと思うので梅崎と興梠は効果的になるんじゃないかな、と個人的には思っております。特にこの手の動き回るタイプの選手を多数揃えれば豪州はかなりヘバってくるでしょう。

豪州の警戒すべきは相手ウイングの動きですな。内田や安田(←彼のキャラは大好きです)だと、正直豪州相手だと心許ない。福西の、相手の利き足を封じ込めて中に切れ込ませない動きが結構好きだったりするので、彼を右のサイド(フルバック)に使えないものだろうかと思っている左近治(笑)。

日本代表の現在の「2地蔵」(中村俊輔・遠藤)がセットプレーでは確かに活きるものの、このふたりこそが日本のサッカーを結局の所変えられない(それだけゲームを左右する特長を有しているともいえますが)ところでもあるので、昨年のU-20で見せた、分厚く速いプレスと全員サポート、という俊敏な動きこそが「日本が世界を驚かすことのできる」ためのサッカーのヒントとなると思うんですけどね。福元のフィードも私は好きですし(笑)。

本田拓もおそらく入ってくると思うんですが、今年は開幕直後から清水がつまずいたのもあってか中々調子が上がってきませんでした(今はよさそうですが)。新人王は決定だろうと思いきや名古屋に吉田選手が出てきましたからね。おそらく吉田くんが今年の新人王ではないかと予想している左近治であります。

中村俊輔、遠藤が故障で出られなくても誰が出ても大丈夫、という明確なチームのコンセプトが曖昧になって、代表を冠するキーワードも消失したからこそ、にわかファンには解りづらくなってファン離れ(チケット取りやすくなってありがたい)しているんですからね。そういう核がいなくともチームを2~3チーム分築したのはトルシエ元監督でしたね。ああいう安堵感を抱きつつ予選を楽に勝ち進んでもらいたいものですが、負けないためのサッカーだけに固執してしまうと足元すくわれて、本大会出られたとしても、3位は無理じゃないかと(今のままでは)。

世界のサッカーとてこれまでビッグスター偏重の影響でどこも世代交代が滞っているようなチャンスの時期を活かせず及び腰になってしまってはいけないと思うんですなあ。

相手ゴール前にへばりつくほどボールが集中してしまうような「押し込み」。これが少ないからこそ、相手をたじろがせることが出来ない要因のひとつではないかと思うんですな。

タイ相手にCK沢山取っても、カウンターで危ない場面作らせるとか(笑)。ああいうの観ていると、カタール相手ならどうなんの?とついつい悲観的になってしまうワケですよ(笑)。

日本がなかなか勝てず(負けず)、引き分けだけを積み上げてしまうような気配すらあるので、そうなると他の国が勝ち点を上積みさせてしまうんですな。

私としては、岡田監督は3次予選までで良かったんじゃないかと思っていたんですけどねえ(笑)。でも、国民の殆どの人は今回の組み合わせ「俺が監督やっても本大会行ける!」と思っていると思うんですよ(笑)。それを裏切るような不甲斐ない戦い1試合でもしてしまったら、正直更迭した方がよろしいかと私は思っております。これまでの岡ちゃんはスカウティング対策でわざと小出しにしていた、と思わせる試合が出てくることをほのかに期待してはいます(笑)。