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インストカラオケ [たわごと♪]

曲には唄がなかろうがメロディ(主旋律)は大概の曲が備えているもので、インストゥルメント曲だと、メロディそのものに存在感を見出さずに敬遠する人すら居ます。

メロディのない、和声だけの曲だって存在するものですが、メロディが提示してくれる音や歌い手が歌う歌詞の誘いがないと曲を知れないというタイプの人の方が大半なのではないかと思うのです。

単純な和声な構造のそれは、自然倍音列と「共鳴」によって親和性の高い音程によって構築されているのですが、基本音より遠い、ある意味「不協和」と呼ばれる音程にメロディトーンが配置されていたりするような曲の場合、単旋律で歌い上げてもその背景にある和声の妙味は知ることができませんし、単旋律だけで唄ってみてどこか味気なさを感じる時こそがコード・プログレッションがなんたるかを感じることができるのではないでしょうか。

人間は耳腔、腹腔、口腔など多くの「共鳴体」を備えているので、いわゆるトライアドのような単純な和声というのは共鳴しやすいからこそ構築されているということです。

「不協和」と文字で記されると、それがもはや「否定的」なイメージを抱くおそれすらあるかもしれないですし(笑)、実際にそういう人はいるかもしれません。

ピンク・フロイドの「Us And Them」を単旋律で唄われた日にゃあ、全く曲を知らない人には良さが伝わらないでしょう。ひとりでポリフォニックな声出せるんならいざ知らず(笑)。フランシス・レイの「男と女」だって単旋律で唄われた日にゃあ、曲知らない人には絶対伝わらないと思います(笑)。

今回は、特徴的なハーモニーを持つ曲の中からメロディ・パートを省略して(=マイナス・ワン)リリースしてみることにしました。

ヒノテルの「Key Breeze」の3パターンのマイナス・ワンを用意しました。

曲の細部を知るにはメロディ抜きで新たな発見があるのではないかと思いまして、こういう試みに。かといって今までリリースした全ての曲をカラオケ化しようとは毛頭思っておりません(笑)。高度なコード・プログレッションと和声の妙味を備えた曲を折角だからマイナス・ワンでリリースしてみようかと思いまして。

メロディこそが判りやすいがために、一旦メロディを覚えてくれたならそれを抜くことで、強固なメロディによって半ば隠されていたかもしれない(そのように聴こえてしまう人達のために)魅力を伝えようとしているワケであります。

「ヒノテルにメロディ取らせなかったらどーすんの!?」

と思われるかもしれませんが、作曲そのものはヒノテルですし、メロディ抜いたら余計に曲の高度さが判ると思うのであります。タップダンスの音入れるワケにもイカンでしょうし(笑)。

マイルス・デイヴィスの曲からマイルス抜くようなコトではないのと同じ(笑)。とはいえマイルスはまるでゴルゴ13が殆ど喋らないのと等しいくらい、晩年は吹かない時が多いですけどね(笑)。


先述にて少し語った「共鳴」。この共鳴度が弱い音程の音が重畳された音は、音楽の習熟度の浅い人は聴き取ることが苦手な人がいて、共鳴感を利用しないと耳コピどころか音すら取れない人だって実際には沢山いるんですね。

アカペラじゃないけど複数でハモらせると大概は3度の音程キープで歌おうとするものです。素人の人でもね。これこそが共鳴感を利用している最たる例。

でも、3度を保つよりも、実は人の歌っている単旋律の半音上や半音下を唄ってハモろうとする方が、少なくとも楽器達者になりたければそういう「ハモり」感覚を身に付けてナンボでしょう。半音じゃなくても全音上下でも構いませんが。まあ、私の場合はそうやって無理強いハーモニーでハモっても「ひとり移調」という感覚では捉えていないんですなあ。ロ長調とト長調が一緒に鳴っている感じ、とかそういう風には聴こえてくれんのです。まだまだ鍛えなくてはなりませんな(笑)。

とりあえず、実際にはメロディパート割愛であっても、安直にメロディ抜いただけのバージョンをリリースしているワケではなく、真の意図を汲み取っていただければ幸いです。

チャートものの多くの曲というのに魅力を感じることが少ないと左近治が思う理由のひとつに、「メロディ抜いてみて曲の良さを保持できるのか」というものが少ないからでありまして(笑)。

そういやMetric Haloがようやくアナウンスしてきた2d Card。エフェクト(DSP)を強化したバージョン(実質的には全く別物と考えられる)のようですが、5月28日以降詳細が判明するようです。旧来ユーザは物理的なハードのアップグレードもあるようですが、興味深いところであります。FW returnあればオーディオシグナルにおいてはReWire使う必要ないですし重宝してます。過去には片チャンネルだけ1サンプル長ずれるバグもありましたが何年前のこと?(笑)。4~5年前くらいでしたっけ。時の経つのは早いものです。ちなみに「メトリック・ハロ」ですからね(笑)。Matrixを「メイトリクス」と正しく読んでも伝わらないかもしれませんが(笑)。