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5月最初の [リリース発表]

ブログ記事に加え、5月最初のリリース日というワケで、リリース曲の案内も含めて、ざっと語ろうかな、と思います。

今週は思いのほかリリース曲は少なくてですね、何と!たったの2曲(笑)。

まあ、ひとつはEFXシリーズなんですが、ミシェル・ンデゲオチェロやらの独特な雰囲気にも似た、アヴァンギャルドなジャズとでも言いましょうか(笑)、たぶんインパクトのあるコード進行のジングルなんでお勧めしちゃいます。

そもそもこのシンセの音は、細野晴臣のソロ・アルバム「はらいそ」収録の「ファム・ファタール~妖婦」を作っている最中にあれこれエディットして派生された音なんですね(笑)。原曲を御存知の方は、左近治がどの辺りに目星を付けていた音なのかということがお判りになっていただけるかな、と。

もうひとつは、先の坂本龍一というか、YMOの紀伊国屋ライヴでの「Plastic Bamboo」を模した続編ですね。

先週は山下達郎の「メリー・ゴー・ラウンド」もリリースしておりますので、一連の「Kiska」「Plastic Bamboo」と続いた楽曲たちの共通点を御理解していただければな、と。「Plastic Bamboo」は叙情性の強い往年の御フランス・テクノとでもいいましょうか(笑)、いわゆるディスコテーク黎明期にあるような音の世界観を構築しているように思えるのでありますが、和声が豊かなため、ヴォイシングをこうするとやはりクロスオーバーっぽく聴こえるというか、実際には曲の構造がよく判ってイイのではないかと思う左近治であります。

ココん所、横ノリばかりではなく縦ノリのエレクトロなビートを欲する左近治でありまして、それらの曲とは別に、色んなアイデアを活かして今後もリリースしていく予定ですのでお楽しみに。

ただ、5月は1週だけ左近治の納品ミスによって空いてしまう時があるんですよねー(笑)。GWを挟むスケジュールなので裏舞台では普段と違うスケジュールが組まれていて色々事情があるんですが、ついうっかりしてしまった左近治であります。

今年は「ぜってー1週足りとも空けない!」と挑んで、数ヶ月先の曲を作っているというのに、曲がありながらリリースを逃すというのは、ホントにアホと言いましょうか(笑)、ヤキ回ってきたなーと思うことしきりです(笑)。

この春のクールはテレビコンテンツが結構充実していると思うので、テレビコンテンツに目を向けるだけでも、仮にその曲を作らなくともアイデアが活性化される言いましょうか(笑)、制作面においてはまだまだ充実しております。

訊けば、PC用の地デジチューナーも発売されるのだとか。録画三昧で色んなコンテンツを探るも、体はひとつしかないんですよねー(笑)。

レコードやCDを大人買いした所で、いくらDAWアプリケーション活用しようともテンポだけ速めてピッチ維持!なんて聴き方はしておりません(笑)。画像の方はある程度早送りできても音だけはそういう風に聴くのは無理があるってぇモンです。

時間は誰にでも等しく同じ時間しかありませんからね。音楽にドップリ浸って聴く時間すら少ない所に先のウォルター・ベッカーの「Circus Money」のような、今後の名盤となるであろうアルバムに出会ったりすると喜びもひとしお、っていうワケで、心充実するってぇモンです。

ストリーミング配信されている部分しか知らないものの、最近朝起きるとアタマん中グルングルンしている曲はというと、ベッカーか、「ナニコレ珍百景」のあのジングルだったり(笑)。

まあ、状況変われば大体ベースの音やらドラムの音やら考えていたりするのが左近治の日常なんですわ。ドラム音源がアレコレ騒がれていますが、ハードディスクを埋め尽くすような音源に酔いしれる前に、僅かな容量しかないドラムでもそれを活かす音作りを学んでいく方が先!と思っております。最近のドラム音源にダメ出ししているワケじゃないんですけどね(笑)。

容量の少ない、限られた音しかないサンプルでも、ダイナミクスを付けたような音に変化させることはいくらでもできるんです。ホントに。バイノーラルを3Dグルングルンの世界だけにしか使わないようでは勿体無いワケでして、力感溢れる音像を構築しながら、ドラマー視点の音やオーバーヘッドをシミュレートしたような音にバイノーラルやら立体的な音響を作り出すエフェクトはドラムに結構役立つものなんですな。スネアには最もお勧めです。その次にタム類。

立体とはいえ、それをグルングルンさせたパンニングにするという音を作るワケではなく、帯域ごとの増減によって生まれる擬似的な距離感の演出。特定周波数のそういう変化で生まれる距離感と、ほんの少し立体的な要素を足して平滑的な音に彩りを、という試みからこうして使っているんですけどね。

先のウォルター・ベッカーの新アルバムの寸評にも、私はボーカルマイクにMSマイク用いているのか!?と述べているのは、特定周波数に用いられたEQ特性によって距離感やら、それが擬似的な音像の移動が伴うような感じがあったからですね。もちろんストリーミング配信に用いているのはMP3のようなので、CDではそのように聴こえなくとも左右のパノラマ具合に変化が起きたりするのはMP3など特有の現象のせいかもしれません。

人間が音程を色々変えて唄っている以上、EQの特性をアレコレ弄っても声の音程差に追従するワケではなく、そういうシーンでの音色変化で少々クセのあるカーブを使っていると、距離感やら変化するように聴こえる時など多々あるワケですね。だからMSステレオのパノラマ具合を狭めて録音したような音、と形容したのは、MP3特有の音質変化のせいでもあるだろうということを全て包括した上での表現なんですな。この辺を巧く理解していただかないと、「なんでドラムにバイノーラルの発想やら立体的な音響視野に入れなければならないのか?」という意味が伝わりにくいのではないかな、と思っている左近治であります(笑)。

文章だけを読むと、「まーた左近治の野郎ロクでもねーこと語ってるぜ」というコトバ足らずなために、自分主体の世界観が伝わっていないという風に後から読み直すと誤解されかねないことに気付いたのもあってこうして書いているんですけどね(笑)。



今回のサンプルはSCゲートとSCコンプ。いつもの通りMetric HaloのDSPプラグインとURSのチャンネルストリップ。ベードラの音に関しては中低域強く出しすぎでポコ感が強いんですが、残響の深いウェットな場所用のEQを通したので敢えてこういう音になっています。タム類の奥行き加減に耳傾けていただければな、と。余談ですが、最初の2つのコードではベースは2ndベースです。

何のサンプルを用いているかは御想像にお任せします(笑)。