SSブログ

お茶の間デジタルの弊害 [たわごと♪]

チョット前はカセットウォークマン三昧だったのが今やiPodだぜベイベー。

レコード屋は「CDショップ」と来たモンだ。

横浜某所の大型レコード店で飾ってあった等身大の小泉今日子1stアルバムの宣材に、人目もはばからず抱きついたこともある学生時代(もちろんひとりでやっているワケではありません)もあった左近治が懐かしいぜと来たモンだ。今やったら職質間違い無しだろーなー、痛感しますよ。

無知で荒唐無稽でいられる時代こそが平和を実感させることもありました(笑)。

2008年6月2日午前4時。

コレ、ダビング10として知られる新制度の適用される時なんですな。レイト・フォロワーにまで行き渡るような新メディアや新顔には必ずついて回るそれらの利権絡みで割を食う先行投資型の消費者の姿は今も昔も変わらない。ネットやパソコン、HDDレコーダーだぁ、テレビ放送までもがデジタルの時代。

カセットテープ時代の頃だって不特定多数にダビングしたらダメ!という知識くらいは有していた左近治。アーティスト側だって貸レコード反対の人達が多い、国産車にドアミラーなど無い時代でしたよ(笑)。

一般的な人よりも比較的高音質な環境でレコードをテープに録音していた左近治。友人の親父さんは型チャンネルで当時数百万のスピーカー所有している人がいたりとか居ましたけど、自分の音だってそれほど悪いものではなかったと自覚していたものの、ダビングしたテープを売ろうなどとは微塵も思ったことはなかったですね(笑)。

友人から録音を頼まれて(←友人所有のレコード。それが中森明菜ということもありました)「録音してやるから後でテープ代だけ払えよ(←TDK MA)、ということはありましたけどね。儲けようとか転売という発想自体無かったですね。

CD-Rドライブがどんどん安価になり、メディアがどれだけ安くなろうともコピーして売ろうなどとは微塵も思ったことはなかった左近治。カーステでCD聴くと振動で傷付くから、カーステ用にCD-Rコピーすることが主なCD-Rドライブの使い方になったりした時もありましたけどね。

アナログ全盛時代の頃と比較すれば、コピーしても顕著な音質劣化など無いに等しい。誰もがその音に革命を感じたんでしょうな。今やデジタルが完全に浸透した社会であるものの、それが普通に存在しているものだから良し悪しどころか区別も付けられない基準を持たない人にまで行き渡って、間違った情報すら横行してネットだけを情報源にする人だって一般的になってしまった現在、音を少しでも良くしようと志すのであれば、仮にスペックひとつ見るのだって相応の知識を備えないといけないのに、知識を与えていいはずの紙媒体が、上得意先の遠巻きな批判すらも尻込みするような姿勢を取るものだから弱腰なスタンスの記事とか、広告雑誌に成り下がるような音楽雑誌などが増えてしまったのは間違いなく「負」の部分でありましょう。

プロスペックに匹敵するくらいのものを手にしたいのであればそれなりに金も投資する必要が出てくるのは当然。音を知らなくともスペックを信頼したいのであればスペックを読み取らなければならない。

だからと言ってRMSとPeakの測定値の基準も知らなければ、weighted(負荷)、unweighted(無負荷)で計測された違いすらも知らない人が多いのに、やたらとスペックを気にしてみたり。挙句の果てにはそんな違いすらも知らずPCに頼って計測してしまおうとする者など、まあ、茶の間にまでデジタルが氾濫すると果てはこうなるんだな、と実感する左近治であります(笑)。

RMS unweightedで歪み率も極めて低いプロユース製品と、Peak weightedで計測された数値を、まんまカタログの「絶対値」で比較してみたりする愚かな判断とか、もう目も当てられないわけですよ(笑)。そのふたつを比較した場合、ビット幅の理論値で置き換えればフツーに3ビット分に相当する値くらいは開いちゃうかもしれませんね、と(笑)。ダイナミックレンジとかで言えば20dBくらい差が出てきても当然(笑)。それすら関係なく両者の数字を同列に見立ててみたりとか。

音楽雑誌だって昔はこういった情報を網羅していたのに、今は書かないんですよね。書いたとしてもそれらの区別はどうするべきなのか?という情報を欠いたまま、感覚的なレビューしか掲載していなかったり(笑)。

色んな側面においてシニカルに、暗喩を込める左近治が底意地悪く映ってしまうのなら仕方がない(笑)。受け止め方は人それぞれなのだから。

不文律を打破しているように思えて、勝手に不文律にしてしまった層に責任があるのだろうけれども、自分のケツは温水便座か他人に拭かせてナンボの現代社会(笑)。これじゃあスペックひとつ語るにしてもそこまで意味があるのかと思わんばかり。

その内、手にウンコ付くまで負けを認めなくなっちゃうんでしょうか(笑)。ウンコとは言わないまでも、トシ取ると尿のキレが悪くなって前立腺の心配をしなければならないってモンでさあ。

股上浅いズボン履くと便器から離れて数十秒後にチョロッと漏れてしまったりとか、そりゃあ無いというのは嘘になりますが(笑)、ザッパのようにそっちのガンにはなりたくないなあとは思いながら、スローテーパー(根元からしなる弾性が鈍目の竿の特性の意)な竿に変化しつつある自分を嘆きながら添え木使ってでも夜伽を読もうとは微塵も思ってはおりませぬ(笑)。

竿を実感しながら、魚を釣ることに躍起になるのではなく、ガン玉(おもり)の発想があるからこそベースのウルフ・キラー(ウルフ音の共鳴殺し)に応用できたりもするワケで、竿に例えることが決して悪いワケではない(笑)。ポジティヴに捉えられることこそが平和な時もあるんですな。釣りキチ三平世代だから成し得た業なのか、どうかは知りませんが、まともに得られた知識で不幸になることはないとは思うんですな。子供に何の教育やしつけをほどこさなければ誰もが負け組になるんでしょうが、生まれた直後からWiiやらパソコン与えても無用の長物ってなワケで(笑)。覚えること覚えてから音を追究するのもイイのではないかと思うんですが、目先の音に酔って遠回りすることすら勿体無いんでしょうね、たぶん。

覚えること覚えないと後々損しますよ、ってこってす(笑)。無知こそが平和なのか、音の世界と人間社会はまた別ですし、同列には語れません(笑)。音への欲望はトコトンわがままでイイと思っているのが左近治であります。バンドの演奏や聴衆に見せるという、社会性が伴うシーンではまた別の「音」の世界があるワケですが、音質の追究とそれを一緒にしてもいけません(笑)。