SSブログ

嘆きの母音 [ネタバレ]

カンカン帽被った月亭可朝にひっかけてみました(笑)。

「母音はぁ~・・・♪ 長いサステインほど基本の周波数低いんやでぇ~・・・♪」

「ウー」とか「イー」とかよく知られていますね。単発の「ウ」や「イ」だと違うんですな、これがまた。

しかも英語圏となるとさらに「j」やら「y」やら「l」を明確に使い分けてくる。特に「j」と「y」の英語の発音が綺麗な日本人に出会うと尊敬しちゃいます。これで女性だとさらに拍車がかかります(笑)。
「Auxiliary」がカタカナ化すると「オグジュアリ」ってぇのも日本語圏の人がとっさに聴こえる的な音としてこういう風になるんではないかと。ある意味、英語できねーのに無理して「Auxiliary」とネイティヴよろしくで発音するよりかは、毛唐の人達はそれらしく「オグジュアリ」と発音してくれた方が判りやすいのかもしれません(笑)。

「Foghat」を「フォガット」と発音しても「フォグハットね」と訂正してくれながらも判ってくれたり(笑)、わざわざ「traumatic」と言わなくとも向こうの人達は「トローマ」と言ってたり、色んな発見があるものです。まあでも、「actually」だけは未だに「アクショリー」にしか聴こえねえ左近治であります(笑)。


最近は初音ミクが流行って人工的とはいえ「人の声」を意識することが多いとは思いますが、母音に加えて子音の重要さも念頭に置きながら音作りにはげむのもよろしいのではないかと思います。

左近治自身は初音ミクは持っておりません(笑)。

初音ミクに金出して唄わせるよりも、その辺に単発バイト募集して女の子に歌わせてギャラ払った方が安上がりじゃないかとも思わんばかり(笑)。

もちろん、手塩に掛けて作り上げたオリジナルな初音ミクの声に「萌える」という気持ちも理解はできるんですが(笑)、音量の大小によってSCコンプの帯域設定を揺らしてみたり、ハース効果を強めるためのパラメータに用いたりしているのが左近治の「歌心」に使うセッティングです。私の場合は要Reaktorですが。

研究室レベルで見ればまだまだ足りないパラメータがあるかもしれない。しかし、こちとらその手の文献や本は20年ほど経過してから役立つようになったのは思いもよらない新たな発見。いかに当時勉学に励まず楽器ばかり弾いていたかが窺い知れます(笑)。

そんなパラメータを与えながらエフェクティヴに声を操ってみたりして着うた制作に活かしたりするんですが、なんだかんだ言って生の声にはかなわねぇってワケですよ。ただ、コンピュータを発端とするこういう技術が今や広く浸透して楽しまれているというのは実に興味深いものであります。

ヴォコーダーの歴史なんてLogicのマニュアル読むまではそこまで詳しく知らなかったですし(笑)、過去のサンレコでもああいう風に載せていたことはなかったのではないかな、と。ホーキング博士の手元のヴォイス・シンセサイザーとか。それを経てMac OS 7.5にてスピーチ搭載、と。Digital Performerは1.7辺りでフォルマント周りに手を付けて来たと思います。

生の声という点で探ってみたいのは、私の場合は女性で言えばシェリル・クロウと木下優樹菜の声。特に鼻腔と軟蓋骨的に興味深い官能的な声です。両者とも。左近治、ホントにこういう興味深い音(声)を聴くとスペクトラム分析したりしていたりします(笑)。本能的に好む周波数帯とか、スペクトラム分布というのには興味がありますね。ふたりのフォルマントはどういう分布なのだとか。

特定のタイプの声を好む人に向けて作ってみたりしたくもなりますしね。あと、女性の声で個人的に興味深いのは仲間由紀恵と紺野美沙子と新垣結衣の声。こちらは細くてやんわりタイプの声ですな。

おそらくこちら3人の声は腹腔があまり鳴らない(笑)。新垣結衣は若さのためか声帯にツヤがあるのが判ります。別な方面で興味深いのは磯野貴理の声。この人の声はたぶんストレスを受けやすいのか結構声質の変化が顕著に現れるタイプの人だと思います。

理想的な声は私にとっては中尾ミエ。声関係無く可愛いと思うのは鳥居みゆき。そんなのはどうでもいいですか(笑)。

ただ、色々音(声)を探ると、本能的な部分で、例えば乳幼児期の親御さんの声のスペクトル構造に似ている人に親しみを覚えたり(トラウマある人はまた別)、その時得た感情を思い出させる香り(嗅覚)が関与することもあるのでは!?と色々考えたりするものであります。

そういう方向を考えると、着うたリリースするのにお客さんのひとりひとりの親御さんの声など知るよしもない(笑)。男が親しみを覚えるスペクトル構造や、女性が親しみを覚える(低い渋い声etc)声のスペクトルはどうなっているのか、そういう部分に興味はありますね。脳幹ブッ直撃な音の秘密はどこにあるのか。高い方のフォルマントやら赤子の鳴き声の周波数帯は概ね人間が一番敏感な周波数帯であることはよく知られたことですけどね。ただ、親になってから判る、子供の泣き声のいとおしさとか、独身時代はただ耳障りとか、そういう心理面においても興味は尽きないものです、ホントに。