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久々のサイドチェイン・ネタ(スネア編) [ドラム]

ココん所、制作曲でハイピッチ・スネアを扱うことが多かったので、裏舞台的なネタと併せてサイド・チェイン(以下SC)のネタでもやってみっか!と奮い立つことに。



今回のサンプルで大活躍しているのはMetric Haloの2882+DSP(MIO)のプラグイン君達です。MIOの多くのエフェクトの中でも特に気に入っているのがゲート/コンプ周り。特にゲートのアタックタイムに関してはこれ以上細かく設定できるプラグインは私は他に知りません。

サンプル曲に用いている最初の2小節は、ふんだんにリバーブの掛かったスネアのサンプルを使用しております。スネアにリバーブを掛けているのではなく、元々こういうサンプルなので実に使いにくいのであります(笑)。

それを3~4小節目では先述のプラグイン類でエディットして、こーゆー音に。

これだけのリバーブが掛かっているサンプルを「デッド」にするには、もはやSCゲートとSCコンプの組み合わせではないと難しいのであります(もちろんEQも通しておりますが)。

この手のキャラクターを作るのに最も重要なのはEQではなく、SCゲート。特に速いアタック・タイムにスロー・リリース、高スレッショルドというのがポインツとなります。今回はスレッショルドは高く、アタックタイム=7μsec、リリースタイム=915msecと設定しております。サイドチェイン用のシグナルはセルフ信号の特定の周波数ポイントですが、コレはヒミツ(笑)。

ただ、こうしてもコンプで特定のターゲットを抑え込んでやらにゃあ、この手のスッキリ&タイトな音にはなりやせん。コンプというよりリミッター的な抑え込みでやっていますが、実は特定帯域のSC信号選びは不可欠なんです。これもヒミツですが(笑)、特定帯域などは自分自身で普通に色々と選択できますし、他の帯域やらをSC信号で選択することによって別のキャラクターを演出することも可能なので、今回秘密としたのは別に重要な部分だからではありません(笑)。ただ、ゲートとコンプいずれもSC無しだとこういうキャラクター作りはかなり難しいのであります。

Logicで制作しているものの、今回ばかりはLogicにSCのEQを搭載してほしいと思った左近治でありました。EQというかフィルターで良いんですが(笑)。特定のトリガーによって利くor利かないということができるってこってすな。

実はこーゆーの、ベードラには非常に効果的なんです。キックの増減によってそれをSC用のトリガーに用いてフィルタの開閉をしちゃうってこってす。特定帯域を選ぶ必要はありますけど。

ちょっぴり欲張りな方なら、「音の増減によってEQのレベルの増減幅を演出するようなエフェクト作ればいいやん!」と思うかもしれません。

レベル最小時のEQの特定帯域がマイナス6dBで、最大時にマイナス1dBとか。

でもですね、入力信号に応じた可変幅で動かすと、周波数ポイントが固定であってもスウィープっぽく音が変化するんですね。EQの山の特性で。早いハナシが固定周波数なのにワウっぽく聴こえる帯域が出現しちゃうんです。

こういうのを回避するためにSCのフィルターで掛かるor掛からないというようなトリガーによる二者択一的な方が功を奏すといいますか。ただ、SCを用いたフィルターでも、スロープのキワ部分にはワウっぽい音が現れることがありますけどね、実際には(笑)。

トリガー的な動作をするフィルターならReaktorでも作れないことはないでしょう。ただ、サイドチェイン動作のフィルターって結構用途があると思うんで、Logicの次のバージョンにはこの辺りも強化してほしいなと思います(笑)。