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ツェッペリンを振り返って [制作裏舞台]

さて、サッカーの話ではなく音楽関連の話題に戻るといたしまして、この左近治最近手がけていた曲でついついツェッペリン風の音やノリを求めていたのはついこの間のブログでも語った通り。

ジョン・スコフィールドのソロ・アルバムに「Loud Jazz」という名盤がありますね。80年代後期にあれだけスティングレイの音をフィーチャーしたモノというのは結構少なく、Loud Jazzのアルバム全体の音やジャン・ポール・ブレリーのアルバム「Trippin‘」は私のリファレンスとするアルバム達でもあります。

ジョンスコのそのアルバムに収録の「Wabash」こそがツェッペリン風と思わせる曲でありまして、ジョンスコのチョーキング・ビブラートのタイミングやらわざと微分音に持っていくような所がジミー・ペイジのいわゆる「ヘタウマ」系の音にも通じるようなところがあって、私は結構好きだったりします。とはいえどちらもそれなりの味わいがあるし、ハイラム・ブロックもこちらのフェーズに属すると思います。

Wabashの制作はとっくに終えておりまして、ちょっぴりボンゾっぽいドラムを演出してみたり、6連と5連の交互に続くフレーズを織り交ぜてみたり、音はシンプルであるものの、打ち込みレベルにおいて色々自己満足していたというワケであります。まあ、この手の音の好き嫌いというのもありますし、実際にはそのヘタウマ感がただの「ヘタ」に感じ取られてしまってもやむなしという側面があるのですが、近々リリースされるのではないか、と(笑)。

チョーキング・ビブラートのタイミングといい、歌の「コブシ」なんてぇのはやはり重要なものでして、それらを打ち込んでみてあらためて痛感させられる人間味溢れる音の重要さ。

サンレコの最新号でオーディオインターフェース比較とかやってましたけど、江口信夫の名前を久方ぶりに見ることができました(失礼)。確か古くはスリンガーランドのドラムを使っていたような記憶があるんですよ。

その比較記事に使われているデモ曲のボーカルの

「Huh~Dear my best friends~♪」(←たぶんこう唄っていると思います)のフレンズの部分での6連で動かすボーカルのビブラート。こういう符割をきちんと意識したビブラートというのはやはり聴いていて気持ちがイイですし、その辺の素人カラオケなんかビブラートの符割まで意識している人など皆無に等しいモノであります(笑)。さらにこの揺らぎのスピードを遅めて自分独特のカーブにしていくと演歌などの類にもつながる世界なのかもしれません。ただ速いだけのビブラートなんてトーシロでも出来るワケですからね(笑)。ちなみにトーシロ・ビブラートはもっと「LFO」が速いのが特徴です。この曲に関して言えば32分音符の符割よりも全然速いモンです(笑)。

オーディオインターフェースのアナログin/outで録音されているのがポイントのようで、ensembleは期待通りですが、MOTUとMIOとdigiは全体的にノイズフロアが高くなってしまっていて、これが注釈のバウンスで各トラックのレベル補正の表れか!?と少々懐疑的になってしまった左近治であります。

TCの平滑感はちょっと意外で、Focusriteにはかなり驚きました。あの価格帯ではかなりイイな、と。PreSonusもクリアであるものの3.5kHz辺りのピーキーな感じがチープに聞こえるような。Mackieは全体的にクリアではあるものの、少しブーミーといいますか、ボーカルのマイクの吹かれ感が少し強く出る傾向にありそうな気がしました。

サンレコのデモで結構ポイントだなーと思ったのは、先のボーカルの一節の「Huh~」の部分で、ここで結構ささやき感とリバーブ感の境界線が際立って聴こえる類がdigiとFocusriteは抜きん出ていたように思います。マイクプリが相性良かったのかもしれません。

digiの平滑化は著しいものの、digiらしいというか、低域ソースで且つ倍音が豊富でフルレンジに伸びたようなソースだと、その音に対する倍音の伸びが艶やかになるというか、フルレンジソースを扱うには結構使いやすいのではないかと思いました。それでもMOTUとMIOはまるでディザ降ったようにしてしまっているのはバウンス時になんかあったんじゃないかと思ってしまうんですが(笑)。MIOならこういう場合ULN-2の方が良かったのではないかと思いますが、タム類の倍音の出音はやはりイイですな。一応左近治はensembleと2882どちらも使っているので(笑)。それにしてもFocusriteはかなり意外でした。