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そういやMIDIって [ネタバレ]

2月8日のリリース曲についてですが、全般的にかなり「モンド」なラインナップになっております。

まずはEFXシリーズとしてのジングルは80年代中期のDXサウンドとOBシンセによるバタ臭さを感じるジングルに仕上げて、懐かしのシモンズの音を織り交ぜてみました。

一時期エレドラは脚光を浴びて、シモンズは高いからTAMAのテクスターでも・・・(笑)という風に物欲がかき立てられた方もいらっしゃるのではないかと。大体80年代中期だとOberheimのMatrix12やらChromaのPolarisとか、ensoniqのmirageとか、AKAIのS-612やらが多くの楽器店で陳列されていたように思えます。

それくらいの年代というのはまだまだエフェクト類にもシンセと同様に音の一部として重要視するような風潮は少なく、少なくともコンシューマ・レベルにおいてエフェクトによる音色変化のニーズが高まるのはSPXやらのマルチエフェクターの出現を待たなくてはいけなかったようにも感じます。上記のシンセ類の年代ではREV7が発売された辺りですけどね。やっとの思いでDX7手に入れて、シンセと同等の金をエフェクトに費やそうとする心意気はまだまだコンシューマ層には浸透していなかったような。

その時代において忘れてならないのはMIDI規格の出現と普及でありましょう。今でこそすっかりアナクロな規格と形容できる時代になりましたが、この規格が整備されていなければGM規格やら通信カラオケ、果ては着メロにも発展しなかったことでありましょう。まあ、MIDIについてはまた別の機会に語るとしますか(笑)。

そんな郷愁の念にかられるような音にしてみましたってコトで、次は「亀は意外と速く泳ぐ」のテーマ曲(笑)。ウクレレの音が実にほのぼのしております(笑)。魚など一匹も釣れなくとも「釣り」という時間に浸りたいというような、のんべんダラリンと時を過ごす感覚にマッチする曲でありまして、この曲がまた脳幹をくすぐってくれるワケなんですな。

他にも坂本龍一の「A Tribute to NJP」(笑)。もう3バージョン目だろ、コレ!と思われるでしょうが、このバージョンは従来とは違ってリズムレスで少々アンビエントな雰囲気を醸し出すパッド音を付加させて、Coda部まで作ってあるバージョンであります。尺はMedia Bahn Liveそのもの(笑)。来週も坂本龍一の曲をTaste of Honey系の音にした某曲をリリースするんですけどね(笑)。

さらにはルパン三世のBGMをひとつ(笑)。尺も短いのでパケット量を心配する必要はないと思います(笑)。もはやこれくらい短いと「アレしかないだろ!」とバレバレだと思うんですが、タイムリーなことに、最近パチンコのCMでも耳にしたことがある人も多いのではないかと思うので一度聴いていただければな、と。一時期はこの曲、iTunes Storeにて入手できたはずなんですが今はラインナップされておりません。なぜだろう!?(=理由は明白ですので割愛させていただきます)。


さて、そしてNite Flyteの某曲は、1stアルバム収録の「Sunshine」。デヴィッド・サンボーンが参加している曲のひとつで、抜粋部分は、サンボーンのソロが終わった直後のクラビネット・リフ部分のブリッジより。

このクラビネットの音はLogicの音ではありません。今回は別の音源使いました。最初の4小節だけ実はクラビネットの音に加えてチャップマン・スティックもクラビのリフ弾いてます(笑)。

原曲のスティーヴ・フェローンのドラムの音が実にオイシイ音で、当時のスティーヴ・ジョーダンもこんな感じの音だったよなあと思いにふける左近治。深胴タムかどうかは知りませんが、当時のフィル・コリンズのようにボトム・ヘッドの無いコンサート・タムの音というのは結構ドライで不協和成分が少なくなるんで引き締まった音を得られやすいのですが、このスティーヴ・フェローンやら当時のスティーヴ・ジョーダン系の音はボトム・ヘッドを高めにチューニングして、なおかつ卓の方でゲートで削ぎ落とす、と。

こうする事で叩いた瞬間に付加される初期反射の部分音が、いくらゲートで削ぎ落とされるとはいえ結構音色キャラクターの演出に役立てられるんですな。そこに1本のオーバーヘッドマイクで要所要所をフェーダーで上げ下げすることでちょっとした部屋鳴りのアンビエンスを拭かさせることができる、と。

ただ、今回の左近治はスッキリとリムショットでのシンプルなドラム・リフにアレンジ(笑)。イケイケにしてしまうとケータイでクラビのフレーズが立たないのではないかと思い、シンプルな構成にしてみたというワケであります。クラビ・フレーズまでもシンプルに改変しているワケではないですのでご安心を。着うたのベードラは結構抑え気味にしたのでありますがおそらく意外と立つ音になるんではないかと思っておりますが、こればかりはケータイの機種によりけりなので一概には言えないんですが、左近治自身楽しみな部分でもあります。