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ダイナミクス系とEQだけでトコトン遊ぶ [DAW]

たまにゃあデモでも聴きながらブログでも書いてみるのもイイのではと思い、早速作ってみることに。



音作りのテーマはタイトル通り。

4小節のループですが、スネアとベードラとハットは左近治オリジナル秘蔵サンプル(笑)。

クラップ音とVoiceは先のBattery 3のArtist Kits 2に含まれていた音を抜粋(笑)、そしてバックに流れるパッド音はApple Loopという、とても安直なモノであります。


1小節目は「秘蔵サンプル(笑)」の原型ですね。実は2小節目がキモなんですな。

2小節目は某社のチャンネルストリップ(サイドチェイン・ゲート&サイドチェイン・コンプ)を通していますが、コンプはメチャクチャ速いアタックタイム(ミリ秒以下)で薄くかけている程度。リリースタイムも短め。ゲートをキツ目にかけて、原型よりも薄目の音に加工。

それなのに3小節目はU87のEQ特性を通してパラ出ししたものを逆相にして混ぜてこれまた2小節目とは違う某社のマルチバンドのリミッターで味付け、と。

4小節目は3小節目よりもさらにキワ目にかけています。

ゲートでこんなに切ったにも関わらず、原音に残る残響部分を持ち上げたという行程なんですな。


このデモにはベース音も他のアンサンブルもパッド音を除けば皆無。

元のチープな音に迫力を持たせて、外部のリバーブに出来る限り頼らないで音を変えてみるというやり方なのであります。

3~4小節目の音は最近の音の傾向ではないのは確か(笑)。だけれども、他にベースや伴奏が入ったりしてくると、これでも物足りないくらい「なじむ」モンなんですな。不思議なことに。もちろんアンサンブルに使用する楽器の音によってその印象はガラリと変わりますが。

最近はドラム音源が結構ブームなので、単体デモの音像だけで選んでしまうと、他のアンサンブルの妙味やらを知らないと、オケに突っ込んだ時拍子抜けしちゃいかねません(笑)。

ドラム(キット)単体の音に惑わされずに製品選びした方がイイですぞ、という気持ちの表れでもあるんですな(笑)。

だからこそ今回のデモの原型はチープにしてあるという底意地の悪さを垣間見せた左近治でありました(笑)。