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サンレコについて [回想日記]

サンレコが中綴じから平綴じになってもう10年以上は経過しますが、私は中綴じ時代が結構好きだったりしました。現在と比較しても機器的な部分でのコアな話題が多く、検証記事のレポートでも商品をしゃぶり尽くしたようなコメントが珠玉のように出現するという、ホントにコアな雑誌だったものでした。中でも、スティングレイのプリアンプの回路図が載っていた時は本当に嬉しかったものでした。

20年以上も愛読している雑誌ですが、今月号の検証コラムの多さやレイアウトの配置換えなど、結構懐かしいというか読みやすいと言いますか、昔の中綴じ時代のような頃を思い出させてくれるような印象を抱いたんですなあ。

その昔、ベースマガジンが刊行されていないような頃、リットーミュージックさんはギターマガジン誌上で採譜する人を募集していたりして、「グリッサンドやポルタメントまで符割にしてみせます!」とアピールしたものの、当時はご縁が無かったようで(笑)。まあ西畑勝氏のような採譜が理想なんですが、あそこまでのレベルに達するには相当な耳と情熱が無ければムリでしょう(笑)。ジョー・サトリアーニの採譜などは本当に読み応えがあったものでした。

サンレコとは、楽器店にもカタログすら置いておらず、販売店用としての資料を見せてもらったりでしかお目にかかることの出来ないような楽器を取り上げて、そのような機器の特長をレポートしているというスタンスが好きだったんですな。読んでいるだけでそのコラムを信頼して買いたくなってしまうような記事。最近はそういうものが本当に少なくなってしまって、かたやキーボード・マガジンは数年前から質が落ちていってしまって、サンレコにシフトさせていっているような向きもあったもんでしたが、今月号を読んで久々にサンレコらしさが戻ってきた感じがしたんですなあ。

とはいえ、多くの機材がデジタル化している現在、アナログな部分の良さを声高に語れなくなってしまったのもあって、アナログ的なキャラクターの変化がない故に、見えないデジタルのプログラミング的な部分にアナログの発想がどう活かされているのか!?という検証が現在のサンレコに乏しい部分。

NUMB氏が魁!Reaktor道場を連載していた時期は、ある意味そういうデジタルとアナログの融合を回路的に垣間見ることができたワケですが、自作エフェクトの連載も今月号で終わったとはいえ、どうせやるならそれらをMaxやらReaktorで模倣するような所まで本当は追究して欲しかったんですな。

少し前なんかはDOEPFERのシンセで松武秀樹氏のシンセパッチングの連載があったりしたものですが、音作りのイロハではなく、音が1オクターブ変化すると電圧はどう変位しているのかとか、そういう核心に触れる記事が今は非常に少ないのが悲しいんですな。

サンレコ読者なら808や909の音作りの連載するよりも、808や909の部分音のスペクトラムはどうなっているのかとか、科学的・物理的検証の記事が非常に少なく、実例的なモノばかりになってしまっているのが解せないんですなあ。

間違ったデジタル機器接続!とか、アナタのDAW環境の接続大丈夫?とか、その手の企画やると受けそうな時代ではありますけどね、確かに(笑)。

仮にそれらをやっても、最終的にオシロスコープで波形がどう変化しているのかという検証が今は非常に少なく、ただのコラムニストの集まりでしかないんですな。電源の重要性を知ってはいても、ケーブルの種類の羅列で、それらの違いがオシロでどうなっているのか!?ということを載せないのが今のサンレコ。ふた昔前なら絶対載せていたことでしょう(笑)。

私だったら、間違ったPan Law設定!とかやりそうですけどね(笑)。でも、今月号以降、サンレコがまた楽しくなりそうな気配です。


そんなことを書いていたら、Logic Pro 8.0.1とSecurity Updateの知らせが。

今やすっかりOS9起動とLogic Nodes用マシンとなってしまっているMDDのFinder表示がアップデートによりサクサクするようになりました。PDFやらEPS、TIFFファイルの描画も従来よりさらに速くなっているようです。MDDでこれだけキビキビさせている所でG5 Quadも速くなっておりますね。

それと同時にLogic Pro上でNI関連プラグイン内の音色リストなど、8.0.0ではクリックホールドしないと選択できないバグがあったんですが、それも改善されております。Logicの細かな改善点はまだこのくらいしか分かりませんが、OS全体のFinderの高速化がされているようで、描画やスクロールがキビキビ動いております。何か他にもあったらまた述べてみましょうかね、と。