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CDプレーヤーを追い求めて [クダ巻き]

本日、左近治のCDプレーヤーが逝ってしまわれたようです(笑)。まあ、ディスプレイは正常だし、ディスクも認識している。ピックアップ周辺の故障ではないかと思ってはいるものの、軽く10年以上は使用してきたPIONEERのPD-T04。音質面であーだこーだ毒づく左近治のクセして、持っているCDプレーヤーなどこんなモン(笑)。アナログ関係だったらまだ胸は張れるんですが(笑)。

まあ、それでも十分良い音していたんで当時はこれを買ったワケでして。SNが良くて高域が実に繊細でした。

これ買った時は確かMOTUのPerformerはFreeMIDIを実装した5.01の辺りくらい(笑)。如何に長生きしてきていたか分かります。その後、少し経過してDigital Performer 2.1にしたような覚えがあります。

つまり、DAW人生を一緒に過ごしてきたCDプレーヤーだったのでありますが、ここ数年は大音量でステレオを聴く機会は激減していたため手をかけてあげられなかったことが多かったかな、と。

おそらく今ならSACDも視野に入れてマランツ製を狙うと思うんですが、CDプレーヤーを再び選ぶとなると頭をよぎるのが、店先にCDを持参してモニタリングする際、どのCDを持っていくのか!?というコト。

今も昔も変わらない(であろう)、私の基準にしているCDは2枚ありまして当時も下記のCDを持っていったなーと思い起こしてしまったワケです。

●Sonic Boom /渡辺香津美 『KYLYN』
●Black Cow /Steely Dan 『AJA』

この2曲の「ある部分」を再生して左近治はチェックするワケでありますが、例えば渡辺香津美の「Sonic Boom」だと4分55秒過ぎの本田俊之のソロが入ってからの5分52秒辺りの16分で刻むブラッシングのコードワーク。コレがヘッポコCDプレーヤーだと引っ込むんですな。Lchにパンが大きく振られるているトラックですね。しかもこのギターの音は、多くのスピーカーのクロスオーバー周波数付近に当たってしまうため、スピーカーによっては全く聴こえなくなるくらい(笑)。つまり、その音がきちんと聴こえるスピーカーで再生してチェックする、という手順を踏むワケであります。レコードのライナーを見る限りだとGibson LP 25thアニバーサリーを使っているようなんで、おそらく25thアニバーサリーの特徴であるPUのタップをONにして、フロントとリアのPUのミックスでのコードワークではないかと思っているワケです。

余談ですが、Les Paulの25周年アニバーサリーモデルって確かオール・メイプルなんですよね。ボディもネックも。メチャクチャ重くてタップスイッチ入れるとノイズの嵐になってしまった覚えがあるんですが、それにしても奇麗にレコーディングされているのは渡辺香津美ならではなんでしょうなあ。

ハナシを戻して、「Sonic Boom」の前述の辺りをモニタリングしてチェックしているワケですが、大抵のものは重要なギターサウンドが引っ込むんです。定位は変わらないものの、半歩ほど奥まったような。そういうのが多いんです。

PD-T04を選んだ時の候補は7万円台ほどのTechnics(松下)の品番は失念しちゃいましたが、こちらの松下製の方がホントはミドルは厚く出ていたんです。しかしながら、高域がワイドに伸びて倍音でまんべんなく探れるような音だったPD-T04を当時は選んだというワケです。

さらに、「Black Cow」はどういう部分をチェックに用いるのかというと、フェイゲンのボーカル「In the corner~」の「~」の部分でよく聴こえるプレート・リバーブの音の張りと減衰具合。その次に、以前にもブログにて「Steely Dan de 耳のヘッポコ度チェック」というのに用いた、三角波のショート・ディケイのアナログ・シンセ・サウンドがどれくらい聴こえるかをチェックします。

この三角波の音は「B♭」で、おおむね1kHz周辺の音の出方のチェックにも役立つワケでして、三角波の倍音成分で2k~3kHz周辺の音も探ることができるワケであります。

つまり、ここの三角波の音が「円く」聴こえるようなら、倍音成分が強く出ていないことを示すワケでありまして、自ずとその機器の周波数特性が判別できるのです。それ以前に、この音を聞き逃してしまうようではいかんのであります(笑)。

スピーカー選びの場合は、スピーカー固有の特性があろうとも自分の基準の音で増減度を比較しながら聴いていると思うので、店先にてモニタリングするスピーカーを決めたら、その後CDプレーヤーのクセをチェックする、という、こういったことを探れる、私のリファレンスCD(曲)というのがそれらの2曲なのであります。無差別に自分の好きなCDを持ち込んでいるワケではないのであります。

2000年以降に発売されたCDならどういうのがチェック用にイイかな~!?とあらためて探ってみましたが、ありませんでした(笑)。あと1枚持っていくとするならジョン・パティトゥッチの1stソロアルバム「Growing」でチェックするでしょうか。これだって20年くらい前のCDですからね(笑)。

DAコンバータはこの3年くらいで非常に劇的な音質向上が見られるため、視聴の際はある意味イイ意味で期待を裏切ってくれることを願っております。でも雨が降る中メカ類は買いたくなくなってしまうんですなあ(笑)。