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きみについて/坂本龍一 [リリース発表]

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10月26日は、久方ぶりのYMO関連曲のリリースであります。以前のブログでもチラッと語ってはおりましたが、坂本龍一の『きみについて』を悟生楽横町にてリリースします。

この曲は遡る事1983年、日本生命のCM専用曲として作られたもので、当初は生命保険新規加入者に向けて抽選で非売品レコードが当選するという入手困難な音源であったワケですが、今では当時の非売品レコードに収録されていた3曲は全てCDにて入手することが可能であります。

そういう曲を今あらためて私が模倣して作ったというワケでありますが(笑)、左近治はこの曲自体の制作は全く計画していなかったんですね。着メロ時代においても。

ある意味では、私の知る坂本龍一作品の中でも最もスティーリー・ダン寄りに聴こえる曲なんですが(笑)、Logic付属の音源Sculptureをエディットしていたら、たまたま『きみについて』のイントロのプラック音に似た音を作れてしまったので、ここぞとばかりに一挙に作ってしまったという制作裏事情(笑)。

そのSculptureの音色パラメータは、当ブログでもリリースの際に披露すると公言していたので、今回データをアップしてみる事に。とはいえSculptureならこの手の音はお手のモノ。少し位似つかせた所でひけらかす程ではないんですが(笑)。

この曲のキモ部分は、「逃げ」の五度進行(笑)の後で7thコードのアッパー部分に五度進行で解決させるというオルタード・テンションを用いた7thコードに持っていって本テーマに解決、というのがイイんですね。「逃げ進行」は『Asience』やら『Ongaku』においても用いておりますが、やはりどこか追究させたい部分が垣間見る事が出来る所が坂本龍一たる部分でしょうか。一筋縄ではいかないコダワリを感じることが出来ます。

本テーマに戻る直前で「ウーッ」という、坂本龍一ご本人の声のサンプリングと思われる音が入りますが、左近治はその音も実はSculptureを用いて作りました(笑)。こちらの音色パラメータは秘密とさせていただきますのでご容赦を(笑)。着うたの方を聴いていただければ幸いです。

いつも老婆心ムキ出しの左近治ですが、そうそう赤裸々に手の内見せるワケにもいかないので(笑)、秘密にしたい部分はこの左近治であろうとも一応あるんですな(笑)。まあ普段は、人様の面前でケツ突き出して、天橋立覗き込むようなポーズでボルタレン入れるような(笑)、廉恥心の欠片もないようなスタンスの左近治なんですが、たまにはこーゆースタンスでありたいというのが本音でして(笑)。

まあ、冗談は扨て置き、原曲はコンガの音もコード・チェンジが著しい中でコード・トーンに合わせてコンガの音を和声として用いてアンサンブルを構築しておりますが、左近治はコンガの音程感を極力排除して、パッド系の音を薄く足して対処しております。これは、左近治のアレンジを少々エレクトロっぽくしている雰囲気にマッチさせたかったという気持ちの表れですね(笑)。コンガを原曲通りに模倣して打ち込む事は可能ですが、シンプルになりすぎて原曲とほぼ変わらない内容にしてしまうと、原曲切り出しの方がよっぽど良くなってしまうだろ!と思って、アレコレDAWアプリに勤しんでモニターの前で唇突き出してアゴ突き出して苦悩していた左近治だったんですね。

ハーフ・タイムのビートを付け足しているのは聴いていただければすぐにお分かりになると思うんですが、原曲のイメージは大方残してあるのでそれほど違和感は無いと思います。聴き所はやはりテーマに戻る直前のオルタード・テンションのドミナント7th部分でしょうかね。ココには和声もそうですが、Sculptureで最も心血注ぎましたよ、と(笑)。