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サイドチェインとゲート活用例 Battery3編 [クダ巻き]

さてさて、ここ2週間を利用してAnnual Leaves取得週間になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時にLogic Studioを手に入れて、また絶妙な時期にリリースしてくれて今もセコセコLogicに戯れている方も多いと思いますが、左近治もそのひとりであります。

っまあ、ココまで低価格になると本格的DAW制作環境の敷居は一気に低くなり、誰もが手の届きやすい状況になった今、何もこうして老婆心ムキ出しGetting in Your HairばりのTips披露しなくても全然構わねーだろ、と思いつつも(笑)、ま、とりあえずクダ巻きしたくなっちゃうんですな、コレがまた(笑)。

今回はですね、やはりゲートとサイドチェインを効果的に使うと、音作りにおいてどれくらい貢献してくれるものなのか、という事を述べてみようかな、と。

分かりやすくするために、今回はドラムのタム類にサイドチェイン動作のゲートを活用した音を使ってみました。下記のリンクですね。



このタム類のコンポーネンツは、Native InsrumentsのBattery 3に付属する「Producer Kit」シリーズの「Dub Remix」というキットの音です。


デモには4種類のタムのオカズを使ってまして、最初はRAWマテリアル。2度目のオカズがそれらのタム類にサイドチェインを用いたゲートを使用して音を変えてみた、という内容です。

今回使ったゲート関係はMetric Halo 2882の内蔵DSPに付属するプラグイン達です。ゲートとサイドチェインを使ってコンプの前段にEQを掛けるというセッティング。

上モノ関連はApple Loopsのシンセの音を使ってます(笑)。タムを除いた他のコンポーネンツはタム類とは全く異なる音作りをしています。というかマルチアウトさせれば同じセッティング用いない限り、必然的にこうなるものでして(笑)、ちょっとローファイ感を強めて、タム類とはまた異質の音にしています。

いまや結構ポピュラーになってきたBatteryですが、KOMPLETE3辺りから相当数ユーザー数が増加しているようなので、KOMPLETE 4はBattery3がかなりオイシイアップデート内容になっているためお持ちの方も多いのではないかと思って、今回敢えて使ってみたというワケです。

ゲートをあまり使わない方だと、こういうDub Remixのような余韻の長いタム類はこういう素材として使うのに苦悩するか、または興味を示さない類の音かもしれませんけど、一昔前のAKAI Sシリーズのライブラリでリリースされていたボブ・クリアマウンテンのキットの音なんかはかなりRAWマテリアルで、こういう音でリリースしてくれた方が正直音作りしやすいんですよね。

ただ、余韻を稼ぐということはそれだけファイル容量も増加するでしょうし、ベロシティスイッチで多数のレイヤーを組ませている現状ではなかなかビジネス的な視点でみると、利用者がアクセスしにくくしてあると売れない可能性が高くなるかもしれないので、敢えて色んな味付けをしているキット類もかなり多いものです。

こういった音で、サイドチェインを巧みに用いたゲートの重要性を今一度知っていただければなあと、老婆心ながらウザいくらいに語ってみました(笑)。


中には、「ゲートで切り過ぎじゃないか?」と思われるかもしれませんが、カブリ音の無いサンプラーの音だからこそこうして切って、アンビエンスは他で更に付加させていくのが左近治の実際です。

さらには、生ドラム録音の状況ではシンバル類はもちろん、他のコンポーネンツ類のカブリ音が実際にあるので、サイドチェインの帯域をどれだけ編集しようとも、2打目の音というのはカブリ音の影響で若干ニュアンスは変わるモノです。

カブって来た時の若干のニュアンスの違い、またはほとんど影響しないという絶妙なセッティングはあるもので、ココがキモとなる部分ですな。この部分を糧にして応用していくワケですが、このカブり恩による僅かな変容具合をわざとシミュレートさせて、打ち込みに活かすということもあります。

ま、なにはともあれゲートは重要です。