SSブログ

楽器店と量販店の現状 [たわごと♪]

アクセスログを確認してみたらどうもD-RECさんのブログにてご紹介いただいた記事があったようで、わざわざ目を通していただいた方々にあらためて感謝しなければなりませんね。

なにせ長々とサッカーのことでクダ巻いてる記事でしたので(笑)。

古くはATARI 1040STとNortatorを買った時のお付き合いのあるD-RECさん。最近は足を運ぶ機会が少なくなったとはいえ、袂を分かつ関係になってしまったのではないので誤解なきようお願いします(笑)。

桜新町からお花茶屋に越して過ごしていた時期は結構足を運んだモノですよ、ホントに。横浜で言うなら東白楽周辺、そうですなあ広台太田町のような佇まいが落ち着く左近治は、そんなのどかな生活をしながら音楽を満喫していた時代がありました。お花茶屋のメリットは私にとっては利根川水系にて釣りを嗜むことと、都心へのアクセスへも兼ねたモノだったんですけどね。

まあ、そんなハナシはさておき、どんな業界にも辛辣なコメントを発して毒付くコトも多い左近治ですが(笑)、ネットメディアを利用して自分の店の価格情報に留まらずありとあらゆる情報を発信している楽器店さんは顧客の視点で観ずとも「イイお店」と評価できるのではないでしょうか。ただ、販売業となるとつきまとうのが接客態度で、客目線になるとある程度自分でも情報を有している場合、接客態度そのものが購買につながることが多いと感じるのが私。

それでもまあ、何かを問うてもロクな商品知識すら持ち合わせていない店員が非常に多くなっている現在、全ての人が欲するものではなかろう情報であってもそれを無償というサービスで情報を発信する姿勢はすばらしいことだと思いますよ。

なぜそこまでヨイショするかというとですね(笑)、D-RECさんの場合は取り扱う楽器は鍵盤系が主流だと思うんですが、顧客層を絞っているとはいえ、今や家電量販店でも音楽系ソフトやら楽器を買えてしまう時代なんです。そういう時代に、古くから鍵盤やMA関連を重点的に絞って販売やら卸をする特色のある店というのは、波長の合う顧客を呼び込む、と。そういうスタンスがイイなーと思うワケですよ。

どんな店かも判らない総合楽器店に足踏み込んだ瞬間、攻めの一手で接客された日にゃあ買う気も失せてしまいかねません(笑)。そういう意味で、情報提供と自分のポジションを吟味しているが故の販売スタンスがよろしいのではないかと。

家電量販店の多くのスタッフは、商品を取り扱っているだけで商品知識が全く無い(或いは知っていても、その情報を顧客に与えてしまう時間の浪費を嫌う輩がいる)というのが現実ではないかと思うワケですよ。

顧客にしてみれば、家電と一緒に買って、ポイントも付く。店員もソコソコ知識があるだろうと思ってそういう量販店で買ってしまう人もいるとは思うんですが、商品を手にしてディープな部分の情報を得たい時に量販店に駆け込んでも明確な回答を得られないことが多いのではないかと思うんですよね。

まあ、量販店の一部にはそういう専門的な知識を有している人を配属させている所もあるでしょうが、現実には極めて少ないと思います。

量販店と違って、楽器店の方はそういう痛い目に遭った客の尻拭いをせざるを得ないことだって容易に推察できるんですね。お客さんには面と向かって言わないかもしれませんが、

「ウチで買ってくれたワケではないのに、そこまで情報提供させる義理はねえッ!」

とまあ、河本準一ばりに文句言いたいコトだってあるんじゃないのかなーと思うんですな。


左近治に接客などさせた日にゃあ、それこそ年がら年中酒焼けして、客に説教して商売になったモンじゃないと思うんですが(笑)、私の場合は常に客側のスタンスではあるものの、音楽業界の異なる職種で友人・知人やらの話にて楽器店の現状というのを伝え聞くこともあるんですけど、早い話が概ね楽器を販売する側の悲しき側面というのはそんな例が挙げられるのではないかと思うんですね。

ネットで情報を発信するには、店に足運べばそれ以上の情報を得られるであろう地力を感じさせるかもしれませんし、好意的に評価されて然るべきだと思います。

量販店でも楽器店を扱うようになったのはなぜなのか?


おそらく、「ミュ●ジ郎」の販売チャンネル拡大が招いた結果だと思います。つまり、メーカーの営業サイドがあちこち販売チャンネルを拡大させてしまって、その後はデジタルピアノやらも量販店で扱うようになったりと。

他メーカーがそうなら自分のところも追従しなくてはならない、と。こうして取引関係が上積みされると、取引額が結構なモノになり、ヘタすりゃ売れない楽器店より売れるという取引実績のある量販店があるかもしれない。

そうなると、前述の商品だけではない商品も取引できることになって、もはや楽器店と量販店の垣根が「うわべ」の部分ではなくなってしまったというのが真相ではないかと思うんですよ。

商品知識の浅い量販店で買った客の尻拭いを楽器店がする、という顛末。今ではネット通販だって有り得る時代でしょうけどね。

新製品などタマ数少ないモノを取引実績に応じてメーカーの営業サイドは各店に数を割り振っているのも事実。もしくは営業マンとの個人的な良好関係にあったり、仮にそういう関係でなくともそういう綱引きをするのが顧客サイドには決して映ることはないビジネスの側面。

音楽を志す人間のタマ数は、イカ天ブームの頃と比較すればかなり尻すぼみになっていると思われる中、一方では販売チャンネルは拡大してしまった。数少ない商品を小売店が奪い合うという事実。

利益額もそれほど見込めない楽器という商品。量販店に拡大させてしまったことで乱売合戦にならい、自由競争とはいえ価格競争に歯止めがかからなくなり、オープンプライスにて今度は殿様商売になれてしまうという、こっちは顧客サイドとしての悲しい側面。

その上で顧客が選別するのは、価格ではなく情報の質やサポートの質になろうとしているのではないかと思ったワケですな。

私の場合は、楽器店に足を運ぶ際は既に買う決断がある時なので、店員の接客態度で決めてしまうのが現実ですが(笑)。

都心なら、楽器の熱い街はといえばとりあえず新宿、渋谷、茶水、アキバ界隈になるんでしょうが、基本的に業販実績があったり、高級楽器が充実していたり、DAWで言えばTDMのシステムが店頭にあったりするような場所の商品知識は他と比較しても充実していることが多いと思いますが、商品知識の前に接客態度を無視できるほどの価値があればそれもアリですし、考えは人それぞれ。中には満足なサポートも得られないまま自分で苦労しながら情報収集するコトを好む人も居ますし(笑)。

ネットを利用すれば新聞広告打つよりも遥かに安いワケで、ひとりふたりの求人広告を打つんだって、それらの人の年収に迫るくらいの額を投資して集めるワケですから、ある意味はネットをふんだんに利用して、その利益をほんの少し店頭価格に還元して安くしている店だって中にはあるかもしれません。

モノを買うにあたって、何が肝なのか!?顧客からすれば最たるものはやはり商品の魅力でしょうね。

ところが客は欲の皮はトコトン突っ張れるモノで、もはやその姿はノせないと輝かない女性と似たような部分があるんですな(笑)。

誕生プレゼントを買い与えてもそれだけでは喜ばなくなる。

何が欲しいのか気付いてあげた上で買ってあげないと喜ばなくなる。

常にそうしていれば大丈夫だと思って買ってくると、今度はこれだけのことする前に子供に何かしてほしいなどとこぼされたり


客の欲の突っ張りと女性のそういう部分は意外によく当てはまるなーと思ったワケでした。