SSブログ

打ち込みドラムに彩りを与えよう (1) [ドラム]

打ち込みドラム。グルーヴを出すためにせっせとMIDI編集している方は多いと思います。ま、こっちの追究もさることながら、サンプリング音源のドラムにせっせと編集したMIDIイベント当てはめただけじゃ、こりゃまだ彩りを添えたとは言えません(笑)。

やっぱり音質ですよ。だからといってサンプル音を一所懸命トラックごとにEQやコンプ程度の編集じゃ生っぽさは六割程度(笑)。

ゴミもリサイクルすりゃあ金の成る木と変貌を遂げるのと同じようにですね、色んな所から音を拾って流用したりして音作りに活用するモンですよ。

例えば、だいぶ前のブログ記事にて、左近治が打ち込みドラムにおいて相武紗季ちゃんが出演していた明治安田生命のCMのグルーヴ(笑)を敢えて活用したり、など(笑)。コレにおいてはMIDI編集レベルの「彩り」です。

相武紗季のドラムなんて「彩り」になるのか?唄でも歌わせてステージに立ってくれるのならまだしも・・・。

ええ、確かに相武紗季のドラムの音の連なり自体はヨレにヨレてます(笑)。しかし、本人が想起しているであろうテンポ感、すなわち時間軸の観念自体はヨレてないんですね。

どーゆーコトかというと、叩こうと想起している段階ではブレていないけれども、叩いて音出した時がヨレている、と(笑)。つまり、本人が想起しているであろうテンポは、出音ほど大きくブレておらず、それこそ想起しているテンポ感自体はGoodなんですよ。ですからそこから起こしたグルーヴ抽出によるMIDIは「使える」ワケです(笑)。

あのCMが彼女以外とのジャムとかなら、本人が想起しているであろうテンポ感は他の楽器の人が想起しているであろうテンポ感に均されてしまってですね、ドラム叩いてるならもちろん、全体のグルーヴを平滑化させようとします。そうなった場合、テンポ感が初めて大きくヨレるコトになるワケですが、功を奏しているのは、あのCMが相武紗季ひとりの演奏だからなんですね。

こういったグルーヴ抽出もさることながら、MIDI編集レベルではベタで打ち込んでもイイんですよ(笑)。グリッドきっかりに(笑)。

但し、こういう場合左近治はマスターテンポ自体を揺らします。つまり、テンポチェンジ情報を編集する、と。

例えばある曲のバスドラやハットやらスネア部分をLPF、BPF、HPFで抽出して、それをMIDIトリガーさせてですね、外部に一旦MIDIトリガーをあるイベントに変換させるようにして、タップテンポで出来合いのMIDIファイルと同期しながらテンポ情報を録音、と。左近治はコレ、昔からやってます。Performer3.6とMTPの時代から。とゆーか、コレが出来たからこそ私は当時Macを買ったワケでして(笑)、実は左近治のMIDI編集領域は、例えベタで打ち込んでもテンポは細かく編集!というのが私のスタイルだったんです(笑)。

MOTU DPだとテンポは小数点第二位まですか。でも、細かくタップすればこれくらいでもかなりテンポは細かく編集できるモンです。

Logicだと小数点第四位まであるワケで、例えばbpm120ジャストと、bpm120.0001だとどれくらいのヨレ具合かと言いますとですね、96kHzのサンプルレートで2サンプル長くらいです、1分後に(笑)。

ヨレ具合と認識するからには、もっと大きな差異が必要なワケですね。

次は、モニタリングにおける人間のヨレ具合と、ダブルストロークなどとMIDI編集領域の部分を詳しく語るとしまひょか(笑)。それではまたね。