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残響部の耳コピだって侮れないんですよ [リリース発表]

え~、先ずは5月11日リリースの「5曲」について、ザッと紹介させていただくとしましょうかねぇ。

大まかに分けると『味楽る!ミミカ No.1』の3種類と、ダイバスターのアイキャッチの2種類ってトコですか。

味楽る!ミミカのTVバージョンは1分弱、だいたい58秒位の尺があるんですけどね、Kクリでリリースできる着うたには45秒制限ってェのがあるんで、どうにかこれを各パターンうまいコト聴かせられるよう、3つのバージョンにしたってワケなんですよ。

個人的には、左近治は味楽るミミカのBパターンが好きなんですけどね(笑)、いくら聴いても左近治にはやはり『悲しき60才』に聴こえてしまうのが、左近治の矮小脳幹にすら深くすり込まれてしまった悲しい性と言うべきか・・・。

ま、何はともあれ能天気に聴くコトができるのが味楽る!ミミカの弾けるパワーってモンですな。幼い我が子からの着信音という感じに使ってもらえればな、と。

味楽る!ミミカの制作で一番苦労した点は、パーカス(パーカッション=打楽器類)やら民族楽器の類が目白押しなので、それらを集めるだけでも大変でして(笑)、どうにかこうにか作ってみたというワケです。

この手の模倣系ですとですね、『すばらしい世界旅行』でもそうだったんですけど、サンプラー音源を使うコトが多くなります。で、トラックが増えてくればくるほどサンプルに使用する容量は増えていきますね。ディスクストリーミングの設定が可能とはいえ、メモリを非常に食らうんですよ。

DAWアプリケーションに詳しい人なら「フリーズトラック」使えばイイじゃん!となると思うんですが、メモリ節約のためにフリーズ/アンフリーズと作業を停滞化させたくないワケでして、大体は、メモリ実装の物理的な量に委ねて、メモリ量を意識しないまま作業に没頭していく方がスムーズなんですね。

しかし、チョットした細かい音にもいちいちトラック増やしていくとさすがにメモリ使用量は増えていきまして、今回の「味楽る!~」やら「すばらしい世界旅行」は音源トラックだけで30トラック超えてるんで、これくらいの量になってくるとメモリの占有度が高まってきてしまうんです。

4GBのメモリを搭載してようやくいつもの余裕が出るくらいと言えば、DAWアプリケーションに携わっている方なら、結構使っているな、というコトがお判りになっていただけるのではないかと。幼児向け番組の曲でも一応これくらいパワフルな背景で制作してるんだぞ、と(笑)。

なんだかんだ言って、サンプラー音源を沢山使う状況だとメモリ(=RAM)こそが真っ先に音を上げる部分で、その後がハードディスクですか。ハードディスクも出来る限り不良セクタをフォーマッタなどで完全に消し去った後で、ジャーナリングしているとはいえ更にデフラグしてあげないと、普段からバックグラウンドで仮想メモリも使用している以上は、ひょんなタスクの多さでアプリが躓いたりするモンなんですよ。

そういう状況で、格安系のバルク系メモリなんて使用していたら致命的。こういうエラーがハードディスクやらに致命的なエラー書き込んでしまってハードそのものを壊しかねないエラーを顕在化させてしまいかねないんで、ことMacの場合は本当にメモリとハードディスクは金かけた方がイイですよ、と。memtestなどで全くエラーを返さないようなバルクメモリだったとしても、Appleが提供するハードとプロアプリケーションの類は、それらの許容範囲は実に狭く、非常に厳しく動作するんで注意が必要です。カーネルパニック頻発するような方はメモリと共にハードディスクなど疑った方が良いかもしれません。左近治は全て純正ですのでそういうトラブルはまずありませんけど(笑)。


それとは裏腹に「ダイバスター」のアイキャッチなんてェのはCPUやらメモリの占有度なんて実に微々たるモノでして(笑)、一聴しただけでは殆ど同じの今回のアイキャッチの2種類は一体どう違うのか!?と言いますとですね、1つ目の方はほぼTV通りのようにしているワケです。

今回のアイキャッチの特徴はですね、TVでのアイキャッチは長い残響で終わって、番組本編に入るという、その残響部こそがキモなんです。

長い残響を使っているため、アイキャッチのキモとなるトゥッティのフレーズは、減5度のフレーズを使ってる部分がありますよね。

残響が長いと、この減5度の音がトニック・マイナーで終わる音の部分にも及んでしまうんですね。

TV版というのは、その減5度の響きが残響にも及んでいるため独特な雰囲気を演出できているワケなんですが、左近治はそれをキッチリ模倣した上で、残響部に減5度の音が可能な限り残らないように、別バージョンを作ったというワケです(笑)。こうすることでトニック・マイナーの終止感が出る、と(笑)。

Busトラックにリバーブアサインしてsendレベルを調節してもですね、テンポが早目なんで減5度フレーズの部分からトニックマイナーまで1拍半長あるといっても残響が及ぶんですね。

で、2つ目のバージョンはですね、リニア・フェイズのEQで減5度の音部分の周波数の基本音と倍音成分を非常に狭いQ幅で極力カットして、残響部がスッキリとトニック・マイナーの終止感になるように作ったというワケです。

あまり意識しないで聴かれる方は大きな違いとして気付かないかもしれませんが、両者にはこういう違いがあるんだ、というコトを知ってもらえればな、と。

残響とて侮れないのがこういう世界とでも言いましょうか(笑)。ただ、ココまで大胆に残響部にEQかけなくても、他の音楽では十分だと思うんですけどね(笑)。せっかく作ったんだから少々こだわってみようかな、と(笑)。