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日本のクロスオーバー・サウンドとやらを回想する [制作裏舞台]

昨日はですね、着うた制作作業もさることながら、結局一番時間を割いて作業していたのがですね、アナログ・レコードの録音でした(笑)。

そういや、手元からカセット・テープが全く姿を消して久しい・・・。

原曲の実時間以上を費やすその作業工程に郷愁の念に駈られつつ、どこかもどかしさを感じながらも、レコードで蓄えてCD化もままならない(売っていても概ね取り寄せで、欲しい時に店に陳列されていない)愛着ある音楽の前に、なんだかんだ言って耳を傾けてしまうと時間を忘れてしまうワケなんですよ。

昨日、レコードからオーディオインターフェースを介して録音したものはですね、SHOGUNとスペクトラムとAB’sと芳野藤丸(笑)。いわゆる『藤丸さん』界隈の。

なんで今まで自分でデジタル化しなかったのか?というとですね、その昔それらを録音しようと思って数枚ほど棚から出して置いていたら急用があって数時間ほど家を空けたんですね。その最中にウチで飼っているネコがストレス感じたのか、レコードジャケットかじってボロボロにされてしまったのがそれらのレコードだったんですよ(笑)。

ネコ自身もマーキングしきれていないモノを目ざとく見つけて、飼い主の居ないコトにムシャクシャしたんでしょうな(笑)。

当時はこんなワケですっかり録音する気にすらなれずに、そのまま放置していたという。それが前世紀の出来事でしたか(笑)。

大概の音楽はiPodに入れているワケですが、やはり愛着ある音楽が入っていないと実に不便。聴きたい時に聴けないだけなら多少我慢できるんですけどね、その昔レコードが擦り切れるほど聴いた音楽をひょんなコトから思い出してしまうとですね、他のどんな音楽を耳にしても頭ン中で聴きたい音楽がグルングルンしてしまうワケですよ(笑)。

そんなこんなで、昨日ようやくそれらのレコードを録音したというワケです。

左近治の幼少~少年時代は4世代に渡る大家族だったのもあって、いわゆる学生運動世代のおじ・おばやらも一緒に居たというのもあって、小さい頃からそういう人達が耳にしている音楽を普通に聴いていたんですね。

そういうすり込みもあってか、日本テレビを見ていると他局と比較してもクロスオーバー・サウンドのBGMが実に多いんですね。早いハナシ、自分の好きなハーモニーが聴けるシーンが実に多かったんですよ。おそらく日テレ内に、クロスオーバーに五月蝿い担当の人が仕切っていたんだと思うんですけどね。

ま、SHOGUNやら芳野藤丸サウンドやら大野雄二やらを聴いているとですね、当時の日本のクロスオーバー・サウンドまたはAOR系の音は本当にイイ音していたなぁ~と今でも感じてしまうワケでして、録音しながら懐かしさを感じていたワケなんですね。

過去にもSHOGUNやらスペクトラムの楽曲リクエストを貰ったコトもあったんですけどね、すっかりご無沙汰してしまっているなあとも感じたワケですよ。リクエストは大体が探偵物語絡みでしたけれどね。ただ、なにゆえ探偵物語なのか!? なにゆえSHOGUNなのか!?という依頼者の方々の意図するコトは分かるんで、そういうリクエストを頂くと思わず左近治「ニヤリ」としてしまうのでありますよ(笑)。

つい先日も深夜にテレ東系で松田優作の映画とかやっていたようですし、先日見たワケではありませんが、そういう伝聞を聞くとですね、それが遠因となってついついシリアス志向の制作意欲が沸いてくるワケでありますな。

近い内に色んな形でリリースできると思いますので、その時はまたよろしくおねがいします。