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ディミニッシュ・メジャー7thについて [クダ巻き]

以前にも渡辺香津美の『Inner Wind』を制作している時に語ったコトがありましたっけ。Virtual左近治Bandの記事ですか。

いわゆるⅤ/Ⅵ♭というコードを使えばディミニッシュ・メジャー7thを簡単に遭遇できるワケだというコトでしたね。

他にもスティーリー・ダンのAlmost Gothicなど引き合いに出して、つい先ほどは味楽るミミカを題材に語ったワケですが、ジャズの世界じゃ普通に使われます。他にも用法があってですね、概ねオルタード7thの省略形にも分類できるんですよ。


たとえば××7(#9)という、いわゆる『シャープ・ナインス』と呼ばれるドミナント・コードありますよね。ま、ジミヘンの場合はパープル・ヘイズでこのコードをトニックとして用いるワケですが、簡単に言えば短3度と長3度の音、つまりメジャーとマイナーの音を一緒に使いたいという音なんですよ。

シャープ・ナインスの魅力はですね、メジャーとマイナーの音を一緒に使ったような音でもありますが、ナチュラル3rdシャープ9thが生み出す『長七度』こそがキメ手なんですよ。短2度でやるよりもとてもハーモニックになるんで。

ところが、シャープ・ナインスのルート音を省略するとですね、これもまたディミニッシュ・メジャー7thと遭遇できるんですよ。

つまり簡単な出会いとしては、Ⅴ/Ⅵ♭の用法か、シャープ・ナインスあるいは他のオルタードテンションの省略形の使い方か、になるんですが、分類としてはこれだけではありません。

特殊な音階によって構築されるモード上で「ディミニッシュ・メジャー7th」としての確固たる独立的な使い方というのもありましてですね、私はこちらの使い方の方が好きなんです(笑)。

あんまり見慣れないコードも実は親しみやすいモノなのです(笑)。大体は短2度と三全音を極めて属和音のようにならない使い方さえ覚えてしまえば、もうアナタの耳は純朴なチャーチ・モードの世界に戻ることなど出来なくなるのですから(笑)。