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倍音列を実感する [リリース発表]

「死ね死ね団のテーマ」制作舞台裏などでも語りましょうか。

それにしてもなんで川内先生のお名前を「山内」などと間違えてしまったのか・・・(笑)。納めた着うたファイルのコピーライトも間違っていないにもかかわらず。朝っぱらからブログ書き上げてボケていた左近治の異常行動とも言えますが(笑)、書き始め初っ端から人名を間違えて、それをコピー&ペーストしてしまっていたのが原因ですな。人名はIMに登録しないのが左近治のクセなので。

まあそんなコトはさておき、死ね死ね団のテーマではボコーダーによる色付けがされているワケですが(笑)、元の音として使っている「声」も実際には合成的な「音」であります(笑)。左近治本人の声は一切使用しておりません(笑)。というより人間の声という素材を用いてはいないのであります。

しかしですね、いくら合成的な声とはいえ自然倍音列は視野に入れる必要がありましてですね、今回は完全5度の響きに苦労したんですよ。ボコーダー側でどんなにパラメーターを弄っても元の素材が潜在的に持っている周波数スペクトラムがどうしても強調されて出てしまったんですよ。完全5度の成分が。

ボコーダー処理した信号はモノフォニックではあるんですが、5度の成分が多くなってしまって、ピッチエフェクトで修正しても完全にモノフォニックな音にはならず、倍音成分のそれぞれにキレイにピッチエフェクト処理されてしまうという皮肉(笑)。

元の素材を作り直すにしても膨大な作業が必要なので、思い切って元素材の5度の成分を各オクターブごとにQ幅の狭いEQ使ってリジェクトすることに(笑)。5度の音が強調されてしまわなくとも、現実には人の生の声だって5度の成分は含まれているんですが、ボコーダーなどで強調されてしまったスペクトラム構造とは雲泥の差なんですね(笑)。しかも大概のコードだったら5度の音がハーモニーと混ざったり、時にはアッパーストラクチャー的になったりして、コードそのものの構造には悪影響を及ぼさなかったりするんですが、ドミナントやハーフ・ディミニッシュの部分で、その音をこれらのコード上でメロディトーンとして使わざるを得ない時はお手上げなんですね(笑)。

完全5度ではなくて減5度であってほしい場面が出てきてしまうワケですよ(笑)。

そういう苦悩が今回はありました(笑)。合成的な素材を使っているからこそこういうシーンにおいてやたらと問題が増幅してしまうという(笑)。

さて、明日はリリース日なワケでございますが、明日3月23日はサントリーOLDのアノ曲をリリースします。小林亜星さんの昔から流れているアノ曲ですね。

左近治も着メロ時代から色んなアレンジを施して着うたでもジャズアレンジにしてリリースしているんですが、今回のはコード進行はリハーモナイズさせずに原曲通りに従っておりますものの、チョット前のPJハーヴェイのインダストリアルなサウンドを意識しましてですね(笑)、少々トリップホップ入った音に仕上げてみたというワケです(笑)。

こういう曲こそ普通にアレンジした方が良いのではないのか!?と思われる方もいらっしゃるとは思うんですが、結構味わい深い仕上がりとなっていると思いますんで、音にはクセがあるものの、可愛いインダストリアルな雰囲気が構築されております(笑)。

ま、携帯で鳴らした時の静かなるインパクトというか、ソフトに耳に当たるとでも言うか、そんな感じですね(笑)。左近治得意のリングモジュレーションがスネアサウンドに効かせてあるんで、味わい深いモノになっておりますよ、と。